戦闘の醍醐味は何といっても
キャラクター同士の技の応酬にあると言えるだろう。
しかし技の使い方を誤ったり、技の設定を相手に押し付けすぎるとチートになる事もあり得る。
ここでは技の簡単な使い方、考え方を説明する。
与ダメージ、回避可能かどうかは相手に任せる
これは威力だけの問題ではなく「電撃は速いから~」「銃弾は音速超えるから音を聞いてから回避は~」
などは戦闘の面白みを欠いてしまい、相手側もやりづらくなるだろう。
例えリアルの武器、兵器を元にしているとしてもそこは妥協しよう
もし与えるダメージをある程度自分で決めたい場合は、あまりに強すぎる威力に設定しない事が望ましい。
【前方に数発の気合弾を放つ。1発辺りの威力は普通のパンチとそう変わらない】
など、通常の多用出来る技、汎用性の高い技は威力を抑えておけば相手も喰らいやすい。
また、必殺技などのそのキャラの大技に関しては明確に威力を描写するより
【魔力を解き放った全力の攻撃だ。直撃すれば無事では済まないだろう】
など、曖昧にしつつもそれなりに威力があるように見せるのが良いだろう。
攻撃方法をわかりやすく
攻撃描写をする際は、どのような攻撃かを相手に伝えるようにしなければならない。
例えば技の名前だけが描写されたとしても、相手側はそれが近接攻撃なのか遠距離攻撃なのかすら分からないといった事になる。
火炎弾を飛ばす、接近して斬りかかる、竜巻を発生させるなど何を行ったかを描写するのが基本だ。
また、それだけで無くその行動がどういった狙いなのか、当たった場合どうなるかなどを描写すると良い。
【毒針を発射する。もし命中すれば身体が痺れ、少しの間だけ動きが鈍くなるだろう】
【接近し、相手に足払いをかけようと試みる。態勢を崩すのが狙いだ】
と描写すれば、どのような行動なのかが分かりやすくなる。
また、相手の足を狙う、など攻撃する部位を指定する事で相手にその攻撃の狙いが伝わりやすくなる。
足を狙ったなら移動を困難に、腕を狙えば武器の使用が困難になるなど同じダメージでもその後の展開が変わる場合があるからだ。
逆に、あえて狙う部位を描写しない事で、相手に受ける場所を任せるといった事も可能だ。
状況に応じて使い分けてみよう。
技を応用してみよう
通常の技の使い方だけでなく、同じ技でも少し変わった使い方をすると行動の幅が広がる。
例えばチェーンを放つ攻撃で普段は相手に絡ませて動きを封じる、といった技があるとする。
その技を使って高いところに登るとか、遠くの物に引っ掛けて引き寄せる、など様々な使い方が思い浮かぶ。
このように同じ技でも複数の使い方が思い浮かぶ場合は、積極的に狙ってみるのも良い。
複数の技をキャラクターに使わせることによって、更に行動の幅は広がっていくだろう。
地形や状況も利用する
技の応用と同じで、戦っている場所や天候などを利用するのも面白い。
洋館で戦っている場合にシャンデリアを落としてみたり、雪が降っている場所で風魔法を使って吹雪にしたりなど、
技と状況を組み合わせる事で更に立ち回り方が増える
逆に、地形や状況によっては使えない技や戦術も出てくる。
先ほどのチェーンの場合、遠くの物を引き寄せる行動を取る行動は、近くに物が何もない場所では当然出来ない。
射撃系の攻撃は森や路地裏などの入り組んだ場所では命中させにくいなど、
戦っている場所に応じて出来る事や出来ない事がある事も念頭に入れよう。
無理のある行動になっていないか確認する
技を応用しようとするあまり、無理やりな行動になっていないかを確認しよう。
例えば両手が塞がっているのに手に持った剣で斬りかかる、など状況と矛盾した行動は取らないように。
また、科学的なリアリティなどはさほど必要がないにせよ、ある程度の常識は必要である。
個人の解釈が異なる為それらの線引きは難しいところではあるが、
そのキャラの能力ではどう考えても不可能な行動を取らないように気をつけるようにするのが安全だろう。
技はある程度多めに設定しておく
最後に重要なのが技や行動パターンにある程度幅を持たせる事だ。
行動が増えると一見チートに繋がりやすくなるように見える。
しかし実際は行動が増えることによってさじ加減がしやすくなり、結果強さが抑えられる事も多い。
むしろ、技のパターンが少ない、行動パターンが少ないといったキャラほど技の威力などが高く捉えられてしまう傾向にある。
どうしても技が思い浮かばない!という時は誰かにアドバイスしてもらうのも1つの手でもある。
最終更新:2013年02月02日 17:40