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SS・3スレ目-029 - (2006/03/11 (土) 16:34:42) のソース

700
:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/09(木)
15:12:55.96 ID:YTfEV1y70<br>
×月○日<br>
<br>
 今日、太陽くんが「磁気嵐とまんないね」って<br>
 しつこく言ってきた。意味が分からなかった。<br>
 でも、なんだかいつにも増して必死だったから、<br>
 「わたしもオーロラとまんないよ」って言ってあげた。<br>

 そしたら、少し嬉しそうな顔をして去っていった。<br>
 最後まで意味がわからなかったけど、<br>
 その顔を見たらわたしも嬉しかった。<br>
 あの時の太陽くんの顔、かわいかったなぁ。<br>
<br>
            ――ある日の地球の日記より<br>
<br>
708
:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/09(木)
16:10:27.66 ID:YTfEV1y70<br>
×月○日<br>
<br>
 昨日、ガニメデさんに教わった心理テストを地球に試してみた。<br>

 内容は<br>
 「あなたの得意なことを相手にとまんないとアピールし、<br>

 相手も得意なことがとまんないと返してきたら、<br>
 あなたにチョコをプレゼントする予定がある」<br>
 というものだ。結果は大成功。<br>
 今からバレンタインが楽しみだ。ありがとう、ガニメデさん。<br>

<br>
            ――ある日の太陽の日記より<br>
<br>
710
:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/09(木)
16:15:47.32 ID:YTfEV1y70<br>
×月△日<br>
<br>
 今日、太陽殿からお礼を言われた。<br>
 例の心理テストを試したところ、大成功だった。と言っていた。<br>

 やはり彼をからかうのはやめられない。<br>
 今夜はこれを酒の肴にしよう。<br>
 次は、どのようなイタズラをしてあげましょうか。<br>
 それを考えるとますます酒がおいしい。<br>
<br>
            ――ある日のガニメデの日記より<br>

<br>
718
:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/09(木)
17:03:36.90 ID:YTfEV1y70<br>
×月▽日<br>
<br>
 ちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょう<br>

 だまされただまされただまされただまされた<br>
<br>
            ――ある日の太陽の日記より  <br>

<br>
719
:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/09(木)
17:09:03.98 ID:YTfEV1y70<br>
×月▽日<br>
<br>
 太陽がおかしなことを言っていた。<br>
 だから、そんなことで分かるわけないでしょ、と<br>
 教えてあげた。<br>
 そしたら、ガニメデ・・・と一言言い残してどこかへ行った。<br>

 そういえば、さっきからガニメデの姿が見えない。<br>
 いつもこの時間になると紅茶を持ってくるのに。<br>
 まあ、たまには自分でいれるとするか。<br>
<br>
            ――ある日の木星の日記より<br>
<br>
728
:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/09(木)
17:55:23.49 ID:YTfEV1y70<br>
×月▲日<br>
<br>
 今日は嬉しいことがあった。<br>
 太陽くんに会いたいな、と思っていたら本当に会えた!<br>

 なんだかいつもより熱かったから「どうしたの?」と聞いた。<br>

 すると、「関係ないだろ」と言われて怖かった。<br>
 カロンにそのことを言うと、<br>
 「まるでつんでれのバーゲンセールだな」と言っていた。<br>

 「つんでれ」がなにかは分からなかったけど、<br>
 太陽くんはバーゲンでどうしてもつんでれが欲しくて気が立っていたんだろう。<br>

 そんなことを想像してたらわたしもバーゲンに行きたくなった。<br>

 太陽くんと行けたら楽しいだろうな♪<br>
 そういえば、さっき喫茶店全焼というニュースがやっていた。<br>

 ウチも火事には気をつけなくちゃ。<br>
<br>
            ――ある日の冥王星の日記より<br>

<br>
752
:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/02/09(木)
19:01:52.72 ID:YTfEV1y70<br>
×月◎日<br>
<br>
 今日は大変な一日だった。最近はガニメデさんがいないからただでさえ忙しい。<br>

 まず、お屋敷の掃除。これは毎日の日課だからなんともない。<br>

 大変なのは掃除の最中にかかってきた電話だ。<br>
 アステロイド病院からの電話だった。<br>
 最初は間違いかとも思ったがどうやらそうじゃないらしい。<br>

 ガニメデさんが大火傷で大変らしい。<br>
 それからはまさにカオス。まずお嬢様に報告。お嬢様ブチギレ。<br>

 ツンデレなんてもんじゃない。ブチギレ。そこにデレなんて存在しない。<br>

 そしてお嬢様が病院へ向かうというのでその準備。<br>
 掃除はどうしましょう?と尋ねたら、5分で終わらせなさい、だって。<br>

 無茶だよね。でもわたしやったよ。必死にやったよ。お母さん、会いたいよ。<br>

 病院へ着いた。もうこの時点で体力の限界は超えていた。<br>

 ダメ押しは病室でのガニメデさんの一言。<br>
 「まぁたやってしまいました。はっはっは」<br>
 お嬢様がなにか怒鳴ってたけど、わたしには聞こえなかった。<br>

 気づいたら、病室にあった丸椅子を握り締めていた。<br>
 なぜか、ガニメデさんが血まみれでわたしは返り血を浴びていた。<br>

 お嬢様はなんだか青ざめた顔をしていた。<br>
 その後はお医者さんがたくさん来てパニックだった。いい加減にして欲しかった。<br>

 ガニメデさんは退院が半年ほど延びそうだ。<br>
 今日は色々あったけど、お嬢様がご苦労さまと言ってくれた。明日も頑張ろう。<br>

<br>
            ――ある日のイオの日記より<br>
<br>
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