レティシア・ヴラド・ランサレージュ

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レティシア・ヴラド・ランサレージュ - (2010/03/01 (月) 20:29:35) のソース

[[金の国]]王家直属騎士団『ヴァン・ド・ターブル』団長。
真紅の髪に真紅の瞳を持ち、ランスや大盾、鎧もそれに合わせたように真紅である。
被っている羽根帽子は、元は[[フェルナドーレ>フェルナドーレ【ネル・ナハト】]]の物。

先々代の騎士団長フェルナドーレを、幼少時より敬愛していた。
しかし、ニューエネルギー研究所跡の一件により、彼が[[キルベルク・シルバーソード]]に与する者であることを知り、自らの手で終わらせることを決意する。


公には、行方不明。
ただし、二度とその姿が、人目に触れる事は無い。

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-人物

  騎士としての誇りと国への忠誠心は非常に強いのだが、他国の民衆への関心は薄い。
  国が貧しいため、騎士団の財政も困窮しており、自らバイトをしている姿もまま見られる。
  部下たちに農作業をさせたり、国の農業推進の為の指揮を取ったり、体の良い便利屋扱いを受けている感が有る。
  夜遅くまで書類仕事をしているのは良いが寝坊や居眠りをやらかす。只の夜型人間なのだろう、出生的にも。

  金の国のクーデター当時は11歳、騎士であった父親を失っている。
  赤色への拘りが強くなったのもこの頃。尤も、元から十分に赤好きではあったが。

  自称「37.5%のミディアン」、母親が吸血鬼3:人間1のクォーターらしい。
  もしかしたらその1の人間にすら吸血鬼の血が入っている可能性もあるため、正確には「37.5≦x<50.0(但しxは吸血鬼の割合)」である。
  その血のせいか、相当に奔放な一面も持つ。部下に窘められるかと思いきや、部下にも手を出して共犯にしていたり。

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-装備

血槍「カーミラ」

  2mをやや過ぎる長さの真紅のランス、レティシアの戦闘の主軸となる武器。
  左右への攻撃は難しいが、重量と強度の為、武器同士の打ち合いには負けにくい。
  敵と自分の血を戦う度に僅かに吸い上げ、任意に解放する事が出来る。

大盾「ローラ」

  総金属性の真紅の大盾、左腕前腕に装備されている事が多い。
  剣や槍程度の攻撃は防ぐものの、対物ライフルに鎧ごと撃ち抜かれた事が有る。
  
紅鎧「クリストファ」

  簡略化された真紅のフリューテッドアーマー、それでもやっぱり重い。
  戦闘の内容によっては装備せずに参戦する事も有る。
  重量に見合った防御力は有る。

赤剣「ノスフェラトゥ」

  第六回大会入賞商品、柄も刃も鞘も真紅の長剣。

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-能力:『血の刃』

  自分の身体に触れている血液を操作、硬化させる事が出来る能力。
  傷口から流れる血液の一滴すら、針や刃へと変えて攻撃に用いる事が出来る。
  硬化させた時の強度は金属に劣る物の、大量の血液による厚みを頼めば防御力は高くなる。
  どれだけ大きな血だまりで有ろうと、端に触れれば全てを対象と出来る。
  その為、血液の線を地面に引くことで、かなり広範囲への攻撃が可能となる。


「ウォール・オブ・ブラッド」
  血液を硬化させ、壁を作りだす。厚みや大きさは有る程度変えられるが、防御よりむしろ相手の視界を遮る為に使う事が多い。

「タイダルウェーブ・オブ・ブラッド」
  地面に広げた血だまりを、津波のように相手に襲いかからせる。波の中に血液を硬化させた刃を混ぜ、押し流すと共に相手を切り刻む。
  「ウォール」で作り出した壁を崩し、防御から攻撃に転ずる為に使用した事も有る。

「ハウンドドッグ・オブ・ブラッド」
  血液で作りだした巨大な犬の頭部を相手に向かわせ、噛みつかせる。単純では有るが、威力、リーチともに、使いやすい部類に入る。

「デモンズハンド・オブ・ブラッド」
  「ハウンドドッグ」に似ているが、こちらは巨大な手を作りだす。相手を確保する事に特化、精密性は高い。

「カスケット・オブ・ブラッド」
  血液を硬化させ棺を作りだし、その中に相手を閉じ込める。血中の鉄分を集めて硬化させた棺は、容易く破壊する事は出来ない。
  相手の動きを完全に奪い、止めの一撃へと繋ぐ為の物。

「アイアンメイデン・オブ・ブラッド」
  「カスケット」から繋ぐ、レティシアの最大の奥義。棺の中に無数の棘を作りだし、相手の体を貫く。
  相手が正常な生物である以上、相手の外皮が金属より硬いのでない以上、ほぼ確実に致命傷を与えられる。

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-身体能力

  日常の鍛錬とその身体に流れる吸血鬼の血の為、身体能力はかなり高い。
  特に強いのは咬筋力と脚力、重装備での突撃を長時間行えるだけのスタミナも有る。

  吸血鬼としての本性を露わにすると、背中から真紅の翼が一対現れる。これでそれなりの速度の飛行も可能。
  純粋な吸血鬼とは違い、同族を増やす力は無い。だが、吸血鬼特有の弱点も薄まっている。
  精々泳ぎが苦手、日焼けし易いなどの、少々不便と感じる程度になっているらしい。

  信仰心はゼロ、故に十字架は全く効き目が無い。

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-活動記録

  [[ルーカス>ハンター・ワンダー・ルーカス]]に、クーデターの元凶と思われる人物、[[シルバー・ソード>キルベルク・シルバーソード]]の名を聞かされる。
  そして、自らの手で彼を撃ち倒すため、[[キルベルク・スロウエッジ]]と共にニューエネルギー研究所跡へ潜入。
  [[リーヴィッヒ・ルジャ]]を撃破、そして、キルベルク本人がシルバーソードだった事を知る。
  そこに居たフェルナドーレを見て激昂、攻撃を仕掛けるが、負傷と技量の差で逃げられる。

  その後は、金の国の騎士団長として、余り表に出る事も無く業務をこなす。
  『ビクマール砦攻防戦』では、砦内部の守備に当たっていた為、姿は確認されているが戦闘は行っていない。



  最期は、悲しいほどに情けない物。
  対≪ネル・ナハト≫戦線から降ろされたのだ。
  平和だった十一年と、血反吐を吐くような十二年の積み重ね。その集大成となる筈だった、人生の華となる筈だった一戦を、
  あろう事か、国に奪われた。

  遭遇した[[≪ネル・ナハト≫副官>吟雪]]と交戦。二十七時間の、互いを喰らい合う戦闘の後、


  首を飛ばされ、戦死する。