収束・発散

「収束する」とき
a_n \to a \; (n \to \infty)
\Rightarrow {}^\forall j {}^\exists N \mbox{ s.t. } N \leq n \Rightarrow |a_n-a|<\frac{1}{j}
\Rightarrow {}^\exists \{ a_{n_j} \}_{j=1}^\infty \mbox{ s.t. } {}^\forall j \, |a_{n_j}-a|<\frac{1}{j}
「発散する」とき
a_n \to \infty \; n \to \infty
\Rightarrow {}^\forall j {}^\exists N \mbox{ s.t. } N \leq n \Rightarrow |a_n-a|>j
\Rightarrow {}^\exists \{ a_{n_j} \}_{j=1}^\infty \mbox{ s.t. } {}^\forall j \, |a_{n_j}-a|>j
一様収束を示す
0. なにはともあれ,収束先を探す。
0'. supノルムが0にならなきゃだめ

1. そもそも各点収束していることを確かめる。(x固定するので,ただの数列になる。)
  {}^\forall x \mbox{ fixed } \lim_{n \to \infty} f_n(x) = f(x) 
1'. 関数列が連続で,収束先が不連続なら一様収束しない。

2. 次を満たすNが,xに依らずにとれれば一様収束。
N \leq n \Rightarrow |f_n(x)-f(x)| < \epsilon
xに依らないことが示されてさえいれば,xを固定して数列にしてしまうテクニックは一様収束でも有効!
2'. 要するに,(有界関数に限れば)supノルムによる収束を示すことに他ならない。
\lim_{n \to \infty} \sup_{x \in D} |f_n(x)-f(x)| = 0

3. Cauchy Criterion (Cauchy列の一様収束版)
A sequence of functions (fn) defined on a set A⊂R converges uniformly on A
if and only if for every ε>0 there exists an N∈N such that |fn-fm|<ε
for all m,n>N and all x∈A
とにかく収束することだけを示す
※特に,収束先が分からないとき。
コーシー列の収束を示す。
Cauchy列が収束することを示す
全ての部分列が収束することと同値
積分の収束
要するに数列 → 差の絶対値が収束すればおk
| \int_\Omega f_n dx - \int_\Omega f dx| \to 0
ただ1つ
2つあると仮定して,引き算の絶対値 |x-x'| が0になることを示す。
Cauchy列が収束列の証明
\| f_n(x)-f_m(x) \| < \epsilon が仮定される(Cauchy列)。
1. x=x0 を固定して数列(のCauchy列)にしてしまう(ノルムの定義から絶対値を作り出すところがミソ)。
2. 実数の完備性により,数列{f(x0)} は極限を持つので,f(x0) が取れる。
3. 結局,| f_n(x)-f(x) | < \epsilon の形が作れる。
4. 元のノルムが収束する形に辻褄を合わせて終わり。
Cauchy列が収束列の証明(部分列を使う方法)
{}^\forall k \ {}^\exists n_k \quad n_k \leq m,n \Rightarrow |f_n-f_m| < 2^{-k} とできる。この番号を用いて部分列 f_{n_k} を作る。
1. 適当な部分列の極限fがあって,\| f_{n_k} - f\| \to 0 を示す。
2. \| f_n - f \| \leq \| f_n - f_{n_k} \| + \| f_{n_k}-f \| より,Cauchy列と収束部分列の仮定から左辺→0が示される。
部分列の使い方
任意の部分列が同じ極限に収束する。⇒ 収束する。
ある部分列が発散する。⇒ 発散する。

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最終更新:2009年08月17日 14:58
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