ようこそ、お客様。――ヒルベルトの無限ホテルへ。
どうぞお入りください。"部屋は空いております"。
【容姿】
10代前半程度の少年少女の二人組。
"少年"、"少女"とは服装から判断しており、顔や髪型は二人も全く同じ。
銀髪に碧眼の人形のような端正で中性的な顔立ちに加え、幼さも相俟って男にも女にも見える。
片方はホテルのボーイのような制服を、片方は令嬢然としたドレスを着ている。
実際にどちらがどちらの性別なのかは不明瞭。
どちらがアレフ・ヌルでどちらがアレフ・ゼロなのかも不明。
【性格】
少年の方は慇懃な態度で、少女を"お客様"と呼んでいる。
少女の方は短慮で少々高慢な"迷惑な客"と言った風情の性格。
どちらも人格が未発達で底が浅い。どこか作り物めいている。
【能力】
・ヒルベルトの無限ホテル
少年が周囲に扉を出現させ、そこから少女を複数体呼び出す。
どれも見た目や性格は同じだが、曰く、分身ではなく、きちんと人生と人格を持った人間であり、死ねば普通に死体が残る。
名前の通り、際限なく呼び出すことが出来るが、一人一人は武器を持った一般人程度の力しか持っておらず、脆弱。
一度に呼び出せる人数は魔力量によって決められており、現状は精々10人程度だが、もしも魔力も無尽蔵で有ったのなら、理論上地球人口よりも多くの人間を同時に呼び出すことも出来ると語る。
瀕死の相手をホテルに取り込み、"少女"に改造することも出来る。
その際、目標の体積が大き過ぎると何人かに割ることもあるようだ。
【戦闘方法】
物量によるゴリ押し。それしか出来ない。
本人も言っているが戦闘は不得手。
能力者をホテルに取り込んだ際は、アレフが相手の能力を知っていればそのまま使わせることが出来る。
ただし、その場限りであり、ストックしている無限の"お客様"は基本的には能力を行使できない。
ホテルに逃げ込むことで自身の安全を測ることも出来るが、その場合、入った入り口はそのまま残る。
そこから中へ追い駆けることも出来るようだが――
【備考】
組織"SACRILEGE"に所属している新参のメンバー。
余り仲間内とコミュニケーションは取っておらず、興味もなさそうにしている。
【追記1:"レッドへリング・ヒルベルト"】
"虚神"レッドへリングの【虚飾】の概念を雛形に創り上げられた"擬似虚神"。
INFオブジェクトをインスタンス化した、"INFインスタンス"と呼ばれる存在。
組織"SACRILEGE"によって構築された。
レッドへリングと直接繋がりが有る訳ではないが、消滅したミームの残骸を別のルールと紐付けることで実用を行っている。
本人に"虚神"としての自覚が有るのかは定かではない。
【追記2:能力の本質】
彼のホテルの客達は、"どこかで生きていた誰か"を連れ込んだもの。
基底現実に生きている人間を取り込むことも出来るが、"別の分岐を辿った並行世界"や"同一世界上の数分前、数分後の世界"、"誰かの記憶の中の世界"など様々な可能世界から人々を取り込んでいる。
見た目は全部、"お嬢様"なのだが、それは"虚飾"のミームによって誤認されているだけで、傍目には全く違った容貌であってもそれは連れ込まれた"誰か"と言うことになる、
オッカムの剃刀のような対抗神話によって虚飾を剥ぎ取るか、もしくはこの擬似虚神を討伐できれば、お客様達の正体を見ることも出来るだろう
【追記3:――――】
"これ"明確な自意識は存在しない。
なのに悪意だけは確かに存在する。
戦闘の際、呼び出す"お客様"は、近傍可能世界内に存在する、相手の"近しい人"であることが多い。
虚飾された姿のまま、知らずに"近しい人"を捻り殺した後、虚飾を引き剥がした者は何を想うのか――