マリア・ブラッドレイ

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&ref(chart.png,,right,,title=優れた攻撃力と最高の敏捷性、そして最低の耐久力を誇る攻撃特化型。非常に高い技量を持つため、防御行動・回避行動で被ダメージは大幅に減らせるが、それでも直撃はかなり厳しい。魔術的・超常的な知識には乏しいのの、それ以外の基本的な知識は豊富で、応用力にも長ける。) *その力は、決して聖なるものではなかった &bold(){◆紹介} |名前|マリア・サルヴァトーレ・ブラッドレイ(Maria Salvatore Bradley)| |性別|女性| |生年月日|1977年2月14日| |没年月日|2010年2月21日| |血液型|O| |身長|156cm| |体重|44kg| &bold(){◆異能} ・Panther 人体実験による肉体改造と弛まぬ鍛錬の果てに得た、超人的な能力を持つ肉体そのもの。 便宜上「異能」としているが、実際には純粋な身体能力であり、厳密には異能とは全く異なる。 魔術的・超常的な要素は一切含まず、「魔力」や「氣」といった未知のエネルギーも持たない。 徹底された軽量化と筋出力の増強、関節可動域と運動野の拡大によって、高い機動力を誇る。 特に脚力・握力・咬合力が異常なまでに突出しており、いずれも常識外れな怪力を発揮する。 長時間の運動を可能とする、極めて高い心肺機能を持つものの、ある事情から水泳は不得手。 眼球と内耳の構造がネコ科動物のそれと酷似しており、暗視能力と聴力に優れ、嗅覚も鋭い。 その他感覚機能にも長けており、これらを介した「立体把握幹」と「生態羅針盤」を併せ持つ。 マリアが「Panther」を得る事となった詳細は、[[Panther:マリア・ブラッドレイ]]を参照。 &bold(){◆容姿} 純白の髪と真紅の瞳、病的に白い肌(いずれも色素異常によるもの)を持つ、ユダヤ系イタリア人女性。 髪型は肩にかかる程度にまで伸ばされたセミショートヘアーで、サイドヘアーは全体よりやや少し長め。 作り物のように整い過ぎた、人間味に欠ける顔立ちで、理知的で物腰の柔らかい、大人びた印象を与える。 外見年齢は二十歳前後だが、その落ち着いた雰囲気からか、二十代前半程度の年齢に見られる事が多い。 華奢とすら言える外見とは裏腹に、その肉体は極限まで絞り込まれた筋肉の塊で、柔軟性と弾力性に富む。 スリーサイズは上から順に、72cm/52cm/76cmと極めて貧相であり、些かコンプレックスを抱いているようだ。 背中には黒い十字架のタトゥーが掘り込まれており、右の脇腹には刃物で突き刺されたかのような傷跡を持つ。 服装はフォーマルなものを好み、白のドレスシャツをノーネクタイで着用し、上下黒のスーツで身を固めている。 また、紐付きの黒い革靴は彼女の脚力に耐え得るよう設計された特注品で、防具としての側面も持った逸品。 色素欠乏の影響で視力が著しく低下しているため、状況によっては細い黒縁の眼鏡をかけている事もある。 &bold(){◆人物} 異能や魔術が存在しない異世界、「地球」からの来訪者にして、数々の殺人や傷害に手を染めてきた第一級の重犯罪者。 丁寧な口調で会話を行い、清楚かつ貞淑に振舞っている(と本人は思っている)が、その本性は極めて残忍かつ冷酷な性格。 裏社会では畏怖と皮肉を込めて「スピットファイア」の異名で呼ばれており、知る者からは“戦火の魔女”として恐れられている。 抜けた面が目立つが頭脳は極めて明晰であり、頭の回転が極めて早い反面、自分にとって興味の無い事はすぐに忘れてしまう。 嘘吐きかつ気紛れだが、戦闘に於いては一切の油断や妥協を許さない主義で、求道者の如く強さを求め続ける飽くなき野心家。 彼女の口から語られた“夢”は、「大国の武力すら意に介さない、何よりも強大な力」という、あまりにも荒唐無稽なものであった。 そういった思想は卑屈なまでのコンプレックスから来ており、自身の容姿や内面、存在に至るまで、一切の価値を見出せずにいる。 それが他人に露呈する事を何よりも恐れており、半ば無意識に「プライドが高く、自信に満ち溢れた自分」を演じている節がある。 科学者としての一面も持ち、主に生物学・物理学・化学といった自然科学を専攻、その深遠な知識から独自の哲学を展開する事も。 アゴなしゲンさんと同い年ながら男性経験は皆無で、中学生にも劣る恋愛偏差値と、それを指摘されると深く傷つく繊細さを持つ。 本人は「恋愛には興味が無い」と嘯いているものの、知識欲が非常に旺盛である事もあり、実際には強い興味を示しているようだ。 重度のヘビースモーカーかつ愛煙家で、「Panteras spiritus」(ラテン語で「豹の吐息」の意)というイタリアの銘柄を愛煙している。 自他共に認める自動車マニアであるが、その嗜好は極端に偏っており、基本的に大馬力で速い車しか評価しない生粋のパワー厨。 フェラーリ458イタリアを「308以来の本当に美しいフェラーリ」として大絶賛し、発売前から予約をしつつ、納車を楽しみにしている。 カーレーサー顔負けの運転技術を持つが、安全運転とは一切無縁のスピード狂であるため、同乗者からの評判は芳しくないようだ。 体組織に未分化細胞に関する変異遺伝子と、老化の原因であるテロメアの欠失を再生・維持するテロメラーゼ酵素を持つため、 肉体の一部が損失しても特定のタンパク質を処方する事で再生し、最も活動能力が高い二十歳前後の肉体年齢を保ち続けている。 人体実験の影響で新陳代謝が異常に高く、細胞分裂が活発なため傷の治りも早いが、過剰な代謝故にエネルギー効率は高燃費。 また、過去に参加した紛争によって被曝しており、放射能障害によって内臓関係に重度のダメージを負っている状態にある。 &bold(){◆戦闘} 超人的な身体能力と感覚機能を持ち、対テロを目的とする特殊部隊に所属していた経験もある、近接戦闘術の達人。 近接用武器としての拳銃・ナイフの扱いにも長け、爆発物の取り扱い・解除等に関するプロフェッショナルでもある。 その卓越した戦闘技術は攻守共に隙が無く、人外の握力を利用した斬撃技と、強靱な脚力による蹴り技を得意とする。 「生活全てが戦いであり、奇襲や騙し討ちは受ける側の未熟」という実戦的な思想を持ち、挑発や罠などの心理戦は勿論、 不意打ちや騙し討ちといった、時に卑怯とすら言えるような行為を臆面無く敢行する、老獪どころか狡猾なまでの戦術家。 肉体面及び技術面では特に機動力が群を抜いており、0-100-0(ゼロ-マックス-ゼロ)と呼ばれる特殊な運動を用いる事で、 獣のような縦横無尽の運動性と凄まじい“キレ”を備え、その強烈な縦の動きで空間を操り間合いを掌握、敵手を殲滅する。 この瞬間的に最高速度に達する加速能力と、最高速度から瞬時に停止する減速能力、即ち“キレ”が彼女の最大の特徴である。 更には股関節を全ての運動の起点とする事で、全身のバネを使った素早い体重移動をも可能とし、凄まじいターン性能を誇る。 その爆発的な脚力は80km/hを軽々と超える対地速度を叩き出し、地・壁・天井・敵手問わず足場として、目標へと駆け抜ける。 彼女の攻撃を受けた者は、灼けるような痛みで視界が陽炎のように霞み、己から噴き出す血を炎と錯覚してしまうという。 &bold(){◆装備} ・SIG Sauer P228 CUSTOM 全長180mm、重量748g、口径9mmx19、装弾数13+1発の自動拳銃。 スライドは削り出しの強化スライドに変更され、前部にもセレーションを追加。 上面がフラットなオリジナルスライドで、チャンバー部も広げられて排莢不良を防止。 フィーディングランプは磨き上げられ、トリガー前面には滑り止め用のグルーヴを追加。 サイトシステムは3ドットタイプのオリジナルで、リアサイトは固定式の所謂ノバックタイプ。 フロントサイトは大型化されており、非常に視認性が高く、素早く狙いを付ける事が出来る。 デコッキングレバー、スライドストップレバーは延長され、片手でも確実で正確な操作が可能。 メインスプリングハウジングは操作性向上のためステッピング付きのフラットタイプに交換されており、 フロントストラップ部分には手に食い付くようなチェッカリングが施されている、所謂ガンオタ仕様。 ここまで手を加えておきながら、「銃声がうるさい」というだけの理由で、使用する事は稀である。 そのくせ「長さが命取りだ」「かさばる」「ダサイ」と言って、頑なにサプレッサーの装着を拒む。 普段は左脇のショルダーホルスターに本銃を、右脇のマガジンポーチに予備マガジン二つを収納。 ・Benchmade Nimravus 140BK 全長240mm、刃長114mm、刃厚3mm、重量175gのシースナイフ。 ブレードに施されたコーティングには、光の反射と錆を防ぐ効果がある。 専用のカイデックスシースを腰に巻いたベルトの背中側に装着しており、 本ナイフをハンドルが右側、エッジが下側に来るよう収納している。 様々なナイフが存在している中、あえてこれを選んだ理由としては、 本人曰く「デザインが気に入ったから」との事。 ・Spyderco Karambit Titanium coating 全長128mm、刃長46mm、刃厚2.5mm、重量145gのフォールディングナイフ。 ブレードに施されたコーティングには、光の反射と錆を防ぐ効果がある。 素早く逆手で引き抜けるよう、左側面にクリップで左ポケットに収納している。 これもデザインが気に入っているらしく、何気に銃刀法にも触れていない。 尤も、他の装備が銃刀法に触れているため、全く意味は無いが。 ・Jaguar XFR 全長4970mm、全幅1875mm、全高1460mm、重量1960kgのスポーツセダン。 最速のスポーツセダンの一台に数えられている車で、最大出力は600psオーバー。 更に最高速度は363.188km/hと、生粋のパワー厨であるマリアも大興奮の一台である。 その溺愛ぶりは異常の一言で、曰く「世界最高の4ドアサルーンである」と豪語して憚らない。 彼女も本車の中だけでは決して煙草を吸わず、暇さえあれば車内清掃・洗車・点検を行っている。 本車はマリアが地球で活動していた頃からの愛車で、装甲には戦闘用に防弾加工も施されている。 しかし「加速に影響する」という理由で防弾プレートは装備されておらず、実際の防弾性はそこそこ。 ボディカラーはアルティメットブラックで、隅々にまで入念な改造が施されている。 ・黒革靴 マリアの脚力に耐え得るよう設計された、紐付きの黒い革靴。 ウイングチップが施されており、フォーマルな仕上がりとなっている。 足を保護する防具としてのみならず、靴としての機能にも優れた逸品。 &bold(){◆詳細} マリアは“塔”によるヒトゲノム計画の産物であり、遺伝子レベルでの“フランケンシュタインの怪物”である。 ヒトゲノム計画に於いて解析された遺伝子の検証実験のため、無数に作成されたデザイナー・ベイビーの一人で、 誕生後はモルモットとして様々な人体実験を施されてきたが、13歳の誕生日に関係者全員を殺害し逃走に成功する。 計画が極秘のものであった事と、見限られる寸前であった事から、情報の不足で彼女の存在が発覚する事は無かった。 かつてはカラビニエリ(イタリア国家憲兵隊)に所属しており、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争及びコソボ紛争を経験している。 これらの戦いで常軌を逸する「スコア」を記録、異例の速度で准尉にまで昇格するが、世論は彼女を「虐殺者」として批判。 事実、彼女の戦闘は国際法に抵触しかねないレベルにまでエスカレートしており、上層部もその隠蔽工作に追われたという。 彼女が処分を免れ昇進を重ねる事が出来たのは、ひとえに彼女がもたらす規格外の戦果と、病的なまでの愛国心が故だろう。 彼女の驚異的な戦闘力に利用価値を見出した上層部は、当時弱冠20歳だった彼女を対テロ特殊介入部隊(GIS)へとねじ込む。 この時、特殊部隊への女性参加を快く思わない将官によるの圧力があったとされるが、結局彼女はここでも結果を示す事となる。 順調に昇進を重ね、弱冠21歳にして中尉にまで上り詰めるが、ある作戦の失敗をきっかけに辞職、22歳でカラビニエリを去った。 その後、ボスニアでの従軍中から勧誘を受けていた、アメリカ合衆国中央情報局(CIA)の準軍事工作担当官(POO)として活動。 世界各地の紛争地域を飛び回り、ガミガミ女・癇癪持ちを意味する「スピットファイア」のコードネームで呼ばれ、工作に従事する。 彼女の異名は国家憲兵時代から数多く、他にも「マッキナ(機械)」「ソウ(鋸)」「ヘックス(魔女)」等、様々な名で呼ばれていた。 「スピットファイア」の由来には諸説があるが、彼女が動くと必ず戦闘が起こり銃声が轟く事から、というものが定説となっている。 その苛烈極まる仕事ぶりと人間離れした戦闘能力から、「チェカかゲシュタポのやり口」として内外部から共に恐れられていたが、 イラクでの任務中、民間人に扮した少年兵の保護を試みた事が原因で、同行していた部下全員が死亡、それによって部隊は壊滅。 自身も右の脇腹を刺されるという重症を負いつつも一命を取り留めるが、治療中の検査で汚染が確認され、25歳にして被爆者に。 それを理由にCIAはマリアを解雇、アメリカ政府は「劇薬」である彼女の暗殺に乗り出すが、辛くもこれを回避・撃退する事に成功。 その後アメリカ政府はマリアとの関与を全面的に否定し、戦争犯罪容疑者として旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(ICTY)に申請。 ICTYのRule61に基づいて国際礼状が出され、正義のための報奨金プログラムとして実に500万ドルもの懸賞金がかけられた。 その後は世界各地を転々とし、潜伏しつつも裏社会で暗躍するが、疲弊し死を望むようになったマリアは、新世界への扉を開く。 新世界に於いて≪ネル・ナハト≫によるプロパガンダ作戦に参加、李・龍の暴力に救いを見出し交戦するも、激闘の末に敗北。 それによって重傷を負うも、最期は追い求め続けていた充足感に満たされ、星を見上げながら安らかに息を引き取った。 後に彼女の技術体系は、共に翼の対を為していた吟雪へと受け継がれる事となる。 *この腕で人を殴り、この腕で人を抱く
&ref(chart.png,,right,,title=優れた攻撃力と最高の敏捷性、そして最低の耐久力を誇る攻撃特化型。非常に高い技量を持つため、防御行動・回避行動で被ダメージは大幅に減らせるが、それでも直撃はかなり厳しい。魔術的・超常的な知識には乏しいのの、それ以外の基本的な知識は豊富で、応用力にも長ける。) *その力は、決して聖なるものではなかった &bold(){◆紹介} |名前|マリア・サルヴァトーレ・ブラッドレイ(Maria Salvatore Bradley)| |性別|女性| |生年月日|1977年2月14日| |没年月日|2010年2月21日| |血液型|O| |身長|156cm| |体重|44kg| &bold(){◆異能} ・Panther 人体実験による肉体改造と弛まぬ鍛錬の果てに得た、超人的な能力を持つ肉体そのもの。 便宜上「異能」としているが、実際には純粋な身体能力であり、厳密には異能とは全く異なる。 魔術的・超常的な要素は一切含まず、「魔力」や「氣」といった未知のエネルギーも持たない。 徹底された軽量化と筋出力の増強、関節可動域と運動野の拡大によって、高い機動力を誇る。 特に脚力・握力・咬合力が異常なまでに突出しており、いずれも常識外れな怪力を発揮する。 長時間の運動を可能とする、極めて高い心肺機能を持つものの、ある事情から水泳は不得手。 眼球と内耳の構造がネコ科動物のそれと酷似しており、暗視能力と聴力に優れ、嗅覚も鋭い。 その他感覚機能にも長けており、これらを介した「立体把握幹」と「生態羅針盤」を併せ持つ。 マリアが「Panther」を得る事となった詳細は、[[Panther:マリア・ブラッドレイ]]を参照。 &bold(){◆容姿} 純白の髪と真紅の瞳、病的に白い肌(いずれも色素異常によるもの)を持つ、ユダヤ系イタリア人女性。 髪型は肩にかかる程度にまで伸ばされたセミショートヘアーで、サイドヘアーは全体よりやや少し長め。 作り物のように整い過ぎた、人間味に欠ける顔立ちで、理知的で物腰の柔らかい、大人びた印象を与える。 外見年齢は二十歳前後だが、その落ち着いた雰囲気からか、二十代前半程度の年齢に見られる事が多い。 華奢とすら言える外見とは裏腹に、その肉体は極限まで絞り込まれた筋肉の塊で、柔軟性と弾力性に富む。 スリーサイズは上から順に、72cm/52cm/76cmと極めて貧相であり、些かコンプレックスを抱いているようだ。 背中には黒い十字架のタトゥーが掘り込まれており、右の脇腹には刃物で突き刺されたかのような傷跡を持つ。 服装はフォーマルなものを好み、白のドレスシャツをノーネクタイで着用し、上下黒のスーツで身を固めている。 また、紐付きの黒い革靴は彼女の脚力に耐え得るよう設計された特注品で、防具としての側面も持った逸品。 色素欠乏の影響で視力が著しく低下しているため、状況によっては細い黒縁の眼鏡をかけている事もある。 &bold(){◆人物} 異能や魔術が存在しない異世界、「地球」からの来訪者にして、数々の殺人や傷害に手を染めてきた第一級の重犯罪者。 丁寧な口調で会話を行い、清楚かつ貞淑に振舞っている(と本人は思っている)が、その本性は極めて残忍かつ冷酷な性格。 裏社会では畏怖と皮肉を込めて「スピットファイア」の異名で呼ばれており、知る者からは戦火の魔女として恐れられている。 抜けた面が目立つが頭脳は極めて明晰であり、頭の回転が極めて早い反面、自分にとって興味の無い事はすぐに忘れてしまう。 嘘吐きかつ気紛れだが、戦闘に於いては一切の油断や妥協を許さない主義で、求道者の如く強さを求め続ける飽くなき野心家。 彼女の口から語られた“夢”は、「大国の武力すら意に介さない、何よりも強大な力」という、あまりにも荒唐無稽なものであった。 そういった思想は卑屈なまでのコンプレックスから来ており、自身の容姿や内面、存在に至るまで、一切の価値を見出せずにいる。 それが他人に露呈する事を何よりも恐れており、半ば無意識に「プライドが高く、自信に満ち溢れた自分」を演じている節がある。 科学者としての一面も持ち、主に生物学・物理学・化学といった自然科学を専攻、その深遠な知識から独自の哲学を展開する事も。 アゴなしゲンさんと同い年ながら男性経験は皆無で、中学生にも劣る恋愛偏差値と、それを指摘されると深く傷つく繊細さを持つ。 本人は「恋愛には興味が無い」と嘯いているものの、知識欲が非常に旺盛である事もあり、実際には強い興味を示しているようだ。 重度のヘビースモーカーかつ愛煙家で、「Panteras spiritus」(ラテン語で「豹の吐息」の意)というイタリアの銘柄を愛煙している。 自他共に認める自動車マニアであるが、その嗜好は極端に偏っており、基本的に大馬力で速い車しか評価しない生粋のパワー厨。 フェラーリ458イタリアを「308以来の本当に美しいフェラーリ」として大絶賛し、発売前から予約をしつつ納車を楽しみにしている。 カーレーサー顔負けの運転技術を持つが、安全運転とは無縁のスピード狂であるため、同乗者からの評判は芳しくないようだ。 体組織に未分化細胞に関する変異遺伝子と、老化の原因であるテロメアの欠失を再生・維持するテロメラーゼ酵素を持つため、 肉体の一部が損失しても特定のタンパク質を処方する事で再生し、最も活動能力が高い二十歳前後の肉体年齢を保ち続けている。 人体実験の影響で新陳代謝が異常に高く、細胞分裂が活発なため傷の治りも早いが、過剰な代謝故にエネルギー効率は高燃費。 また、過去に参加した紛争によって被曝しており、放射能障害によって内臓関係に重度のダメージを負っている状態にある。 &bold(){◆戦闘} 超人的な身体能力と感覚機能を持ち、対テロを目的とする特殊部隊に所属していた経験もある、近接戦闘術の達人。 近接用武器としての拳銃・ナイフの扱いにも長け、爆発物の取り扱い・解除等に関するプロフェッショナルでもある。 その卓越した戦闘技術は攻守共に隙が無く、人外の握力を利用した斬撃技と、強靱な脚力による蹴り技を得意とする。 「生活全てが戦いであり、奇襲や騙し討ちは受ける側の未熟」という実戦的な思想を持ち、挑発や罠などの心理戦は勿論、 不意打ちや騙し討ちといった、時に卑怯とすら言えるような行為を臆面無く敢行する、老獪どころか狡猾なまでの戦術家。 肉体面及び技術面では特に機動力が群を抜いており、0-100-0(ゼロ-マックス-ゼロ)と呼ばれる特殊な運動を用いる事で、 獣のような縦横無尽の運動性と凄まじい“キレ”を備え、その強烈な縦の動きで空間を操り間合いを掌握、敵手を殲滅する。 この瞬間的に最高速度に達する加速能力と、最高速度から瞬時に停止する減速能力、即ち“キレ”が彼女の最大の特徴である。 更には股関節を全ての運動の起点とする事で、全身のバネを使った素早い体重移動をも可能とし、凄まじいターン性能を誇る。 その爆発的な脚力は80km/hを軽々と超える対地速度を叩き出し、地・壁・天井・敵手問わず足場として、目標へと駆け抜ける。 彼女の攻撃を受けた者は、灼けるような痛みで視界が陽炎のように霞み、己から噴き出す血を炎と錯覚してしまうという。 &bold(){◆装備} ・SIG Sauer P228 CUSTOM 全長180mm、重量748g、口径9mmx19、装弾数13+1発の自動拳銃。 スライドは削り出しの強化スライドに変更され、前部にもセレーションを追加。 上面がフラットなオリジナルスライドで、チャンバー部も広げられて排莢不良を防止。 フィーディングランプは磨き上げられ、トリガー前面には滑り止め用のグルーヴを追加。 サイトシステムは3ドットタイプのオリジナルで、リアサイトは固定式の所謂ノバックタイプ。 フロントサイトは大型化されており、非常に視認性が高く、素早く狙いを付ける事が出来る。 デコッキングレバー、スライドストップレバーは延長され、片手でも確実で正確な操作が可能。 メインスプリングハウジングは操作性向上のためステッピング付きのフラットタイプに交換されており、 フロントストラップ部分には手に食い付くようなチェッカリングが施されている、所謂ガンオタ仕様。 ここまで手を加えておきながら、「銃声がうるさい」というだけの理由で、使用する事は稀である。 そのくせ「長さが命取りだ」「かさばる」「ダサイ」と言って、頑なにサプレッサーの装着を拒む。 普段は左脇のショルダーホルスターに本銃を、右脇のマガジンポーチに予備マガジン二つを収納。 ・Benchmade Nimravus 140BK 全長240mm、刃長114mm、刃厚3mm、重量175gのシースナイフ。 ブレードに施されたコーティングには、光の反射と錆を防ぐ効果がある。 専用のカイデックスシースを腰に巻いたベルトの背中側に装着しており、 本ナイフをハンドルが右側、エッジが下側に来るよう収納している。 様々なナイフが存在している中、あえてこれを選んだ理由としては、 本人曰く「デザインが気に入ったから」との事。 ・Spyderco Karambit Titanium coating 全長128mm、刃長46mm、刃厚2.5mm、重量145gのフォールディングナイフ。 ブレードに施されたコーティングには、光の反射と錆を防ぐ効果がある。 素早く逆手で引き抜けるよう、左側面にクリップで左ポケットに収納している。 これもデザインが気に入っているらしく、何気に銃刀法にも触れていない。 尤も、他の装備が銃刀法に触れているため、全く意味は無いが。 ・Jaguar XFR 全長4970mm、全幅1875mm、全高1460mm、重量1960kgのスポーツセダン。 最速のスポーツセダンの一台に数えられている車で、最大出力は600psオーバー。 更に最高速度は363.188km/hと、生粋のパワー厨であるマリアも大興奮の一台である。 その溺愛ぶりは異常の一言で、曰く「世界最高の4ドアサルーンである」と豪語して憚らない。 彼女も本車の中だけでは決して煙草を吸わず、暇さえあれば車内清掃・洗車・点検を行っている。 本車はマリアが地球で活動していた頃からの愛車で、装甲には戦闘用に防弾加工も施されている。 しかし「加速に影響する」という理由で防弾プレートは装備されておらず、実際の防弾性はそこそこ。 ボディカラーはアルティメットブラックで、隅々にまで入念な改造が施されている。 ・黒革靴 マリアの脚力に耐え得るよう設計された、紐付きの黒い革靴。 ウイングチップが施されており、フォーマルな仕上がりとなっている。 足を保護する防具としてのみならず、靴としての機能にも優れた逸品。 &bold(){◆詳細} マリアは“塔”によるヒトゲノム計画の産物であり、遺伝子レベルでの“フランケンシュタインの怪物”である。 ヒトゲノム計画に於いて解析された遺伝子の検証実験のため、無数に作成されたデザイナー・ベイビーの一人で、 誕生後はモルモットとして様々な人体実験を施されてきたが、13歳の誕生日に関係者全員を殺害し逃走に成功する。 計画が極秘のものであった事と、見限られる寸前であった事から、情報の不足で彼女の存在が発覚する事は無かった。 かつてはカラビニエリ(イタリア国家憲兵隊)に所属しており、その時にボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を経験している。 これらの戦いで常軌を逸する「スコア」を記録、異例の速度で准尉にまで昇格するが、世論は彼女を「虐殺者」として批判。 事実、彼女の戦闘は国際法に抵触しかねないレベルにまでエスカレートしており、上層部もその隠蔽工作に追われたという。 彼女が処分を免れ昇進を重ねる事が出来たのは、ひとえに彼女がもたらす規格外の戦果と、病的なまでの愛国心が故だろう。 彼女の驚異的な戦闘力に利用価値を見出した上層部は、当時弱冠20歳だった彼女を対テロ特殊介入部隊(GIS)へとねじ込む。 この時、特殊部隊への女性参加を快く思わない将官によるの圧力があったとされるが、結局彼女はここでも結果を示す事となる。 順調に昇進を重ね、弱冠21歳にして中尉にまで上り詰めるが、ある作戦の失敗をきっかけに辞職、22歳でカラビニエリを去った。 その後、ボスニアでの従軍中から勧誘を受けていた、アメリカ合衆国中央情報局(CIA)の準軍事工作担当官(POO)として活動。 世界各地の紛争地域を飛び回り、ガミガミ女・癇癪持ちを意味する「スピットファイア」のコードネームで呼ばれ、工作に従事する。 彼女の異名は国家憲兵時代から数多く、他にも「マッキナ(機械)」「ソウ(鋸)」「ヘックス(魔女)」等、様々な名で呼ばれていた。 「スピットファイア」の由来には諸説があるが、彼女が動くと必ず戦闘が起こり銃声が轟く事から、というものが定説となっている。 その苛烈極まる仕事ぶりと人間離れした戦闘能力から、「チェカかゲシュタポのやり口」として内外部から共に恐れられていたが、 イラクでの任務中、民間人に扮した少年兵の保護を試みた事が原因で、同行していた部下全員が死亡、それによって部隊は壊滅。 自身も右の脇腹を刺されるという重症を負いつつも一命を取り留めるが、治療中の検査で汚染が確認され、25歳にして被爆者に。 それを理由にCIAはマリアを解雇、アメリカ政府は「劇薬」である彼女の暗殺に乗り出すが、辛くもこれを回避・撃退する事に成功。 その後アメリカ政府はマリアとの関与を全面的に否定し、戦争犯罪容疑者として旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(ICTY)に申請。 ICTYのRule61に基づいて国際礼状が出され、正義のための報奨金プログラムとして実に500万ドルもの懸賞金がかけられた。 その後は世界各地を転々とし、潜伏しつつも裏社会で暗躍するが、疲弊し死を望むようになったマリアは、新世界への扉を開く。 新世界に於いて≪ネル・ナハト≫によるプロパガンダ作戦に参加、李・龍の暴力に救いを見出し交戦するも、激闘の末に敗北。 それによって重傷を負うも、最期は追い求め続けていた充足感に満たされ、星を見上げながら安らかに息を引き取った。 後に彼女の技術体系は、共に翼の対を為していた吟雪へと受け継がれる事となる。 *暴虐の使徒よ、覚醒せよ *汝の指は灼熱の剣なり

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