【注意】この項目はTRPG「アリアンロッド2E」の基本ルールブックおよび追加サプリメントに記載された「エリン(アリアンロッド2Eの世界)」の記述をベースに、このキャンペーンに合わせて若干の変更を加えたものです。
エリンの歴史は天地開闢の太古に始まる。そこから今に至るまでの歴史は、大きく「光の時代」「風の時代」「水の時代」「地の時代」「火の時代(現代)」に区分される。
光の時代
天地開闢からエルダの誕生までの時代を指す。
混沌から天地が分かれ、そこに神々が生まれた。
神々は精霊達を生み、その中の強きものが「精霊王」となった。精霊王は各元素を司るものとなった。
精霊達は神々の指示で動物を生み、世界(物質界)に住まわせた。精霊は動物の中の強きものを「動物王」とし、力を授けた。
精霊と動物は知性と感情を備えていたが、常に神々の命に従った。
巨人族(ネフィリム)が物質界に移住し、エルダの誕生に備えてエリンの大地を整えた。
風の時代
エルダの誕生から「風の粛清」までの時代を指す。
神々は物質界の統治者として、目的を自ら追求できる民エルダを生んだ。エルダには造物の能力があった。
エルダは精霊や巨人に知恵や技術を学び、精霊に倣って王を戴いた(神聖王)
神聖王によるエルダの王国は永きにわたって栄えた。
やがてエルダの心中に「疑念」や「恐怖」といった闇が芽生えた。
エルダは被造物であることを忘れ、「邪神」を生み出した。
邪神は世界をゆがめ、破壊した。さらに眷属として「魔族」を生み出した。
神々は彼らを滅ぼすために竜・巨人・霊獣などを差し向けたが、邪神はそれらを堕落させ、配下とした。
神々は大いなる力を解き放ってエルダを滅ぼし、邪神を魔界に放逐した。
神々は神界に帰還し、風の王ディジニに世界の浄化を命じた。
ディジニは突風で世界に満ちた瘴気を吹き払った。これを「風の粛清」と呼ぶ。
※アースラン地域はこれ以降の粛清の影響を受けていないと思われる
水の時代
「風の粛清」から「水の粛清」までの時代を指す。
神々は、世界の主として、また未だ大地に潜む邪神の配下「魔獣」等を滅ぼすため、"世界を癒やす民"ヴァーナと"堅忍不抜の民"ドゥアンを生んだ。
ヴァーナとドゥアンの中からも闇に染まるもの(妖魔)が数多く生じた。
神々は水の王マリッドに世界の浄化を命じた。
マリッドは世界を水で覆い、大地の7割を呑み込んだ。これを「水の粛清」と呼ぶ。
ヴァーナとドゥアンのいくらかは生き残った。
※この粛清により、各大陸が生成し、エリン(物質界)は今の状況に近くなったらしい
地の時代
「水の粛清」から「地の粛清」までの時代を指す。
神々は世界を管理する者としてフィルボルとネヴァーフを生んだ。
フィルボルは農耕・牧畜を行い、定住生活を営んだ。
ネヴァーフは地下に住み、金属加工技術・宝石細工を得意とした。
「水の粛清」をただ一人生き残ったエルダであるバラールは「妖魔王」として妖魔を従え、フィルボルとネヴァーフを奴隷化して世界を支配した。
ドゥアン・フィルボル・ネヴァーフはバラールに対して反乱を起こし、ヴァーナの巫女の祈りに応えた神々は大地の精霊王を遣わした。
大地の王ダオは地殻を裂き、バラールと妖魔達を魔界に投げ込んだ。これを「地の粛清」と呼ぶ。
※この粛清は妖魔王バラールの活動したエリンディル大陸で行われたと記録されているが、世界各地に影響があったと推測される。エリンディルとアルディオンを隔てる「大海の亀裂」はこれによって生じた可能性がある。
現代(火の時代)
「地の粛清」から今に至るまでの時代を指す。
神々は、来たるべき妖魔復活の日に備えて、エルダナーンとヒューリンを生んだ。
エルダナーンは美しい姿と長大な寿命、遠くを見る力に優れていた。
ヒューリンは妖魔との戦い方を最初から心得ていた。
エルダナーンはエリンディル大陸西部、ヒューリンはその南にあるログレス島で生まれたと伝えられている。
エリンディルの暦である「聖歴」は、この時代の始まりから数えられているといわれている。
火の時代の初めに、エリンディル大陸西部で魔族と妖魔が精霊達の邪悪化を計った。
彼らと戦った者達(セイン)は、古代竜の長"虹の"セフィロスに授けられた「竜輝石」の力を得て遂に魔族に勝利した。
神々はセインを労い、セフィロスは彼らを連れてアルディオン大陸東部に赴き、その地を彼らに与えた。
セインの長ウルフリックは"統一帝"の座につき、長く統治したが、その後アルディオン東部はこの座を巡って戦乱に明け暮れることとなった。
エリンディルに残ったセインのルキアノスは、聖都ディアスロンドを建設し、神殿組織を創設して初代教皇となった。
エリンディル西部では聖歴900年に"魔戦将"バラムが来寇し、また近年「魔将戦争」「薔薇の災厄」など世界を危うくする事件が続いている。
最終更新:2017年01月11日 21:54