マーメイド



【概要】
マーメイドとは人間とよく似た外見の上半身と、鱗に覆われた魚類を彷彿とさせる下半身を持つ、半人半魚の魔獣の総称。
魔海を通る河川の下流域、水の国との境界に位置する滝つぼでは毎年数百から数千個のマーメイドの卵が発見されている。

【特徴】
生後間もない頃から高い魔力を体内に宿しており、魔術や疾病に対する耐性は非常に高く、驚異的な自然治癒力を持つことでも知られる。
その寿命は体内の魔力が全て枯渇するまでの100年から400年、もしくはそれ以上とされる。
ただ、現在までの調査では自然死したマーメイドが遺体で発見されたという報告例は一度も無い。
また、これまで確認された全ての固体はいずれも雌のみで、交尾や産卵・育児など生殖活動に関する情報は一切の謎に包まれている。

【人間との関係性】
かつては魔海を中心に生息が確認されていたが、生態系の変化や法の整備と共に人里に下るようになり、現在では人間にとって最も身近な魔獣の一種と認識されるまでになった。
人型に擬態することも可能で、知能も人間と同程度に高いため人間社会に溶け込んで生活を送る固体も多数存在する。
その一方でマーメイドに対する差別意識は未だに根強く、一部の団体によるマーメイドの排除活動や政府に対する過激な抗議運動は問題視されている。

【社会的、法的な立場】
第一種絶滅危惧生物に認定され、毎年数百から数千個の卵が政府の直属機関により回収、保護されている。
そこから孵ったマーメイドの稚児はマーメイド保護機関により制定された里親制度を介して、国からの認可を得た里親の下で戸籍を与えられ育成される。
マーメイドの人権に関する議論は過去に数多く行なわれ、その結果として現在では医療や雇用、教育などの面で殆ど人間と同じ権利を持つ。

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最終更新:2012年10月25日 20:33