Ars
Solomonia
-
Goetia
=
???
The
moon
is
beautiful.
「言葉はあまりに無力だ」
Decapitation
or
Redemption.
「断罪と贖罪」
What
is
EVIL
?
「悪とは何だ」
The
Ending
New...
「幸福の代償」
11/03/28:The Key『血土』⇒『磔丘の血土』へ互換。Locus『近況』加筆。
11/03/25:Things『魔繊外套』追加。Locus『近況』加筆。
11/03/24:Re:newal
通名:ゲーティア Goetia
真名:アルス・ソロモニア Ars Solomonia
年齢:不明(三百歳程度)
種族:不明(魔族?)
称号:喚術士
א容姿
乱雑に白いメッシュが入った烏羽色の髪と真紅の瞳を持つ、白皙の長躯。性別は男。
特に決まった服装は無いようだが、必ず『古風な鍵』がついたペンダントやチョーカーを身に着けている。
一応、最近では、
深黒のローブコート(魔繊外套。魔術強化による便利機能付き。詳しくは後述)
中には、暗黒色の袖無し胴衣に同色のズボンと、そしてブーツ、
墨色の長腰布(要するに腰マント)を纏い、褐色のベルトの上に、赤銅色のベルトを一本、斜めに着用──と言った装い。
ある戦いで両腕を失ったため、右腕は
漆黒の装甲義手と化し、
左腕は
死刑囚の腕。その薬指には銀色の指輪が嵌められている。
ב人非ざる者
漆黒の血を持つ人外の者。時に緋光の翼を発現させ、空を翔ることが出来る。
七日に一度ひとかけのパンと一杯のワインを口にすれば生きていける身体、とのこと。
自身を『魔ノ眷属』や『魔族』だとは言っていたが、具体的にどのような種に属するのかは不明。
また、真の姿は、漆黒の甲殻に覆われた禍々しい異形の者である。
この姿になると基本的な身体能力が著しく向上するが、『命そのものを削る』程に消費が激しく、長くは持たない。
“悪人”。傍若無人で、プライドが非常に高い。臍曲がり。
殺し合い、闘争と言った類のものを愛してやまない戦闘狂。愛
妻家。
根はかなり直情的だが、しかしそれ故か、時に深い思慮に沈み込むことが有る。
最近ではその頭脳労働が功を奏しつつあるのか、脳味噌の皺が増えた節があり、
以前と比べると、残忍さが鳴りを潜め、割と落ち着いた様子が見受けられるようになってきた。
かつては一人称が『ボク』、常におどけるような口調だったが、
それは相手を挑発するための半ば演技だったようで、ある戦い以降は素に戻っている。
現在の一人称は『俺』。二人称は相手によって多少変化するが、基本的には『お前』、時に『貴様』など。
א銀の横笛
その音色は、聴く者の心臓に染み入っていくような幽玄さを孕む。
普段は懐に収まっているが、取り出して念じると身の丈ほどもあるような大鎌に変わる。
ある戦いで両腕を失った時に、
コーロコル・サクラメントの手に渡した。
ב鍵のペンダント
古風な意匠の施された鍵がついたペンダント。最近はチョーカーに変えた様子。
『名も亡き王の小さな鍵』────
ג漆黒の装甲義手
ジョシュアの経営するマジックショップ<Fairy's Gift>にて製作を依頼した右腕の義手。
手首の内側辺りに彼の真名である『Ars』という刻印が入っている。
表面はツルツルとした滑らかな漆黒の装甲に覆われており、先端五指は球体関節。
肩に張り付いた黒色の薄い輪に意思を込めて干渉すると義手は取り外せる。
神経を伝う電気信号ではなく、「動け」と意志を込めて作動させるタイプのもの。
また、戦闘機能重視型となっているため、耐久性能と持続力、擬似神経伝達速度には長けているが、
感覚的なものは一切望めず、何か緻密なギミックなどが組み込まれているわけでもない。
しかし、ゲーティアの要望で、掌に喚起魔術の魔法陣が一つ刻み込んである。
これによって、魔術における『陣の練成』という工程を短縮・高速化することに成功した模様。
劇的な戦力アップに繋がった訳ではないが、これをきっかけに『更なる高み』に至るための何かを見出したようだ。
דパンフレット
増野 透冶から受け取った分厚い紙の束。
『機械』と『魔導』の結合に関する概要や考察、実験データなどが書き連ねられており、
パンフレットと言うよりはむしろレポートとも呼べそうな程の情報量である。
ה死刑囚の腕
ある時、刑務所から強奪した十三人の死刑囚の屍を元に、彼が作製したと思われる一本の腕。
その時に出会った
ロバートとの交戦中に幾らか屍が破損したためか、継ぎ接ぎだらけとなっている。
コーロコルの手によって赤い糸で肩と縫合され、現在は彼の左腕として機能している。
掌には三角陣が刻まれているが──これは右腕のものと同じく、喚起魔術に関するもののようだ。
ה新聞紙
海部 史音に押し付けられ、しかし律儀に持って帰ってきたもの。
金の国で起こった
ルーミア王女処刑における動乱の記事が載っている。
二人が握りまくったのでぐしゃぐしゃ。恐らく、館の執事が窓拭きか廃油の処理に使って捨てる。
ו魔繊外套
魔術強化繊維で編まれたローブコート。
軽度の防弾・耐火加工が施され、着用者の快適性を保つ様々な機能術式が内包されている。
現在明らかになっているものは、水気を飛ばす除湿術式。
最大出力だと、ずぶ濡れ状態からでもあっという間に身体と服を乾燥させることが可能。
名 |
も亡き王の小さな鍵The Lesser Key of The Unknown King |
喚起魔術の一種。
魔法陣から、
<贋造悪魔 -Deofol- >と言う異形を喚び出し、使役する。
全部で七十二の『贋造悪魔』が存在し、その全てが異なった姿形、性質を持っているとされている。
『贋造悪魔』との間に感覚のリンクやダメージフィードバックは無いが、
それを使役している間、術者本体は動き回ることができない。
本体が動き回れば、今度は逆に『贋造悪魔』の方が動けなくなる。
א贋造悪魔 -Deofol-
絶対的な主従関係の下、術者により使役される召喚獣の一種。
基本的に人語を介すことは出来ないが、人間と同じような高度な戦闘思考をする。
その体内に流れているのは、ゲーティア本体と同じく、漆黒の血である。
基本的な肉体構造は他の生物とほぼ同じだが、生命力そのものは比較的高い傾向にある。
ב磔丘の血土 -Red Soil of Calvary-
過去に斃れた贋造悪魔たちの魂を喚起する、『名も亡き王の小さな鍵』の副系統。
かつて、召喚戦闘を行っていた際、自身の周囲を防禦するために行使していた『Red Soil』の上位互換。
現在では主に、ゲーティア本人が戦闘を行う際に行使される。
斃れた贋造悪魔の数だけ術式があるため、多局面に対応しやすいが、その分制限も伴う。
- 一戦闘中に、同じ術式を二度発動させることは出来ない。
- 二つ以上の術式を同時に展開出来るようには作られていない。
- 基本的に、喚び出される物・現象は、長時間は持続しない。
+
|
使用術式 |
『喚門陣』
ゲートの性質を持つ魔法陣。これを通じて、様々な事物が現出する。
義手や屍腕の掌に刻まれた魔法陣を元に、すぐ前方へ拡大させるように展開する。
多くの術式はこれを伴うため、説明省略のためにここでのみ用語として定義しておく。
術式名 |
対応悪魔 |
効果 |
壹ノ咎 「死神道化ノ鎌」 |
(???) 「(死神道化)」 |
一振りの大鎌を喚び出す。 黒地に紅い刃紋を持つ三日月型の刃に、 捻れた黒い触手らが絡みついたような柄。 |
貮ノ咎 「迷宮ノ守護鎖」 |
(???) 「(ミノタウルス)」 |
掌の魔法陣から、先端に紅い分銅が付いた黒い鋼の鎖を射出する。 |
拾壹ノ咎 「煉獄ノ咎人」 |
≪罪人≫ 「ペッカトール -Peccator-」 |
喚門陣から、錆びた鎖を纏った巨大な腕を出現させる。 |
拾伍ノ咎 「紅梟ノ舞劍」 |
≪梟≫ 「ノクテュア -Noctua-」 |
梟のように自由に飛翔する、二振りの長剣を喚び出す。 鍔元は赤紫の羽毛に覆われ、柄頭に梟の頭部を模した意匠が施されている。 一応、夜目が利く。 |
拾玖ノ咎 「四理ノ執炮」 |
≪異僧兵≫ 「カタリオール -Cattarior-」 「カタリオーレ -Cattariore-」 |
喚門陣から、鉄の巨砲を出現させる。発射には魔力充填が必要。 砲身には、古くなった血の染み付いた赤黒い包帯が、乱雑に巻かれている。 |
|
彼の戦い方は、二通りある。
一つは、術者本人は後方に控え、喚び出した贋造悪魔に戦いを行わせる、召喚士タイプ。
フィードバックダメージこそ無いものの、使役中は本体の機動性が全く皆無になるため、
本体が狙われると弱い、という弱点においては、召喚士の常とあまり変わりはない。
また、召喚と使役自体に多大な魔力を要するため、贋造悪魔自体が倒されれば、結局はほぼ万策尽きたも同然。
もう一つは、彼本人が自ら戦闘する、多方面対応の魔術士タイプ。
『Red Soil of Calvary』を行使し、臨機応変に戦術対応する。
また、種族の固有異能として、黒い甲殻に覆われた異形の者への変身が可能。
身体能力の大幅な向上を見込めるが、しかし著しい消耗を伴うため、全く長くは持たず、後遺も懸念される。
まさしく捨て身の、最終手段。
『The Collapse of SANity』での一件以降、何故か身体が縮んで少年になってしまった彼。
魔術も一切使えず行き倒れかけていたところ、
八柳 夜行に救われる。
その後に紆余曲折を経て、彼は彼女のアパートで居候生活を続けていた。
(──関連:この頃の詳細を描いたSS『
粗悪人、そして』)
何処かの水面下で黒い思惑は巡り、彼はある日唐突に、アパートからも姿を消してしまう。
そして次に彼がその姿を現したのは、半分樹海と化した幻想的な廃墟街だった。
漆黒の大樹に身を埋め、魂を凍らされたように眠る、かつての長躯がそこに居た。
そこへ出くわしたのが、失踪の直前に婚姻を交わしていた少女、
コーロコル。
彼女の手により、彼を取り囲っていた結界が破られ、止まっていた時が動き出す。
そして、空白の期間に渦巻いていた慕情は、その再会をきっかけに彼に何かを齎した。
史音とベンヌとの邂逅において、それは顕著に現れる。
──罪と罰の意識。断罪と贖罪の天秤。悼み切れない死の存在。
彼は、酷く何かを模索しているようだった。
以前までは見られなかった、透徹した瞳と、鋼の眼差し。
何処か背中には憂いを帯びていて、紡がれる声色は無風。
喚起魔術『名も亡き王の小さな鍵』は、どういう訳か未だに使えないまま。
捜し求めるものは多く、道筋は朧で定まらない。彼が何処へ向かうのか、それは彼自身が一番知りたいこと。
3/24
ハニーと出会う。
互いの道先を、互いに向き合った。
Tips:その言葉
〝Nemo ante mortem beatus.〟
(誰も死ぬまで幸福ではない)
──ヘロドトス(『歴史』より)
例え一時の幸福を手にしたとしても、それを失えば絶望のどん底に沈むことになる。
逆に、今、苦境に立たされていたとしても、後に幸福が訪れる可能性はいくらでもある。
その人が本当に幸福な人であるのかは、人生を終えてみるまで分からないのではないだろうか。というお話。
何ゆえか。彼は、一年前とは、反転した立場に立つ。
『正義筆頭』
織守・神衣と並び、『鉄の女王』
ガルニエへと相対。
神衣の『猛虎』、彼の『咎人』──重なった『拳』が、『鉄』を打ち砕く。
血塗れた闘争の中、幸福論。
石の女神は、慈悲を与えない。
血と腐敗の海に咲いた、最愛の存在。
唯一、自分の全てを委ねた、34℃の彼女。
彼は彼女と『対等』であることを選んだ。
『所有物』ではなく『一人の最愛』として。
多くの血を流し、歪んだ殺し愛の果てに
ようやく辿りついたのは『夫婦』と言う関係。
一度手離しかけて、また再び取り戻す。
罪と罰。断罪と贖罪。悪人と罪人。模索する道。
彼は気付く。少し、愛しすぎたことに。
真にこの先、彼女の幸福、彼女との幸福を望むなら。
☡Infernal Dimension
鉄は錆び草は枯れ、海の色は血のように紅い。
瘴気の風が吹き荒ぶ大地、彷徨う名も無き歪魔の群れ。
色褪せた夜空に純金の月が浮かび、漆黒の暁に白銀の太陽が昇る。
彼の生まれた地であり、当人は異界だと思っている場所。
実際には、新世界のとある場所に張られた、特異結界内の秘空間。
物理的な手段では干渉出来ず、ある特定の方法でのみ入出が可能なようだ。
その構造上、あくまで新世界ありきで存在し、新世界が滅びればこの空間も滅びる定め。
この空間の具体的な大きさは不明だが、水平線が見える程度には広い。
彼の祖先に当たる或る喚術士が作り出したものだが、彼本人はそれを知らない。
この異空の或る岬に、彼を主とする一軒の古風な洋館が建っている。
外壁に這い回っているのは、蔦ではなく有刺鉄線。
無駄に広大で、
彼女に言わせれば、迷子の可能性すらあるとか。
館には、六つの目を持つ黒山羊頭の執事が控えている。
普段はその気配すらも無く、どこにも姿を見せないが、呼ばれれば出てくる神出鬼没。
人語を介すことは出来ないようだが、理解は出来るため、命ぜられればそれに応じる。
☻The Collapse
――― “ The Collapse of SANity ”
精神崩壊。自己崩壊。境界崩壊。
胎児の夢。超現実。深淵の唄。夢中遊行。
壊れた第三世界の幻影。黄金郷への誘い。
「君は誰?」
────≪ 獄寵妃 -Lilitherre- ≫
リリセール。『序列ノ七十二』。
『心』を蒐め、『魂』を欲する出来損ないの悪魔。
彼らから何かを奪っていった。
『名も亡き王の小さな鍵』を行使し、『当代ゲーティア』を名乗る者。
☞Iyaq'a
イアクァ。虚構の黄金郷に囚われた者の末路。
全身オーロラ色の肌を持ち、透明の粘液が表皮を覆った謎の人型。
楕円形の頭部、目鼻耳は無く、その口内には無数の触手が蠢いている。
材質不明の『黒い彫像』の中で、眠る者。
永久の幸福感に包まれた、自分だけの世界に、彼らはいる。
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