パグローム



人を殺人鬼みたいに言うんじゃァない
何も死んで欲しいワケじゃなくてよ
――ただ知って欲しいだけなんだ
お前らの信仰は無意味で、お前の存在は無価値だって
ただそれだけを知って欲しいんだ

      ――とあるカルト宗教の巫女への言葉



【プロフィール】

名前 パグローム
性別 男性
年齢 30代半ばから後半
身長 191cm
体重 88kg
血液型 AB型

【容姿】

ベリーショートの白髪。糸目と言うほどではないが目付きは鋭く、尖った犬歯を持つ。
背は高く、体格も鍛えられているため、見るからに戦いに身を置く人間と見えるが、その身体には死臭は愚か血の臭いさえしない。
夏でも暑苦しい黒スーツにロングコートを羽織っており、汗一つかいていない。
黒塗りのトランクケースを持っていることが多く、中には武装がしまってある。
左腕は義手であり、その中にも銃器が内蔵してある。

【性格】

テンションは非常に高く口数も多い。好戦的で粗暴な人間。
興味のあること以外には全く頓着しないタイプで、自身のポリシーが何よりも優先される。
己の価値観から反するものはすべからく間違っていると言う絶対の固定観念を持っており、
上からの命令には一応従っている素振りはするが、真面目に聞く気は更々ない。
近年は蛇神教に執心しており、寝ても覚めても彼らを殺すことばかり考えている。
狂信者達の性質を良く理解しており、彼らに強烈な憎悪と嫌悪を抱いている。

自己同一性を多少欠いている節が有り、多重人格と言う程ではないが、喋っていてもいくつかの性格が混ざることがある。

【能力】

  • Move To Trash
一時的に自身の肉体と身に着けている装備を消し去ることができる。
消している間は、世界の裏側に潜ったような状態であり、徒歩による移動のみが可能。
お互いに干渉できないため、攻撃の際には姿を現す必要がある。

束縛を受けた場合の緊急回避や、追い詰められた際の逃走手段、距離を取っての攻撃手段と応用力が非常に高い。
一見極めて強力な能力だが、3つの時間的な制約を持つ。

  • 姿を完全に消すまでに数秒のタイムラグがある。
  単純な攻撃回避には使用できない。発動前に溜めが有るような攻撃なら有用。
  • 姿を隠している時間と同じだけ、再出現に時間が掛かり、その間は完全に無防備状態になる。
  一瞬の隙が致命的な接近戦では使用は困難。相手の背後を取っても、再出現の間に返り討ちに遭う可能性がある。
  また敵の本拠地に侵入する際は、長時間の使用が必要になるため、再出現の間に見付かると袋叩きになる。
  • 同じく姿を隠している時間と同じ時間が経過しないと再使用が出来なくなる。
  上記のような侵入時は再出現のリスクが有るだけではなく逃走の際に、能力を使用できないリスクもある。

また、魔術的な探知能力を持っている場合は位置を特定されることがあり、能力を知られている場合には対策を取られる。
迂闊な乱用は自分の首を絞めることになる。

  • Empty Trash
自身で殺した相手の死体が一切の痕跡を残さず消滅する。
着ている服や所持している物品も合わせて消え去るが、致命傷を受ける前に手放した武器や他の能力者によって保護されている物品は消滅せずに残る。
自分で致命傷を与えることが条件で、既に死んでいる対象には効果はない。
また、道具などを個別で消滅させることもできない。
事後処理用の能力であり、戦闘では役に立たない。

『何も遺さない』ことを主目的とした能力であり、
死後、自らの肉体や魂を神に捧げる信仰を持った狂信者達に取っての嫌がらせのために身に着けたと語る。



能力の本質は虚数空間の操作。
その世界に放り込まれた者は、一切の外界からの干渉を失った状態で自己を再定義しないと現実空間に戻ってこれない。
当然物言わぬ死体にはそんなことは不可能で、世界に溶け込んで消えてしまう。
生きている人間で有っても、自分自身を独力で再現できなくては、精神か肉体か、どこかしら"変質"した状態で出て来ることになる。
それは能力を扱っているパグロームも例外ではなく、彼が容易に両世界を行き来できるのは他者の目に対して一切の興味を持たない徹底的なエゴイストだからに他ならない。

しかし、そんな彼であれ、例えば戻って来る際の再定義の時間が十分に取れないと言う"制約違反"を犯した場合は、変質を余儀なくされる。
彼の人格が半ば狂人のように自己同一性を欠いているのはその後遺症である。


【戦闘方法】

能力自体には攻撃力がないが、様々な武器に精通しており、特に多数を相手にするために有用な重火器の扱いに優れる。
戦い方にこだわりはなく、どんな卑劣な手段であろうと躊躇なく実行し、神出鬼没な能力とセットで高い制圧能力を誇る。
気性に合わず戦局自体は意外と冷静に睨んでおり、勝ち目がないと分かったらさっさと逃げてしまうこともある。
能力の特性により、捕縛は非常に困難であり、1対多が基本のカルト宗教団体との長い戦いの中でも現在まで生き延びるに至っている。


【備考】

非人道的な宗教弾圧部隊に所属する兵士。
蛇神教の信者達を『爬虫類ども』と敵視し、見掛けたら即抹殺しようとする。
蛇の刺青を入れていれば一般人でも殺す。そればかりか『刺青が蛇に見えた』とか『何となく怪しい』などと言いがかりで殺すこともある。
いくつかの組織からは逆に指名手配を受けるほどの危険人物だが、能力の特性上死体は残らないため、現行犯以外で犯行を特定することが不可能。
異常者揃いの宗教団体に送り込むには適任の人材であり、多少のことは黙認されている節もある。

過剰なまでに蛇神教を憎む理由は、果たして――


【邂逅録】

■バブルヘッド(ドープ・ラブ・ライク
+ ...
蛇神教のヤク中。三度も殺し損ねると言うのは精神衛生上よろしくない。
次に出会ったら確実に消さなければ気持ち悪くて反吐が出そうだ。

そう言えば片目をこいつに食われてた。
間違いを消し終わってスッキリしたら治して貰おうと思う。

――カルト宗教にドラッグとセックスは"付き物"だ。何でかわかるかねェ?

■名知らず(セアン・フォールス
+ ...
蛇神教のアジトで出会った錬金術師。
何故だかやたら好戦的な素振りを見せていた。
ガチの戦闘系能力者と戦うような趣味はないな。
マルタでの決戦の折にも姿を見たが――雰囲気が変だった気がする。

――お陰で、やり直しだ。下手な藪に首を突っ込むと喰い付かれるぞ。

■マルフィク(アレクサンデル・タルコフ
+ ...
蛇神教の幹部の一人。
見た目からして狂信者って感じの男だが、中身はもっとヤバかった。
心がって意味じゃあない。
文字通りの、腹の中が、だ。
情報を持ち帰られたツケは後程、手痛く支払う羽目になった。

――あの時言い忘れてたんだが。多分オマエは司祭より悪党の方が向いてたと思うぜ。

■ムリフェン(蜜姫かえで)
+ ...
蛇神教の幹部の一人。
情報を吐かせたサーバントに寄ると、教団内でも熱狂的なファンがいるんだとか。
マルフィクと同じく待ち伏せを仕掛けて来たが、こうも立て続けにしくじると自信を無くす。
能力については、極めて厄介だった。これ以上伸びる前に殺して置くだったんだが。

――宗教にハマる女は概ね不遇な人生を歩んでる。ちょっと、昔潰した教団の巫女を思い出した。

■ラサルハグェ(イル=ナイトウィッシュ)
+ ...
蛇神教の幹部の一人。そして■■■■■■■■■■。
マルタでの決戦で立ちはだかったが、長く戦闘をすることなく、その場を離脱した。
こいつ自体もすこぶる厄介だが、こちらの能力を知られているのも面倒過ぎる。
いきり立って追ってくると思っていたのに、最後の決戦では姿を見せなかった。

――愛だの恋だので思い悩んだり突っ走ったりするってのはまるっきり人間じゃねェか?あァ、でも神も良くやるか。

■ノブキ(兼愛信生)
+ ...
ラサルハグェとの戦闘中に乱入して来た女。
冗談みたいな科学力を抱えていたようだ。
結局誰だったのか分からず、いつの間にかいなくなっていた。

代わりに何かバイクを借りた。
何で俺がマスターって話になったんだ?あの女は?
最終的には音楽性の違いでマスター登録は解除した。

――善意が失敗を招くことも有るって、学習したろ?機械なんだから。

■ケバルライ(ジャ=ロ)
+ ...
■■■■■■■■■■。
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――いずれまた会うだろう。次は失敗はしない。

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最終更新:2018年06月24日 01:46