「一匹狼の縄張りなんて自分の足元だけだよ。本当に狭くてちっぽけ。でも、誰にも譲りません」
【容姿】
(平常時)
ストレートロングの銀髪に碧眼が映える欧風の少女。
身長159cm、体重46kg。寒がりなのか、羊の毛皮を使った防寒着じみたコートをよく羽織っている。
痩せ型で大して胸もないが健啖家で、いつもビーフジャーキーか何かをつまんでいることが多い。
(魔獣状態)
体中を黒い毛皮で覆われた、人間の姿より一回り半は大きいヒトガタの怪物。
首から背中・尻尾にかけては特別に銀の毛が並び、蝙蝠の耳を生やした狼に似た頭を持ち、動くたびに眼が蒼の残光を引く。
手足は厚く鋭い爪を除けばヒトのそれに近いが、適宜、より『狼』の側に寄った形態をとることもできる。
【能力】
≪変異種:ヴコドラク≫
人狼(亜人種族ではなく、感染能力を持つ魔獣に近いもの)と吸血鬼の因子を同時に取り込んだソフィヤの『異能』。
ざっくりと説明してしまえば、血液操作能力と魔獣化に加えて、いくらかの耐性や弱点が備わる怪物のよくばりセット。
血液操作能力では、「手足で触れた」あるいは「口に含んだ」血液を、自他のものかは関係なく操り、場合に応じて固体や霧に変える。
固体化させれば刃金(はがね)に匹敵する強靭さを備え、液体のままであれば地面や壁面を伝うように動かせる。
霧の状態は本来の吸血鬼なら魔術触媒として使える可能性があるが、「ヴコドラク」の場合、薄く広げて視界や血の臭いを誤魔化す程度の効果。
足元から血の線を伸ばしたり、血の武器を様々な形態に変化させて間合いを支配したりと、テクニカルな挙動で敵に対処する。
魔獣化すると、まさしく人狼と言った姿の化け物に肉体が変異。
脚力・腕力・咬合力・生命力など猛獣としての特質が大いに開花し、高い近接攻撃力と機動性を獲得する。
二足歩行と四足歩行を組み合わせた荒々しい動きは、獣と戦い慣れていない相手を翻弄するためにも役立つだろう。
代償としてこの状態では吸血鬼としての力は弱まり、血液を固体化させる以外のことは出来なくなってしまう。
様々な武器を扱うだけの手先の器用さも失われ、必然的に四肢と顎をフルに使ったラフファイトが戦闘の主軸となる。
この二大能力に加えて、人間の状態でも身体能力がいくらか高い。更に夜目が利く視覚、鋭敏な聴覚と嗅覚、肉と血液を至上とする味覚が備わる。
魔獣状態では更に感覚が研ぎ澄まされるが、血肉への飢餓感も深刻化してしまう。
その他、細かい点。炎と心臓への一撃は人並みに苦手。ニンニク、十字架などは無意味。
流水は問題にはならないが、邪気を帯びたものであるため、いわゆる聖水には弱い。同様の理由で、銀の弾丸や武器も聖別されていれば特効を示す。
日光は平常時は不快感を感じる程度だが、陽が出ている時に魔獣化すると身動きが取れなくなり、急速に衰弱してしまう。
代わりと言ってはなんだが、吸血鬼の本質が『病毒の具現』で人狼も『感染症』の性質を持つおかげで、世の常の病にはかからない。
また幸か不幸か、突然変異の魔獣である彼女は繁殖力を持たず、噛み付きや血液注入で同族が生まれることはない。
【性格】
少女らしい気紛れさと、どこか老成した――あるいは、動物的な冷徹さが同居している。
心を許した相手に対しては優しさを向けることが多いが、辛辣な本音を零したり、過剰にじゃれついたりすることも度々ある。
公的な秩序よりも自分のルールを、大きな輪より少しの理解者を重視するタイプ。混沌ではあるが善の性情。
【戦闘方法】
基本的に吸血鬼としての能力で作った武器や血溜まりのトラップで戦い、ここぞという時に魔獣化して猛攻を加える。
決定打の間合いは近距離だが、中距離以遠でも小技を重ねて着実にペースを握ろうとしてくる。
能力の性質上、簡単に殺して血袋にできる雑魚が多ければ多いほど実力を発揮する傾向にあるため、少数精鋭で取り押さえるのが賢明。
【備考】
吸血鬼と人狼の双方を支配者として崇敬するカルト団体の教祖を母として生まれた、北国の少女。
歪んだ愛を惜しみなく受けた彼女は、信徒たちの手によって吸血鬼の血と人狼の毒を注がれ、生き神として祝福されし完成を迎えるはずだった。
だが想定外の強い力を獲得したソフィヤは魔獣化して暴走。この時、母を含むその場に居合わせた信徒達を鏖殺している。
それ以降は、自身の力の使い道と衝動の矛先を求めて各地を転々としているようだ。
振る舞いこそ比較的善玉よりだが、本人の意識としては「殺しても文句が来ない相手を殺している」に過ぎない。
最終更新:2013年11月13日 04:05