下半身のみを覆う華美な鎧と兜を身に付けた、騎士と呼ぶには下卑た男。
後述の能力を中心として戦う為、武器の類は基本的に持ち歩く事は無い。
身長は180cmを僅かに越える程度だが、姿勢の悪さの為に更に身長は低く見える。
然しながら、脚力というただ一点に絞れば、〝アルマゲスト〟に追随を許される者はいない
貧しい家庭に生まれ、貧しいまま育った。
学などは無いが、幼い頃より家業の手伝いを続けた結果、それなりの成果は有った。
曲がったまま成長した脚と背中、どれだけの荷物を担いでも走りまわれる体力。
そして、絶対に成り上がってやると、昼夜問わず内心叫び続ける執念である。
然しながら、騎士団の中では、その外見や性格、出自の為に疎まれる。
クーデターは寧ろ、ライバルが減って喜ぶべき事だったのかも知れず。
クーデターの為に、却って両親の生活が苦しくなる事には、数日してようやく気付いた。
曲がったのが体だけで、性根が真っ直ぐだったのなら、もしかしたらもっと強かったのかも知れない。
そしてもしも性根が真っ直ぐだったのなら、彼はただ「能力があるだけの人間」だったのかも知れない。
能力:≪ Strongest Stiffest Solidest Shell / 鎧甲如鋼 ≫
両腕と背中に、異常硬度の盾を出現させる能力。
ガードを固める姿勢ならば、完全に上半身を覆ってしまう程の大きさで、
彼の健脚が無ければ、走る事はおろか歩く事にも支障を来すだろう。
その硬度は、散弾銃の乱射を至近距離で受けようと、傷も残らない程。
盾で受けている限り、『理論上』彼には一切のダメージが通らない。
強度と重量、脚力を活かし、この盾で体当たりを打ち込むのが基本戦術だったが、
反動だけはどうしても無効化出来ない点を突かれ、ガードが開かれてしまえば、もう打つ手は無い。
容姿描写
【下半身のみを覆う重厚な黄金の鎧に、これまた黄金の兜を身に付けた】
【やや蟹股で猫背気味だが筋骨隆々の、如何にも自信に満ちた顔の男】
【見た所、武器の類は身につけていないようだが……?】