①概要
会社名 : 株式会社JSOL
設立日 : 2006年7月
資本金 : 50億円
社長 : 永井 健志(NTTデータ出身)
従業員 : 1,350人
拠点 : 東京(九段下),大阪(土佐堀),愛知(名古屋)
事業 : SAP基幹システムの導入をメインとしたシステムインテグレーション,CAE
出資比率: NTTデータ:日本総合研究所(SMBCグループ) = 50% : 50%
子会社 : 株式会社理研数理(出資比率:JSOL:理化学研究所 = 50%:50%)
その他 : 一般社団法人日本経済団体連合会加盟
(デー子で単独で加盟してるのはJSOLと日本電子計算くらい)
他デー子のようにNTTデータや日本総研の下請け仕事はしない。外販100%。
②JSOLの強み
1.SAP基幹システムの圧倒的実績
SAP社が日本でビジネスを開始した時点からSAPパッケージ導入を手掛けてきた。製薬業界を中心に製造業、流通業、食品業など幅広い業界の大企業基幹システムを手掛けてきた。また今までの失敗率は0%をうたっており、近年よくみる外資コンサルの日本企業へのSAP基幹システム導入失敗はない。(デロイトはグリコで失敗しているし、アクセンチュアは日本通運で失敗している。それ以外にも外資コンサルによるSAP基幹システム導入失敗はたたけば埃がでるくらいある。)
SAP社が優秀なパートナー企業に贈る賞であるSAP AWARD OF EXCELLENCEを30回も受賞しておりSAPシステム導入に圧倒的実績が認められている。
2.製薬業界の基幹システムはほとんどJSOLが導入
ほぼすべての日本の製薬会社SAP基幹システムはJSOLが導入している。これは昔JSOLの土佐堀オフィス近くに数多くの製薬会社の本社があり、そこに営業をかけてしっかりとSAP導入の成果を出したからと言われている。また製薬会社は同業他社とのつながりが強い(薬価は国が決めるため争っても意味ないと考えているから横のつながりが強い)ためJSOLの良好な評判が伝わりその結果東京が本社の製薬会社もJSOLに発注するようになったらしい。
3.国内銀行の海外送金システムはJSOLが独占
金融業界における海外送金システムの世界規格に沿って作られたSWIFTサービスビューロを提供しているのはJSOLのみ。富士通やNEC,親会社のNTTデータすら提供していない独自の海外送金システムはJSOLの独占市場である。金融業における海外送金の仕組みは圧倒的なプレゼンスを誇る。
4.電磁気解析ソフトウェアJMAGは世界レベルで使われている。
電磁気解析ソフトウェアJMAGはトヨタ、ホンダといった国産自動車メーカーだけでなくテスラやメルセデスといった外国の自動車メーカーにも使用されている。特に近年のEVシフトの動きで需要は増しており、ほぼすべての世界中の自動車メーカーはJMAGを利用しておりコミュニティも形成している。
③JSOLの弱み
1.知名度低い
知名度は実績や担当する顧客の規模の割に低い。スポーツクライミングの安楽選手やネット広告で知名度向上を図っているがまだまだ社会的認知は低い。そのため世間体を気にする人は気にしてしまうだろう。
2.人が足りていない
大型案件が複数動いており、人手がたりないそう。そのためSAP関係の部署は残業時間がひどいと30~40時間になる場合はあるらしい。非SAPの場合基本はホワイトで残業時間が10~20時間程度だが、SAPエンジニアになる場合はある程度覚悟が必要と思われる。
④総論
知名度は低いが担当顧客は大企業で大きなPJに若いころからアサインされるので実力は間違いなく着きそう。他デー子のようにNTTデータの下請けのような仕事は一切しないため、プライム案件で上流工程からやりたい人には良い選択肢となるだろう。
最終更新:2025年04月30日 22:38