我流剣術《紅蓮剣姫》:花城 火憐

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-[[概要>#1]]
-[[“気”の理論>#2]]
-[[特異体質>#3]]
-[[技>#4]]

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&aname(1)
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#center(){&sizex(6){&color(#ff6347){《概要》}}}
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花城六輝が60年近くかけて創り上げた実戦剣術、[[花鳥風月一派>花鳥風月流戦闘術:花城 六輝&花城 火憐]]の技の理を捨て、その理念のみを踏み台として創り上げられていく、新たなる剣術である。
それは、そもそもを[[花城 火憐]]の特異体質を前提としたものである。
その性質は、攻撃特化に尽きる。高熱による威力強化と身体能力強化による怒涛の連劇は、正に焔の如く苛烈である。
さらに、蜃気楼と気による刀身の延長などにより、間合いを掴ませず幻惑する変幻自在さは、形の無い焔其の物であると行っていいだろう。
花鳥風月一派の精神である、力を捨て、技と速を極める、では無く、力と速度で相手を押し切り、最終的に最高の技を持って打倒するのが、火憐の剣技である。
未だ発展途上で、どこまでも強くなっていく可能性が有る、成長の剣技だ。
そして、弱点が一つ。長期戦に向かないということである。体温の上昇という特異体質は、長時間の発動で栄養失調を招く。
故に、技は即効に特化しており、流れを崩されれば、徐々に不利となっていくだろう。




&aname(2)
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#center(){&sizex(6){&color(#ff6347){《“気”の理論》}}}
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火憐の技における“気”とは、花鳥風月一派と同じく、命の力、分かりやすく言えば体力を、肉体を動かす以外の力として運用する際の物である。
気に依る身体能力の強化と言うのは、気で肉体を直接動かしているのではなく、気の力で一時的に肉体を活性化させることにより身体能力を上昇させているのだ。
気は術者のイメージにより指向性を持ち、物理的な性質を持たせることができる。この、気の形状は使用者の適正に大きく左右され、火憐の場合は“紅蓮の椛”である。
椛と化した気に様々な効果を付与することで初めて生命力によって肉体を動かす以外のことができるようになっているのである。
しかしながら、火憐は気の外部放出が苦手であり、その代わりに自分への身体能力強化に高い適性を持つ。
故に、気を飛ばしたりするような技は、妖刀の妖気に完全に任せ、気は身体能力強化に回すのが火憐の気の主な使い方だ。
そして、生命力であるということはすなわち使い過ぎは命に関わり、更に戦闘で有利だからといって使用し過ぎると逆に疲労が加速度的に貯まっていき逆に自らの首を締めることにもなりかねない。故に、運用には年季や修行等がある程度必要になるのは間違いない。
気は、全身から生み出されるものだが、体の一点から抽出することも出来る。その場合は其の部位は仮死に近い状態になるだろう。
しかし、場合によってはこれが役に立つこともある。神経などを仮死状態とすることで、毒や痺れを遮断するのだ。
捨て身で有っても、死ぬよりはマシ。そう云う技法である。



&aname(3)
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#center(){&sizex(6){&color(#ff6347){《特異体質》}}}
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花城 火憐は特異体質を持つ。
その体質は、体温を際限なく上昇させることができる事。
人間の肉体を構成するタンパク質は高熱で凝固するため、度を越した高熱を発すれば死亡する事もあり得るとされるが、花城火憐はその常識が通用しない人間である。
肉体のタンパク質一つ一つが特殊な膜に保護されているようで、高熱にとても強く、変質しないのである。
炎に対する耐性も凄まじく高いが、普通に火傷はする模様。肉体の一部分のみを高熱化させることも出来、触れれば物を発火させることが出来る。
火憐という名は、生まれたときに自己の身を巻いた毛布を焼き尽くした所と、華のように可憐な外見をしていた所からつけられた名である。
しかしながら、炎を操作することは出来ず、ただ体温を上昇させるだけとも言える。
並の武器では、火憐が扱うと解けてしまうため、火憐は専用の妖刀を使用している。妖刀の妖気が、刀を守るようだ。
本気を出した際には上昇する体温のせいで着ている服が燃え落ちるため、火憐は火鼠の皮で作った晒布を胸に巻き、同じ材質の袴をスカートの下に履いているのだった。
要するに、戦闘時はその他の服は全て燃え尽き、晒布に袴というあられもない格好に成るということである。しかしながら服を全て火鼠の皮で作る訳にもいかないため、妥協しているようだ。


&aname(4)
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#center(){&sizex(6){&color(#ff6347){《技》}}}
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***&font(#ff0000){&ruby(ろかじゅんせい){炉火純青}}
炉の火炎が純青になると温度も最高に達する。転じて学問や技芸が最高の域に達すること。名人の域に達するたとえ。

刀の妖気を身に纏い、青い焔の妖気を発生させる。
刀の刀身が1.5倍程まで妖気で延長され、蜃気楼が間合いを掴ませない。

***&font(#ff0000){&ruby(かけつとう){火血刀}}
火途・血途・刀途の三途。地獄・畜生・餓鬼の三悪道のこと。

「かくて空しく命終はりなば、火血刀の苦果」と呟きながら、刀身に高熱を纏わせる。
真紅の妖気は、刀身の長さを妖気で延長する事はないが、近距離であれば、高熱の妖気を飛ばすことが出来る。

火血刀の苦果とは、
&ruby(かづ){火塗}(地獄界の火に焼かれる火の&ruby(みち){塗}),&ruby(けつづ){血塗}(畜生界の&ruby(あいは){相食}む血の塗),&ruby(とうず){刀塗}(餓鬼界の刀に斬られる刀の塗)の三塗における無量の苦しみの意である。

***&font(#ff0000){&ruby(きえんばんじょう){気炎万丈}}
大いに気炎を揚げること。意気盛んなこと。また、そのさま。

熱気を轟火の如く解き放つ技。相手の接近を防ぐために使用する。
触れても、一瞬で燃える事は無いが、接近は至難である。

***&font(#ff0000){&ruby(もみじごせん){椛五閃}}
椛の葉が分かれる様に、五閃の斬撃を放つ技。
斬撃の通った跡には、真紅の軌跡が残るため、正にその様は椛その者である。

***&font(#ff0000){&ruby(かざんれきあつ){火山礫圧}}
二刀で相手の武器を抑えこみ、そのまま相手を潰すように力を込めていく技。
相手の武器は、押さえ込まれる過程で、高熱により赤熱していくだろう。
そして、最終的には手で持つ事もできない程に、熱を持ち、手を離せば、そこを狙われる。
地味ながらも隙の無い技である。

***&font(#ff0000){&ruby(こうえんばんじょう){光炎万丈}}
光り輝く炎が高く、たちのぼること。また、詩文などが勢いがあることのたとえ。 

火憐の剣技の一つ。
高熱を剣の一点に集中させ、妖気を刀の先端に圧縮、突きを放つ瞬間に前方に向けて解き放つ。
射程距離はかなり長く、剣技とは思えないほど。
しかし、貫通性は高いものの、威力自体は一点集中故、急所に当てない限り致命とはならないだろう。
技の見た目が、レーザー等に似ている為、剣技から完全にかけ離れている技である。

***&font(#ff0000){&ruby(せいかりょうげん){星火燎原}}
些細なことでもほっておくと、手におえなくなるというたとえ。小さな勢力が徐々に力を増し、侮れなくなること。
「星火」は星がきらめくほどの小さな炎。「燎原」は野原を焼く意。

火憐の必殺の剣技の一つ。
剣閃を放つ瞬間、火の粉が周囲に舞い散り、次の瞬間その火の粉が高速で爆ぜ、相手を飲み込んでいく。
爆風の中には、妖気の極小刃が含まれており、触れれば火傷だけでなく無数の傷も負うだろう。

***&font(#ff0000){&ruby(ひのやぎはやをのかみ){火之夜藝速男神}}
日本神話における火の神、カグツチの別名である。

自分の気は全て身体能力の強化に向け、気での攻撃は妖刀の妖気に任せる。
そして、特異体質による超高温により、戦闘力を大幅に増大させる技。
奥の手の中の奥の手で、長く発動すると、栄養失調及び、生命力の欠如等で下手すれば死に瀕することもある。

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