メルフュレル・ファーザー

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メルフュレル・ファーザー - (2010/07/13 (火) 16:09:47) のソース

――メルフュレル・ファーザー

通称『メルフ導師』。「ファーザー」とは愛称のようなものらしい。

かなり特殊な剃り込みを頭部のほぼ全体、襟足以外に入れており、
切れ長の眼と二叉に分かれた眉毛が特徴的。
交叉した金糸雀色の襷のような装身具を肩から掛け、やや厳つく見える黒い服を纏っており、
十字架を象ったような腰飾り、黄金で縁取られた肩鎧から垂れる、同じく金糸雀色の装飾品。
主に黒と金をベースにした風貌が、重厚かつ威厳ある様相を呈している。
その手には漆黒の装丁が施された、分厚い魔導書が在る。

[[エルメア>エルメア=ミルフォード]]が所属する[[〝教会〟]]の『術式解析部』枢機卿として君臨する男にして『円卓』の一人。
術式解析部の枢機卿だけあって、魔術に関しては卓抜した知識と理解を持つ。
[[エルメア>エルメア=ミルフォード]]に高度な術式を教えたのも、このメルフ導師である。
また、一度に複数の本を読んで完全に理解するというずば抜けた情報処理能力の持ち主でもある。

どこか叙述的な調子で喋ったり、巧みな比喩表現、遠まわしな表現を好む。
時折異国の言葉も混ぜるため、厳格な、威圧的な風貌と相俟って非常に印象的であり、
初対面の人にはどこか重いような印象を与えるかもしれないが、その実は……

……以前、世界各地の教会を「知識提供及び技術提供」的な名目で回っていたが、最近帰還した。
そんなこんなあって、ここまで見ると典型的高位聖職者っぽい気がするのだが……


……まず、聖職者にして、重度のヘヴィ・スモーカーである。
だが健康面には気を使っているのか、わざわざ術式を施して無毒にしたタバコを吸っている。
そして気になったら居てもたっても居られないタイプ。
以前、持ってたタバコでルーン刻んで消し忘れて小火にしたことも。
寝言で「まそっぷ」とか呟いたこともあり、笑顔で「Maledizione」とか言っちゃうお茶目な人。
ちなみに「Maledizione」とは『呪われろ』という意味である。皆は使わないように。
好物は芋羊羹と赤ワイン。どういうことなの。

また枢機卿でありながら教会の部下や教え子に対して、かなりフレンドリーである。
それでいてその裏には確かな優しさを持っており、人望は厚い。のか?
とりあえず教え子である[[エルメア>エルメア=ミルフォード]]には慕われており、
あとローザ=ナルセにはかなり懐かれて?いる。
まそっぷとかようかんマンとか変態とか言われ放題であり、
おそらく枢機卿に対してドロップキックをぶちかませるのはローザだけであろう。
というか、逆に言えばメルフ導師がドロップキックをぶちかましても怒らない唯一の枢機卿である。
もっといえば枢機卿であるにもかかわらずドロップキックかまされるような性格である。
これでいいのか教会。

しかしその魔力の高さや魔術行使のレベルの高さは折り紙付きである。

[[弟子>エルメア=ミルフォード]]に負けたくないからなのかは定かではないが、
どうやら彼女と同じように、外に出て無償で怪我人の治療など行っているようだ。
病院を訪れて患者たちに術治療を施したりもしているらしい。


――グリモア:カーヴルヌース

彼が常に所有している、漆黒の装丁が施された分厚い魔導書。
曰く、「古代文明の遺跡に封印されていたものをパクッてきた」らしい。
辞典クラスの本の中には、彼が使う術式や述懐、魔術の証明式等がびっしりと書き込まれている。
ちなみにどうやら最初の数十ページ以外は全て手書きらしい。
彼が解析した術式が増えるたび、装丁などを取り替えて新たなページを追加しているようだ。

メルフュレル・ファーザーにとって魔術を使用する際絶対に必要な魔導デバイスである。
術式解析部に身を置くだけあって彼自身が研究・解析している術式があまりにも膨大で、
こうして魔導書などのデバイスを使わなければとても管理・行使しきれないからである。
裏を返せば、この本を所有している時、メルフ導師の使える魔術の種類は凄まじい数になる。
といっても、よく使うような術の式や述懐は、彼の頭にしっかり叩き込まれているようだ。

使用する際は独りでに宙に浮き、勝手にページが捲れる。


――使用魔術

彼の魔術形態のベースは[[教会式魔術構成法>教会式魔術構成法・亜式:エルメア=ミルフォード]]である。
些か彼なりにアレンジしているようだが、大元のギミックは変わらない。
愛用の魔導書・カーヴルヌースに書き込まれた術式を使用し、詠唱も本に書き込まれているため、
それを利用した魔術の同時展開、速攻発動等も可能といえば可能。
卓越した情報処理能力と魔術知識、そして実力を有するメルフ導師だからこその技である。
といっても流石に限界はあるようで、同時に展開できる魔術数は、安定性から考えても2発までだろう。

上記「グリモア:カーヴルヌース」の項にある通り、非常に膨大な種類の魔術を行使できる。
その全てを把握するのは不可能と思われるため、使用したことがあるものだけを記す。
また、エルメアの師と呼べる人物だけあって、彼女の術と共通点を持つようなものも多い。


†アルトグレイス
  ~大いなる輪廻よ、彼の者に喜びと希望を与えたまえ
対象の傷を癒し、状態異常を回復する中級術。エルメアの使用する天使術「グレイス」の亜種。

†セルベイション
対象の傷を癒しつつ、魔力や疲れなどの面に於いても回復補助する上級術。
物理的な傷の回復よりも魔力・精神力的な回復能力に優れている。

†リストア
自らの魔力を対象に分け与える術。気力の回復としても応用できる。

†カームルミナス
対象の精神を鎮める、一種の状態回復術。
癒しによる心的な回復の他、鎮静作用により睡眠を促進させる用途もある。


――おまけ メルフ語録

「……『試練』とは――……「立ち上がる意志」だ
自らの「意志」なくしては、『試練』はただの『障害』に成り果てる
汝、『試練』を持て。さすれば「幸福」は開かれん」
(ローザに蹴り飛ばされた際に発言。シチュエーションで台無し)