カノン=ラン=パトリオット

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***&italic(){&COLOR(#9966CC){……分からない、この世界はきっと、私達には厳しい世界だから}}
***&italic(){&COLOR(#9966CC){きっと、明日には、私の姿なんて、夢幻のように消えてしまうかもしれないの}}
***&italic(){&COLOR(#9966CC){だから、覚えておいて欲しいな、私が、此処に居たって事を}}
***&italic(){&COLOR(#9966CC){心の隅でも、頭の片隅でも、記憶の奥隅でも……どこかが私を覚えていてくれたら}}
***&italic(){&COLOR(#9966CC){それは多分、貴女の中に、私が居るって証拠なの、貴女が覚えている限り}}

***&italic(){&COLOR(#9966CC){私は貴女の中に居るよ、ずーっと、ね}}    &COLOR(#FF3366){Canon ορχις Patriot}
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&COLOR(#996699){★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝Name / Όνομα〟*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜}

〝カノン=ラン=パトリオット〟

カノン(canon)は&bold(){約束の地}という意味のドイツ語であり、白銀色の蘭は&bold(){純粋な愛}の意味を持つ
パトリオットは、元々はラテン語のpatria(祖国)を意味し、現在では&bold(){愛国者}の意味を持っている。

彼女にとっての約束の地が祖国なのか、はたまた、彼女が愛している国がどこかにあるのか
判断する材料は乏しく、未だソレは、明らかにはなっていない。


&COLOR(#996699){★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝Looks / κοιτάζει〟*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜}


彼女は&bold(){二つの姿}を持っており、普段はよく普通の女性の姿をしている。
その姿の際は

&italic(){白銀の長髪をポニーテールのように黒いリボンで結び、メイドカチューシャを付け}
&italic(){スレンダーな身体を、強調するように胸下で大きくエプロンドレスの結び目を目立たせる}
&italic(){黒と白のロングスカートメイド服を纏った、巨乳の少女}
&italic(){黒いメイドブーツと、白い手袋、そして真紅の瞳が、妙に高貴な印象を与えるだろうか}

と形容されるように、メイド服というコスプレのような格好をしている。
仕種等も、メイドと形容されるのが相応しいように落ち着いて、良く気を配る。

ちなみに、スカートの下には薄い黒のソックスを履いておりその脚の細さをクッキリと強調する。

そしてもう一方の姿は

&italic(){紅いキャスケット帽に、白銀の長髪を腰の辺りまで伸ばし、横髪の中からもふもふっとした狐耳がぴょこん}
&italic(){赤色の大きめのマントをマフラーのように纏い、翠のビキニの上に白のパレオを纏った露出度の高い格好}
&italic(){翠のロンググローブと、ニーソックスが白い肌に映える、巨乳の真紅の瞳の少女}

と形容される。やはり、一番目につくのは、本来、人の耳がある位置に生える、&bold(){狐耳}であろうか。
それはまさしく、彼女が&bold(){人で無い}ということの明らかな証明であり
彼女の感情と共に良く揺れたりしょぼん、としたりする。

また、いずれの姿にも、真紅の瞳と白銀の長髪は変化しない。
彼女の髪の毛は、絹糸のようにきめ細かく肌に溶けて絡みつくと形容されるほどに、素晴らしいものであり
香りは彼女の名にも示されるような華やかな蘭の芳香が混ざっている。

彼女自身、この髪の毛に自信を持っているのか、触れられると嬉しそうな表情をする。

豊満な胸と、きゅっとしまったくびれ、やや小ぶりなお尻、と中々に肉感的な身体をしている。
メイド服着用時は限りなく露出を隠している割には、獣時には結構露出が激しい。


&COLOR(#996699){★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝Character / Χαρακτήρας〟*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜}


どうやら、メイドの姿と獣の姿で言動に違いが現れている。
彼女にその理由を尋ねると、メイドの姿とそれ以外とで、彼女の持つ役割が変化するから、と述べている。

大まかに双方の違いを纏めると、メイドの際は丁寧な言葉遣いで、&bold(){相手に敬意を払う行動が多い}。
しっかり者の性格で、冷静に周囲の様子を眺め、キッパリとした判断を下すことができる性格である。

しかしながら、常に安定しているわけではなく、時折、頬を涙が伝ったりしたりと彼女の幼さが窺える。
また、時々きわどい発言を為すものの、彼女自身はあまり、その言葉に羞恥は感じてない様子
……確信犯か、はたまた、天然か――――……ここら辺、とある奴に通じる気がしないでもない。

獣の姿の時は、恐らくは彼女の本来の性格か、面倒見の良いお姉さんのような性格である。
元々、何かを引っ張るのが得意なのか、紡ぐ言葉は親しげで、人懐っこい言葉が多い。
ただし、彼女の中に何かしらのルールがあるようで、悪人に対しては、毅然とした態度で挑む。

――――いずれの性格にしても、いまだ幼い少女、であることは明確であり
時折、どちらであっても、その片鱗を見せることが多く、周囲の空気に対し一線を隔したりする。

また、本を読むのが苦手、と称するように万能そうに見えても、&bold(){結構欠点がある}様子。

会話の中で自身を&bold(){〝従者〟}と形容することが多い、何かしらの癖であろうか。


&COLOR(#996699){★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝Information / Πληροφορίες〟*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜}


前述した通り、&bold(){獣と人}の双方の姿を持つ。また、獣の姿といっても本来の獣でなく、耳が獣のソレになっている程度。
獣と人のハーフ、というよりかは獣人と人とのハーフ、といった程度か。
[[原罪>http://www31.atwiki.jp/nouryoku/pages/2489.html]]との戦闘の際に

>――――……それに、それに――――私は〝ニンゲン〟だ
>だから安心しろ、この首を断てば、この胸を抉れば、容易に命を枯らす事ができる

と語ったように、彼女は強く、自身が&bold(){〝人間〟であること}を強調している。
それは原罪との戦闘中に言葉がつい漏れてしまうほどに、彼女の心に強く絡み付いているのだろう。
その原因は、子墨との会話の中に

>――――……この姿のせいで、色々と酷い目にもあった、から……

とも現れているように、今までの&bold(){トラウマ}に起因しているのであろうか、
更に、彼女自身その会話中に何度も述べたように、&bold(){誰かを失うこと}に酷く恐怖を覚えている。
彼女の性格は、その名前にもあるように&bold(){〝純粋な愛〟}を強く感じる性格のであろう

それもまた、彼女の姿に関係しているのだろうか。

[[ヘイロン]]及び[[ルイス]]との交流の際には、わざわざ森の泉で、水浴びをしている姿が確認されている。
またその時は獣の姿であり、彼女の言葉から、あまり人の多い場所で、獣の姿にはならないようだ
あと、気持ち良さそうに水浴びした後に、大きく伸びをしたり、とどこか野生らしさも感じなくは無い。

また、人の姿で[[〝カノッサ機関〟>http://www31.atwiki.jp/nouryoku/pages/499.html]]に所属していることが、[[ヴァーデッド>http://www31.atwiki.jp/nouryoku/pages/1932.html]]ととの会話の中で明かされた。
どうやら通常のナンバーズと違い、原罪との会話の際に述べた&bold(){〝Knights of Cydonia〟}という特殊部隊の所属のようだ。

〝Knights of Cydonia〟……直訳すれば〝Cydonia〟の騎士であり、彼女自身も刀を扱う戦闘を重点的に行うこともあり
彼女の今に、深く関係しているようであろうか…………
また、新世界に〝Cydonia〟という小さな&bold(){都市国家}があったことは確認されている。

尤も、通常のナンバーズと別段変わった行動は行っていないようで、要人の暗殺や〝宝玉〟の回収と共に
通常のメイドが行うような行動も、そこで行っている、ということが彼との会話で窺えた。
また、その際、任務であろう要人の暗殺を結局は行わない、など、行動に謎が多い。

幾人との会話の中で、覚えていて欲しい、と繰り返し発言することが多く&bold(){〝思い出〟}という言葉に、強い感情を抱いているようだ

[[ドラ>http://www31.atwiki.jp/nouryoku/pages/1173.html]]と[[サツキ]]との交流の中では世話好きな様子を垣間見せる。
&bold(){悪いことは悪い}、と言い、受け入れられたなら、優しい言葉で慰める、それはまさしく、完璧な〝従者〟と呼ぶに相応しいレベルで
あと&bold(){感じ易い、という事実}が、この交流の中でバレた。

[[リライズ]]に助けられた時は、本来ならもう少し抵抗できた筈であるにも関わらず
男たちの手で押し倒される、といったように力不足な面が目立った。
これは、当時、&bold(){月が雲に隠れて見えなかったこと}に起因しているのだろうか。

[[ブルーローズ]]達との交流では、半裸を男性に見られたのだが、そこまで取り乱しはしなかった。
以前のヘイロン達とは、大きな差がある、言葉からも、&bold(){半裸を見られたことは沢山ある}、と語ってたりする。
また、&bold(){あまり知識が豊富でない}、ということも事実の一つに付け加えられる。

[[黒笠 断罪>http://www31.atwiki.jp/nouryoku/pages/2466.html]]との交流及び戦闘では、他者の死体
それも&bold(){子供の死体に対して}強い反応を見せた。それも、同じ組織であるにも関わらず、切りかかるぐらいに
けれども、断罪の事情を聞くと、彼女もまた、彼と同じ立場に立って、彼の身を案じた。
&bold(){他者に想像で評価される苦痛}、それを彼女は知っていた。

[[ラグナロク]]との会話中では、彼の瞳に、というよりかは雰囲気に、ボーっと呆けることが多かった。
冷静沈着な性格の彼女にしては珍しく、理由を聞くと、以前に&bold(){仕えていたお嬢様}を思い出したと。
貴族である彼になるほど、という反応を見せながらも&bold(){誰かに仕える気が無く、この姿は喪服}と言った。

[[白髪 桜]]との交流では、彼の女性的な顔たちに、思わず女性と勘違いしていた。
それに彼が異性と知るとドキドキするぐらいに、&bold(){可愛いものが好き}な様子。

[[チェルシー>http://www31.atwiki.jp/nouryoku/pages/2483.html]]との会話では、何かしら&bold(){やましい過去}がある様子。
同時に&bold(){お墓参り}の旨を話し、喪主からは嫌われている、という旨の発言も為した。
――――……そもそも、お墓参りに&bold(){〝カトレア〟}の花を持っていく、というのも可笑しな話だ。
愛した女性……なのであろうか。

[[朝顔]]との交流では、彼女が&bold(){[[櫻の国]]}の出身であると知ると、懐かしそうな様子を見せた。
どうやら、彼女の故郷である〝Cydonia〟は、櫻の国の沿岸にある、小さな都市国家であった様子。
しかしながら、彼女の話では&bold(){〝Witchcraft〟}という悪法のせいもあり、あまり栄えてはいなかったみたいであった。
そして、クーデターの為滅亡、&bold(){機関の実験地となった}、とのことであったが……


&COLOR(#996699){★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝Ability / Δυνατ?τητα〟*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜}


身体能力は全ての面で&bold(){優秀である}彼女自身、戦闘においても&bold(){近接戦闘}を優先する。
主にメインの武器として、刀――――それも日本刀に代表される、細身の刀を扱うのを得意としている。

刀という武器自体が[[櫻の国]]でよく扱われる武器であり、彼女が使う流派も、居合いといった、櫻の国の流派に似ているように思える
彼女の出身地が櫻の国、もしくはその近くに存在する国、その可能性も無いとは言い切れないだろう。

後述するようにこの刀は能力のお陰で出し入れが簡単であり、彼女は不必要な時は徒手空拳で戦う。
&bold(){人でなく、獣の力を宿しており}、純粋な肉弾戦でも、中々の腕前を発揮しそうだ。

ただし、&bold(){簡単な弱点}、として、&bold(){魔力の使用をあまり得意としていない}ことがあげられる。
現に、原罪との戦闘の際は、原罪が物理攻撃を得意とするだけあって、かなりの苦戦を強いられた。
一応は能力を使い、特殊攻撃も可能なのだが、少々の判断を必要とする辺り、安定した戦いが出来るとは言いがたい。

身体能力と共に、体力も高いのだろうが、精神面では、そこまでタフとは言えなさそうだ。
しかし、戦闘中に折れる事は無い、そこは踏んできた場数の違いか、窮地に追い込まれるほど強くなる、と言っていいだろう。
思考能力もそれなりに高く、全体的に中々のポテンシャルを秘めている。


&COLOR(#996699){★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝Last Shadow Puppets〟'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜}


彼女の所有する、第一の能力。

一言で、述べるなら&bold(){〝影〟を使役する能力}である。

母なる太陽、父なる月、彼等から降り注ぐ灯りと、そして生まれる、影。
通常、質量も持たず、ただただ主の後を追従する、その影を彼女は使役し、扱うことが出来る。
当然ながら、&bold(){灯りの数が増えれば増えるほど、影の数も増え、それだけ沢山の影を扱うこと}が出来る。

そして、一番の注目するポイントは、彼女の能力にのみ存在する、ある特性であろう。

彼女の影は、&bold(){物体の性質を映すのだ。}

炎の影は炎の性質を持ち、刀の影は刀の性質を持ち、水の影は水の性質を持つ。
これにより、臨機応変な対応が可能であり、彼女の戦術の幅を格段に広げている。

更に、&bold(){彼女が影を使役できる範囲は広く}、また、影が繋がっていれば、その性質は伝染していく。
このお陰で、小さな水の影から、大量の水の性質を持った影を使役することが可能になる。

また影自身を好きなように扱うことができるようで、盾にしたり、纏わり憑かせたり、と幅広い応用を魅せている。

弱点を考えてみた際、能力の発動が&bold(){受身である点}が一番目立つであろう。
すなわち、彼女の能力はどうしても、周囲の状況に影響を受け易い、ということである。

現に、戦闘の最中、水の性質を持った影を作り出すために、彼女はわざわざ血液を大量に流失させた
一歩間違えれば、自身の首を絞めかねない、そんな行為をとらねばならないほど、彼女の能力は中々制限がある、ということだ。

また、能力の種がばれた相手には、ある程度の予測を持って戦われかねない
故に彼女には、常識に嵌らない、様々な戦術を使用することが、強く要求される。
総じて、&bold(){応用力の高い能力}と言えよう。

――――そして、大事な点であるが、これは&bold(){影が無いと使用できない}。
どうやら影に明確な規定はないようで、闇に紛れていようと、ある程度の影は使役できるのだろう

しかし、月が雲に隠れるなどして、一般的に言われる影が出来無いと彼女の能力も意味を失う
単純に便利なだけの能力とは、言いがたいだろう。


&COLOR(#996699){★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝Under Cover of Darkness〟*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜}


彼女の所有する第二の能力。

詳細は不明であり、詳しく彼女の口から説明されたことはない。
ただし、&bold(){武器を取り出したり、隠したり、彼女の姿を変えたり}、とそのような時に使用されている。

また、使用の際は、&bold(){黒い影が彼女を覆ったり}、と影に関する能力で在るのは予想できるだろう。


&COLOR(#996699){★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝How to Fight / Πώς να παλεψει〟*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜}


主に彼女は&bold(){〝Last Shadow Puppets〟}を戦闘に使用する。
尤も、使用するといっても、あまり多くは使用せず、自身の剣技のアクセントとして使用することが多い、か。

彼女の剣技の一番の特徴は、居合いを初めとした櫻の国流の刀を扱った戦い方であろう
特に彼女は&bold(){居合い}を頻繁に使用する、元々、女性であるため、絶対的な力では、男性に劣るため、であろうか
高速の剣技は音を置いてけぼりにするほどに早く、また、間合いも中々に広い。

その反面、&bold(){純粋な接近戦}では、どうしてもソレを得意とする人物と比べると遅れを取ることが多い
けれども、決して苦手、というわけではない、そもそも、近接戦闘自体が彼女の守備範囲にあるのだ。

更に、彼女の剣技の特徴的なところは、能力を使用した、手数の多さであろう。
単純に攻撃する際に、刀による攻撃と同時に、刀の影を使用することで、二の太刀を浴びせることができる。
また、刀の持ち方を変える事で、月光の一部を反射、一時的に、影を増やすことも可能になる。
攻撃力の不足分を、手数で補う、典型的なキャラといえよう。

決して思考力も低くなく、工夫して戦う力も中々に長けている。
一見すると弱点が無い様に見えるが、細かな部分ではちらほらと甘い部分も見つかるだろう。

しかしながら、絶対的な弱点として、&bold(){攻撃の種類の少なさ}が上げられる。
確かに能力を使用することで、幅広い攻撃が可能なのであろう、しかし、彼女にもプライド、というものがある。
どうしても優先的に使用するのは、自身の握る、その刀であろう、故に、積極的に接近戦をしかけてくる。

落ち着いて対処すれば、彼女の&bold(){攻撃のパターンの少なさ}が窺えるだろう、そして、その一つ一つに対処していけば
少しずつではあろうが、あっという間に彼女は直ぐに手詰まりとなり、勝負を優位に導くことが可能になる。

ただし、全体的にバランスの取れた、実力者であることは確かであろう、油断は禁物だ。


&COLOR(#996699){★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝Story / Ιστορία〟*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜}


6/17 深夜

……人通りが少なくなったから、久しぶりに夜を散歩していると、叫び声が聞こえた。
向かってみれば、思わず怒りを覚えそうな悪い人がいて、交戦状態に入ったの。

自分を〝ニンゲン〟じゃないと言う〝黒笠 原罪〟――――……正直言って、その気持ち、分からなくも無かった。
だって、私も〝ニンゲン〟の嫌なところ、いっぱい見てきたしね……でも、結局は武力で突き通せるのは我が侭だけだと思うよ。

戦闘になったけど、彼は強かったねー……うん、押され気味で、痛い思いも沢山したしね。
〝ダウンロード〟だったっけ、影から蟲を作る能力は、私のソレと、すっごく似てて、それでいて、強かった。

だけど最後の最後に〝Last Shadow Puppets〟で水を作って、何とかダメージを与えられたの。
……結局、見逃されちゃったなー……火が弱点、って言ってたから、次会った時は灯油ぶっかけちゃる(?)

6/18 お昼

路地裏で人の格好をして悪い人を成敗してたら〝子墨〟と会う事ができた。
彼女に彼女の家に連れてって貰ってそこで思わずお菓子をご馳走になったの。

な、なんだか……その、綺麗な人だったんだけど……どこか、昔から知ってるみたいだったねー
すっごく親しくしてもらって良かったけど……時々弄ばれて、恥ずかしかったもん
でも、仲良くなれたのは、とっても嬉しかったなーまた、撫で撫でしてもらいたいな。

――――だけど、あの人の奥にも、哀しい過去があるって、知っちゃった。
だから、単なる友達じゃなくて、もっと親しい友人として、あの人と接していきたいなぁ。
〝ともだちひゃくにんできるかな〟……なんてね。

6/18 深夜~6/19 早朝

…………えーっと、もぅ……今思い出しても、恥ずかしいよぉ……

森の中で水浴びしてたら、うん……〝ヘイロン〟って男の子に、ばったり会っちゃって……
私は水浴びの途中だったから素っ裸で……うぅ……でも、でも……それだけじゃなくってぇ……
その後〝ルイス〟って男の人にも観られて…………(悶絶中)

でも、話してみると二人とも良い人っぽかったり、というより、良い人だったなー
また会いたいな、次会った時にはヘイロン君の羽根についても知りたいし、ね。

6/19 お昼

路地裏で〝機関〟のお仕事をしてると〝ヴァーデッド〟君と偶然出会って、会話。
最初はお互いに警戒してたんだけど、徐々に打ち解けてきて、仲良くなれた。

でも、ふとしたキッカケで、彼の心の奥を覗いちゃって……それで、にてるなぁ、って思っちゃって
思わず、ごめんなさい、って謝ったら……怒られた?……ううん、注意されちゃった

……でも、微笑んでるのが一番似合ってる、って言われて、嬉しかったなー……
また会えたら、次会えたら、ホントの自分を、見せてみたいな。

6/21 早朝

噴水広場でドラ、とサツキに出会いました。
二人ともきさくな方で、お話が弾み、良い一時を過ごせた、かに思えましたが……


――――……今思い出しても、頭が痛くて仕方がありません……
ドラに、胸を揉まれました、それも、思い切り、心地よく……

人前で、思わず声を荒げ、はしたない声を漏らしてしまって、正直言って、今でも非常に恥ずかしいです
今度からは、是非、もまれないようにしたいものです
そもそも、感じなければ、どれだけ良かったことでしょう……


6/21 夜

路地裏で襲われているところをリライズに助けていただきました。
やはり、影が無いと上手く身体が動きません、未だに、脚が痛みますし……

それでも、苦しい目にはあいましたが、彼女と知り合えたのは良い収穫でしょう
彼女の声にはとても安心させられます、彼女のお陰で、傷の痛みも、随分と忘れられました。

それに、私の正体を知っても、受け入れていただける……子墨の言葉を思いだしました
ひょっとすると世界は、もっと優しいのかも、しれませんね


6/22 お昼

森の中で泳ぐブルーローズ達を発見、お邪魔させていただき、一時の水浴びを愉しみました。
彼女は私と同じ獣人で、思わず抱きしめてしまいました……恥ずかしい限り、です。

ですが、彼女に触れられると、胸の奥が、ぎゅっと、締め付けられるような、そんな心地よさでして
また、会いたいな――――素直にそう思えたのが、嬉しかったです。

――――けれども、彼女の出生の秘密、それを知ると、微かな後悔を覚えました
彼女の寝顔、この寝顔を見れるのなら、彼女を護るという行為も、苦には感じられないでしょうね


6/25 夜

街中を歩いていると、断罪という人物を発見、交戦状態に入りました。
彼がつれていた、子供たちの死体に――――反応してのこと、です。
後悔はしておりません、それが私の流儀でしたので……

――――ただ、彼のお話を聞くと、私もふと、過去の事を思い浮かべました。
彼を責める気はございません、むしろ、もっと親しくなりたいと、思ってしまうぐらいでして……


また、どこかで会えると、信じて願っておくことにしておきましょう。


6/26 お昼

街中で刀の整備をしているとラグナロクが興味を示し、寄って来てくださいました。
恥ずかしながら、彼の瞳に、お嬢様を思い浮かべ、昔日を思い出してしまいました。
ええ、そうです――――覚えていないといけない、日々を……

彼はとても教養のある人物で、話していてとても為になりましたし、愉しくもありました
話を聞くと貴族であると、道理で彼女を思い浮かべることができたわけでした。

穏やかな昼下がり、良い交流に、微かに胸を揺らせた、ことです。


6/27 夜

街中でチンピラの方々と対峙しておりますと、桜が助けに来てくださいました。
彼のお陰でチンピラを蹴散らし、お礼の品をいただいたのですが……どうやら、桜は男の子だったようでして
本当にびっくりいたしました、だって、私より可愛らしいんですもの、少々嫉妬心を感じてしまいました。

それでも良い人だったらしく、言葉の一つ一つに、彼の優しさを感じさせていただきました。
私の名にある、蘭の花を一筋、彼へと差し上げて……少しでも、私を覚えていてくださると嬉しく思います。


7/5 夜

仕事終わりにチェルシーと邂逅、思わず正体を隠し会話を始めました。
どうやら彼女も人ではなかったようでして、私の本性を曝け出して、それでも、受け入れていただきました。
そして同時に、彼女の過去もまた、辿ることに。

私は言葉は上手くございません、心を落ち着かせる話術も持ってはおりません。
けれども、チェルシーの、彼女の言葉に、元気付けられて、自信を頂いたのは事実です。
……少し、私に自信が持てました、有難うございました、チェルシー


7/9 夜

〝櫻の国〟内部の〝白天龍家〟と〝風森家〟のいざこざに、傭兵として参加して参りました。
久方ぶりの戦場、ということもあり、それなりに訓練のつもりではございましたが
……途中の〝機関〟の介入のためでしょうか、油断の気持ちが生まれ、相手の長に敗北しました。

おかげ様で右腕に酷い傷を負い、早々に戦線を離脱……全く持って、お恥ずかしい限りでございます

ところで……あの時、ほんの僅かな時間でございましたが、お力になっていただいた
あのご婦人――――どこかで会えたならば、御礼を言いたいものでございます。


7/11 夜

路地裏にて、数日前の傷に苦しんでいた所、[[朝顔]]と遭遇。
正直言って、最初は……私もここまでか、と思ったものでございました。
けれども、話を聞くと……どうやら、同盟の方であったようでして、危ないところでした。

そして、彼女が櫻の国の方、と知り、少々国を思う気持ちを露にして……はしたないマネを……
ええ、分かっています――――気づかれては、知られてはいけないことで、あるということも
……また、同時に彼女もまた、秘密を抱えているようで、いらしたのですが……

追加して、右腕の傷の治療も行っていただきました。
まだ真新しい傷で痛む腕を、麻酔無しで、焼いて消毒し、そのまま針と糸で縫う。
気絶しそうなぐらいの痛み……よく耐えることができました。

それも恐らく、相手への信頼感があったから、でございましょう
――――……〝丈夫〟や〝強い〟わけではございません、それならば……

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