**――……私の願いは。 **子供達が、笑って生きられる世界。 **子供達が犯罪に巻き込まれることも。犯罪に手を染めることも無く **ただ幸せに、生きていられる世界―― **――――私が、世界を変える…… ***――――Lucas Tovati 【特徴】 見た目年齢17歳、実年齢は21歳の女の子。 その行動の幼さのせいでとても成人女性には見えない。 ルカ、ルル、ティーといった普通のものから、≪騒音メーカー≫≪エンジョイ製造機≫等といった変なものまであだ名は結構多くあるようだ。 本人曰く、『私のニックネームは108まである』 因みに≪エンジョイ製造機≫の方は[[ルーカス>ハンター・ワンダー・ルーカス]]につけてもらったニックネームである。 そしてテンションがものすごく高い。 脈絡のない事を口走ったり、大げさなリアクションをするために彼女の行動に慣れない人は戸惑う可能性大である。 「うに~」「うなー」といった独特の擬音が口癖 【服装】 ≪季節共通≫ 紅茶のような赤い瞳、その瞳と同色の髪は後ろの方でちょこんと結ばれており。 耳には小さめの黄色い星のピアスをつけている。 ([[ルーカス>ハンター・ワンダー・ルーカス]]に右耳のピアスを渡したため、現在は左耳だけにピアスをつけている) どういうわけだか、ショートパンツのポケットには漆黒のマントが入っている。 深夜になるとそのマントを着用しているらしい。 ≪夏服≫ 左手にはブレスレットを5つほどじゃらつかせている。 たまにサングラスを頭に乗せて登場することもあり、日差しが強い時にはそれを着用しているようだ。 白いベアトップのシャツに、デニムのショートパンツというのが基本的な服装。 また、実際の身長は160cmなのだが厚底サンダルを履いているために身長170cmほどに見える。 ≪秋服≫ 白地によく分からない模様がプリントされたTシャツと濃い色のデニムのショートパンツを着用。 その上から灰色のパーカーを羽織り、黒い編み上げブーツを履いている。 余談だがこのTシャツ、[[ルーカス>ハンター・ワンダー・ルーカス]]には好評だった ≪冬服≫ 柔らかな質感の黒いブラウスと赤いチェックのミニスカートを着用。 上から薄茶色のフード付きムートンダッフルコートを着込み、黒い編み上げブーツを履いている。 【所有物】 ―[[ルーカス>ハンター・ワンダー・ルーカス]]から、バイク≪ドラゴン・ロッソ・ルパン≫の“キー”を預かる。 ―[[エアローグ]]から漆黒の龍の鱗をもらう(?)。鱗の詳細や用途は不明 ―[[クロワ>クシャルクス・クロワール・レッドスカイ]]から、彼の真っ赤な真っ赤なスカーフを預かる。さようならの印 ―クロワが[[焔裂]]から買った、掌サイズの虎の彫り物を預かる(正確には、クロワがルカスのアジトに置き忘れていったもの) ちなみに彫り物にはルカスが無駄な方向に頑張った改造が施されている。虎の彫り物の変容は以下の通り。 ≪虎の彫り物(改造前)≫ 焔裂作、値段100 手のひらサイズ 人が近付くとカタカタ動くから防犯程度にはなる 火の魔力入ってる ≪虎の彫り物(改造後)≫ 近づいたら「アソンデーアソンデー」と言いながら火を吹く(目覚まし時計代わりにする時は枕元に消火器必須) 虎の頭の上には小さな小さなクロワッサンが載っており 更に動き方が「カタカタ」から「カタカタカタカタカタカタカタカタカタ(ry」になる ……彫り物の名前は『寅・ざ・くろわっさん』略して寅さんだとかなんとか。 【職業】 義賊。 しかし、盗みを働いていることをあまり口外したくはないようだ。 ちなみに――盗みの対象は「あくどいことをして金儲けをしているやつら」である。 具体的に言うと、悪質な高利貸しや悪代官様みたいなやつ。 奪った金品はというと、街の孤児院に寄付をしているそうだ。 【詳細】 ***――信念 『私が盗むのは、あくどいことをして金を儲けている連中の財産。私が傷つけるのは、子供達を傷つけ、売り飛ばす連中』と明言。 また、≪決して、命は奪わない≫という強い信念を持っているようだ。 彼女の目的は、『子供達が笑って暮らせる世界を作ること』 そのために、日々活動を続けている。 ***――謎の人物『ラウール・ダンドレジー』 彼女は『ラウール・ダンドレジー』という人物を探し求めているらしい。 “見た目は30代ほどで、黒いシルクハットに夜会服、それにモノクルをかけている男性”というのが手がかり。 しかし彼――ラウールに関するルカスの記憶は、10年以上前のたった1度だけの邂逅のみで構成されているため、非常に曖昧だ。 その時の状況がどのようなものであったかはまだ定かではない。だがそんなおぼろげな記憶を頼りにしてでも逢いたいと願う人なのだ。 きっと、その10年以上前のたった1度の出会いは、ルカスにとってとても大事なものだったに違いない。 またルカスによれば、ラウールも義賊だったらしい。おそらくルカスが義賊をしていることに関係があるのではないだろうか。 ***――過去? 人身売買に関係する言葉を聞くと具合が悪くなり、本人自身、『人買いの類は大嫌い』と発言していた。 また、男性器を見ても同様に具合が悪くなってしまうようだ。 加えて、小さい子供が事件に巻き込まれている場合、救いの手を伸ばさずにはいられないらしい。 もし救えなくても、生活費の援助などは最低限してあげたくなるとか。 何故なのかは分からない――だがこれもまた、ルカスの過去に関わることなのであろう。 路地裏で、人身売買に関わった男の目を潰していた様子が目撃されていたが……? ***――孤児院の子供達 孤児院をいくつか知っているようで、「ストロベリー・フィールズ」「ムーンライディング」という孤児院の名前が確認されている。 ハロウィンの日にお化けに仮装した多くの子供達を引き連れて街を練り歩いていたことから、孤児院の子供達ともある程度は面識があるようだ。 【能力】 彼女の能力は2つ。両方共に名前がついており、一つはクレイジー・リトル。もう一つはファット・ボトムドというらしい。 発動条件などの詳しい情報はまだ不明である。 ・クレイジー・リトル 右手で触った対象を縮めることが出来る。どうやらその能力を使って、ポケットにいろんな物を収納しているようだ。 縮めた物質から15m離れてしまえば能力は効果を失い、物質は元の大きさに戻る。 人間を含めた全ての生き物にもこの能力は適用されるのだが、生き物に対して使用する際はちょっとした条件が必要らしい。 ・ファット・ボトムド 左手で触った地面に高さ10cmほどの、ぶよぶよの壁が出来たことが確認されている。 【近況】 [[ルーカス>ハンター・ワンダー・ルーカス]]と一緒に≪ドラゴン・ロッソ・ルパン≫でドライブ。 ルパンから見える『ワンダーの景色』を見る事となる。 その後[[ルーカス>ハンター・ワンダー・ルーカス]]の過去を聞き、ルカスもルカスで自分の過去や目的を話すこととなる。 別れ際に、ルカスは自分の黄色い星型のピアスを彼にお守り代わりにと渡し。彼から≪ドラゴン・ロッソ・ルパン≫の“キー”を託される。 「必ず迎えに来る」――彼は最後に、そう言った。再び二人が出会うことになるのは、いつになるのであろうか。 それは誰にも――――分からない。 数週間後。他国からの来訪者――シャオ=シンシアと出会う。 どうやら彼女は自分の名前をすっかり忘れてしまっていたらしく、『シャオ=シンシア』という名前もルカスがシャオの持つ銃シャオウとシンシリアをもじり、彼女につけてあげた名前である。 元いた国に戻る気はないらしく、住む場所もなさそうだったので自らのアジトのひとつをシャオへと譲渡するルカス。 それは彼女の純粋な優しさだったのか。それとも、「人にばれたアジトを所有しておきたくはない」という考えからなのか。 答えは、ルカスのみぞ知る。 そして、嗚呼――これは、≪必然≫なのだろうか? ルカスは、ルーカスの友人である[[クロワ>クシャルクス・クロワール・レッドスカイ]]との出会いを果たし、言葉を交わす。 クロワと別れ際。彼女は己の探している人物――ラウール・ダンドレジーについての情報を彼に尋ねる。 彼はラウールのことは自分のデータベースで調べてみると言い残し、ルカスのアジトを去っていった。 ――彼女にいくつかの忠告を、残したまま。 ――――廻る、廻る 運命の歯車は、巻き込まれるもの達の行く末など知らず、ただただ廻る クロワからラウールの情報を渡されたその日。彼女はついに出会ってしまった。 自分が捜し続け、逢いたいと願っていた「彼」――ラウール・ダンドレジーに。 だが非情な事に――ルカスと再会を果たしたラウールは、彼女にこう告げた。 「それ以上、私のことを知ろうとしないでくれ――」と。 クロワの静止の言葉虚しく、ラウールは再び闇へと消える。 赤い赤い、薔薇の花弁を数枚だけ残して――。 ―――『ラウール・ダンドレジー』という“人物”の存在は、約300年ほど以前から認知されている……現在に至るまで これは、クロワの資料に書かれていた重要な一文である。 ルカスの探し人、ラウール。彼は一体、何者なのであろう――……。 ……ハロウィンからしばらく経って。ルカスは路地裏で何者かに追われている少女を助ける事となる。 少女には名前がなく、ルカスは彼女に「ジェイド」という名前を与えた。 ジェイドとは、すなわち翡翠。古代から貴重なものとして扱われ、時代によっては金以上に珍重された宝石である。 その宝石言葉は―――――『幸福』 少女が幸せになるようにと願いを込めて、ルカスはその名前をつけた。 ジェイドは身寄りがないらしく、それならばとルカスは彼女が信頼している孤児院。ムーンライディングへとジェイドを預ける。 そしてジェイドと別れ、ルカスは独り。林の小路の中で、とある決断を下す。 『おじさまを、探す』と。ルカスにとって、『おじさま』は『おじさま』でしかなく。人であろうとそうでなかろうと関係がないことなのだ。 ――サンクス・ギヴィングもとうに過ぎた、11月の終わり。 彼女にとって、転機が訪れる。 一つは、[[クロワ>クシャルクス・クロワール・レッドスカイ]]との再会。もう一つは[[吟雪]]との出会いである。 幸か不幸か。ルカスもクロワも、『仕事』中の時の出来事であった。 『子供たちが笑顔で暮らせる世界を創りたい』と望み。『決して人を殺さない』という信念の下に行動をして来たルカス。 そんなルカスに、吟雪の甘美なる誘惑が迫る。 『結局何も変わらないまま、誰かを襲い続けてて良いの?何かを変える『契機』が欲しく無い?手を伸ばせば届く所に、それは有るんだよ』 と――。 彼女の誘いに悩み苦しむルカス。ルカスは傍らにいるクロワに助けを求めるも―――クロワはルカスに、紅い紅い銃口を向ける。 それは、クロワの、ルカスに対する≪拒絶≫――――。 ルカスの言葉すら聞こうとせず、クロワはその場を立ち去った。そのことで彼女は、『自分は“救われない者”だったのだ』と落ち込み、涙する。 精神的に一人になってしまったルカス。彼女に迫る吟雪の魔の手。 悩み抜いた末にルカスが下す、決断は――――― 『私は――……世界を、変える』 吟雪の手を取り、それとほぼ同時に表れた[[シルバーソード>キルベルク・シルバーソード]]と言葉を交わし。 彼女は、≪ネル・ナハト≫の一員となった。 自分の望む世界を、創るために―――。