イルゾル・ビッグスター

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イルゾル・ビッグスター - (2009/12/20 (日) 19:43:14) の編集履歴(バックアップ)


目の前の一人も笑顔に出来ないヤツにィッ!!

『世界一の超ビッグ・スター』なんてのは絶対にありっこねェェェッッ!!!



――イルゾル・ビッグスター

夢は「世界一の超ビッグ・スター」になること と豪語する少年。
相棒である紫色のエレキギター「リージョン」と共に各地を渡り歩く。
現在は縁あってクリサンセマム・リチェルカに所属……というか居候している。


ツンツンの金髪に、上半身裸の上から真っ赤なド派手なジャケットを着ている。
年齢は不明だが容姿から判断すれば16~18、身長は大体170センチ中盤。
胸には銀色の簡素なロケット・ペンダントをつけており、外すことは滅多と無い。
両足を負傷しており、車イスに乗っている。

性格は極めて熱血。そしてバカ。だが、実は内側はとても繊細であり、ある意味かなり『少年』であると言える。
その精神的な脆さには彼の過去が大いに関係しているとか――。

よく街中で路上ライヴを開いている。
歌唱力、ギターの演奏技術はかなり上位のレベルなのだが、作曲と作詞センスが残念。
おまけにサインも滅茶苦茶であるが、自分は上手いと思ってるから仕方ない。
ただ、変に考えずに、本能的に作曲し作詞すると割りと聴けるレベルになるらしい。
ちなみに「ビッグスター」が本名なのか芸名なのかは永遠に謎。

チキン・トルティーヤと、エレベーターのウィーン感をこよなく愛する。


――世界一の超ビッグ・スター

彼が常に叫んでいる彼の夢、『世界一の超ビッグ・スター』になる、ということについて。
彼はこれについて「世界中の人々を感動させ、それが生み出す笑顔が見たい」と言っている。
また、「人がどんな暗闇にいるときでもフと夜空を見上げれば、そこに何時でも輝いていて闇を照らすもの」
になりたいとも言っており、一見バカなのとは裏腹に志は割りと良いベクトルに向かっているようだ。

彼がこの夢を志したのは、とある人物と約束したからだという。
その人物とは、どうやら彼の実の妹らしいが――妹は既に病に倒れ、他界しているようだ。


――彼の過去

彼の過去は未だ不明瞭だが、現在の彼からは想像できないような辛い過去があることは間違い無い。
そのため精神的に崩れることが非常に多く、その度に友人たちに支えられている。
現在は色々あって、その弱点はある程度克服したらしいがそれについては後述。

彼が組織の同胞であるジャンクちゃんルナ
親友であるヌスの旦那吟雪らに語った過去を総合すると、どうやら彼の過去はこうらしい。

彼は地図に載らないような田舎町の出身で、父親と母親、そして妹が居たという。
その暮らしは貧しくも、両親、兄妹ともに仲が良く、幸せな人生を送っていたようだ。
――だが、その幸せを打ち砕くような「何か」により、両親が死亡する。
それについてイルゾルは、『父は粉々になって死に、母は炭クズになって死んだ』といっている。
同時に、『自分が両親を殺したようなものだ』ともいっているが、真相不明。
その後、妹を養うために若いながらも必死で働いたという。
が、貧しい暮らしに耐え切れずにやがて妹は病床にふせり、彼の手の中で他界する。

この時、死ぬ間際の苦しみにあった妹を、自身の歌で元気付けようとする。
すると妹は笑顔になり、安らかな表情で亡くなったという。
この時に妹から「おにいちゃんのうたで、もっとみんなを笑顔にしてあげて――」という言葉を遺される。
これにより、『世界一の超ビッグ・スター』となることを決意したようだ。


その貧しさゆえ、両親の苦しみを常に見ていた彼は「誰かに甘える」ということを知らなかった。
更に、後述する彼のアートマンの能力ゆえ、幼少期の彼には友人が居なかった。
――アートマンは、信じる者以外には見えない――
その「見えざる者」がイルゾルには生まれた時から見えていた。
ゆえに気味悪がられ、友人は彼から遠ざかっていったのだ。

そんな孤独の辛さも、何もかもをイルゾルは誰かに話すことなく自分の中にしまいこんでいた。
両親が死んでからは更にそれは苛烈となり、全ての苦しみを独りで背負って生きてきたのだ。
ゆえに彼は『辛さを告白すること』を知らず、これが精神的弱さの原因となっている。

もっとも、今はとある人に辛さを全てぶちまけ、その上で受け入れてもらい、
そんでもって存分に「甘え」させてもらって、その胸で泣き、
彼が本能的に求めていた「ぬくもり」を得ることで、弱さはある程度克服したようだ。


両親、妹の死後、約束のために、家族以外の思い出など何も無い故郷を捨て放浪する。
だが、心の奥底では「お帰りを言ってくれる家族」を求めていた。
そんなある日、路地裏でエリカという少女を助けようとした際、所持金がゼロとなる。
無職無一文宿無しでホームレス生活をしていたが、↑上記のジャンクちゃんとの縁もあり、
また知り合いが多いということでクリサンセマム・リチェルカに転がり込む。
結果メンバーとして認められ、新たな“お帰りを言ってくれる故郷”を手に入れた。
ただのバカである彼が技術者の多いクリサンに居るのは、こんないきさつがある。


――能力

新世界でも珍しい、アートマン能力を持つ。最近珍しくないけど。


――アートマン≪ディーサイド≫

「神殺し」という意味の名を持つイルゾルのアートマン。振動波を操る能力を所持する。
熱血バカなイルゾルのイメージとは対照的に、黒を基調とした流麗なフォルムが特徴。
鋭く突き出した二本角、刀のように尖った肩・肘・膝、目のデザインの無い仮面、
仮面の下から覗く、常に動くことのない白い肌と唇が印象的。
精密な動きは苦手なものの、単純なパワーとスピードと振動波の能力での制圧を得意とする。


――アートマン能力…振動波を操る

主な能力は、あらゆる振動波……波動、音波や重力波を操作すること。
しかしイルゾルの力量の問題で、あまり大それた操作は出来ない。
また発動条件として「イルゾルorアートマンが対象物に触れている」ことが必要で、
せいぜい
「重力波の局所的な操作により、壁面や天井を歩いたりする」
「音波の振動を増幅させ、破壊力を付加する」
「直接振動波を流し込んで、(例えば海なら)波を発生させる」
までが限界である。だが、イルゾルの鍛錬次第では更なるパワーアップがありうるかもしれない。
なおイルゾルは普段、この能力で「自分の歌声とギターの音色」を、
どんな機材を用いても出せないような圧倒的に美しい音色に加工している。


――≪ディーサイド ティル・デス・ドゥ・アス・パート≫

“乗り越えた”イルゾルが掴み取った、ディーサイドの新たなる能力。
内容としては至極単純であり、ディーサイドの力を自身そのものに宿す能力である。
能力発動中、動かないはずの彼の脚は動くようになり、身体能力も向上する。
また、振動波の操作範囲が『接触対象』ではなく『放出型』となる。
ゆえに、重力操作による飛翔なども可能なようだ。
“以前”は出来ていた「ソナー」や「高速思考」はやり方を忘れたらしい。


――近況

クリサンセマム・リチェルカ構成員を狙った暗殺者、“オーケストラ”と交戦。
その死闘の結果、イルゾルは遷延性意識障害(昏睡)に陥ってしまう。
が、持ち前の驚異的な回復力を見せ、約20日で目を覚ます。
だがしかし、そこに居るのは、既に彼ではなかった。

脳へのダメージにより、記憶障害――逆向性健忘に陥ってしまっていた。
即ち、解りやすく言えば“記憶喪失”である。

“オーケストラ”戦以前の殆ど全てを忘れてしまっており、自身の名前すら覚えていなかった。
ベリルハーツの≪結晶化≫能力を用いても、記憶を引き上げることは出来なかった。

イルゾル・ビッグスターであった時とは性格が全く違い、
かつての彼は家族や友人を何よりも大切していたというのに、
自身の“妹”のように可愛がっていたジャンクちゃんを、平然と“モノ”扱いし、
その後も散々酷い暴言でジンジャー・ユースロットもろとも罵るなど、
今やジンジャーに言わしめて『ハキダメ野郎』にまで堕ちていた。

その後――紆余曲折あり、その「素体」としての可能性を見込まれ、
彼は、≪ネル・ナハト≫の最後の切り札、ダルクと成る。

深層に刻まれた『人を殺した』という事実、そしてもう二度と脚が動かないという絶望から逃れるため、
「誰にも干渉されない、“しあわせな”領域」を築くため、
あらゆるものを拒絶し、≪ネル・ナハト≫の悪逆に手を貸していたが――

以前、イルゾルによって“助けられた”少女、ルーシャとの戦闘により、遂に己を取り戻す。
……――が、その代償は大きく、
ルーシャはイルゾルを取り戻す為、自らの心を犠牲にする『天使術』を使用していた。
イルゾルが全ての記憶を取り戻した時、ルーシャは全てを失っていた。

彼は、そのために今、今度は自らがルーシャを救わんと決意する。
果たして、彼らの歩む先に待つものは何か――



――必殺技

イルゾルビーム。ビームは男の浪漫だろJK。



――尊敬する人物

鈴鳴先パイヤードさん。とくにヤードさんマジリスペクトっす。
彼のCDは全部持っているらしい。


――彼のファン

「あァ?オレ様のファンクラブは随時更新中だぜェェーーーッ!!今は全部で20人ってトコロかなァ~~ッ」

※全員彼が一方的にファンと任命した方々です。ちなみにファン第1号はアガリクス


だが、中には彼の歌を好きだといってくれた物好きな人たちも居たりする。
中でも物好きな人第1号とは仲が良く、彼が旦那と呼び慕うほどである。
現在彼が着ている真っ赤なジャケットも、実は旦那から貰ったもの。


――おまけ