1. 不定積分の導関数は被積分関数に一致する。 2. 導関数が連続ならば,その積分はもとの関数に一致する。
まずLebesgue積分の場合
Vitaliの被覆定理 Rdの集合族νが,Rdの集合EをVitaliの意味で被覆するとは,次が成り立つことをいう。m*(E)<∞ のとき,閉球(開球・閉立方体・開立方体でもおk)からなるEのVitali被覆νをとると, νから非交可算列{Vn}を取り出すことができて,次を満たす。
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Hardy-Littlewoodの極大定理fに対して定義される次の関数をHardy-Littlewoodの極大関数という。
Mf(x)は可測関数であり,f,a,pに依らない定数Cがあって以下の不等式が成り立つ。 1. p=1 のとき
2. 1<p<∞, 1/q+1/p=1
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Lebesgueの微分定理![]()
where,
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Def. Lebesgue点 以下を満たすxをfのLebesgue点という。![]()
に対しては,ほとんど全ての点はL点である。
より一般の測度に拡張された微分
Th. Radon-Nikodymの定理 絶対連続な測度が、適当な関数の積分として書けるための条件(σ有限ならok) 定義(絶対連続)定理(Radon-Nikodym) M上のσ有限測度が絶対連続 ν<<μ の関係にあるとき,ある非負値L1関数があって、
この f を RN導関数という。
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つまり,RN微分の正体は(非負値)可積分関数
Cf. 絶対連続関数 いわゆる不定積分は絶対連続関数であり, 逆に任意の絶対連続関数は適当な可積分関数の不定積分である。 ←RN定理との類似
Rem. 積分の絶対連続性![]()