ああ、私の性別?人間などには届かぬ境地、だが・・・ どちらでも有り、どちらでも無い。故に、何が起ころうと無意味、よ。 そして、どちらになる事も、ならぬ事も出来るのだ。 ---- -詳細 金の瞳に狐色の長髪、灰色の厚手の襟巻に青い浴衣姿の、男とも女ともつかない妖。 浴衣の裾から柔らかく膨らんだ四本の尻尾が顔を覗かせており、頭上には二枚の耳がぴょこりと生えている。 そこまで背が高い訳でも無いが、常に背筋を伸ばして立っているため、少々大きく見える。 相手を見下したような高圧的な口調と態度を取る。馬鹿呼ばわりはもはや口癖の領域。 しかし、自分自身が賢いかと問われれば、首を捻らざるをえない所。 知的レベルは兎も角、感情の起伏が激しすぎるきらいが有る。 頭を下げられると、同じように頭を下げ返す癖が有る。これは、条件反射に近いレベルの様だ。 性別は不明。本人の言葉から考えれば、男にも女にもなれるし、どちらにもならない事も出来る様子。 狐で有るからには、化けるのは得意なのだろう。 ---- -能力 千年を生きた狐の変化「天狐」であり、その力は絶大にして多彩・・・・な筈、だが、 実際、それほど大きな力は見せていない。 『千里眼』 自称、千里を見通す目。過大な誇張が含まれているものの、視力動体視力ともに高い。 数歩の間合いで、己に向かって飛来する針を完全に見切っていた。 体さえ付いて行くのなら、回避出来ない攻撃は存在しないと言っても過言では無いだろう。 『狐火』 息を大きく吸い込んで肺に暫く溜め、火の玉として吐き出す。 火力は兎も角、牽制に非常に使いやすい。 『狐の嫁入り』 地面付近に大量の熱を用意しなければ使えない、切り札の一つ。 妖気を大量に孕んだ吐息を上昇気流に乗せて雲とし、生物の力を削る雨を降らせる。 ---- -戦闘スタイル 『千里眼』を持ってすれば大概の攻撃は見切る事が出来る為、体の付いて行く中距離を選ぶ。 妖力によって己の尾を操って、自分の攻撃と相手の攻撃の対処をする。 尾を硬質化する、伸ばすなどの組み合わせで、壁にも鞭にも網にも変える。 立ち回りとしては、小さく地味な攻撃を散らしながら、相手の不意を突こうとする傾向にある。 自由自在に動く尾は、360度の攻撃を可能とする。