赤木怜司

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赤木怜司 - (2010/11/21 (日) 02:07:31) のソース

*「お前だけは絶対に巻き込みたくなかった。それだけはずっと思ってた」
**───────────────『魔術協会』所属の元魔術師兼研究者・赤木怜司

 異世界から迷い込んだ青年。
 黒の短髪に、色白の肌。子供にも大人にも見える顔つき。
 研究者であるためか、或いは趣味なのか、いつも白衣を羽織っている。視力が悪いので眼鏡もある。
 歩くのが困難なため、特殊な形状の杖をついている。
 身長が170前後。だが体重は40台。当然、非常に細身。
 恋人を別れ話の際に誤って殺してしまい、それ以来、不眠症と女性・血液・刃物恐怖症を患っている。不眠症に対しては薬で対応しているが、恐怖症はどうにもならないようで、女性は[[一人を除いて>南雲利織]]一切触れないようだ。殺人に関しては後日、実は生きていたことが判明するが、病気がどうなったかは分からない。

***性格
 物事をしっかりと楽しんだり、人をからかって笑ったりと表情豊かで明るい部分と、非常に冷静沈着で理論立てて物事を話したり進めたりする計算高い部分、更に困っている人、特に女性をどうしても助けたくなる優しい部分の、三つを併せ持つ”複雑”な人物。
 彼の周囲にはその複雑さに対してしっかりと理解を返してくれる人間が居なかったため、強い孤独を持っている。それと自身の持つ特異な知識とある程度の思考能力のせいで、悪く言えば”傲慢”、良く言えば”誇り高い”性格をしている。
 だが根の部分は、後述するように非常に”お人好し”の部分が強い。困っている人間に対しては自分の性格までも計算に入れて全力で助けようとするなど、文字通り持っている全ての能力を駆使する。
 また、「神は誰にだって優しくて、残酷なまでに平等」「(杖をつかないと歩けないほどの状態になった自分に対して)何か意味があるんだろーよ」「いつだって誰かが居てくれて、いつだって救いはそこにあるのに」等々、かなり信仰心があることが伺える。魔術協会のような”理論とオカルト”を混じり合わせたような組織に所属しているように、本人の中にもこういった神のような概念と理論が同居しているのだろう。
 神様が与えてくるのは試練で、それは絶対に乗り越えられるものだと信じている。更にそこから、”不幸な出来事を、本当の意味で不幸にしないために、そこから意味を見出す”という人生の指針を持つ。

***所属と他者との関係
 [[魔術協会]]所属の生徒。基礎カリキュラムの一年であり、新呪文開発班と術式解析班の一員。
 彼曰く、魔術協会に所属しているのは、「自己の探求と外界の拡大化。己が内面を知ることにより、世界への理解を深めるため」らしい。
 [[詩織]]の義兄。
 何故か生徒用の寮ではなく、研究者用の寮に住んでいる。
 [[紅閻寺 レン]]と個人的な情報交換の契約を結んでいる。

#openclose(show=交友関係){
|名前|関係性|赤木のコメント|
|[[ジョン]]|友人兼何か|面白い男|
|[[エルネスティーネ]]|友人の弟子であり義姉|怒ると怖いが、優しい子|
|[[南雲利織]]|同じ組織の人間・恩人、大切な子|物凄く助けてくれた命の恩人。いい子。でも超超うるさい|
|[[アリエル]]|親友|不器用で子供な奴|
|[[ツァーリ=F=カーディナル]]|友人か知人|色々と複雑な奴|
|[[ルカス・トゥアティ]]|知人|壊れた蓄音機。二面性の人間|
|[[紅閻寺 レン]]|友人・契約者|悪事を働いているが、悪い子ではない|
|桜花鈴音|元恋人|殺してしまった相手。決して忘れられない人|
}


***杖
 [[利織>南雲利織]]に作成してもらった多機能な杖。
 素材はアルミニウム。軽くて丈夫。更に強度強化魔術で補強してあり、鈍器としても使える。
 腕を覆う丸い盾と、トンファーのように横へグリップの伸びた特殊な形状をしている。メタ的なことを言えば一方通行の杖のようなもの。
 グリップについたボタンを押すと、杖とグリップが盾の中に収納される。更に、魔力感知機、及び音波や電磁波等を感知する波動感知機が付けられている。これらの情報は、付属の眼鏡のスイッチを押すと眼鏡の片面に表示される。

***近況
 桜花鈴音が生きていたことが判明するも、やはり口論となる。
 殴りかかられそうになったところに[[利織>南雲利織]]が割って入り、何とか怪我を負わずに済む。
 だが今度は鈴音が殺気を持って利織へ攻撃をしようとしたため、半ば条件反射的に銃を抜き、頭部へ発砲。
 銃弾は命中するが、一命は取り留めていたため、病院に連絡して利織と怜司はその場を立ち去る。

 その後、怜司は家で「支えが欲しいな。俺はもう、この杖のように、支え無しでは生きられないんだろうね」「俺は、本当は弱いんだね」という、彼にとって最大級の弱音であり、同時に”強くある”という目的を諦める言葉を呟く。
 それに対し利織が「これからは私が、怜司の杖です」と言い、彼は素直にお礼の言葉を言った。

 これで恐らく、ここ数ヶ月の彼の苦難は終わりを迎えたのだろう。
 だが最後に彼は考えた。この全ての出来事の原因は、自分の愚かさにあったのだと。

#openclose(show=母親のこと){
-ヤクザの組長と愛人の娘。
-母親は病死し、父親の本妻の養子となる。
-両親から酷い目に遭わされたり、攫われたりした。
-大人になってからも同じく大変だった。
}