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  • 管理人の日記/2006年12月28日
    管理人の日記/2006年12月28日/鉄砲玉 #blognavi
  • 管理人の日記/2006年12月28日/鉄砲玉
    #blognavi  コトンと音を立てて鈍く光る玉がポケットに落ちた。小さくガッツポーズをする少年と思わず手を合わせる少女が薄暗い部屋の隅にいた。低い天井からぶら下がった暗い光がタバコの煙の立ち込めた部屋に光のピラミッドを作っている。照らされたのは緑のテーブル。縁に6つの穴があり、少年が手にしているのは細長い棒、キューだった。 「なるほど・・・最近噂の赤目の小僧って、お前?」 「へえ、知ってるんだ」 「こんな外れのバーにまで来るとはね。ご苦労だな」 「まだ終わってない。あるんだろ? ここ銀狐にがいるって聞いたぜ」  少年の言葉に眉を顰めた浅黒い肌の青年がため息をつく。キューを置いて、タバコに火をつけた。テーブルの上におかれたグラスには琥珀色のアルコールが入っていて、中の氷がカランと揺れる。  銀狐。無類の強さを誇るハスラーとして、この界隈では有名な男だった。ショットの強さ、...
  • 管理人の日記/カテゴリ/ネタの種
    ...bsp; 鉄砲玉 (2006年12月17日)  My Santa is ... (2006年10月17日)  知ってるから (2006年10月10日)  4 Seasons (2006年10月05日)  平和ってなんだろうな (2006年10月03日)  サムハイン(続)お試しイザーク (2006年10月01日)  サムハイン(続)お試し (2006年08月08日)  イザークさん誕生日おめでとう (2006年07月20日)  サイボーグ・ジャスティス (2006年07月13日)  月無神 (2006年06月27日)  こうなったら、女の子とか! (2006年06月26日)&n...
  • Men of Destiny 28
    ...の忘れ形見は、一人は鉄砲玉の期待の新人、もう一人は前大戦の伝説の英雄だけれども、接するうちに彼らの人となりは分かってくる。 「お互いまだ若いからねえ。素直になれないんだろうさ」  陸に上がってからのミネルバは発見を恐れて低空を飛行していた。地球軍部隊が展開している地域なので、ずっと警戒態勢のまま艦は緊張が続いていた。潅木がまばらに見える白っぽい大地とねずみ色の起伏のある山間を西へ進む。 「景色も代わり映えしないし」   窓から目を離して、シンは後を振り返る。そこにはベットから起き上がることができなくなったステラがいた。 「水、飲みたい」 「水? 水ね、今持っていくから」  対処の分からないミネルバではステラは実質、栄養補給のための点滴と安静に寝かされているだけ。 「ありがとう」  シンと向かい合った時のステラの見る影もなく、シンやアスランが病室を訪れても眠っ...
  • D&D 勝負
     Dungeon F3  大理石の床だと投げ飛ばされた3人が気が付いたかどうか。  先に舞いあげられたシンはとっくに、その大理石の美しい床に臥していて、3人がそれぞれに受身を取って激突の衝撃を堪える。  メイリンがシンに駆け寄って、ホッと胸を撫で下ろす。 「イッテエ・・・」 「待って、今ヒールかけるから!」 「来るぞっ!」  シンの目の前。メイリンの向こうでレイとルナマリアが対峙しているのは、渦巻く風を纏った女? いや、人間じゃない。長い髪だと思ったそれは風の刃。スカートだと思ったそれも竜巻のようで。 「まさか、エレメンタル・・・」  シンは四肢に力を込めた。  風に奔走される二人だが、レイが天井のシャンデリアを落としてエレメンタルにぶつける。拡散する風が、白と黒の升目模様の大理石の上をすべり、シンはここがホールだと知った。見上げる...
  • ファンタジード 22
    美しき祖国 「気をつけろよ、シン。オーブがどうやって滅びたのかお前だって知っているだろう?」 「えっと・・・」  シンはまたも頭を引っ掻き回すが、歴史の講師は、眼鏡が顔にあっていなかったことくらいしか思い出せない。確かに、オーブと言う国が昔あって、連邦に滅ぼされた事は知ってはいるけれど、その時の詳しい状況までは覚えていない。 「お前、もっと勉強した方がいいぞ・・・」  帝国の王子のくせに、かなり頼りない返答のシンにアレックスが落胆する。  シンが覚えていなくても、王女であるラクスは知識として知っている。 「あれからもう10年経つのですね」  10年前。大陸から一つの国が消えた。  コスモス連邦が領土拡大を始めて、一体幾つの小国が飲み込まれただろうか。豊かな鉱山資源と保養地として名を馳せたオーブ首長国も、連邦に飲み込まれた国の一...
  • ファンタジード 17
    山河あり  囲まれたと思ったら、急にハイネがターンを切った。もう少しで舌を咬む所を抗議しようとして、カガリに肩を掴まれる。 「口を開くな。ワイヤーに捕まったら逃げられない」  上に下に飛空艇は濁流に揉まれる木の葉のように、帝国軍飛空艇から放たれる束縛ワイヤーを避けていた。操るハイネの腕に関心していると、スッと囲みから逃れることができたのが分かる。 「どうする?」  地上すれすれを飛ぶ飛空艇の前方には大地の木々や家屋が物凄いスピードで迫って来て、あっという間に通り過ぎていく。後方の上空には臨戦態勢の帝国討伐軍。2個軍が反乱軍を前にして展開を始めていた。兄のいる白銀の飛空戦艦は後方に下がっていて、その前に分厚い戦艦の壁が築かれる。突撃艦が楔形に展開し、布陣を終えたら撃ち合いが始まるだろう。 「反乱軍へ行く」 「お前・・・まさか帝国を裏...
  • ファンタジード 27
    空を分かつ閃光  アレックスがバンバン連邦の兵を撃ち殺していったけれど、一度決めたキラも容赦が無かった。ラクスを守り、ミーアと一緒になって後を守るシンの活躍が下っ端に見えるほど、怒涛の進撃だった。コスモス連邦の兵達が果敢に襲い掛かってくるが、所詮は艦隊の乗務員。地上の白兵戦を得意としている者は少なかった。警報が鳴り響き、赤色灯に切り替わった艦内を走り抜ける。  手こずるものと言えば、艦内にこれでもかと設置された補強扉だった。 「くそっ。なんて頑丈な扉だっ」 「非常扉にしちゃ数がありすぎだろ!」  アレックスが雷撃を浴びせ、天井や床との接地面を銃撃し、キラが力の限り切りかかる。そうして奥へ進むこと、3階層。通路は狭くなり、兵士に混じって技術士官達が姿を見せた。同時に大層な装備に身を包む、普通じゃない兵士達。  こいつらっ、ステラ達と同じ!?...
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