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ロザリンド・ルーゼンホルト

【名前】
ロザリンド=ルーゼンホルト

【容姿】

 【凛々しいダブルブレザーの上に、いかずちの息吹を吐くワイヴァーンの刺繍が入ったマントを羽織り】
 【二つ結びの琥珀色の長髪に、魔女じみた三角帽子を被った碧い眼の少女だ。背丈は、160cmにちょっと届かないくらいか】
 【濁世のたしなみか、腰には長く尖った決闘向けの両刃剣――レイピアを差している】

以上がテンプレート的な描写。以下は補足。
正確な身長は158.5cm。すらりとした、起伏のない姿態を持つ。ただし筋肉量もそれなりなので、見た目より少し重い。
マント、帽子ともに黒地。ブレザーの胸元には基本的にリボンタイを付けている。足元は主に履き古したショートブーツ。

【能力】
『ルーゼンホルト流魔術』
水の国の伝統ある貴族、ルーゼンホルト家の女性が代々継承してきた魔術体系。
一族の者が体内に宿す魔力の性質を最大限に活かすため、「雷」(放電現象と言ってもよい)の操作に特化しており、歴代当主の多くはこの流派の同時代最高の使い手であった。
かつては雷による降霊術や占いを行い、呪術的要素をも含んでいたが、ルーゼンホルト家が軍事貴族として頭角を現して以降はもっぱら実戦魔術として認識されている。
しかしルーゼンホルト流の最も注目すべき特徴は、魔術と刀剣の併用を前提として理論が組み立てられている点である。
特に近世以降は、貴族の佩剣としてオーソドックスなレイピアの細い刃を雷撃の〝導線〟として用いる考えを導入し、詠唱の隙が緩和されて白兵戦術としての完成度が飛躍的に高まった。
剣の突端から多方向に雷をまき散らす、剣を突き刺した相手の生体電流を介して周辺の敵に電撃を連鎖させるなど、
間合いを飛び越え、一騎打ちにも乱戦にも対応できる複雑な攻め手を擁するこの流派を修めた者は、戦場においてかなりの脅威になるだろう。

【主要な術】
《ライトニング・ボルト》
レイピアの先端から特定の位置へ突き進む稲妻を放つ、基本的な術。焦熱と感電によって、身体の外側と内側を同時に傷つける。
威力を犠牲に複数方向へと枝分かれさせる《ブランチング・ボルト》や、逆に「特定の位置から剣の先端へ」伸びる稲妻を生み出す《リフト・ボルト》などの派生系を持つ。
起点と終点を正確に演算しなければならないため隙が生じるものの、低空から地上に向けて雷撃を落とす一般的な魔術としても行使できる。

《ライトニング・ヘリックス》
螺旋状の持続的な雷をレイピアに纏わせ、攻撃力を高める術。
スライス(擦り切り)と同時に電撃を見舞う、刺突に合わせて電流を解き放って不意をついた飛び道具にするなど、単純ながら扱いやすい効果を持つ。

《チェイン・ライトニング》
レイピアで貫いた生物の生体電流を一時的に暴走させ、その身体を基点に周囲へ雷撃を放つ術。
雑兵を一網打尽にするのが主な用途だが、体内で電流を荒れ狂わせ続けることでトドメの一撃にすることも可能。

《ブラストファイア・ボルト》
わずか一瞬だけ強力な放電現象を発生させることで、天然の雷同様に空気を押しのけながら急速に熱し小さな衝撃波を生み出す術。
投擲・投射された物体を弾き飛ばしたり、殺傷できない敵を足止めするのが基本的な使い道。

《ボール・ライトニング》
球状に凝縮された荷電粒子の塊を左手に生み出し、それを投げつける、あるいは転がす術。
放り出された『球電』はモノにぶつかるか一定時間の経過でエネルギーを解き放ち、発火現象を引き起こすか小爆発を起こして消える。
指向性を持たされていないぶん、少ない魔力消費のわりに単発の威力に優れているのが特徴。導線としてのレイピアを必要としないため、奇襲にも適する。
エネルギーのほとんどを光として放出する殺傷能力のない派生系も存在し、スタングレネード的な役割を果たす。

《バースト・ライトニング》
細かな詠唱を多重に重ねることで威力や本数を調整して、強力な、ないしは広範囲の雷撃を放つ大技。
単独での戦闘中に使用するのは非現実的な技で、乱戦において周囲の協力を得て唱えたり、非戦闘時に構造物を破壊するために用いることが殆ど。
儀式魔術として大規模な用意をすれば、天然の雷とほぼ同等の威力に、目標への正確な誘導性を与えたものを招来することさえできる……かも。

《サドン・ショック》
厳密に定義された「術」ではなく、詠唱も必要ないが、戦術としてロザリンドが認識している攻撃手段であるためここに記す。
左手からごく至近距離に狙いを付けない放電を起こす小技。肉薄された時の抵抗用だが、威力も精度も低い。
ただし顔面や首筋に直接打ち込めば怯ませるには十分なくらいの効果はあり、反撃の起点として用いることになる。

【所有物】
『手慣れたレイピア』
十字鍔を両翼に、ナックルガードを尾に見立てたワイヴァーンのレリーフを有する柄が美しいレイピア。
ケープと共通の意匠は家紋を模したものであり、その目を見張る精緻さは一族の勢いが盛んだったころの名残。
丈夫なだけで刀剣としては普通だが、ルーゼンホルト流魔術は剣術と高度に融合しているため、『魔道具』と言っても過言ではないかもしれない。
稲妻をまとうと血や脂がその熱量で蒸発してしまうため、折れさえしなければ驚異的な持続力を発揮する。

【性格】
高慢かつ自信家であると同時に使命感と責任感が非常に強く、常に貴族として「あるべき振る舞い」をするように努力している。
思慮が浅いわけではないが、家名への誇りで目の前が見えなくなると悪手を打ってしまいがち。
またその遠大な志と当たりの強い性情のせいで心を許せる友人が少なく、客観的な内省が苦手な面がある。

【戦闘方法】
細やかな剣捌きと強力な雷の魔法を組み合わせた、威力と素早さを兼ね備える独特の戦法で敵を翻弄する。
盾やマインゴーシュを持たず、使い手も少女であるため、打たれ弱く守勢に回ると脆いのが玉に瑕。
尤も追い詰められた時に切り返すための手段は豊富であり、攻める側にも油断が許されない。
白兵戦に弱い敵には詰め寄って剣戟を挑み、近距離戦が不利な場面では長い刀身で牽制しながら魔術で戦うと言ったように、相手の苦手な距離で戦えるのも大きな強み。

【備考】
女性のみが強大な雷の魔法を操るのに適した魔力を備えて生まれてくる、ルーゼンホルト家という貴族の総領娘。
この家系は、戦乱の時代には一族郎党をあげて作り上げた軍勢の力で栄華を極めたが、術の継承の不安定さ故に権力基盤が安定せず、100年ほど前には既に没落していた。
今や分家も死に絶えるか平民に落ち、零細とはいえ貴族の体裁を保っているのは本家のみ。
……こんな不甲斐ない状況に耐え切れなかった16歳のロザリンドは、悪との戦いで再び名を立てようと決意し、屋敷を飛び出したのであった。

一人っ子で、父は物心付く前に、母は16歳の誕生日を迎える前に亡くなったため天涯孤独の身。
よってロザリンドは本人が知る限りルーゼンホルト宗家に連なる最後の人物であり、そのことも彼女の矜持や責任感をかき立てる要因の一つである。

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最終更新:2014年08月09日 03:35