キャロライン=ファルシア

花か夢か。尽きることなく虚ろな人の心に無常の風が吹く

過ちか欺瞞か。白々と月は浮世を照らし、頬に残るは涙の痕

私は貴方と一緒に生きられない でも貴方なしにも生きていけない


無くした欠片(きおく)は―――風さえ知らない



いとうかなこ/孤高之魂魄 より


プロフィール


名前 キャロライン=ファルシア
性別
年齢 25歳
身長 165cm
体重 ××kg
出身 氷の国
利き手
アイタイプ グレー
好き 可愛いもの、甘いもの
嫌い 騒がしい場所、辛いもの
職業 セラピスト(無免許)
異名 『記憶屋』
特記事項 記憶障害持ち



キャロラインと言う人物について

【白の強い、月毛色に近い長髪と常に微笑みを湛えた目が特徴的な女性】
【物腰の穏かそうな女性で、近づく人々に警戒心を与えにくい雰囲気を漂わせている】

服装は主に白のワイシャツにコートを羽織り、黒色のスラックス
もしくはベージュ色のインナーに白のジャケット、インディゴブルーのスキニーデニムという組み合わせ

基本的には露出の少ない服装を好んで選ぶ。
しかし、出るところは出ていると評されるくらいには豊かな体つきをしているので却って逆効果になっているかも知れない。
(主に胸元。どの服装でも胸は窮屈そうに自己主張するほどの大きさ)

+ 性格
基本的に温厚で物腰柔らかく理性的である。
少し天然が入っておりで子供っぽい部分もあるなど捉えどころの無い部分もあり。

だが本質的には虚無的な悲観主義者であり、忘却をある種の救いだと嘯く。


+ 『記憶屋』としてのキャロライン
――都市伝説があった。

もしも「記憶屋」が、辛くて苦しむ程に忘れたい記憶を消してくれるなら、あなたはどうする――?

公園の緑色のベンチに座っていると現われ、忘れたい記憶を消してくれるという怪人、「記憶屋」――。


数年前から人々の間で語られる都市伝説。
忘れたい記憶を消し去ってくれる『記憶屋』という名の怪人。
だが、誰も『記憶屋』の正体を知らない。

『記憶屋』に記憶を消された者は数あれど。
『記憶屋』の正体に迫ろうとして、かの者の残り香を追う者も数あれど。
誰一人として、『記憶屋』の正体を白日の下に晒す事は叶わない。

仮にその正体。キャロライン=ファルシアと言う女性に辿り着いても、彼女はその記憶さえも奪う。
否、それだけに留まらない。墓荒しに等しい所業は彼女の逆鱗に触れるから――そんな愚か者には鉄槌を下す。
その者の記憶を全て奪い、実質的に今と過去を忘却の彼方へと追い遣る。

――――故に、誰も『記憶屋』の正体を知らない。


+ 記憶障害と忘却の呪い
神さま、どうか私に消えない記憶をください

キャロラインは12歳の頃からある種の記憶障害を患っており、新しい物事が記憶として定着しない。
自分が何者であるかと言う事や生まれた場所や12歳以前の出来事は記憶している。
しかし、12歳以後の記憶はどうやっても1週間で忘れてしまう。

そんな自分を苦に思い、祈りを捧げ続けた。
神様だけでなく、時には悪魔にも祈りを捧げた。

縋るように神様と悪魔に祈りを捧げ続けたある日――キャロラインの祈りは届き願いは叶う事となる。
記憶を維持する術を、つまり能力を手に入れたのだ。

だが、それは新たな地獄の始まりでしかなかった。
祈りと願いに付き纏うのは――大きな代償。奇跡の対価。

他人の記憶を奪い、それを糧にし続けなければ自分の記憶、ひいては自分自身さえも消失してしまう呪いが、奇跡の対価であった。
加えて自身の記憶障害が治った訳ではなく、依然として能力を介さずに得た記憶は1週間で消える。

故に――彼女は、『記憶屋』で在る事を選んだ。否、選ばざるを得なかった。
悩みを抱える人間と接する機会の多いセラピストを職業として選んだのもある意味必然である。

12歳以後に(能力を介して)定着した記憶は全て他人を経由してのもの。
自分に接してくれた友人、恋人。或いは敵意や悪意を持った者から奪い取った記憶。
自分にとって大事にしたい記憶や有益な記憶体験だけを残して他は全て呪いを鎮める供物として捧げている。
だから、彼女が『記憶屋』である事を止める事は絶対にありえない。その時は彼女が消える事を選ぶのと同義である故に―――



能力・Amnesia Syndrome


詳細不明。しかし、「記憶」に関する能力であるようだ。
奪った記憶は能力の維持のための糧となるか、自身へのフィードバックとなるかの二択である。
また、能力発動時キャロラインの背後から人型のエネルギー生命体が顕現することが確認されている。

+ Extra Contents
  • 相手から奪った記憶の量によってはキャロラインの性格に影響を与える事がある。白神鈴音の記憶を奪った時がその好例である。
  • 人の半生分の記憶を奪った時点でその傾向が見られる。一生涯を奪おうものなら、奪った相手の人格が宿ると言っても過言ではない。
  • 一生涯や半生分を奪った場合、優先して消されるのはその人間の味わった黒い感情部分、絶望だとか。理由は昏い感情に侵食されて人格が歪められてしまうから。

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最終更新:2019年06月07日 10:58