ソニア=エカチェリーナ=ドラグノフが所持するライフル
旧世界〝ロシア連邦〟に於けるSVD(スナイパーライフル)をかなり改造したもの
母国語表記ではКосмический синдром адаптации
けれども彼女は〝RaumKrankheit〟と呼ぶ事が多い
全長 |
1700mm |
口径 |
12.7mm |
装弾数 |
2発 |
使用弾薬 |
B.F.M.B. |
重量 |
7kg |
有効射程 |
1500m |
★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝Infomation / Информация〟*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜
SVDは元々ソビエトで開発されたセミオートの狙撃銃であり安定した動作性を誇った比較的軽い銃であった。
それに彼女は長い銃身と一部の機構を取り外したり付け足したりした結果
重量及び装弾数の低下と引き換えに凄まじい射撃精度と有効射程距離を得た
その結果としてSVDのスラリとした漆黒のボディがやや長さと大きさをまして
見た目としてはアンチマテリアルライフルのそれに酷似している
また比較的重いため素早い扱いは難しい様子
普段はバイオリンケースにバラバラに分解して収納しており
戦闘時にはそれを一瞬で組み立てる、何千何万と繰り返したその行為は目を瞑っていてもできるほど
狙撃時以外にはスコープは付いていないが、暗視機能付きのスコープをバイオリンケースの中に入れている
その為バイオリンケースは少女が一人で持つには重過ぎる重量となって
両手でしっかりと握って普段から生活をしている
ボルトアクション式という一発ごとに空になった薬莢を排出しなければいけない機構を使用
元々のSVDがセミオート式であり、わざわざそれを劣化させたのも、高い命中精度を維持するため
そのお陰で彼女は1km先の針ですらも、撃ちぬけるというらしいが……
また非常に装弾数が少ない、2発と表記されてはいるものの、1発は常にライフルの中に溜めている
その為1発ごとのリロードが必要であり、無駄弾を撃つ事はイコール死に繋がる
高い射撃精度と抜群の射程と非常に危ないスペックの持ち主
長い銃身はまるで薙刀のよう、近接距離に於いても互角以上に戦えるようだ
彼女が単なる〝狙撃手〟に留まらないのは、そんな理由からか
〝RaumKrankheit〟は〝宇宙病〟を意味するドイツ語、ロシア圏の彼女がドイツ語の名前をつけた銃を扱うのは不思議であるが
それをとても大事にしている様子を見ると、何かしらの思いいれがあるのだろう
この銃自体には能力など無いが、僅かであるが魔力の片鱗が、感じ取れる人には感じ取れる……かもしれない
★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝Bullet / Пуля〟*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜
使用する銃弾は〝Bullet for my Valentine〟
母国語表記ではПуля для моего Валентина
人殺しを嫌う狙撃手の扱うソレは、人を殺さずに動きを止めることを極限にまで高めたもの
銃弾の内部に二つの機構を備えており、発射する際にどちらかを選択し遣うことが出来る
一つは銃弾を発射すると同時に風の魔力を排出するもの、主に衝撃波による攻撃となる
銃弾とまではいかないが直撃したならかなり強いショックを与えるだろう
更にその反動によって、移動することも可能である
また同時に衝撃だけでなく風を強くすることで切断する能力をも得ることができる
彼女が接近戦において〝RaumKrankheit〟を扱う際には此方の機構を使っている
もう一つは普通の銃弾であるが、銃弾自体が通常のソレより細長い形をしている
その為貫通力が強く壁一つ程度なら用意に貫く反面、内部へと与えるダメージは最小限に抑えられている
頭を打ちぬかれたとしてもかなりの確率で助かる、それほどまでにダメージという観点では低い
いずれにしても発射と同時に薬莢を排出する必要がでてくる
この銃弾もまた彼女お手製であり、ある程度の物体なら弾頭を自由に変化させることができる
弾頭とは銃を撃った際打ち出される弾丸本体のこと、物体を破壊するのは、この弾頭の作用
早い話そこら辺の石も調整すれば打つことが可能になるのだ
……もっとも〝RaumKrankheit〟にかなりの負荷をかけることになるのだが
主な使い方としては超長距離による狙撃、及び超近距離に於ける近接戦闘
いずれにせよ両極端な戦い方の反面、人に向ける際は攻撃力がかなり低く抑えられている
その為狙撃されたとしても、致命傷とはなり難いだろう
余談ではあるが、バイオリンケースには〝Raumkrankheit〟本体以外にも
- スチェッキン(拳銃)を2丁
- 双眼鏡(長距離を観測、位置まで測れる優れもの)
- コンパス(狙撃に最適な場所への移動に重宝)
- 二脚(銃身を支えるのに使うやつ)
- おむつ(長時間動かなくても良いように)
- おやつ(長時間(ry
- 手入れ道具一式
- 追加パーツ一式(普段は部屋においている)
- 痛くないの(スモークグレネード)
などなど色々入ってる様子
★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝Weapon / Оружие〟*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜
〝Передача;Кругозор〟
――――〝Transmission;Skyline〟
〝Raumkrankheit〟の対拠点攻撃用カスタム
銃口が一回り大きくなり全体の大きさが増した一方、機関部は極限までスリムになっている
反動がほぼ倍増し重量も凄まじいものになっている一方、威力と射撃精度を両立した
その凄さたるや高速移動する戦闘機のコクピットだけを撃ち抜けるほど
アンチマテリアルライフルであり、相手が人以外の場合にのみ彼女は使用する
また反動を抑えるために木などにくくりつけられる必要がある
〝
風の国〟のモンスター討伐の際使用、白い獣の攻撃を防ぐなどに活躍した
またレグルスの魔術〝メタルストーム〟を活用
弾頭を六分割しそれぞれで狙撃するという離れ業を敢行した
その時の技名は〝Stormbringer〟神話の聖剣 ストームブリンガーである
〝Контора Стратегического Влияния〟
――――〝Office of Strategic Influence〟
〝CODE;O.S.I.〟
〝RaumKrankheit〟の対テロリズム鎮圧用及び対拠点制圧用カスタム
Office of Strategic Influence(戦略影響局)の名前を持つコレは端的に言えば〝RaumKrankheit〟の二刀流
狙撃銃の精度と物量を兼ね備えた装備であり戦場を一人で制圧しかねない代物
戦略影響局とはアメリカにある対テロリズム支援組織のこと
現在は活動を休止しているが対外国に対し嘘の情報を流す組織であった
通常の〝RaumKrankheit〟からいくつかの機構をカットしており
精度威力はやや落ちるものの、その分重量はかなり軽くなっている
とはいえ、ソニアが持つにはギリギリの重さ、両手持ちのため移動は困難
普段は両手で支える反動を片手で支えるため、負荷が強く、長時間の使用は脱臼を引き起こす
一度の使用で疲労骨折を起こしてしまうなど、自分と相手の戦力に直結する
〝風の国〟エルジオ中央博物館に於ける対ベイゼ戦で使用
因縁浅からぬ相手との戦いということで彼女の持てる最強の装備で挑んだ
途中二連射の狙撃という離れ業でベイゼと共に道連れを狙ったが失敗
結果として多大な傷を負い、パートナーであるナウファルに迷惑をかけることとなった
〝Модель;Сверхзвуковая Быстрота〟
――――〝Model;Supersonic Speed〟
大会二回戦対
剛田 剛太郎用にカスタマイズした〝RaumKrankheit〟の名称
〝CODE;OSI〟で使用した両手持ち用の〝RaumKrankheit〟と軽機関銃〝BAR〟の二刀流
近接戦闘を得意とする剛太郎対策に弾幕を張れる〝BAR〟と破壊力の在る〝RaumKrankheit〟を同時採用した
ただしここでの〝BAR〟は通常の軽機関銃で無く魔弾だけを掃射する彼女独自の改造をされており
そのためリロードの必要なく魔弾を掃射でき重量も軽いが、破壊力はなくなっていた
リングアウトというルールのある大会ならではの武装ともいえよう
しかし、相手は流石の武道家であった、単純な〝BAR〟による牽制などものともせず此方へと牙を突き立てる
結局彼女は〝Broken Glass Syndrome〟を使った最後の手段でギリギリの差で勝利を収めた
余談であるが〝Supersonic Speed〟という武装名は彼女が剛太郎との戦いを直ぐに終わらせようと思ったからの名前である
実際は勝利と敗北の肉薄する勝利であったのだが……その辺りは流石の腕前の相手といえよう
〝Модель;Разбивая Обычай〟
――――〝Model;Breaking the Habit〟
大会三回戦対レヴィ用にカスタマイズした〝RaumKrankheit〟の名称
〝BAR〟と呼ばれる軽機関銃の二刀流、傍から見れば〝RaumKrankheit〟の要素は無い
片方の〝BAR〟は実弾であり、もう一方の〝BAR〟は魔弾を掃射する
これはレヴィの扱う能力に対抗するためのカスタムであり、その役目を十分に果たした
ただ実弾であるため片方の重量は重く、実弾の〝BAR〟と〝RaumKrankheit〟の二刀流はきっとできないのだろう
試合終盤で彼女は二挺の〝BAR〟を分解し一つの〝RaumKrankheit〟へと作り変えた
バイオリンケース内のバラバラの〝RaumKrankheit〟を一瞬で作り上げることのできる彼女ならではの手段だ
レヴィの詰め将棋のような戦闘は、一手のミスも許されない息詰まる戦闘となった
戦いの年季が違うよう、きっとあのまま戦っていたなら彼女の敗北は免れなかった
彼女自身も諦めていた末の決着、運にも助けられ、何とか勝利した
ここでの〝Habit〟とはレヴィの能力を示すのだろう、強くそれでいて華麗なその能力
それを壊して初めて、勝利がやってくると信じてこの名前をつけた
〝Модель;Производитель часов〟
――――〝Model;Watchmaker〟
大会準決勝対
フリッツ・オストワルド用にカスタマイズされた〝RaumKrankheit〟の名称
通常の〝RaumKrankheit〟に三つの鏡が付随する形で使役される〝Broken Glass Syndrome〟の併せ技
時計職人の名に恥じない精密射撃を行う事に特化されたこのカスタマイズ
高い身体能力を持ち剛太郎と違い能力による攻撃を得意とするフリッツ相手に
相対した状態で狙撃をするのは不可能に近い、それ故の付随する三つの鏡だ
周囲を確認、また銃弾を鏡を介して移動させることによって、やや甘いが即席の狙撃も可能
銃弾だけでなく〝RaumKrankheit〟本体をも行き来させることで、間合いを長から短へ一気に切り替えたりも下
フリッツとの戦闘は最終的にリングアウトで決着が付いた
銃弾ではなく〝Bullet for my Valentine〟の魔弾によって、自身ごと相手へとぶつける攻撃となった
大会のルールに助けられた勝利だといえよう、実戦ならばきっと完敗であった
〝Модель;Прекрасное зеркало〟
――――〝Model;Kaleidoscope〟
大会決勝戦対セリーナ・ザ・〝キッド〟用にカスタマイズされた〝RaumKrankheit〟
対剛太郎で使用した〝ガラスの翼〟と
対レヴィで使用した〝BAR〟によって作られた〝RaumKrankheit〟と
対フリッツで使用した付随する〝四つの鏡〟とを併用した彼女の最終決戦用装備とも言える
彼女の身体を覆いつくすほどのガラスの翼に、普段より一回り大きくなった〝RaumKrankheit〟
そしてまるで僕のように彼女を追従する鏡、とどこにも死角の無い彼女の最高の装備であった
セリーナとの戦いはまさに死闘と言えよう、姿を変えるいくつもの〝弾〟末魔に対し
彼女は〝RaumKrankheit〟だけでなく、それを分解した〝BAR〟挙句の果てには〝スチェッキン〟と
その武器の移り変わりは〝Kaleidoscope〟――――万華鏡と呼ぶに相応しい出来であったろう
最終的に互いに拳銃一挺だけで戦う展開、彼女が放ったのはレグルスとアルクによって託された〝ウィンドクリスタル〟
そしてその完成形である〝Halestorm〟しかし、放った瞬間に意識を失い、敗北が決した
それをセリーナは持ち前のクイックドローを持って打ち破った、彼女はその意志の前に、完敗したのだった
〝Halestorm〟
アルクが生成した緑色の細長い八面体の結晶である〝ウィンドクリスタル〟
レグルスが研磨し〝クローシングゴースト〟という魔術の力をも含んでいる
一度だけクリスタルを消費し強力な風の弾丸〝Halestorm〟を撃ち出せるらしい
彼女が新たに手に入れたつながりの結晶、とても大切に――――そして
とても大事な時に、使うのだろう
大会決勝戦によって使用、満身創痍の彼女の最後の刃となった
↓本体の見た目(コレの銃身を更に長くしたもの)
blankimgプラグインエラー:画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
最終更新:2013年03月07日 09:29