祐輝視点
光が収まり視界が戻ると体が浮くような感覚に襲われる……
????「わりぃな……巻き込んじまって………」
祐輝「ぐっ……」
????「もう覚醒か?速いもんだな……」
カイト……?
…いや違う。
祐輝「お前は?」
祐輝「!!!!!!」
ファラン「何を驚く。お前の中に入った時もこんな感じだったんだぞ。」
祐輝「……………」
思い出せない……
ファラン「まぁその記憶に関しては俺が封印したから無理も無いが……」
祐輝「なんでカイトの中へ乗り移った……」
ファラン「………お前の頭ん中いる間楽しかったぜ…………」
祐輝「聞きたいのはそんな事じゃない!!お前はカイトの体で何をする気だ!!」
ファラン「心配すんな、カイトは承知してくれた。」
祐輝「………まさか!!」
ファラン「今から光の柱に入って全員を救出する。」
祐輝「………どうやって?」
刀霞「くっ……」
神裂を始め、全員が起き始める………
ファラン「神竜を破壊する。」
祐輝「世界を凪ぎ払うとか言う力だぞ!!」
ファラン「そのためにカイトの体を借りた……」
白雪「ん………カイト?」
ファラン「シラユキ。」
白雪「カイト………じゃないよね?」
ファラン「カイトから【ありがとう】って一言伝言だ。」
祐輝「ファラン。本当に行くのか?」
ファラン「デッキも返して貰ったしな。」
祐輝「なんで……」
ファラン「ん?」
祐輝「なんで俺の体じゃいけないんだ?」
ファラン「………すべての精霊カードにはレプリカが存在する。お前の【縛鎖の女神ルイン】には【破滅の女神ルイン】が、シラユキの【氷結界の剣士カイト】には【VF―カイト】が………」
祐輝「だがコイツらはレプリカの姿をしている。」
ファラン「精霊の力は【時の力】によって解放される。解放された精霊の力はこの世界に来て実体を得るほど増幅している……そしてこの柱もまた」
祐輝「更に精霊の力を増幅させる事で神竜を目覚めさせるだけのエネルギーを得るって事か……」
ファランが神竜を破壊する為には俺みたいな【ただの人間】ではなくカイトのような【精霊】の力が必要って事か………
ファラン「勝算はある。そろそろいくぜ………」
祐輝「…………負けたら許さねえ。」
ファラン「…………ジグ」
ジグの傷口は既に塞がれている
ジグ「なんだ………」
ファラン「ついて来るか?助けたい人がいるんだろ?」
ジグ「行くさ……」
ファラン「期待するぜ……お前の【風】を………」
二人は同時に光へ飛び込んだ………
白雪「生きて全員で帰るんだから……」
そうだ………
祐輝「ぜってー帰って来いよ……」
魅門「帰る準備しとくよ~」
刀霞「そうですね……彼を信じましょう。」
========光の柱内部========
ファラン視点へ変更
この世界に来てやられた者全てに加え、数人の知らない者が浮いている………
ジグ「ビーゼ!!」
透明な足場を気にせずジグが駆け出す……
ビーゼと呼ばれた女性は薄い藍色の混ざった黒髪をして………
背中に黒い翼が生えている…………
ジグ「くっ……気を失ってる……」
目的の人物発見
ファラン「ヒリュー力を借りるぞ……」
飛龍のデッキから一枚のカードを抜き取る………
光に満ちて真っ白なこの世界……
見えない足場はある一点へ延びている……
気がする。
ファラン「行くか……」
ジグ「ああ……神竜さえ倒せば全てが元に戻るんだ!!」
俺らは【歪み】の中心へ進んだ………
ファラン「なんだ……?」
いや……
言うまでもないか……
ジグ「【対話】がしたい。出て来いよ神竜!!」
????==我を目覚めさせるか……愚かな==
頭の中に直接語りかけて来るような声が消えると同時に、強大な衝撃が体を襲い、吹き飛ばされそうになる……
ファラン「それがお前の【姿】か……」
金色の瞳、白銀の鱗、そして何よりドラゴン族モンスターとは比べものにならない程デカい……
ジグ「牙一つより俺らの方が小さいのかよ……」
片腕の為バランスがとりにくいらしくさっきの衝撃で尻餅ついたようだ………
ファラン「見下されんのは癪だな……」
ヒリューのカードをデュエルディスクに差し込む。
ファラン「【竜との契約】発動!!」
神竜==!!!!!!==
白い世界に色が着いてゆく……
神竜==汝……名は?==
ファラン「……ファランだ」
神竜==何を契約に望む==
ファラン「お前の封印。」
神竜==人の姿を与え、自由を与え、愛を与えるのがその契約の筈だが?==
ファラン「自由にしたら世界はどうなる」
神竜==気に入らなければ壊す。==
ファラン「そこをどうにかならねぇか?」
ジグ「…………」
神竜==ではこういうのはどうだ?==
ファラン「ん?」
神竜==人の姿でデュエルをしたい。==
ファラン「ほぉ………」
神竜==その勝者が決めると言うのはどうだ?==
ジグ「いいのか?」
ファラン「乗った。」
神竜==ならば契約だ……==
ファラン「我が名はファラン。この血の下に汝に人の姿を与え決闘を望む。」
神竜==了承した……==
神竜を光が包み込み、世界の光は別の景色を映し出す……
満天の星空……
白銀の満月を背に藍色の荒野で一人の女性が佇んでいる………
????「人の体って案外良いものね。」
月明かりを連想させる銀の髪……
現実そのものへの好奇心を抱いた金色の瞳……
純白のワンピースの背中から出ている白銀の翼………
ファラン「気分は如何かな神竜よ……」
????「そうね……………今は…なにか名前が欲しいわね……」
ファラン「そうだな……【リヴィン】なんてどうだ?」
リヴィン「リヴィン………良いわね。それにするわ。」
ジグ「そろそろ始めてくれないか?」
リヴィン「そうね……私も世界を見たいもの」
ファラン「もっと平和的に収めたかったがな…」
リヴィン「先攻貰っていい?」
ファラン「どうぞ。」
二人《デュエル》
リヴィン「私のターン!ドロー!!《陽光の騎手ライアー/星4/ATK1800/DEF400》召喚!!このカードの召喚、特殊召喚に成功した時デッキから【陽光】と名の付いたモンスターを一枚手札に加える事ができる!!《陽光の槍使いシグー/星4/ATK1800/DEF1200》を手札に加え、カードを二枚セットしてターンエンド!!」
明らかにこの塔でのデュエルを知っているプレイング……
そして………
祐輝とは真逆の名を持つカード群……
リヴィン場
ライアー→攻撃
伏せ二枚
手札四枚
ファラン場
カード無し
手札五枚
リヴィン「一番良さそうなデッキは彼のデッキだったから……」
ファラン「祐輝より明らかにもっと強い奴がいただろ?どうして………」
リヴィン「強いのかどうかじゃないわ。カードへの【愛】が感じられたのよ……」
ジグ「愛ねぇ…………」
ファラン「精霊と人では交わる事は叶わない。精霊とは【概念】であり【実体】はない……神のような存在だな………まるで。」
神もまた自身よりも下等な種を愛する事を許されない
故に体を持たず、概念しか無いのだ。
リヴィン「もしかして……アナタも神なの?」
ファラン「………ご明察。」
ジグ「マジかよ……」
ファラン「だが今は一人の【ファラン】だ!!俺のターン!ドロー!!《太陽神天照Lv4/星4/ATK800/DEF1700》召喚!!手札を一枚捨て、装備魔法《第三神器-快刀乱麻》発動!!捨てたモンスターのレベル×200ポイント装備モンスターの攻撃力を上昇させる!!」
天照ATK800→1600
リヴィン「それだけじゃライアーは超えられないでしょ?」
ファラン「へっ………太陽ォォ!!」
天照ATK1600→2800
ジグ「なっ………!?」
ファラン「天照Lv4は墓地Lv4以下のモンスター一体のLv×300ポイント攻撃力を上昇させる。」
さて……
攻撃するべきか……
リヴィン「ふふん♪」
ねぇな。
ファラン「カードを一枚セットしてターンエンド!!」
リヴィン場
ライアー→攻撃
伏せ二枚
手札四枚
ファラン場
天照Lv4→攻撃
快刀乱麻→天照Lv4
伏せ一枚
手札二枚
リヴィン「やっぱり楽しい!!」
ファラン「そりゃ良かった。」
ジグ「まだなんもしてないと思うんだが……」
リヴィン「そんな事無いわ!!思考の読み合いとか、この緊張感とか!!」
ファラン「デュエルを知らないってだけだろ?」
リヴィン「これから知るからいいもん。私のターン!ドロー!!《陽光の獅子フェイト/星4/ATK1400/DEF300》召喚!!このカードの召喚、特殊召喚に成功した時、手札のLv4以下の【陽光】と名の付いたモンスター一体を特殊召喚する!!《陽光の槍使いシグー/星4/ATK1800/DEF1200》召喚!!」
ファラン「くっ……」
リヴィン「シグーの効果発動!!エンドフェイズ時までシグーを除外する事で自分の場の【陽光】と名のついたモンスターの攻撃力を1800ポイント上昇させる!!」
ライアーATK1800→3600
ジグ「なんだ………この攻撃力の上げ合いは………」
ファラン「確かにお互いに有り得ない攻撃力か………」
リヴィン「ライアーで天照に攻撃!!」
〔ベルレ・フォース〕
ファラン「快刀乱麻の効果発動!!装備モンスターが破壊される場合、このカードを墓地に送る事で装備モンスターの破壊を無効にする!!」
天照=
ライアー○
ファランLP8000→7200
ファラン「快刀乱麻の効果で墓地に送った場合カードを一枚ドローする。」
リヴィン「フェイトじゃ倒せないし……ターンエンド!!」
ジグ「効果処理が残ってるぞ。」
リヴィン「そうだった。シグーが場に戻りターンエンド」
リヴィン場
ライアー→攻撃
シグー→攻撃
フェイト→攻撃
伏せ二枚
手札三枚
ファラン場
天照Lv4→攻撃
伏せ一枚
手札三枚
ファラン「俺のターン!ドロー!!このターンのドローカードを捨てて、天照を進化させる!!《太陽神天照Lv6/星6/ATK800/DEF2000》召喚!!」
天照ATK800→2800
リヴィン「むっ………」
ファラン「天照Lv6は墓地のLv4以下のモンスター一体を選択し、そのモンスターのLv×500ポイント攻撃力が上昇する……装備魔法《第二神器-威風堂々》発動!!威風堂々により装備モンスターを魔法、罠によって破壊する事ができない!!」
元々の攻撃力1000以下のみの装備条件で少し厳しいが…
ファラン「問題なし。天照でシグーを攻撃!!」
〔太陽神の裁きLv6〕
天照○
シグー×
リヴィンLP8000→7000
リヴィン「リバースカード《サンセット・リバース》発動!!自分の場の【陽光】と名のついたモンスターが破壊された時、デッキから同名モンスター一体を自分の場にセットするわ!!その代わりセットしたモンスターは反転召喚する事ができない。」
その他の手段なら問題なしと……
ファラン「カードを一枚セットしてターンエンド!!」
リヴィン場
モンスター→裏守備
フェイト→攻撃
伏せ一枚
手札三枚
ファラン場
天照Lv6→攻撃
威風堂々→天照
伏せ二枚
手札一枚
リヴィン「私のターン!ドロー!!フェイトとシグーをリリース!!」
==神々の波動、天地を貫き破壊する……森羅万象の魔術を振るえ!!==
リヴィン「《陽光の聖魔導師キルロイ/星8/ATK3000/DEF2300》アドバンス召喚!!天照に攻撃!!」
〔イノセント・ハウル〕
天照Lv6=
キルロイ○
ファラン「威風堂々の効果発動!!威風堂々を墓地に送る事で、装備モンスターの戦闘破壊を無効にする!!この効果で威風堂々が墓地に送られた場合、カードを一枚ドローする。」
リヴィン「む~……ターンエンド!!」
リヴィン場
キルロイ→攻撃
伏せ一枚
手札三枚
ファラン場
天照Lv6→攻撃
伏せ二枚
手札二枚
ファラン「俺のターン!!ドローフェイズからメインフェイズ1をスキップして、バトルフェイズに入る事で、天照がレベルアップ!!《太陽神天照Lv8/星8/ATK800/DEF2300》特殊召喚!!」
天照ATK800→4800
ジグ「4000の上昇………どんな攻撃力だよ……」
ファラン「天照Lv8は特殊召喚に成功した場合、自分の場のモンスター一体を選択し、そのモンスターのLv×500ポイント自身の攻撃力を上昇させる!!攻撃だ!!」
〔太陽神の裁きLv8〕
天照Lv8○
キルロイ×
リヴィンLP7000→5200
リヴィン「リバースカード《望まぬ英名》発動!!自分の場の【陽光】と名の付くモンスターの戦闘破壊を無効にし、戦闘破壊を無効にしたモンスターと同じ種族のモンスターをデッキから特殊召喚するわ!!《暁光の巫女ミカヤ/星2/チューナー/ATK100/DEF200》召喚!!」
ファラン「くっ……ターンエンド!!」
リヴィン場
キルロイ→攻撃
ミカヤ→攻撃
伏せなし
手札三枚
ファラン場
天照Lv8→攻撃
伏せ二枚
手札二枚
リヴィン「私のターン!ドロー!!キルロイにミカヤをチューニング!!」
==恵みと裁き、二つの光が交わる時、終局の黄昏が世界を貫く……光輝の詩を紡げ!!==
リヴィン「シンクロ召喚!!《神光の勇者ジグバール/星10/ATK3800/DEF3000》光臨!!」
ジグバールATK3800→5800
リヴィン「ミカヤを使用しシンクロ召喚したモンスターが光属性の場合そのモンスターの攻撃力をLv×200ポイント上昇させるわ!!」
ジグ「アーカナイトやライトエンドに使えば結構期待出来る効果だな……」
リヴィン「ジグバールで天照に攻撃!!」
〔神威の光剣〕
ジグバール○
天照Lv8×
ファランLP7200→6200
ファラン「リバースカード《未来福音》発動!!自分の場のモンスター一体に装備し、装備されたモンスターは戦闘破壊されない。さらに装備モンスターがフィールドから離れた場合カードを一枚ドローする。」
リヴィン「くっ……カードを一枚セットしてターンエンド!!」
リヴィン場
ジグバール→攻撃
伏せ一枚
手札三枚
ファラン場
天照Lv8→攻撃
未来福音→天照Lv8
伏せ一枚
手札二枚
ファラン「俺のターン!ドロー!!スタンバイフェイズに天照が進化!!」
==因果も輪廻も破壊して、命の叫びが銀河に響く!!無限の光が阻もうと、究極の幻想が定めを決める!!神なる星よ……輝け!!==
ファラン「《究極太陽神天照/星12/ATK2800/DEF3000》召喚!!」
天照ATK2800→10000
ジグ「攻撃力一万!?」
ファラン「究極太陽神天照は自分の場のモンスター一体を選択しそのモンスターのLv×600ポイント自分の攻撃力を上昇させる!!」
リヴィン「うわぁ…………」
ファラン「未来福音の効果でドローし、メインフェイズに移行。《大寒波》発動!!さらに《洸(ほのか)/星3/ATK1500/DEF1200》召喚!!洸の召喚、反転召喚、特殊召喚に成功した場合、デッキから装備魔法一枚を選択し、手札に加える事ができる。《第一神器-鉄》を加える……まぁ意味は無いが………」
リヴィン「ここで大寒波は痛いなぁ~……」
ファラン「ふん……チェックだ。天照でジグバールに攻撃!!」
〔ジャッジメント・サンシャイン〕
究極天照○
ジグバール×
リヴィンLP5200→1000
リヴィン「ジグバールがフィールドから離れた場合、自分の墓地から【陽光】または【暁光】と名のついたモンスター一体を特殊召喚出来る!!《陽光の聖魔導師キルロイ/星8/ATK3000/DEF2300》特殊召喚!!」
ファラン「くっ………ターンエンドだ。」
流石に使うしか無いのか……
この最終進化した天照の効果を………
リヴィン場
キルロイ→攻撃
伏せ一枚
手札三枚
ファラン場
究極天照→攻撃
洸→攻撃
伏せ一枚
手札三枚
リヴィン「私は……ただ世界が見たいだけなの……ドロー!!キルロイで究極太陽神天照に攻撃!!」
〔イノセント・ハウル〕
リヴィン「ダメージステップに優先権行使!!手札の《オネスト/星4/ATK1100/DEF1900》の効果を発動!!」
キルロイATK3000→13000
キルロイ○
究極天照×
ファランLP6200→3200
ファラン「がぁぁぁ!!」
リヴィン「キルロイの効果で戦闘破壊した相手モンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与え、与えたダメージ分自分のライフを回復させる。」
ファランLP3200→400
リヴィンLP1000→3800
ファラン「くっ……………天照の効果……発動!!」
〔サンライト・エナジー・ブレイク〕
天照の体中から光が放たれ夜空の元に一つの太陽が浮かび上がる………
ファラン「究極太陽神天照はフィールドから離れた場合、フィールド上に存在するカード全てを破壊し、一枚につき300ポイントのダメージを相手に与える……」
現在フィールド上に存在するのは四枚……
リヴィンLP3800→2600
リヴィン「モンスター一体をセットしてターンエンド!!」
リヴィン場
モンスター→裏守備
伏せなし
手札二枚
ファラン場
カードなし
手札三枚
ファラン「俺の…ターン………ドロー!!《蒼蓮/星2/ATK1400/DEF1000》召喚!!チェックメイトだ。」
ジグ「終わるのか……」
ファラン「蒼蓮の召喚、特殊召喚に成功した場合墓地、または手札から装備条件を無視して装備魔法一枚をこのカードに装備する!!手札から《第七神器-旅人》発動!!旅人を装備したモンスターが裏側守備モンスターと戦闘を行う場合強制的に表側守備表示にし、エンドフェイズ時までそのモンスターの効果を無効にする!!」
リヴィン「くっ…だとしても次のターンで私はまだ逆転できる!!!」
ファラン「【次のターン】さえ来させなければ勝機はある!!装備魔法《第一神器-鉄》発動!!鉄を装備したモンスターは攻撃力が800上昇し、守備表示モンスターを戦闘破壊した場合、自身の攻撃力が破壊したモンスターの守備力を上回っていた数値だけ相手に戦闘ダメージを与える!!」
蒼蓮ATK1400→2200
ファラン「俺は……アイツとの約束を……祐輝達の世界を!!守ってみせる!!速攻魔法《轟燕無双斬》発動!!自分の墓地からモンスターを六枚除外し、その内の最もレベルの高いモンスターのレベル×200ポイント自分の場のモンスターの攻撃力を上昇させる。そのモンスターが相手モンスターと戦闘を行った場合そのモンスターの守備力分のダメージを………」
リヴィン「うぅ……」
ファラン「………相手に与える。」
究極太陽神天照のレベルは12
つまり…………
蒼蓮ATK2200→4600
ファラン「楽しいデュエルだったぜ……蒼蓮で裏側モンスターを攻撃!!」
[Ⅲ-第三聖典]
ファラン「旅人の効果で表側守備に!!」
表側になったカードは……
【暁光の願い星カナタ/星2/チューナー/ATK100/DEF2100】……
蒼蓮○
カナタ×
ファラン「鉄の効果で貫通ダメージ!!」
リヴィンLP2600→100
ファラン「轟燕無双斬の効果でカナタの守備力分ダメージ!!」
リヴィンLP100→0
最後の最後で願い星が他人の願いを叶える事でデュエルに終わりを告げた…………
リヴィン「あ~あ。負けちゃった。」
ジグ「もう一度封印する前に頼みたい事がある。」
ファラン「つーか封印なんてしなくていいんじゃないか?」
リヴィン「………え?」
ファラン「本人の力を抑え込んで世界を破滅させる力さえ無くなれば外に出してなんら問題ないだろ?」
ジグ「だがコイツは!!」
ファラン「はき違えるな。アイツらに危害を加えたのはあくまでルインだ。リヴィンじゃない。」
ジグ「ぐっ………確かに……だがどうやって力を抑え込むんだ?」
姿を出しただけで吹き飛ばされたのは事実か……
ファラン「この柱の中の奴ら全員に力を与えて消耗させる。」
ジグ「それじゃあ!!」
ファラン「ああ。アイツらは全員助かる。」
リヴィン「でも……その後私はどうなるの?」
ファラン「数枚のカードに力を分けて【精霊】になって貰う。」
リヴィン「…………え?」
ファラン「どうだ?数は少ないが人と交流して、さらに世界を見る事ができる。加えてデュエルを観戦しながら参加出来る。どうだ?随分な妥協案だが……」
リヴィン「……ぐすん。」
ジグ「うわぁ~女の子泣かせたらいけないんだごへぇ!!」
茶化されるのは鬱陶しいのでジグに蹴りを入れると、片腕を失ってバランスの悪くなったジグは簡単に吹っ飛んだ。
リヴィン「えぐっ……ぐすっ………ふぇ?」
ファラン「まずアイツらに力を返して柱の外に出してやってくれ。」
リヴィン「ぐすっ…………うん。」
リヴィンの体から無数の光が放たれ、柱の中に力を奪われていた者全員に突き刺さり、刺さった者から消えてゆく……
ファラン「リヴィン。」
リヴィン「ん?」
ファラン「アイツを外に出すのはちょっと待ってくれ。んで………」
カイトの体から抜け出し、祐輝の中に入る以前の姿をとる。
袖の無い黒いパーカーとスカルの描かれた白いインナー
イイ具合にダメージ加工された紺のジーンズ……
薄い茶色のグラサンの奥に見える金色の瞳……
それはかつて【ファラン】が【狩耶 迅巍(カリヤ ジンギ)】として存在していた頃の姿だった………
ファラン「ジグとコイツを先に外へ。」
リヴィン「わかった。」
ジグ「おい!!まっ」
ジグが何か言おうとしたがすぐに外へと退場させられる……
ファラン「ちょっとアイツと話させてくれ。」
リヴィン「………いいよ。」
早くも目を覚まし起き上がろうとする女神に手を差し伸べる。
ファラン「久しぶりだなぁ?ルイン様♪」
ファラン「今はファランだ。何でまたランクDの【破壊神】なんて目覚めさせようとした?」
ディズ「アキラにもう一度会う為よ。」
ファラン「来る途中に揚羽に会ったが目的はそれか。」
ディズ「私の平行存在だけでなくアキラの平行存在まで………」
魅門晃か……
ファラン「あの時の【神々の遊戯】でアキラはこの世界を救った。なのにお前は俺達が来たこの塔から半径1000Kmの人を吸収して……異世界から【領域】を犯せる人間まで連れて来て……」
ディズ「だって……ただ私は…………アキラの事が!!」
ファラン「だとしたら何故事実を受け入れない!!アキラは消えたんだ!!この世界を守る為に!!」
ディズ「ただ好きな人に会いたいだけだったのよ!!なんで人を愛してはいけないの?なんで私は愛した人に会えないの?もう…………待つのは嫌よ……………」
ファラン「……………」
一人の女性の体を持った【女神】は禁忌とされる【個人への愛】を抱き………
引き裂かれた
アキラは世界を犠牲にして、ルインの愛を受け止める覚悟をしたが、そこには大きな【敵】がいて、アキラは自分の愛した世界を守って消えた。
ただ……
それだけの話……
ファラン「ルイン…………」
ぺちっ
目の前で泣き崩れる女神の頬を軽くはたく。
ファラン「前を見て歩け。アキラの守った【日常】と【非日常】を守るのがお前の仕事だろ!!」
ディズ「狩耶………」
ファラン「出るぞ。もう一度世界を守るんだ。」
ファラン「リヴィン。今からお前を精霊にしてお前のデッキと一緒に外にルインを外に出す。」
リヴィン「どうやるの?」
ファラン「目を閉じて背中を向けろ。」
素直に背中を向けたリヴィンの肩甲骨辺りから翼が生えている……
ファラン「今から三枚のカードにお前の力を分散させる。」
二枚の翼の付け根とその中心にそれぞれ何も描かれていないカードをあてる………
リヴィン「ふぁぁぁぁぁ!!」
リヴィンの体が光となり、三枚のカードに吸い込まれる……
ファラン「終わったな…………」
早く………しねぇとな………
三枚のカードをリヴィンのデッキに重ねてルインに渡す。
ファラン「コイツを先に外へ出てヒリューに渡してやってくれ。」
ディズ「アナタは?」
ファラン「コイツはユーキに渡してやってくれ。」
俺のデッキをルインに渡す…………
ディズ「アナタ………」
ズゴゴゴゴ!!
ファラン「この世界が崩れ始めたな……」
ディズ「早くしないと!!」
ファラン「それは無理だ。もう体も保てねーし。」
ディズ「狩耶!!」
ファラン「早くしろよルイン。………とっとと行けぇぇぇぇ!!」
ディズ「狩耶ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ルインは叫び声を上げながら外へと退場させられる……
ったく
今はファランだって言っただろ………
ファラン「さて消えるまで暇だな~」
あの頃大量にポケットに入れていた飴はもう…………
ファラン「おっ?一本だけあった。」
しかも一番好きなデリシャスプティング味
ファラン「さぁて最後まで舐められるかな?」
かつてのように棒付きのそれをタバコのようにくわえる……
狩耶==なぁユーキ。俺になんか名前くれよ。==
祐輝==ん~?じゃあファランとかどうだ==
祐輝はとある週刊誌を読みながら言った
狩耶==いいなそれ。かっけぇし。じゃあ俺は今からファランだ。==
祐輝==おうおう。勝手にしろ。==
ははっ………
確かにこんな風に名前貰ったな……
ファラン==暇だーーーーー!!==
祐輝「うるせぇぞ!!」
ファラン==暇だからしかたねぇだろ!!==
白雪==誰と話てるのユーキ?==
祐輝==おう。実は……==
そうだった。
確かにあの時二重人格者は異常だって知った。
ファラン「色々楽しかったぜ……ユーキ」
あ………り………が……と………な
祐輝視点に変更
====大聖堂内====
柱から次々と人が出て来て全員を看ていたが、全員大して傷を負っているわけでなく、ただ疲れて眠っているだけのように見えた……
俺の待ち望んだ姿はあったが、片腕のソイツは俺達をはねのけて一人の女性のそばで泣き崩れた。
どうやら彼女を救う為に俺達を利用し、俺達から命に別状はないと聞いて緊張が解けたようだった。
紫導も
奈野葉もジグより少しまえに柱から出て来ていたが二人共怪我は無いようだった……
だが………
カイトからはファランの気配が感じられない。
そして……
俺達を追い込んだ女神もまだだ………
飛龍「ぐっ……」
祐輝「起きたか。ヒリュー。」
飛龍「あれ?俺ってたぺぅ!!」
祐輝「口閉じろ舌噛むぞ。」
飛龍「顎蹴り上げてからいうな!!」
白雪「約束破った罰よ!!」
飛龍「………わりぃ。」
祐輝「帰ってきたからよし。」
ユキが戦ったと言う男が一人の女性に声をかける。
この世界には人間以外に【ハマンズ】と呼ばれる獣の特徴を持った人間が存在するらしく、オルグが駆け寄った人物には狼の耳が頭に付いている
祐輝「あの翼もか…」
俺はジグの側ですやすやと眠る女性の漆黒の翼に目をやる……
ルイン「彼は……」
祐輝「まだだ。」
飛龍「こんな柱の中にいたのか俺ぶほぉ………!!」
飛龍が柱に近寄った瞬間柱から最後の一人が飛び出してくる………
ヒリューの上に。
ディズ「狩耶ぁ!!狩耶ぁぁぁぁ!!」
その女神は柱を力無き拳で何度も叩いた……
そして彼女が誰を呼んでいるのか分かったのは俺一人。
カリヤ……
俺がファランに名前を与える前のファランの本名。
祐輝「おい!!お前ファランを知ってるのか!!」
ディズ「…………かり……ファランからアナタへよ……」
その手に握られたデッキホルスターを受け取り中を見る……
太陽神天照……
世界でたった一人…
ファランだけのカード………
それだけで俺は……
事実を悟った。
祐輝「畜生…………バッカやろぉぉぉぉぉぉ!!!!」
ディズ「こっちはアナタヘね……」
飛龍「【竜人リヴィン】と【完全竜人リヴィン】と【神竜クルトナーガ】……?こっちは【陽光デッキ】か………」
何故俺と真逆の名をもつカードが……
リヴィン「これが精霊の体……」
飛龍「お前は精霊カードなのか………?」
リヴィン「アナタと世界を見るのね。」
ディズ「サヨナラ……ファラン。」
ゴシャァァァァ!!
柱は光を失って崩していった……
ディズ「アナタには全てを説明するわ。」
祐輝「……………ああ。」
…………十分後
ディズ「………と言う事よ。」
祐輝「分かった。じゃあお前はもう俺達に手は出さないんだな?」
ディズ「ええ」
祐輝「じゃあ帰る。」
刀霞「いいのですか?」
月詠「そうだにゃ~なんつーかファランは大切だったんだろ?」
祐輝「ああ。だけどコイツの言ってる事は嘘じゃない気がするんだ。だったら願っても帰ってこない奴の敵を討つより…アイツの願いを叶えたい。」
それに今の言葉で罵倒はすんだ。
敵……カタキ。
アイツは元々この女神の親友だったらしいし……
この言葉は充分に彼女を傷つけた筈だ。
ディズ「彼を直接手にかけたも同然だもの………その咎は受けるわ。」
バキン!!
魅門「おわ!!」
椎名「扉開いたよ~♪」
響「帰ったらデュエルだーー!!」
業火「乗ったーー!!」
響「乗られた!!」
ツッコミを入れる前にすっかり仲の良くなった二人は風穴に飛び込む……
薫「ったく………」
紫導「帰ったらシャワー浴びたいな……」
虚西「同感よ……」
椎名「虚西ちゃんには後で話を聞くよ~」
南師「このマントも着納めか……」
みんな次々扉へ飛び込む……
刀霞「私達も行きましょうか。」
月詠「帰ったらねーちんには色んなもの着て貰うにゃ~!!」
刀霞「誰があんなものまた着るものですか!!」
月詠「まーまー」
音操「帰ったら別件か……」
刹那「まぁ気を落とさずに行こうか。飛龍!!」
飛龍「どーした?師匠」
刹那「その精霊カード大切にしろよ」
飛龍「………はい!!」
祐輝「俺達も行くか……」
白雪「うん♪行くよカイト」
カイト「おう」
飛龍「え~っとリヴィン?行こうか?」
リヴィン「うん。早く世界が見たいもの」
ディズ「後は私が扉を保つわ」
魅門「………アリガト」
俺とルインを残して全員が飛び込む。
ディズ「………さよならアキラ」
祐輝「さて……道案内アリガトなジグ」
ジグ「こっちこそ…ビーゼの事アリガトな」
ルイン「姿があるのも最後だし……」
ちゅ………
女神様が俺の頬に口づけをする……
ルイン「行こ♪」
祐輝「………ああ」
穴へ飛び込み日常へ帰る……
こうして俺達の非日常は終わりを告げた
最終更新:2009年04月09日 14:33