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  • 管理人の日記/2006年07月09日/保管
    ...ンテナンスを実施するお知らせが来ていました。何も起こらないといいけどなあ。 とりあえず バックアップ を取っておこう。 CCSもバックアップとっておこう。。。 急に、保守に力を入れ始めたみたいだけど、何があったのだろう。先月にいきなり管理ページがバージョンアップしていたし、ページ管理がページ処理されていたし! グループ閲覧機能が追加されていたし・・・。 カテゴリ [メモメモ] - trackback- 2006年07月09日 20 09 25 #blognavi
  • 管理人の日記/2007年12月19日/なんだかなあ・・・
    ...仕様改定ってどこかにお知らせあるんだろうかな。もう、プンプン。  それから、まったく音沙汰のないボーナスが、明日出るみたいです。部長のカレンダーに賞与支給日をメモがありました。しかし、管理人は今年転職したばかりなので、例えあったとしても満額でないんですよね。今週は土曜出勤だし、27日に会社の忘年会だし、休みが来て欲しくて来て欲しくない感じ。 カテゴリ [つれづれ] - trackback- 2007年12月19日 20 59 08 #blognavi
  • 管理人の日記/2006年03月21日/お知らせ
    #blognavi  なんだかエラーで書き込めないようです。  せっかくPoI完結なのに・・・残念。  復旧するまFF12を進めようかな。 カテゴリ [つれづれ] - trackback- 2006年03月21日 15 07 46 #blognavi
  • 管理人の日記/2007年12月01日/favicon
    ...ム(あったっけ?)にお知らせメールが飛ぶとかさ。しかも、モニタに出せる距離まで接近されてもパカパカ止まりかよ!注意→警告とレベル上がるのは20年前のオフコンでもある機能だって・・・。ってなことが今日の回の感想の中心でした。  IRA、正直もう古いと言うか、リアルで停戦してるし、どうせならアフリカやってくれよアフリカ。ツチ族とか、アラブを取り上げようというのは意気込みを感じるけどさ。ちょ、そういえば、インドは人革連の一員だっけ? そしてなぜ、日本が人革連のメンバーじゃないんだ。エネルギーはどこから得てるんだろう。 カテゴリ [つれづれ] - trackback- 2007年12月01日 20 29 16 #blognavi
  • 管理人の日記/2006年06月25日/チャンスは最大限に
    ...  それから残念なお知らせです。  ついに拍手が、更新できなくなってしまった。何か別のものを考えないと、管理人のつたないイラストとか、妄想の残片とか、どうしよう!  イザークとアスランのドクター物とか幻想喫茶店の続きとか、いろんな物語の外伝とか駄目じゃん、どれもすぐ書けない。かと言って、最高のコーディネーター様やおピンク様を非難轟々する物もアレだしなあ。  ああ、思いついたネタを物語にする能力が欲しい。 カテゴリ [つれづれ] - trackback- 2006年06月25日 22 17 33 #blognavi
  • 管理人の日記/2006年05月24日/Anyway
    ...かしにしていました。お知らせ頂いて良かった。このままで、ちょっと間抜けで気のいい野蛮で謎を秘めた空賊で終わる所でした。拍手ありがとうございます!  物語の展開に妥当性を持たせようとすると駄目ですね~。でも、支離滅裂と言うか、因果の巡らない展開は嫌なんだよ。 カテゴリ [つれづれ] - trackback- 2006年05月24日 22 50 33 #blognavi
  • 管理人の日記/2008年02月10日/地雷
    ... トップページに置くお知らせエリアですかこれ  だめ。 カテゴリ [つれづれ] - trackback- 2008年02月10日 21 50 52 #blognavi
  • 管理人の日記/2005年11月26日/緊急メンテナンスのお知らせ
    #blognavi  借りているサイトのサービスが下記の日程で停止を伴うメンテナンスを実施するようです。バージョンアップと電源のチェックだとか。  【日 時】 平成17年11月26日 午後10 30~翌朝5 00まで  つまり、今日です。  サポートからの連絡メール、今確認しました。お。  バージョンアップって、何をするのだろう・・・ね。  サーバーOSのバージョンアップ?  OSのパッチ当て?  ミドルソフトウェアのバージョンアップ?  それとも、不具合修正や利用ユーザーの要望に答えた機能のバージョンアップか!? だったらいいな。 カテゴリ [つれづれ] - trackback- 2005年11月26日 19 05 53 #blognavi
  • 管理人の日記/2006年10月01日/サムハイン(続)お試し
    #blognavi では、早速。気分を盛り上げる為に。  緩やかに描かれた弧に赤い光点がともる。瞬きをする間に蒼く透き通った輪郭が浮かび上がり、その星の由来の青い海と大地を円が球体となって姿を現す。  しかし壮言といって朝を何べんも繰り返して歴史は紡がれるのだ。この国の王都でも北の大地でも、それだけは代わらない。  パトリックはいつもと同じように、少しずつ冷えていく朝にローブの襟を手繰り寄せて部屋のドアを開けた。廊下にともる人工の明かり、足元を暖める絨毯、例年よりも早く露や霜が降り、1ヶ月も早く降った初雪からディセンベル領ではすっかり冬支度が始まっている。 「旦那様」 代替わりしたとは言え、城にいる者達にとってパトリックが主である事には変わりがない。 「今日はまた一段と冷え込んだな」 「左様でございます。王都でも初雪が降ったそうで」 パトリックが歩みを緩...
  • 管理人の日記/2006年03月21日/深紅の飛空挺
    #blognavi  やっちゃいましたよ。  飛空挺だってお嬢さん。  シード大陸の歴史の中で幾度なく起こる動乱の時を経て、周辺諸国を飲み込んだ東の帝国プラントが今やその広大な領地を掌中に収め、版図を確かなものとしていた。  滅ぼされた王国の中に南の交易の拠点として栄えていたオーブがある。オーブがプラントに飲み込まれて5年。未だ、旧王国派レジスタンスの噂が絶えない旧王都に新しい執政官が着任するという知らせが届く。その者の名は有能で名を轟かせ、辣腕で恐れられるイザーク・ジュール・プラント。白銀の髪を持つ彼は、帝国の第2皇子であった。  着任のその日、植民地となったオーブの空から深紅の飛空挺が舞い降りる。その飛空挺は賞金首の間で有名な空賊アレックスが駆るイージス。彼の狙いは王宮に眠ると言われる魔石。  5年前の戦争で家族を亡くしたシンは、旧王都で何でも屋兼...
  • サムハインとの口約 1
     夜の帳が消える前の黎明。  透き通った蒼い闇。  王都の石畳を音もなく失踪する6頭立ての馬車があった。初雪の白い道を進む黒い影の跡は降り積もる雪で覆われてその形跡を残さない。インバネス姿の御者が鞭を一振るいして通りの彼方へと消えると、どこかで重い鉄門が閉まる音がした。早過ぎる冬の訪れと共に、帰り来る者。  王国の歴史を締めくくる未曾有の出来事の幕開けを誰も知らなかった。  緩やかに描かれた弧に赤い光点がともる。瞬きをする間に蒼く透き通った輪郭が浮かび上がり、その星の由来の青い海と大地を円が球体となって姿を現す。 しかし壮言といって朝を何べんも繰り返して歴史は紡がれるのだ。この国の王都でも北の大地でも、それだけは代わらない。  パトリックはいつもと同じように、少しずつ冷えていく朝にローブの襟を手繰り寄せて部屋のドアを開けた。廊下にともる人工の明かり、...
  • Men of Destiny 03
    寂しい笑顔  シンの朝は早い。  今週分と来週分とで倍稼がなくてはいけない今週は、朝寝坊などしている暇はなかった。ねぐらから這い出て、爆ぜた水道管から漏れる水で顔を洗う。頭にかけたゴーグルをつければ、視界が一気に暗くなってクリアになる。これを忘れたせいで先週は散々な目に会ったのだ。  戦災孤児にできる仕事など限りがある。こそ泥まがいの連中の手伝いや、張り込みの見張り役。それがいつも情報をくれるおっさんから久々に金になりそうな話を聞き出した。一日二日水だけを口にしてもコーディネータのシンは生きていける。それでも、三日も食わずを続けるのには限界があったから、まともなものを買う金が必要だった。  その仕事とは運び屋。  中身は武器か、金塊か。それとも死体か。8人の手誰に混じったシンは少年に見えるからにひどく場違いに見える。チームのメンバーは青年から壮年まで幅広い世代の男達で...
  • スコア 6
    ...ても完成したら一番にお知らせしますよ」  ニコルの夢は自分のオペラを書く事だと言っていた。  その時はアスランがピアノを弾いてくださいね。  そう言って貰えたのはいつ頃だっただろう。今は誰かに頼まなくてもこぞって手を上げるピアニストが大勢いるだろう。 「相変わらず引っ張りだこだな」  彼のピアノは近年まれに見る癒し音楽だと評判だから、きっとあちこちから誘いが来るに違いない。かくいう俺も、ニコルのピアノを聞いていると気分が軽くなる、こうして話しているだけでもそう感じるのだから、ニコルの人柄のなせる業なのだろうか。 「最近はそうでもないですよ? 先日コンチェルトのお誘いがあったくらいで。スケジュール的に無理だったのでお断りしましたけど」 「コンチェルト?」 「エタフィルですよ。僕で5人目だって言ってましたね」  エタフィル・・・どこか...
  • 管理人の日記/カテゴリ/つれづれ
    ...bsp; お知らせ (2006年03月19日)  拍手B4 (2006年03月18日)  確かに罪に問われないけれど (2006年03月18日)  セントパトリック仕様 (2006年03月17日)  ちくしょう! (2006年03月15日)  絶望的 (2006年03月12日)  やることが一杯 (2006年03月09日)  花粉花粉でギャフンギャフン (2006年03月07日)  ポーション (2006年03月05日)  名作 (2006年03月04日)  春眠、暁を覚えず (2006年02月27日)  年度末のあれ (2006年02月26日) ...
  • 管理人の日記/2005年10月23日/全然知らんかった
    #blognavi  11月24日発売だってぇ   ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!  悪魔城ドラキュラシリーズ。次を作っていたんですか。全然知らんかったよ。あー、最近情報を追いかけていなかったからなあ、しかし、1ヵ月後じゃないか。早速予約してきました(笑)  父上完全復活なのかそうなのか。  悪魔精錬士とかラルフ・ベルモンドの3年後の世界って、悪魔城伝説プレイしてないからわからんぜ。今度は剣? カテゴリ [つれづれ] - trackback- 2005年10月23日 00 30 12 #blognavi
  • 20XX NewYork 8
    「何やら遊びを始めたらしいな、アスラン」 「ハンターのことなら心配いりません」 「そうではない」  他に俺が始めた遊びなどあっただろうか。  アスランが考え込んでいると、待つ気もないのかあっさりと答えを告げた。 「また新しい機械を売り出すそうだな」  ああ、そのこと。  どうして知っているのだろう。 「お前とて、今がどれほど大切な時期が分かっているはずだ」  勿論。忘れたことはない。  イザークにも釘を刺されたばかりだ。 「はい」  夜景を背負って俺を見る父は、睨むように視線を合わせる。小さく鼻で笑って、かすかに唇の端を上げると、また夜景を望む。 「いい加減、コートを脱げ」  言いたいことは別にあるのだろうに、どうでもいいことを紡ぐ。  俺はまた父の気に入らないことをしている。  背中越しに聞こえた...
  • Men of Destiny 24
    選ばれし者  隔離セクションでの警報を受けて、警備兵や機械化兵が上部セクションに集まる。攪乱して闘争する彼らを追うように各セクションから召集される。それらは全てこの反乱をカモフラージュする囮だったのだ。偶然にしては謀ったようなタイミング。  ただし、無事逃げられればの話。  それも、こうして搬出セクションまで辿り着いてしまった。  シンはレイを見る。 「すまなかったな。俺一人ではギルを守りきる自信がなかった」 「大したことしてないよ、俺」  どちらかと言えば自分の身を守るため。それでも、こんな大役を任されるとは思っても見なかったと、少ない出会いの中でここまで信じてくれたのが嬉しかった。自分は仲間ではないと我を張っていたのに。 「さっ、急ごう」  ギルバードが先を促す。銃撃戦の間を縫って3人は、反乱の流れとは逆に最下層へと降りる。 コーディネーター達に囲まれるギルバー...
  • 20XX NewYork 9
     プロジェクトのメンバーは全てこの攻撃を知らせるメールで、先日侵入した奴じゃないかと盛り上がっていた。本来なら次回コンペに出品する試作品のレビューする集まりだったはずなのに、誰も机に置かれた試作品には手をつけようとせずに、攻防戦に熱中している。  お前も災難だな。  出来上がったばかりの試作品を手に取る。  アスランは自分のデスクでコムコンを繋げ、早速現場を覗く。仮想空間に飛び出す丸い防衛ツールが散在するデータに跳ね返っては、ポンポンと進む。 「これは突破されるかも知れない、けど」  この前とは処理速度が段違いである。目で見えるほどに仮想次元を食い荒らしている青い8枚の羽根を持つ攻撃ツール。  今はまだやめて、欲しいんだけどな。  俺、今のプロジェクト気に入っているし。  アスランは侵入者が躍起になって攻撃しているデータキューブを、寄って来た他...
  • Men of Destiny 35
    涙を忘れたメモリー  今度こそ、倒す。  俺達コーディネーターを平和という檻で苦しめる、裏切り者。  何より、4年前に故郷で家族を焼いた仇。  シンはスロットルを全開にして急上昇し、HUDに映る機影を追った。 「フリーダムという二つ名、アーサーは何処から来たか知っている?」 「えっ、確か前大戦時に彼が乗っていたインターセプターがその名前だったからだと」  ミネルバの前面モニタに映る機影。  戦闘機と同じ大きさかやや小ぶりだが、特徴のある翼と全く違う挙動。コーディネーターの中でも特に能力の優れた者しか扱えない特別な戦闘機。 「フリーダムは、白い機体に青い複数翼を持ち、一度に7つのレーザービームを発射する事ができたそうよ」  味方のはずの地球軍がいる空域で、所かまわず七色のレーザーを放つ白い機体。早すぎて一瞬でカメラから消え、気が付けば別のモニタで爆発が起こるそ...
  • 管理人の日記/2006年01月23日/何ちゃって最終回ED1
    #blognavi  月面の救助シーンは思い浮かぶんですが、シンの今後がさっぱりイメージできないんですよね。実は。 「一緒に戦おう」「はい」・・・なんてのは、論外だし。そもそも、何と戦っているのか分からん奴らが戦うって何さ。  メサイアが墜ちる。  月面から虚空に向けて光が走る。その巨大な火柱に浮かぶ黒い点が少しずつ大きくなる。やがてそれは輪郭を浮かび上がらせ、羽根を広げて飛んでくる。 「・・・シン!」 「あれは・・・フリーダムっ!?」  月面でメサイアの最期を見ていたシンとルナマリアが、目の前で膝を折るフリーダムを見上げた。デスティニーは色を失い、インパルスもとても戦える状態にない。白兵戦を仕掛けるにしても、二人には今そんな気力はほとんどなかった。  ぼんやり見つめる先でフリーダムのコックピットからパイロットが降りて来る。キラだ。 「君がシ...
  • 管理人の日記/2006年10月05日/どうしても泣きたくなった時
    #blognavi  スペイン階段へ行くのよ。  天使が笑顔をくれるから。  本当に、この嫌な気分を何とかしてください。  どうにもならないことに、腹を立てたり、憤ったり、延々と頭の中で逆襲していたってどーしようもないことは分かっているんですがね。それなら、この気持ちはどうしてくれるんだーー!  ほら、できるだけ地雷踏まないようにしているのに、怖いもの見たさと言うか、ごく普通に転がしておかないで下さい! 最近じゃアスランと一緒でも見るのもイヤなんですよ。  今日、久々に寄ったレンタル屋で平然と並べてあるからさ・・・この嘘っぱち目と。  そうそう、DSのFF3売り切れてんの?ちょっと意外です。だって、ほらFF12が・・・だったから。でも、あのデフォルメキャラは可愛いですね。ハロウィンであんな2頭身キャラがいてもびっくりしないでね(笑  では...
  • スコア 4
     結局、ピアノは完璧には治らなかった。  アクションが想像以上に痛んでしまったらしく、きっちり直すにはリビルドが必要になるというのだ。当然、修理の為の時間も機材も換えの部品もない。仕方なく、音域を5オクターブに絞ってそこだけでもまともな音が出るように整調してもらった。  これではモーツアルトの時代だ。  夕方調律士が帰った後、音が出るキーを確かめる。  店長にも頭を下げるはめになったし、自分でもしまったと思ったが、どこかでホッとしたのも事実だ。たった2時間弾いただけでアクションを破壊できるほど、自分がまだ弾けるとは。  どこにそんな気力があったのだろう。  夕暮れのラウンジに「ラ」の音が鳴る。 「あー、明日からアレンジ考えないと」  早速、仕事の事を考えている自分に苦笑する。  街の総合カレッジの3年に編入のするためには編入試験にパスしなけれ...
  • Men of Destiny 47
    交差する命 「くそっ、思い出せねえ。確かに俺は知っているハズだ」  エクステンデット達には連続稼働時間が定められている。戦闘時に最大限の力を発揮するためのそれは、調整ベットと呼ばれるところでの睡眠だ。ヘブンズベースからこちら連戦だったスティングを含めエクステンデット達に調整と称した睡眠が言い渡される。 「今、奴らがせめてきたらどうする?」  どこにも身体に不調はないというのに、レクイエムがコロニーを襲い、相手の出方を見るのと、戦力を整えるためにできた僅かな時間に、無理にでも行おうとする技術スタッフ達。配属されたばかりの新人ならいざ知らず、そんなやわじゃないという自負もある。  寝やすい格好に着替えて、調整ベットのあるフロアに向かうスティングの脳裏を掠める。戦場で感じたあれは何なのか。  レクイエムに横付けされた艦の調整ベッドは3つ。奥に一回り大きいベッドがあったが電源が入っ...
  • D&D 解放
     Dungeon F5 Dragon s Eye  図書室への扉しかなかった通路の突き当たりに石の扉が出現していた。  見事な竜のレリーフはこのダンジョンが長い間放置されてきたとは思えない。  シンはその前に立って、ドラゴンの瞳を取り出した。  嵌めろと言わんばかりに、竜の片目が空洞になっている。もう片方には同じような青いクリスタルがはめ込まれていて、4人を映している。一度、手で持ち替えて、シンはドラゴンの瞳をレリーフに嵌め込んだ。  ・・・・・・。 「何も起こらんな」 「向きとかあるんじゃないの?」  ルナマリアがドラゴンの瞳を外して嵌め直すが、今度は間髪いれずに反応があった。 「お前じゃないだろう」  ルナマリアに見つめられて、シンは首を振る。  その後、ルナマリアに同じ事を聞かれたレイも否定していた。 「ギャ―――ッ...
  • ファンタジード 12
    終末の序曲  霊峰のかなり高い位置にあるというのにマルキオ教の本山の辺りだけは雪が積もっていなかった。それなのに礼拝堂はしんと冷えて、目に見えない空気に閉じ込められたかのようにシンは動けなかった。  うまく息ができない。  ディアッカは何を言っている?  父上が死ん・・・・・・どうして。なぜ。  礼拝堂のある一点を見つめたまま、ただ呆然と立ち尽くした。  真っ先に反応を見せたのはアレックスで、一歩踏み出してフェイス・ディアッカに向き合って問い質す。 「本当か?」 「冗談でこんなことを言うと思うか?」  面識のあるラクスも信じられない思いで言葉を繋ぐ。  記憶にあるかの人の父は皇帝らしく威風堂々とした男だった。誰かに寝首をかかれたり、毒殺される程甘い人物ではないことくらい分かっているつもりだ。直接先頭に立つわけではないとして...
  • ベルが鳴る夜
    プロローグ  こんなの・・・聞いてない。  シンは、ポッポ、ポッポ降る雪空を見上げて、息で手を温めた。  長袖長ズボンなのはいいけれど、薄手のセーターとパーカーだけでは今年一番の寒波の前にはいくらなんでも寒すぎる。吐く息も真っ白で、街は明かりを反射する雪で同じくらい白く、銀幕のベールが下りているよう。  にしても、寒い。  近くにあったコンビニの前でぼうっと突っ立ているだけで足元から冷気が上がってくる。しかし、シンには身体を温めるのに手をこすり合わせる以外に他に手段はなく、ただ、立ち尽くす。傘もなく、暖かい飲み物を買うお金もなく、身体を寒さから守る外套もない。何より、拠る岸辺がないのだ。このご時勢に、珍しい存在。  地上って、思ったより寒い所なんだな。  目の前の道路は大渋滞で自動車がのろのろと動いている。足早に歩く人も、誰もシンを気...
  • 民宿の主人 2
     部屋に戻ったシンを待っていたのは、きちんと敷かれた布団だった。  いかに少ない荷物とは言え、開店状態だったのを思い出して部屋の中に駆け出す。器用にも敷かれた布団を飛び越えて脇に置かれたカバンにひとっ飛び。 「良かった・・・何も取られてない」  少々失礼なことを呟いて、いそいそと風呂の支度をする。部屋の設備を確認したら、洗面台しかない実に質素なものだった。トイレ、シャワーは言うに及ばず、テレビもないのだ。ためしに携帯を取り出してみたが、1本もアンテナが立っていない。 「本当にすごい田舎なんだな」  途中、電車とバスに揺られて5時間も掛かったのだ、逆にそこまでして今までいた所と遜色なく生活できては悲しいというものだろう。  お腹に手をやって、少し時間をおいてから風呂にしようと思ったのだが、テレビもないから本当にすることがない。仕方なく、幾分重たい腹を抱えて腰を上げて、主の言葉を思...
  • Men of Destiny 31
    孤独な戦い  青く輝く海の上に落ちる戦艦の影。艦橋には太陽の光を反射してキラキラと輝く波を見つめる瞳があった。アークエンジェル艦長のマリューである。彼女が先に陣取っていた姿を見つけて足を止める。 「キラ君?」  手すりに手をかけて、遠い海と空の交わる果てを見ている。先のプラント崩壊、独立宣言からアークエンジェルは休みなく戦場を飛び回っていた。 「マリューさん。どうして僕達は」  アークエンジェルは平和維持機構所属で、地球軍所属ではない。しかし、情勢はそれを許さなかった。集結するレジスタンス、今やプラントによって組織化されたコーディネーターの地上派遣軍と独立を許さない地球軍防衛部隊との衝突。平和を乱すのはどちらかと問われて、平和維持機構が選んだのはコーディネーターだけれど、機構の理事国の思惑に平和の歌姫は屈せず、独立した命令系統を維持することを死守した。 「戦い続けるのだろう...
  • Men of Destiny 22
    囁きが聞こえる  新たに施工したらしい壁がそっくり吹き飛んで、かび臭い場所で3人は立ち上がった。一番最後に気がついたらしく、シンは負けん気を刺激された。オレンジ頭の彼はともかく、アレックスにも遅れを取ったのだ。  現状を確認するために周囲を見回せば、通路が前方に伸びている。 「アンタがアレックス?」 「ええ、はい。あっ、と、彼はシン」  せっかくやる気になっているのに、二人はぎこちない自己紹介をしていた。ついでのようにシンのことを紹介するアレックス。 「ふ~ん。俺はハイネ。よろしく」  さすがに握手を交わすことはなかったが、どこか蚊帳の外に置かれた気分で、シンは二人を置いて通路に足を踏み出した。アレックスが慌てて『どこに行くんだ』と言っているがこの際お構いなしだ。 「どうせなら少し探検していきましょうよ。階段落ちちゃったんだから、上に戻れないし」 「確かに、そうだな」...
  • D&D 風雲
     Level 17  青い光を放つ石。  卵大の大きさのそれを懐にしまって、シン達は地上に出た。その足でノームの村に戻る。  しかし、シン達を待っていたのは静まり返った森だった。 「うそ」  カンカンと打ち鳴らせど、そこには何もなく、ノームの村が跡形もなく消えていた。あれだけにぎやかな彼らの話し声が何も聞こえない。アイテムに溢れた軒下も、工房も深い森の中のどこにも見当たらない。  ノームの村は確かにここにあったはずなのに。  ヨウランやヴィーノは?  アイテムを買い揃えた、アスランの店は?  そうだ! あのスペルカード。  シンはサービスだと言って渡されたスペルカードを探す。  えっ、ない・・・。  まさか、あれも幻?  脳裏で煌く緑色の瞳も、どこで見たのか記憶が見つからない。  途方に暮れた彼らの頭上を、日が傾いていく。...
  • ファンタジード 23
    真実が紡ぐ歴史  帝都とは違う湿気を含んだ大気に思わず頬を撫でた。  そして、目の前の苔むした建物を見た。蔦で覆われ、注意深く見なければ人工物だとは思えない石造りの建物。 「では、行こうか」  一瞬のうちに場所を移動する魔法などあっただろうか。  イザークは知識を探るが思い当たらず、コーディネーターとやらの能力に顔を顰めた。  ドクター・クルーゼの後をついて、蔦を手で払いのけて建物の中に入っていく。ひんやりとした壁に手を這わせ細い通路を抜けた先、イザークの目に入ったもの。  なんだ、ここは? 「君には知っておいて貰った方がいいと思ってね」 「ここは・・・!?」  伽藍とした空間では岩肌がむき出しになり、建物の一部が大きく抉られていた。  壁は壊され、天井から床から根こそぎごっそりなくなっている。 「種石があっ...
  • ジーンブレイド 4
     朝のすがすがしい光がこのオーブ財団のビルにも差し込んでいた。無駄に広い部屋からまるで下界を睥睨するように見る女性がいる。流れるような緩やかな長い髪はピンク色をしており、膝裏まで届きそうな程長い。部屋のドアが閉まるモーター音がして、少しだけ振り返る。 「右のジーンブレイドの持ち主が現れたと聞きましたわ」 「うん。僕も昨日感じたよ」  朝の喧騒もここには届かない。街の一等地に聳え立つオーブ財団所有のビルは、下手をしたら政府機関のものより高かったかも知れない。 「ジーンブレイドはそれに相応しい者が持たねばなりません。また、世界を崩壊に導くことなどあってはならないのです。だから、キラ・・・貴方が」 「うん。分かってる。僕が行くよ」  優しく肩を抱き寄せて、二人して見下ろす。街の道路を行き交う人や車などまでは到底見えなかっただろう。部屋に設えたディスプレイから聞こえるニュースでは昨晩の...
  • ×チョコゲーム 4
     事情を話してしまおうか。  シンは朝の食卓でぼんやりとそんなことを考える。  今日はもう金曜日、バレンタイン前の最後の週末である。週が明けたら13日。  でも切り出しようがないよなあ。  はあ~。 「シン。銜え箸やめなさい」  行儀悪く朝食を取るのを、母親に見咎められてしまった。  妹のマユが『今日は忘れないでお弁当持って行ってよ?』と念押しする。その甲斐あって、その日はちゃんと忘れずに弁当を鞄に詰め込むことができた。駅でヨウランと一緒になっていつものようにファミザに寄る。 「調子はどうよ?」 「何の?」 「そんなの決まっているじゃないか」  分かっているが、シンはジロリとヨウランを一瞥して店内のドアを開ける。お客に声を掛けるアルバイト店員。 「はいはい」  昨日より空いている店内でシンの声は意外とよく通った。レジ...
  • エンジェルスレイヤー 03
     キラが先導するように路地を進む。後ろから投げかけられた声にびっくりして、足を止めるところだった。振り返りながら走るというのは思ったより難しくて、バランスを崩しそうになる。 「・・・こっちっ!」  廃屋と廃屋の間に身を滑り込ませて、二人はうちっぱなしのコンクリートの壁に背を押し付けた。荒い息でさえ居場所を知らせるのではないかとひやひやする。 「君、天使なのか?」 「は?」  何をどうしたら自分が天使となるのだろうか。 「彼らはスレイヤーだろ? それともまさか・・・スレイヤー?」  スレイヤーと事も無げに言う。  ただの人じゃないと思ったけど、慣れてる感じ? 改めて横にいる彼をこっそり見た。 「スレイヤーって、エンジェルスレイヤー? 天使を狩るって言うアレ?!」  微かに首を立てに振って肯定する。  やっぱり。きっと彼はこの街で毎夜繰り広げられている騒動の関係者。助けて...
  • D&D 思惑
     Level 12  あっ、こら。あんまし前に出るなよ。  でも、聞こえない・・・。  ルナマリアが連れて行かれたと思しき部屋の天井裏でシンとステラが聞き耳を立てる。空気を通すためにある排気口から灯りが漏れ、ついでに話し声も聞こえるのだが、如何せん音が小さい。  部屋にいるのは、ルナマリアと事情を連行した男。今の所はその男がなにやら聞いているようだ。 「だから、アタシは持ってないって言ってるでしょ!」 「とぼけるのもいい加減にしろ。貴様が言うような奴などおらん」 「もっとよく探しなさいよっ!」  何かを探して・・・、人を探して・・・いる?  シンはさあっと背中から汗が流れ落ちるのを感じる。探している人ナンバー1は自分達じゃないだろうか。  ドアが開いて、また誰かが入ってきた。 「やはりいない。最初からいないのか、逃げたのか」  ...
  • Space Child Adventure 3
     サンクチュアリの外でとんでもない事が明らかになっているとは露知らず、アスランは聖域の中で、排除すべき存在と対峙していた。甚だ旗色は悪かったが。 「こんな事をして、どういうつもりだ」 「君がちっとも思い出してくれないからじゃないか」  やや拗ねているように見えるが、気を抜くわけには行かない。なにせ、船のメインコンピューターに侵入しようとする輩なのだ。そんな危険人物に知り合いはいない。 「悪いが俺は君の事を知らない。誰なんだ君は」  君と言ってしまったが、人であるかさえ疑わしいのだ。 「僕はコーディネーター。人類の為に惑星の最適環境を維持管理する存在」 「そんなこと、どうやって・・・?」  できるわけないだろう。  惑星の環境を操作するなど。力の入らない足腰を木に支えてもらって、怪訝な眼差しで睨み返す。 「アスラン、君もだよ」  「でたらめを言うな!」  僕の声...
  • ファンタジード 2
    逃走、地下水路  呼び起こされる記憶。 「アス兄・・・」  遅くに生まれた子だったから大人達に囲まれて、難しい話ばかりを聞いて退屈だった。そんな時に構ってくれたのが、4つ上の3番目の兄。こっそり街に連れて行ってくれて珍しいものを一杯見せてくれた。  その兄が死んだと聞かされたのが7年前。  幼い頃の記憶は風化して思い出そうとしても上手くいかないけれど、忘れられないのはきれいな宝石のような緑の瞳。  なぜだろう。  久しぶりに会った兄を見て、懐かしい記憶が蘇ってしまったのか。  それとも、目の前の男が記憶に残る緑の瞳をしていたからだろうか。  死んだはずの兄だと思ってしまった。 「・・・は?」  男の声に我に返る。人違い・・・?  彼が一歩踏み出して、手の平を差し出した。  ゆったりとした白いシャツと刺繍がされ...
  • ファンタジード 19
    夜明け前 「発端は彼、になるのだろうな。ドクター・クルーゼと出合ったのはもう10年以上前になる。あの時はドクターではなく、単なるラウ・ル・クルーゼと言う友人だった」  10年前と言えば。まだその後の未来がこのような形になるなんて思いもしない平和な時。イザークにとっては歳も近い弟のアスランをただひたすら意識して張り合っていた。 「反逆者か。確かに反逆者なのだろう、歴史を操る力を持ちながら、それを拒絶し、我らに種石の秘密を明かしたラウはコーディネーターから見れば、立派な反逆者だろう」 「コーディネーター?」  初めて聞く言葉だった。 「彼らは自らをそう呼ぶのだよ。歴史の調停者とね」  まさに神気取りか。  荒れ狂う胸のうちはおくびにも出さず、イザークは静かにギルバートが語るのを聞いている。  彼らは自分達が定めた人間を...
  • ファンタジード 30
    先に生まれたる者  シンとアスランが頭上のメサイアと未知の大陸を目の当たりにした時、同じようにヤキン・ドゥーエの艦橋でもその光景は確認されていた。 「なんだありゃっ!?」  大空に浮かび上がる蜃気楼は、大陸にも見え、確認する間もなく一瞬で消える。ディアッカが艦橋で状況確認を命じるが、既に消えてしまったものの確認もなにもない。舌打ちした彼とは対照に、カガリはずっと消えた蜃気楼から目を逸らしていなかった。 「・・・あんな・・・所に・・・っ」  ディアッカが耳に留めて振り向くが、生憎と現状は留まる事はなかった。  あまりに瞬間的な出来事だった為、戦況に及ぼす影響はなく、砲火が乱れ飛ぶ戦場は泥沼と化している。お互い決定打に欠け、薄皮を削ぐように戦力を消耗するだけの戦い。 「これがあのギルバート・デュランダルの実力だとでも?」  疑問...
  • D&D 勝負
     Dungeon F3  大理石の床だと投げ飛ばされた3人が気が付いたかどうか。  先に舞いあげられたシンはとっくに、その大理石の美しい床に臥していて、3人がそれぞれに受身を取って激突の衝撃を堪える。  メイリンがシンに駆け寄って、ホッと胸を撫で下ろす。 「イッテエ・・・」 「待って、今ヒールかけるから!」 「来るぞっ!」  シンの目の前。メイリンの向こうでレイとルナマリアが対峙しているのは、渦巻く風を纏った女? いや、人間じゃない。長い髪だと思ったそれは風の刃。スカートだと思ったそれも竜巻のようで。 「まさか、エレメンタル・・・」  シンは四肢に力を込めた。  風に奔走される二人だが、レイが天井のシャンデリアを落としてエレメンタルにぶつける。拡散する風が、白と黒の升目模様の大理石の上をすべり、シンはここがホールだと知った。見上げる...
  • Men of Destiny 10
    吹き荒れる嵐 「どうして・・・こんなことになるんだっ!!」  水分を含んだタオルがテレビモニタを覆い尽くし、床に落ちる。  握った拳が細かく震えて、シンは画面から目を逸らした。もう見ていたくないと硬く目を閉じる。できれば耳も塞ぎたかった。 「相手が悪かったな。アークエンジェルが来てるじゃないか」   それなのに、彼は遠慮なく言葉を紡ぐ。 「最強の監視官だぞ」  知っているさ。 「あんな奴ら、俺がっ!」  その先は声にならなかった。  ゴン! 「いてっ」  ミネラルフォーターのボトルで叩かれていた。慌てて両手で抑えようとしたら、ボトルはとうに持ち上げられていた。 「頭を冷やせ、バカが」 投げられたボトルを受け取って、キッチンに戻るアレックスが冷蔵庫を開けて朝食の準備を始める。テレビのニュースはとっくに違うトピックに変わっていて、シンはボトルに口をつけながら、テ...
  • ベルが鳴る夜 3
     では天気概況です。  低気圧が接近し、上空には冷たい寒気が下りて来て、典型的な降雪の気圧配置になります。明日の午後から天気は下り坂。今年のクリスマスイブはホワイトクリスマスになりそうですね。しかし、平野部でも雪が強く降る所があり、防寒対策や雪対策はしっかりしましょう。それでは各地の天気です・・・。  もう、期限まで何日もない。  買い物を頼まれて来たスーパーでは最後のクリスマス商戦の追い込みが行われている。  真実なんてどこにもないじゃないか。  シンの焦りは諦めに大きく傾いていた。ルナの言うとおり、サトゥルナリアのせいで世の中は事件事故が相次ぎ、上空を飛び回るパトロールの天使や、人間に紛れて事後処理に追われる天使たちを大勢見た。当然、先輩達にシンも見つかるわけで。 「お前、なぜここにいる?」  職務質問である。  シンはまだ見習いだから、歯...
  • Men of Destiny 14
    凍えた心  ルナとメイリンの視線が痛い。まるで突き刺さるようだった。 「で、誰なのよ。あのハンサムな人は?」 「いや、俺もよく分からないっていうか」 「はあ? 何よソレ」  曖昧な答えで言い逃れできない執拗さ。人数が増えたせいかアレックスはまっすぐ帰らずにバラックの商店街で買い物をすると言い出した。店先を覗いて、ちょこちょこと食料品を買い込んでいる。店主と2・3話をしておまけまでしてもらっているようだ。 「成り行きで一緒に住むことになったというか、拉致されたような違うような」  改めて思い返してみると、なぜこうなっているのか不思議である。 「何であんたみたいなちんちくりんが拉致されんのよ、あたしやメイリンならまだしも」  しゃべり続けるルナと物珍しげにキョロキョロするメイリンと、言葉に詰まるシンはまるで親ガモの後をついて歩く子ガモのようで、おまけが主に彼らに向けたもの...
  • Men of Destiny 29
    I don t want. 「シン、君はもう一人で飛べるから、もしかしたら俺が教えられることなんてないのかも知れない」  アスランが視線を落とす。消し炭があちこち黒く影を落とし、シンとアスランの間には残骸の細かい破線が足元に散らばっていた。時間にすれば僅か数秒置いて、またアスランと視線が交差する。 「それでも、君が何かを守りたいと願うなら、俺の力をやろう」  そう言ってシンの目の前で、彼が右腕を差し出した。  世界に発信されたコーディネーター独立宣言。しかも、宇宙空間からかつてのコロニー・プラントの残骸から届けられたその声明は4年間辛うじて保たれていた平和を震撼させた。  すぐに主要国が集って対策が話し合われ、地球軍主体の防衛軍が創設された。宣戦布告されたわけでもないのに、コーディネーター側が発表した独立宣言に対する行動としては過剰な反応だった。また、同時に平和秩序...
  • Men of Destiny 30
    思い出す事 「ステラ。アスランさんったらひどいんだぜ・・・」  墜落したルソーから使える備品がないかメカニック達が総出で出払っている頃、シンはルナ達との会話も程ほどに廊下を歩いていた。あれからアスランとは会話をしていない。彼もルソーに行ってしまったからで、シンはアスランにああ言われたが、ミネルバやルソーの乗員に活躍を労われて休みを与えられた。  艦の説明を買って出ても良かったがそんな気分にはなれず、ベッドでゴロゴロするのにも飽きてミネルバ内をうろうろする。シンの周りを飛び跳ねるハロ達が、毎度のようにドアロックを解除する。  薄暗い通路と鉄格子。 「知り合いの部隊、撤退しましたよ。俺も追撃しませんでしたから無事に基地に辿り着けたんじゃないですか」  俺は頑張ったのに。  シンはまず最初にステラに話したのだ。しかし、眠りつづける相手に話しても、すぐに虚しさが込みだして...
  • アルマーニを着た悪魔
     あのエリート校アカデミーを主席で卒業した天才が入ってくる。  数々のメディアを要するPLANT社の社屋ではどこの部署に配属されるのか密かに噂されていた。最も、入り口の金属探知機を抜ける社員の誰がその天才なのかは誰も知らないのだから、たった今、息を切らして、始業ギリギリに走り抜けた青年だとは誰も思いつくまい。彼はテレビの取材クルーもここまでひどい格好はしないだろうと言う、黄色いタートルに赤のフリースパーカーと言う井出達だった。  最上階のボタンを押して、アスランは息を整える。  アカデミー主席卒業と言っても、そんなすごいものではない。やる事をやった結果であって、アスランに言わせれば他が不真面目すぎるのだ。他事にに現を抜かして勉強どころではない学友達。何度、ゼミの友人に忠告しただろう。それが、大企業の後継ぎなのだから世も末である。  アスランは両親が4歳で離婚し、母に引...
  • D&D 若葉
     Level 10  渡し守に、森一つ越えた町まで送ってもらった一行。 「で、この地図なんなのさ」  ステラと二人で覗き込んで、落ちてきた女に聞いた。  本当なら徒歩でギルドマスターのところまで行く予定だったのだ。予定外の出費にシンは何が何でも、地図からお宝に繋がる何かを聞き出そうと思った。 「誰だよ、あいつ」 「あたしだって知らないわ。先生を殺した・・・」  殺す、と言う単語にびくりとステラが震えた。  驚くほど冷静に状況を見る少女も今はただの少女だったから、恐ろしい言葉にシンにしがみ付いた。 「先生が持っていた地図を狙って・・・あたしは先生が逃がしてくれたけど・・・あたしだって、何がなんだかさっぱり分からないのよっ!」  ギュッと両手を握り込んで、肩を震わせる。 「杖って・・・ドラゴンの瞳って何よ、何が王女を助けろなのよっ・・・分かんないわ」  突然の...
  • 名を継ぐ者達 2
    第二話 騎士と傭兵とハンターと  オーブ首長国の衛星都市であるヘリオポリスが、大西洋連邦とユーラシア連邦からなる連合国に落とされてから半年が過ぎようとしていた。  オーブのみならず、周辺国からも静養地として知られ、その名を馳せていたこの街には、今は観光客の代わりに兵士達が駐屯し続けている。というのも、街の北西部を流れるエール河を境に、南に連合、そして北にオーブが砦を築き、エール線と呼ばれる戦時国境が引かれているせいである。  見た目には、何の変哲もない河の両岸に堤が延々と連なっているだけだが、この戦時国境というやつは、実に厄介な代物なのである。  国境と言えば無闇に出入りできないように柵や防壁が築かれ、その国境と街道が交差する場所に、関所が設けられているというパターンが一般的である。稀に友好国の間にはボーダレスといって国境のない場合や、山岳地帯のような地理...
  • ×チョコゲーム 3
     こういうのをお近づきになれたと言うのだろうか。  シンは尻餅を付いた冷たいアスファルトの上で漠然と思った。  前の日、ヨウランとヴィーノに期待していないと言われて俄然やる気になったシンは、彼のシフトを思い浮かべた。月・木・金が朝、火・土が夜シフトだ。朝の彼はバックヤードで補充をした後、パンや弁当を並べてレジ打ちをしていた。何て所まで思い出す。  月曜日から金曜日は一分一秒でも寝ていたいシンも、土日はすっきりさっぱり目が覚めてしまう体質だった。もし、本当に彼からチョコレートを貰うのであればこの週末が勝負である。なんと言っても自分は、衝撃的な出会いとは言え、まだ彼に名前さえ覚えてもらってないのだ。  ルナの情報によれば週末にどこかに出かけるらしいから、その前になんとか印象をつける必要があった。  一時間後、大したプランもなしに、シンは電車に乗っていた。  ...
  • ファンタジード 1
    出会い  お腹がすいているから、なんでもかんでもおいしそうに見えた。故郷を出て数週間、ようやくたどり着いた旧アプリリウス王都はそれはそれは活気のある街だった。 「とても帝国に負けた国とは思えないよなー」  ついぽろっと口に出してしまったら、バザールのおばちゃんにジロリとにらまれてしまった。砂で汚れた少年が愛想笑いをしながら、品物の果物に手を伸ばす。 「こ、これいくら?」 「30エンだよ!」  背負ったリュックから財布を取り出してエン通貨を探すが見つからない。少年は慌てて、服のポケットや別の袋を探すが。・・・・・・バザーで流通しているのが、旧アプリル通貨だということを知らなかったから持ち合わせなどあるわけがなかった。  その上、一口齧ってしまっていた。 「なんだい、払えないのかい!?」 「あっ、いや、そうじゃなくて・・・」 ...
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