*NULL-0内検索 / 「緊急メンテナンスのお知らせ」で検索した結果

検索 :
  • 管理人の日記/2005年11月26日/緊急メンテナンスのお知らせ
    #blognavi  借りているサイトのサービスが下記の日程で停止を伴うメンテナンスを実施するようです。バージョンアップと電源のチェックだとか。  【日 時】 平成17年11月26日 午後10 30~翌朝5 00まで  つまり、今日です。  サポートからの連絡メール、今確認しました。お。  バージョンアップって、何をするのだろう・・・ね。  サーバーOSのバージョンアップ?  OSのパッチ当て?  ミドルソフトウェアのバージョンアップ?  それとも、不具合修正や利用ユーザーの要望に答えた機能のバージョンアップか!? だったらいいな。 カテゴリ [つれづれ] - trackback- 2005年11月26日 19 05 53 #blognavi
  • 管理人の日記/2006年07月09日/保管
    #blognavi  近々、ここ@wikiで大規模メンテナンスを実施するお知らせが来ていました。何も起こらないといいけどなあ。 とりあえず バックアップ を取っておこう。 CCSもバックアップとっておこう。。。 急に、保守に力を入れ始めたみたいだけど、何があったのだろう。先月にいきなり管理ページがバージョンアップしていたし、ページ管理がページ処理されていたし! グループ閲覧機能が追加されていたし・・・。 カテゴリ [メモメモ] - trackback- 2006年07月09日 20 09 25 #blognavi
  • 管理人の日記/2006年07月20日/サイボーグ・ジャスティス
    #blognavi  アンドロイドやミュータントじゃないですよ。サイボーグです。サイバネティック手術で生き延びたアスランと、彼をメンテナンスするイザークのお話・・・とか?(って、聞くなよ)  相方曰く、この役割どころは逆だそうだが、エンジニアタイプのアスランは確かに技術者かなーとも考えたが、イザークさんは、うーん、プッツン切れても根底に理性を残していそうで暴走しそうにない。  ザフト軍決戦兵器・ジャスティス。  コード名:ジャスティス。またの名を緋の正義、死神。  膠着した戦場に投入され、動くもの全てを消す最終兵器です。敵も味方も関係なく地上で動く生命全てが対象になります。サイボーグなので、武器は基本素手ですが、両腕にレーザーブレードを装備しています(ガンダムみたいなのです)元はザフト軍の兵だったが、ある戦役で瀕死の重傷を負い、ザフト初のサイバネティック兵士の...
  • 管理人の日記/カテゴリ/つれづれ
    ...bsp; 緊急メンテナンスのお知らせ (2005年11月26日)  デカール (2005年11月24日)  いいだろう! (2005年11月21日)  重たい月曜日 (2005年11月20日)  アップルタイザー (2005年11月17日)  動物・植物・微生物 (2005年11月16日)  目がしょぼしょぼ (2005年11月15日)  ローソクを立てること (2005年11月13日)  奥が深いです (2005年11月13日)  繰り返すようだが (2005年11月10日)  テロと暴動 (2005年11月08日)  肩が痛いです (2005年11月06...
  • Men of Destiny 08
    誰のための未来  シンは今日のジープの運転手をまじまじと見た。自分より若い少女。どことなく誰かに似ていると思ったら、それはルナマリアの妹だった。 「何、人の妹じろじろ見てんのよ」  ルナマリアに説明を求めれば、ヨウランたちの変わりにメイリンが作戦に参加することになったらしい。どうやら本当に人手不足のようである。  ルナマリアとメイリンは一つ違いの姉妹で実際そう言われればよく似ていた。勿論、瓜二つと言うわけにはいかない。顔立ちも若干お姉さん気質が混じったルナマリアのほうが大人っぽかったし、茜色の髪も髪質も長さも違う。 「ルナは髪伸ばさないのか?」  こうして、作戦に参加するようになって1ヶ月以上。シンはルナマリアをルナと呼び捨てするようになっていた。 「こんなに物資が不足しているのに、髪なんて伸ばせないわよ」 「水だってそんなにないし」 「そりゃ、お湯はヴィーノやヨウラ...
  • Men of Destiny 04
    フラッシュバック  運んできたコンテナと共にエレベータで下る。眼鏡の男に連れられるままに辿り着いた場所は廃ビルの地下。赤色ライトと青色のLEDゲートをくぐって、重い扉を開けると、少女と少年が待っていた。 「お疲れ様。って、あら?」  駆け寄ってきた少女はシンより少し大人びて、コンテナに続いて部屋に足を踏み入れたシンに早速気が付いたようだった。茜色の髪と空色の瞳はありそうでない、組み合わせ。何より隙のない動きに相手の存在を知る。 「アンタもコーディネータね?」  予想通りの答えに、気を引き締める。彼女だけではない、一緒にいた金髪の少年も同類なのだろう。よそ者がいるにしては静か過ぎて、自然と力が入る。 「よせ、ルナマリア。仲間かも知れない」 「仲間?」 オウム返しに呟いたところで緊張した空気が緩むわけでもなく、ルナマリアと呼ばれた少女が身を翻して去っていく。 「まあ、いい...
  • 管理人の日記/2006年03月21日/深紅の飛空挺
    #blognavi  やっちゃいましたよ。  飛空挺だってお嬢さん。  シード大陸の歴史の中で幾度なく起こる動乱の時を経て、周辺諸国を飲み込んだ東の帝国プラントが今やその広大な領地を掌中に収め、版図を確かなものとしていた。  滅ぼされた王国の中に南の交易の拠点として栄えていたオーブがある。オーブがプラントに飲み込まれて5年。未だ、旧王国派レジスタンスの噂が絶えない旧王都に新しい執政官が着任するという知らせが届く。その者の名は有能で名を轟かせ、辣腕で恐れられるイザーク・ジュール・プラント。白銀の髪を持つ彼は、帝国の第2皇子であった。  着任のその日、植民地となったオーブの空から深紅の飛空挺が舞い降りる。その飛空挺は賞金首の間で有名な空賊アレックスが駆るイージス。彼の狙いは王宮に眠ると言われる魔石。  5年前の戦争で家族を亡くしたシンは、旧王都で何でも屋兼...
  • Men of Destiny 03
    寂しい笑顔  シンの朝は早い。  今週分と来週分とで倍稼がなくてはいけない今週は、朝寝坊などしている暇はなかった。ねぐらから這い出て、爆ぜた水道管から漏れる水で顔を洗う。頭にかけたゴーグルをつければ、視界が一気に暗くなってクリアになる。これを忘れたせいで先週は散々な目に会ったのだ。  戦災孤児にできる仕事など限りがある。こそ泥まがいの連中の手伝いや、張り込みの見張り役。それがいつも情報をくれるおっさんから久々に金になりそうな話を聞き出した。一日二日水だけを口にしてもコーディネータのシンは生きていける。それでも、三日も食わずを続けるのには限界があったから、まともなものを買う金が必要だった。  その仕事とは運び屋。  中身は武器か、金塊か。それとも死体か。8人の手誰に混じったシンは少年に見えるからにひどく場違いに見える。チームのメンバーは青年から壮年まで幅広い世代の男達で...
  • 管理人の日記/2008年02月10日/地雷
    #blognavi  踏むのも話を書こうとする原動力になるんですかね。  相変わらず傲慢だよ。でも、それは彼を救わない、ただの自己満足に過ぎないんだ。そんなキスブルが読みたいわけじゃないんだけどな。  なんだろう、世に溢れるキスブル小説のほとんどはキース→ブルーの一方的なものばかりで、ブルーはキースの事をどう思っているか分からないものが多いんですよね。むしろ、本命は別にいる感じで。しかも100%キース視点。もう、ウザイくらいブルーを表現する修飾詞がつくのなんのって、一挙一動に耽美な表現をしないとすまんのか・・・。所詮はブルー好きさんが書く話なんだなあと納得。二次創作だから今更だけど。  こういうのってあれですね。適当な体裁をとっているけれど、読めば、やっぱり何が書きたいのかすぐ分かる。管理人も注意しないといけないなあ。って、書きたいものを書くだけか。  あ...
  • 管理人の日記/2006年06月25日/チャンスは最大限に
    #blognavi  生かしきれていません。  という訳で、来るべき未来の為にのガンダム展を見に行ってきました。1:1コアファイターをば。半分は下に埋まっている感じで、最終回のラストのあのシーン・・・Believe 人は悲~しみ重~ねて大人になる ってあのシーンですわ。 「僕にはまだ帰れる所がある」 「こんなに嬉しいことはない」 でアムロがコアファイターから出て行ったあとのコアファイターが展示物。展示そのものはちょっと微妙だった気もしますし、数がそれ程多いわけでもなかったからこんなもんかなという気もします。  まっ、どの辺りが「来るべき未来の為」なのかは分かりませんでしたが(笑  それから残念なお知らせです。  ついに拍手が、更新できなくなってしまった。何か別のものを考えないと、管理人のつたないイラストとか、妄想の残片とか、ど...
  • 管理人の日記/2007年12月01日/favicon
    #blognavi  思い立って、このサイトのファビコンを作ってみました。なんの変哲もないですが、オレンジの@ではなんとなくカラーじゃないなあと思っていたので変更です。@wikiで変更できる仕様になっててよかった。運営さんありがとう!  結構苦労(10分や20分ではできんかった)したのにちっちゃくなっちゃって、元サイズのをここにアップだ!だからなんだってんですが。例によってvistaのボタン風です。  今日の00も突っ込み所満載でしたね。でもね、二重人格とか生き別れた兄弟とか、影武者とかそんな設定がてんこ盛りだとちょっとがっかりなんです(それは高河ゆんの趣味だとは相方談)  ロシアの白熊?荒熊でしたっけ?セルゲイさんが一番善戦してますね、今のところ。そのうち、友人とか出てきますかね!   ユニオンチームは、最初はそうは思わなかったんだけど、どうもユニオンで...
  • 管理人の日記/2007年12月19日/なんだかなあ・・・
    #blognavi  いつの間にか、このwikiでweblogプラグインでopencloseプラグインが効かなくなってますね。なんだろう、ツリーメニュと一緒でそのうち直るんだろうか、これ。いろいろ試してみるけど、こういうプラグインの仕様改定ってどこかにお知らせあるんだろうかな。もう、プンプン。  それから、まったく音沙汰のないボーナスが、明日出るみたいです。部長のカレンダーに賞与支給日をメモがありました。しかし、管理人は今年転職したばかりなので、例えあったとしても満額でないんですよね。今週は土曜出勤だし、27日に会社の忘年会だし、休みが来て欲しくて来て欲しくない感じ。 カテゴリ [つれづれ] - trackback- 2007年12月19日 20 59 08 #blognavi
  • 管理人の日記/2006年03月21日/お知らせ
    #blognavi  なんだかエラーで書き込めないようです。  せっかくPoI完結なのに・・・残念。  復旧するまFF12を進めようかな。 カテゴリ [つれづれ] - trackback- 2006年03月21日 15 07 46 #blognavi
  • 20XX NewYork 9
     プロジェクトのメンバーは全てこの攻撃を知らせるメールで、先日侵入した奴じゃないかと盛り上がっていた。本来なら次回コンペに出品する試作品のレビューする集まりだったはずなのに、誰も机に置かれた試作品には手をつけようとせずに、攻防戦に熱中している。  お前も災難だな。  出来上がったばかりの試作品を手に取る。  アスランは自分のデスクでコムコンを繋げ、早速現場を覗く。仮想空間に飛び出す丸い防衛ツールが散在するデータに跳ね返っては、ポンポンと進む。 「これは突破されるかも知れない、けど」  この前とは処理速度が段違いである。目で見えるほどに仮想次元を食い荒らしている青い8枚の羽根を持つ攻撃ツール。  今はまだやめて、欲しいんだけどな。  俺、今のプロジェクト気に入っているし。  アスランは侵入者が躍起になって攻撃しているデータキューブを、寄って来た他...
  • 管理人の日記/2006年05月24日/Anyway
    #blognavi  忙しいです。  夕食を食べ終わると9時半とかになっています。行き付けのサイトさんを巡って、お風呂から出てくると11時とかになっているんですよ、これが。ファンタジードがちっとも進まない!  やー、急にプロジェクトが大変になってきました。あと2週間で60近くあるマスタのデータを作成しなければなりません。レコード量は全体の10分の1でいいというのがせめてもの救い。だけど、実はそれってあまり救いじゃない気がする・・・。  あー、大変大変。月間26時間しか残業できないってのに、もう。サービス残業とかヤなんだけど! でも背に腹は変えられない。ううう。 拍手お返事です。 5/23「ファンタジード、続きが~」の方>  言われてハッとしました。そうですよね、アレックスはどうするんでしょうか。そこまで全然考えていませんでした。待て。ぼんやりとしたイメージ...
  • 管理人の日記/2005年12月28日/仕事納め
    #blognavi  昨日仕事納めでして、一日中会社の中を掃除してました。食堂のテーブルとか椅子とか拭いたり、食堂の窓とか拭いたり、食堂の前のタイルじきの駐車場をデッキブラシで擦ったり・・・。全身筋肉痛です。特に右腕と右肩。  そんでもって、その前はフルバックアップ作業でして、午前様でして、翌日は定時に出勤したりして眠かったわけで。  ニューヨークの続きを書くに当たって、消化不良のファイナルプラスも含めてデス種の総括してみようかなと思っています。日記に書くのもあれなので、別出しにするつもりですけど。なんだかこのままだと、ずるずると引きずって、気分が晴れないまま、お話にまで悪口が溢れてしまいそうで・・・。  できるだけ、自分が書く話にはそういう部分は抜きにして純粋にストーリーを楽しめたらいいなと思って書いているのですが、如何せん抑えきれない部分が配役やキャラクター...
  • Men of Destiny 24
    選ばれし者  隔離セクションでの警報を受けて、警備兵や機械化兵が上部セクションに集まる。攪乱して闘争する彼らを追うように各セクションから召集される。それらは全てこの反乱をカモフラージュする囮だったのだ。偶然にしては謀ったようなタイミング。  ただし、無事逃げられればの話。  それも、こうして搬出セクションまで辿り着いてしまった。  シンはレイを見る。 「すまなかったな。俺一人ではギルを守りきる自信がなかった」 「大したことしてないよ、俺」  どちらかと言えば自分の身を守るため。それでも、こんな大役を任されるとは思っても見なかったと、少ない出会いの中でここまで信じてくれたのが嬉しかった。自分は仲間ではないと我を張っていたのに。 「さっ、急ごう」  ギルバードが先を促す。銃撃戦の間を縫って3人は、反乱の流れとは逆に最下層へと降りる。 コーディネーター達に囲まれるギルバー...
  • Men of Destiny 28
    その激しさが  朝は早くて、それでも数分は毛布の中でもぞもぞと葛藤している。起き掛けの少し長めの彼の頭はボサボサで自分といい勝負。歩く速さも早くて一定のリズムが途切れなく廊下に響く。今はすっかり落ち着いた髪が微かに揺れている。 「シン。どこか変か?」 「いっ。あっ別にどこも・・・」  いつもと同じピンと背筋を伸ばした姿。今まで意識したことはなかったけれど、初めて会った時からそうだったのだろう。医務室の前で一旦立ち止まり、スライドするドアから滑り込むその動きも、眠っているステラの顔色を見つめ、ドクターに悲しそうに容態を聞く姿も。  シンには医務室で寝ているステラに、額の冷却シートを変えてやることしかできることがなかった。原因不明の高熱がもう2日も続き、暇を見つけてはアスランと様子を見に行くが辛そうな顔を見るとこっちまで辛くなる。ほんわかしているステラが辛いはずなのにいつ...
  • 管理人の日記/2008年11月03日/緋色に染ま・・・
    #blognavi  ってなかったよ、全然。  と言うわけで、3連休の2日を使って旅行に行ってきました。広島宮島秋吉台萩津和野。  想定内だからま、仕方ないんですけど。  新幹線でずばっと3時間ちょい。  広島の平和記念公園にある原爆資料館の展示が修学旅行で見た時よりもだいぶソフトになっている印象でした。どろどろした感じが減ったというか、なんか昔はこう、思わず目を逸らしたくなる何かがあった気がする。パネル展示が増えていたかなあ。  3連休にしては人出が少ないのかな。場所によるのかな。  山口県は夜が暗いですね。5階建てくらいのマンションが少ないし、路に街灯がないからかしらん。看板のネオンもない。人口が少ないから、産業が少ないのか、逆なのか。ビルの空きテナントの募集とか廃工場とかどうしても目が行っちゃう。結構山間にも新しい集落があって人がいるんだけど、彼らは...
  • スコア 6
     この街は、さすが政治や経済、世界の金融機関が集まっているだけあって、いくつも大学がある。その中で俺が編入試験をうけようとしているのが、ユニバーシティ・カレッジ(通称UCL)という所だ。いろんな国から留学生を受け付けていて、幅広い人脈を築けるのではないかと、まあ、本当の理由は編入の条件が低かったからなのだが。  UCLの編入試験が終わって、88階のミネルバからは街がすっかり春霞に覆われていた。3年後にはミネルバのビルよりも15メートル高いビルが建つというのも、すっかり広まっていて、その最上階がどうなるのか、皆、興味津々だった。  春は皆がそわそわするから不思議だ。  それもそのはずだろう。 「すっげぇ、胸・・・」  そう、今夜のミネルバにはそれはそれは目のやり場に困るような抜群のプロポーションの女性が来ていたのだ。この店のオーナーもいいスタイルをしているが...
  • キースの愛車
     マセラッティだの、ランボルギーニだの、NSXだの噂されているキースの青い愛車ですが・・・ちょっくら真面目に考えてみようかと思います。  実際、登場したのは12話のたった2シーンのみ。しかもリアビューしかありません!フロントビューが出たらパクリだのなんのと言われてしまうからでしょうか。  こっそり確認 登場時の駐車スペースに泊めてあるシーンと帰る時。ラインが見やすいように少し加工してあります。実際の色は右のが近い感じです。  隣の車はシトロエン2CVなんですけどね、多分。  スーパーカーにありがちなウルトラワイド&ローのフォルムかと言うと、そうとも言えるし言えないなんとも微妙なスタイルです。2ドアなのは確認できました。そんでもってぶっといタイヤなのも分かります(リアウィンドやサイドミラーがないのも・・・隣の車もそうなので未来...
  • ファンタジード 6
    王女と王子と種石 「シン・・・まさか本当に・・・?」 「あっ、いや、だから!」  シンは両手を振るが、違うと否定はできない。残念ながらうまく言い訳したり、誤魔化すことができるような歳ではなかった。本人の狼狽振りから誰もが、そうなのだと・・・シンがプラント皇帝の息子なのだと言うことを証明していた。 「ターミナルがどこにあったのかも知らない子供が、シン・アスカ・プラント・・・」  シンは動転していて、アレックスの扱いがガキから子供にレベルアップしていることに気がつかない。ただの少年と王子のギャップを比較して、シンにフィットした方は何処にでもいる少年の方だったのだ。シンが衛兵に対して騒いだ時も皇帝の息子だとは微塵も思わなかった3人。 「王子様って世間知らずなのねえ」 「それだけ大切にされてきたってことさ」  バルトフェルト侯が締めくくる...
  • ジーンブレイド 4
     朝のすがすがしい光がこのオーブ財団のビルにも差し込んでいた。無駄に広い部屋からまるで下界を睥睨するように見る女性がいる。流れるような緩やかな長い髪はピンク色をしており、膝裏まで届きそうな程長い。部屋のドアが閉まるモーター音がして、少しだけ振り返る。 「右のジーンブレイドの持ち主が現れたと聞きましたわ」 「うん。僕も昨日感じたよ」  朝の喧騒もここには届かない。街の一等地に聳え立つオーブ財団所有のビルは、下手をしたら政府機関のものより高かったかも知れない。 「ジーンブレイドはそれに相応しい者が持たねばなりません。また、世界を崩壊に導くことなどあってはならないのです。だから、キラ・・・貴方が」 「うん。分かってる。僕が行くよ」  優しく肩を抱き寄せて、二人して見下ろす。街の道路を行き交う人や車などまでは到底見えなかっただろう。部屋に設えたディスプレイから聞こえるニュースでは昨晩の...
  • Men of Destiny 23
    信じているモノ  正直、シンはレイと再会するまで、レジスタンスの彼らのことをすっかり忘れていた。  コーディネーターの地位向上のために戦っている。  監獄にいるシンにとっては身に染み込む話だ。それでいて、遠い世界の話でもあるように感じられた。 「どうかしたのか?」  またローテーションが別れてしまったアレックスに問い掛けられる。これから就寝に入る彼に面倒をかけたくなくて、片言でなんでもないと告げると、シンは足早に作業現場に出て行く。自分でもうまく誤魔化せたか緊張してしまって、入ってくる仲間とぶつかってしまっていた。  囚人服の袖口に何かが挟まっているのに気づいたのは、その少し後。布を破ったような歯切れにチャコールで何やら走り書きされている。 「一体、いつの間にこんなもの」  あっ、ぶつかった時。  シンは納得して、文章に目を通した。  お前の力がいる。今日の夜...
  • 管理人の日記/2005年11月10日/テロと暴動
    #blognavi  フランスの暴動は一向に収まる気配を見せないし、ヨルダンで爆破テロが起こるし、年末に向けて一層世の中が騒がしくなって来てますね。  フランスの暴動の件、あんなことをすれば自分達の立場がどんどん悪くなるのが分からないのかなあ。フランス社会の特殊性みたいなものが今頃になって爆発したってことなのか。  本当にフランス文化ってなんなのかと思いますね。フランス生まれで完璧なフランス語を話すのに、社会に受け入れられない。教養?社会的地位?それとも、やはり人種なのかしらん、その根底にあるのは。リヨンでは地下鉄に火炎瓶が投げ込まれたらしいですけど、インターポールがある都市ですよ。リヨンはフランス第3の都市でポール・ボキューズの店がある!(確か) 国際イベントの誘致とか割と積極的だと思ったけれど、大丈夫なのか。  そう言えば、ふと思ったけれど、拍手。  更新したっ...
  • 民宿の主人 2
     部屋に戻ったシンを待っていたのは、きちんと敷かれた布団だった。  いかに少ない荷物とは言え、開店状態だったのを思い出して部屋の中に駆け出す。器用にも敷かれた布団を飛び越えて脇に置かれたカバンにひとっ飛び。 「良かった・・・何も取られてない」  少々失礼なことを呟いて、いそいそと風呂の支度をする。部屋の設備を確認したら、洗面台しかない実に質素なものだった。トイレ、シャワーは言うに及ばず、テレビもないのだ。ためしに携帯を取り出してみたが、1本もアンテナが立っていない。 「本当にすごい田舎なんだな」  途中、電車とバスに揺られて5時間も掛かったのだ、逆にそこまでして今までいた所と遜色なく生活できては悲しいというものだろう。  お腹に手をやって、少し時間をおいてから風呂にしようと思ったのだが、テレビもないから本当にすることがない。仕方なく、幾分重たい腹を抱えて腰を上げて、主の言葉を思...
  • Men of Destiny 17
    気休めはいらない  市政庁からゆっくりと離れていくアークエンジェル。  少し雲が多いが天気は晴れ。風は微風、降水確率10%、午後から天気は下り坂とラジオの天気予報が告げる。  電子スコープ内で護送車がゲートを出てくる。前後を官警のジープに護衛されてそろそろと進む。白昼堂々と進むのは自信の表れか。シンはスコープを仕舞って、廃ビルの屋上で膝を立てる。腕時計の時間を見ればジャスト。 「ターゲット確認」 『時間通りね。作戦開始よ!』  即席のインカムでルナ達を情報を交換して作戦開始がスタートした。シン、アレックスチームが護送車を襲撃して救出した後、所定の場所で待つルナ達にレジスタンスの仲間を引き渡して囮役となる。  ヨウランやヴィーノ以外の仲間がどうなったかは分からず、もしかしたら突入作戦直後の護送一陣でプラントに送られたのかもしれない。だから、この作戦の目標はヨウラン、ヴィーノ...
  • Men of Destiny 14
    凍えた心  ルナとメイリンの視線が痛い。まるで突き刺さるようだった。 「で、誰なのよ。あのハンサムな人は?」 「いや、俺もよく分からないっていうか」 「はあ? 何よソレ」  曖昧な答えで言い逃れできない執拗さ。人数が増えたせいかアレックスはまっすぐ帰らずにバラックの商店街で買い物をすると言い出した。店先を覗いて、ちょこちょこと食料品を買い込んでいる。店主と2・3話をしておまけまでしてもらっているようだ。 「成り行きで一緒に住むことになったというか、拉致されたような違うような」  改めて思い返してみると、なぜこうなっているのか不思議である。 「何であんたみたいなちんちくりんが拉致されんのよ、あたしやメイリンならまだしも」  しゃべり続けるルナと物珍しげにキョロキョロするメイリンと、言葉に詰まるシンはまるで親ガモの後をついて歩く子ガモのようで、おまけが主に彼らに向けたもの...
  • Men of Destiny 22
    囁きが聞こえる  新たに施工したらしい壁がそっくり吹き飛んで、かび臭い場所で3人は立ち上がった。一番最後に気がついたらしく、シンは負けん気を刺激された。オレンジ頭の彼はともかく、アレックスにも遅れを取ったのだ。  現状を確認するために周囲を見回せば、通路が前方に伸びている。 「アンタがアレックス?」 「ええ、はい。あっ、と、彼はシン」  せっかくやる気になっているのに、二人はぎこちない自己紹介をしていた。ついでのようにシンのことを紹介するアレックス。 「ふ~ん。俺はハイネ。よろしく」  さすがに握手を交わすことはなかったが、どこか蚊帳の外に置かれた気分で、シンは二人を置いて通路に足を踏み出した。アレックスが慌てて『どこに行くんだ』と言っているがこの際お構いなしだ。 「どうせなら少し探検していきましょうよ。階段落ちちゃったんだから、上に戻れないし」 「確かに、そうだな」...
  • Men of Destiny 05
    チャンスが欲しい  二人の間を夜の大気を伝わるサイレンが流れる。 「まさかシン。あそこから」  サーチライトが夜空を照らす。厳重に警備された物資の貯蔵庫がシンの背後の闇夜に浮かび上がる。得体の知れない彼がシンとそれをどう結び付けたのかは分からない。目を細めたのは一瞬。 「シンも仕事の帰りか?」 何事もなかったように声を掛ける。硬い靴音が鳴り響いて、何事もなくと言うわけには行かなくなった。非常事態を受けて街に広がった官警がこの商店街にも入り込んできたようだ。シンは手にしたライトセイバーを後の腰に挟む。 「何をしている!」  制帽の徽章は憲兵のもので。 「灯火管制中は外出禁止令が出ていることを知らんのか」 「すいません。家に帰る途中だったんです。でもあの騒ぎで」  ぱっと答えたのはアレックスだった。ひたすら低姿勢で申し訳ないと言う。 「こいつ駄目なんです...
  • 管理人の日記/2006年07月24日/つき物
    #blognavi  こういうメンテ時は大抵付き物ですが、このwikiちょっくらおかしなことになっているようです。  とりあえず、左メニューの更新がされないようなので、正確な更新情報を掴みたい場合は「更新履歴」をクリック願います。そんな人いるのかどうか不明ですけども。  閲覧は全ページ可能みたいだけど、レスポンスは遅くなりましたね、確実に。  では気を取り直して拍手返信です。 7/24「ハイネ…~」の方>  泣く泣く、ついにこのシーンまで来てしまいました。展開に詰まった時のハイネ頼みだったので、これから場面転換に苦しみそうです。一応、ラクスについてはここで一段落です。彼女の物語として力と持つ、使う、戦うとその意味をちゃんと分かってるのか?と思っていたので、こんな展開になりましたが、上手く表現できたかなと不安です。シンも納得のいく決断ができるように、その...
  • 管理人の日記/2006年01月30日/インテリジェンスの行方
    #blognavi  どこのSIerに話を持っていこうか・・・で、うまくばっくられられた気がするよ。でもやっぱり、既存ツールのverUP版になりそうな予感。  それにつられて、昨年導入したSFAまで引きずられそう。ワオ。と言うか・・・。  プロジェクト停止  ガ━━━━(;゚д゚)━━━━━ン  ああ、やっぱりと言うかそんな感じで。  停止か中止か微妙な所だけど、今期の業績どうするのさっ!?それで、急遽情報系から攻めてこうかと、考えているわけですが、ぶっちゃけ。ハハハ。 カテゴリ [つれづれ] - trackback- 2006年01月30日 21 39 42 #blognavi
  • エンジェルスレイヤー 06
     久しぶりにアスランは夜の街に繰り出そうとしていた。テロ事件の時にちょっと大太刀周りをしたお陰で、本調子を取り戻すまでは殊勝にも自重していたのである。肩に止まるペット鳥が天使達を警戒するように羽ばたいて上空を一回りして降りてくる。 「お前、羽音が悪いね。怒っているのか?」  ビルの屋上に向かう前に部屋に取って返すアスランは、直ぐに戻ってきて足を地上に向けた。 「ここの所、ずっと出かけていなかったからな。先に買い物だ」  今日は止めにして、こいつのパーツを買いに行こう。  地上から野生動物が消えてしまっても、人のそばにはペットがいた。技術の進化がそれを可能にし、人工皮膚、人工毛皮に覆われた本物そっくりのペットさえ登場する。高価なペットロボは都市のステータスの象徴でもあった。最も、アスランの肩に乗る小鳥は金属の羽が剥き出しになったずっと安物で、手入れを怠ればすぐにがたがくる代物だった...
  • 管理人の日記/2006年10月01日/サムハイン(続)お試し
    #blognavi では、早速。気分を盛り上げる為に。  緩やかに描かれた弧に赤い光点がともる。瞬きをする間に蒼く透き通った輪郭が浮かび上がり、その星の由来の青い海と大地を円が球体となって姿を現す。  しかし壮言といって朝を何べんも繰り返して歴史は紡がれるのだ。この国の王都でも北の大地でも、それだけは代わらない。  パトリックはいつもと同じように、少しずつ冷えていく朝にローブの襟を手繰り寄せて部屋のドアを開けた。廊下にともる人工の明かり、足元を暖める絨毯、例年よりも早く露や霜が降り、1ヶ月も早く降った初雪からディセンベル領ではすっかり冬支度が始まっている。 「旦那様」 代替わりしたとは言え、城にいる者達にとってパトリックが主である事には変わりがない。 「今日はまた一段と冷え込んだな」 「左様でございます。王都でも初雪が降ったそうで」 パトリックが歩みを緩...
  • 管理人の日記/2006年10月15日/秋日祭
    #blognavi  地元の八幡社のお祭りでした。いつもは朝から放送でお囃子が流れるのですが・・・なぜか今年はなく。なんでも、うるさいと文句を言った人がいたとかいないとか!  ったく、年に一度のことなのに、何てセンスのない奴だ。プンプン。祭りの日の祭囃子をうるさいと言う奴に、日本に住む資格はない!  とか、思うわけですよ。  あー、世知辛い世の中だこと。  だから、山車が通り過ぎる時にちょろっと聞こえた程度でした。残念。  久しぶりにファンタジードを更新しました。ネタプロットを読み返してみて、全然違う話になっていることに驚いています。この先、一体どうなるのか・・・あと一話で転が終了なんですが(実はそうなんですよ。これから結なんですよ! わお)  色々なサイトでお話を読むにつけ、もうちょっと情緒溢れる文章にできないもんかといつも思いますが、内容がこんな...
  • Men of Destiny 16
    全てが崩れ去るとしても 『隣の倉庫屋、騒がしいな。こそ泥でも忍び込んだか?』 『コーディじゃあるまいし、こっちに影響はないだろうさ』  明かりのないビルと倉庫街を隔てる金網。詰め所はビル側の警備員の建物のようだ。 『でもお忍びのお偉方は気にするんじゃないか? 情況確認来たぜ』  話から察するに明かりのないビルには大人の遊び場があるらしい。 『そりゃおめえ、監視官殿が来ているからな。お膝元じゃ羽根も伸ばせないってこったろ』 『明後日までの辛抱さ』 『ほとんど最初の突入でコーディネーターの奴らとっ捕まえてんだろ? えらく長居してるよなあ』  シンはルナを見た。険しい顔で会話に集中している。 『まあ、終戦の浮沈艦アークエンジェルの考えるこったあ、俺達下っ端が分かるわけねえか』 『あいつらプラントにぶち込んでくれりゃあ、なんでもいいぜ』  まさか飛び出したりしないよなと...
  • Men of Destiny 12
    君の横顔 「赤い眼のコーディネーターです、まだ少年の」 「いえ、そのような者を押さえたという記録はありません」  アークエンジェルの艦橋で監視官はこの一週間の活動の報告を受けていた。レジスタンスのアジト突入から、反乱分子コーディネーターの一斉逮捕まで。 「ライトセイバーは見つかりましたか?」 「指示されたポイント周辺ではまだ」 「そうですか」  獄中の彼らの扱いについては、この後到着する専門の部隊が業務を引きつく予定になっている。不必要に長居することもできず、彼らの滞在期限も長くて2週間である。 「こんな辺境の街で何をやっている・・・・・・僕は」  各地できな臭い動きが起こり始めており、監視官の出番もそれに連れて増え、終に手が回らなくなった平和秩序維持機構は虎の子のアークエンジェルの派遣を決定したのだった。  一方、シンは渡されたお金を手に一大決心を迫られて...
  • Men of Destiny 07
    それが定めでも  戦後の混乱期、物資の運搬は鉄道輸送が主役だった。大陸の都市と都市を結ぶ鉄道、対戦中に登場した航空機は今だ数少なく、食糧や燃料のほとんどを鉄道に頼っていた。それはほとんどの都市で同じで、今回のレジスタンスのターゲットも都市間を結ぶ輸送車両だった。  あれからシンはことある事に作戦に協力し、今回で5回目。手にした報酬でシンのねぐらも少しずつ生活必需品が増えた。タイヤベッドも布の下にマットレスを引くことができたのが大きい。そのねぐらから指定の時間に間に合うように、ずるずると眠い体を引きずって這い出る。  夜10時。  待ち合わせは隣町の駅舎裏に午前2時だから、ちょっと急がないと間に合わない時間だ。案の定、到着は最後だった。 「遅いぞ、シン」  今日の襲撃のリーダーであるレイに早速注意される。ルナマリアは口数が多いが、レイは少ないかわりに鋭くてシンが口を出...
  • エンジェルスレイヤー 05
     あの夜、初めて見た特別な色のエアパトが幾分埃の落ち着いたビルの谷間に滑り出す。マリューの運転で、キラはその助手席に乗った。慌てて駆け寄ったフラガを振り切って彼女は手を振る。 「大丈夫よ、ちょっと現場見学に行くだけだから」  キラはフラガを上から見る羽目になっていきなり不安になった。 「本当にいいんですか?」 「私だって運転くらいできるわ」  運転ね。  どこか頼りないドライビングに、早くも選択を誤ったのではとキラは思う。セブンスフォースが交通事故だなんて情けなさ過ぎてネタにもならない。第一、天使のくせに交通事故はないだろうと思い当たった。 「あの、聞いてもいいですか?」 「何っ? 手短に頼むわね」  運転に全神経を集中している彼女は、キラを見もしない。爆破直後に比べたら視界は回復していたがそれでもまだクリアとは言いがたい情況で、確かに慎重に運転しなければならないだろう。...
  • ファンタジード 3
    要塞の攻防  アプリリウスは交通の要衝にあり、砂漠に囲まれているとは言え大きな都市だ。地下水を汲み上げて都市に水路を巡らし、広場には噴水がある。元王宮を改造した帝国執政官府からも、外へ通じるゲートへと繋がる大きな広場の噴水が見えた。 「それで、行方は分かったのか。ディアッカ」  机をはさんで男が二人。  一人は軽装備の鎧の上に白いケープ。  もう一人は全身を鎧で包みマントを羽織っていた。 「それが、フェイスの話を総合するとだな、おそらく要塞につれていかれた」 「何も言わなかったのか、あいつは」 「言った所で本当のことだとは、思われないんじゃね?」  噴水の周りで遊ぶ子供達から目を逸らして、銀の髪をした男が窓の前にある大きなデスクに手を付く。その中から一つの書類を拾い上げる。 「ラクーナとか言うレジスタンスの女リーダーは何か吐い...
  • Men of Destiny 21
    眠りのない夜  建物に例えれば30階建て位だろうか、もう少しあるだろうか。最初は数えていた階段も二百段を越えだした頃から数えるのをやめてしまった。通路の段差は擦り切れてほとんどスロープで、螺旋を描いて地底に消える。  まず、最下層の採掘セクションで掘り出されたメタンハイドレートを特殊な袋に入れて固形化する。次に袋詰されたガス燃料を人手を使ってエレベータの搬入口まで運ぶ。後はエレベータを使ってプラント上部まで運ぶ。  搬出セクションは最下層からエレベータ搬入口までを指し、単純だがかなりの重労働でもあった。周りの大人が嘘のように黙々と労働に勤しむからシンも何も言えずにただ、スロープを登ったり降りたりする。大人の足に遅れまいと。  何も考えない方が楽なのだ。  考え始めると悪い方へと悪い方へと思考が進む。曰く、貴重な青春の日々をこんなところで無駄にしていいのか、これからどうなるのか...
  • サムハインとの口約 1
     夜の帳が消える前の黎明。  透き通った蒼い闇。  王都の石畳を音もなく失踪する6頭立ての馬車があった。初雪の白い道を進む黒い影の跡は降り積もる雪で覆われてその形跡を残さない。インバネス姿の御者が鞭を一振るいして通りの彼方へと消えると、どこかで重い鉄門が閉まる音がした。早過ぎる冬の訪れと共に、帰り来る者。  王国の歴史を締めくくる未曾有の出来事の幕開けを誰も知らなかった。  緩やかに描かれた弧に赤い光点がともる。瞬きをする間に蒼く透き通った輪郭が浮かび上がり、その星の由来の青い海と大地を円が球体となって姿を現す。 しかし壮言といって朝を何べんも繰り返して歴史は紡がれるのだ。この国の王都でも北の大地でも、それだけは代わらない。  パトリックはいつもと同じように、少しずつ冷えていく朝にローブの襟を手繰り寄せて部屋のドアを開けた。廊下にともる人工の明かり、...
  • D&D 勝負
     Dungeon F3  大理石の床だと投げ飛ばされた3人が気が付いたかどうか。  先に舞いあげられたシンはとっくに、その大理石の美しい床に臥していて、3人がそれぞれに受身を取って激突の衝撃を堪える。  メイリンがシンに駆け寄って、ホッと胸を撫で下ろす。 「イッテエ・・・」 「待って、今ヒールかけるから!」 「来るぞっ!」  シンの目の前。メイリンの向こうでレイとルナマリアが対峙しているのは、渦巻く風を纏った女? いや、人間じゃない。長い髪だと思ったそれは風の刃。スカートだと思ったそれも竜巻のようで。 「まさか、エレメンタル・・・」  シンは四肢に力を込めた。  風に奔走される二人だが、レイが天井のシャンデリアを落としてエレメンタルにぶつける。拡散する風が、白と黒の升目模様の大理石の上をすべり、シンはここがホールだと知った。見上げる...
  • ファンタジード 12
    終末の序曲  霊峰のかなり高い位置にあるというのにマルキオ教の本山の辺りだけは雪が積もっていなかった。それなのに礼拝堂はしんと冷えて、目に見えない空気に閉じ込められたかのようにシンは動けなかった。  うまく息ができない。  ディアッカは何を言っている?  父上が死ん・・・・・・どうして。なぜ。  礼拝堂のある一点を見つめたまま、ただ呆然と立ち尽くした。  真っ先に反応を見せたのはアレックスで、一歩踏み出してフェイス・ディアッカに向き合って問い質す。 「本当か?」 「冗談でこんなことを言うと思うか?」  面識のあるラクスも信じられない思いで言葉を繋ぐ。  記憶にあるかの人の父は皇帝らしく威風堂々とした男だった。誰かに寝首をかかれたり、毒殺される程甘い人物ではないことくらい分かっているつもりだ。直接先頭に立つわけではないとして...
  • エンジェルスレイヤー 09
     ふらつく足元が急に崩れ落ちる。あと少しでベッドと言うところで膝を付き、辛うじて上半身をベッドの端にのせる。両手でシーツを掴んで、ずり落ちそうになる身体を支えようとするが、手足の先から沸き起こる寒気に入れたそばから力が抜けていく。  反対に身体の奥から沸きあがる感覚に拳を握って耐える。気を抜けば全身を支配される感覚に頭の奥のどこかが歓喜し、浅い息が短く繰り返される。  少し損傷が激しいだけだ。まだ・・・大丈夫。まだ、耐えられる。  襟口から覗く首元、握り締められた拳の付け根が墨を引いたように亀裂が走っていた。肌の上を波打って広がる闇の前にアスランは瞳を閉じる。隣の部屋からヴィジホンのコール音がいつまでも続いていた。  クロスのされていないテーブルにはいくつもの染みや傷が残り、木目もすっかり擦り切れている。店内は暗く、壁の模様など到底見ることは叶わない。テーブルにつく人影がい...
  • Men of Destiny 26
    ただの幻  海面に浮くプラントの破片の一つにシン達はいた。リビングを二つ広げたくらいの大きさのそこも、端から覗き込めば飛沫がかかる。ブロックの内部に相当空気を含んでいるからか沈む様子はなかった。  シンが意識を取り戻した時、上空を飛ぶ救難ヘリや救助艇は去ってしまった後だった。アレックス(いまや本名ではない)が腰を落ち着けて、小さくなる艦艇を見つめていた。その膝を枕にして眠る物体にシンは目を疑う。 「ステラッ!?」  残骸と共に大海を漂流するプラントの外壁の上の住人は3人。シンとアレックスと、ステラ。太陽は天頂に差し掛かったところで、シンはアレックスの前にできた影で眠るステラに詰め寄ることができずに、その異様な光景をただ凝視する。 「なんでコンナコトになってんですか。ステラが何で・・・」 「寝すぎて忘れてしまったのか? 一緒に崩壊するプラントから逃げただろう」  背...
  • Men of Destiny 02
    やさしさはいらない 「どうした。入らないのか?」  ドアの向こうに消えた男は事も無げに言うが、シンは正直戸惑っていた。露店が立ち並ぶ道をいくつも過ぎて、少し明かりが減った寂れた一角。戦前の建物が辛うじて残ってはいたが、窓ガラスはひび割れ明かりも弱い。  明らかに不法滞在。  戦後4年。まだまだこのような光景はどこにでもある。しかし、自分がそこに飛び込むとなると話は別だ。テロや犯罪の温床、レジスタンスの溜まり場などと揶揄されて、いつも事件が起これば真っ先に槍玉に挙げられるのはこういった地区である。自分の事は棚に上げて、シンは中を伺って肝心の人物の気配を探る。  やばい奴じゃ、ないよな。そんな人物には見えないけど、只者じゃない。深く係わり合いにならないほうがいいに決まっている。  彼はコーディネータのシンの動きを止めたのだ。肩にかけていた鞄を奥の部屋に置いてきた彼は身軽に...
  • ファンタジード 11
    働かざる者食うべからず  セイバートリィの所まで戻ったシン達は飛空艇の外で待っていたヨウランとヴィーノを見つけた。深刻そうに話し合っていた二人はアレックスを見つけると、だっと駆け寄ってきて2人して口を開いた。 「マジやばいっす!」 「非常事態宣言を要請します!!」  非常事態宣言?  なんだ、それ。  シンは拳を振って真剣に訴えている二人に首を傾げる。同じようにステラも唇に人差し指を当てて首をかしげているが、1人事態を把握したミーアがポンとアレックスの肩に手を置いた。 「オトーサンも大変ね」 「人事じゃないだろ、ミーア」 「あら、稼ぐのはオトーサンの仕事でしょ?」 「おいっ」  額に手を当ててアレックスががっくり肩を落とした。ミーアがヨウランとヴィーノに飛空艇に戻るように指示し、アレックスを見る。考え込んでいた彼がシン達をぐ...
  • Men of Destiny 06
    明日を夢見るもの  特別な賛辞はなくても、出迎えてくれたレジスタンスのメンバーが自分を待っていた事が嬉しかった。しかし、分け前を受け取って「ハイ終り」ではなく、強奪した物品を売りさばくという二次作業が待っていた。  持ち運び用の箱に詰め替えて、各自がいつもの店へを持っていく手はずになっているのか、シンにも箱が一つ。ルナマリアについて、日用雑貨を売りに行くことになった。  東ブロックには様々な人種が居る。  コーディネータという新種を抜きにしても、様々な人種がいた。  戦争で国という形が崩壊し、移民で街が溢れ返っていた、と言うのはもう昔の話。3年も4年もすれば大抵は故国へ還る。だから、ここに居る彼らはシンと同じ還る場所を無くした人たち。所謂、難民。  彼らにとってコーディネータは敵の敵なのか、それともやはり憎悪の対象か。感情の読み取れない表情ばかりでシンは緊張する。昼...
  • Men of Destiny 47
    交差する命 「くそっ、思い出せねえ。確かに俺は知っているハズだ」  エクステンデット達には連続稼働時間が定められている。戦闘時に最大限の力を発揮するためのそれは、調整ベットと呼ばれるところでの睡眠だ。ヘブンズベースからこちら連戦だったスティングを含めエクステンデット達に調整と称した睡眠が言い渡される。 「今、奴らがせめてきたらどうする?」  どこにも身体に不調はないというのに、レクイエムがコロニーを襲い、相手の出方を見るのと、戦力を整えるためにできた僅かな時間に、無理にでも行おうとする技術スタッフ達。配属されたばかりの新人ならいざ知らず、そんなやわじゃないという自負もある。  寝やすい格好に着替えて、調整ベットのあるフロアに向かうスティングの脳裏を掠める。戦場で感じたあれは何なのか。  レクイエムに横付けされた艦の調整ベッドは3つ。奥に一回り大きいベッドがあったが電源が入っ...
  • @wiki全体から「緊急メンテナンスのお知らせ」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索

記事メニュー
目安箱バナー