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  • 17

2つの依頼(後編)

 これまでの経緯から、あまり当てには出来ないSK社のT氏の方は後回しとし、富士通関係の会社の方から話を訊いてみると
 《×××の新しいプロジェクトに関わる、新規ネットワーク業務及び障害対応》

 という、ネットワーカーにとってはなかなか魅力的に思える内容である。

 勤務場所となるのは名古屋近郊にある郊外都市で、通勤に片道1時間半近くを要するのはギリギリ許容範囲だったが、なお細かく話を訊いてみると

 「新規プロジェクトの立ち上げから始まりますので、目下のところスケジュールは確定してませんが、かなりタイトなものになるようです」

との事だった。

 夜の勤務はともかくとして、朝だけは何より滅法弱いにゃべっちだけに「早朝勤務」が大いに引っ掛かり、その点を更に質してみると

 「実稼動に入ってみないとハッキリしたことはわからないらしいですが、障害発生時の対応は除外しても普通に朝7時半くらいからとかもあるみたいですね」

 「7時半とは、また異常に早いですね。
 ま、それはタマの事でしょ?」

 「それが・・・何しろネットワークとサーバの障害対応という性格上、24時間稼動のシステムは当然ですがメンテなど、システムを止めて作業をしなければいけない場合、最も影響の少ないのが早朝の時間帯という事なので、その時間帯の対応は結構出てくるようなお話でした・・・」

 (ウムム… 折角いい話だと思いかけていたのに、朝7時半なんてのがそう頻繁にあるんじゃつらいなぁ)

 などと思索に耽っていると

 「いかがでしょう? 
 是非、やってみませんか?」

 「うーん、うーん」

 「何か問題でも?」

 まさか、いい歳をして

 「朝早く起きるのが辛いので・・・」

 などと言う訳にもいかず

 「電車のダイヤに対応できるかどうかに、多少の引っ掛かりが…」

 と、返事を摩り替えておく。

 「車での通勤はダメなんですか? 
 駐車場の許可は、申請がおりれば大丈夫かと思いますが」

 仕事が終わった深夜や早朝から1時間以上も、渋滞の中を車を転がして通勤する面倒を考え

 「車は売り払ってしまって、今は所有してないんですよ」

 と逃げを打つ。

 「そうですか・・・
 ま、今はまだ案の段階で正式なものではないので、一度時間の調整が可能かどうか先方にお願いしてみます。
 いずれにしても、大きく変わることはないでしょうけど・・・」

 とのことだったが

 (あの天下の×××社が、自分の案を変えるわけがないだろ!!)

 と、腹の中で毒づくにゃべっちであった。

 そんな動きがあった頃、もう一方ではまたぞろ例のSK社のT社長からの魔手が・・・

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  • 16

2つの依頼(前編)

 世の中には「バイオリズム」なるものが存在するらしく、人間の営みにおいても、このバイオリズムが上向いている時は何をやっても面白いように巧くいくが、ひとたびこれが負の傾きに突入するや、いわゆる「ドツボにハマル」というように、なにかと悪い事ばかりが重なってくるもののようだ。

 本来、調子の良い時は積極的に行動を仕掛けていくのが良いとされるが、逆にバイオリズムが下降している時は出来る限り何もせずに次の周期が巡ってくるまでじっとおとなしく構えているのが良い。

こんな事は誰しも、理屈では百も承知なのだがそこが人間の浅墓さで、いざ一つの過ちに直面するとなんとかして挽回をと、ヘタに動き回った挙句に泥沼の深みに填まり込み、挙句は足掻きもがいた末に、滑稽な悲喜劇が生まれるものなのである。

 今、まさにそんな負のバイオリズムの深みにどっぷりと嵌り込み、ひたすらにバイオリズム好転のタイミングをじっと推し量る、にゃべっちの姿があった。

 就職活動は思ったように捗らず、好きなクラシックを聴きながら日々の無聊を慰めていたが、その最後に残った日常のたった一つの楽しみまでが奪われる事になろうとは・・・(ノ_-;)ハア

 購入後約5年。

これまで殆んど、1日欠かさず主の命ずるがままに忠実に美しい音色を発しつづけて来た自慢のオーディオ機器が、何の因果か突如としてウンともスンとも動かなくなってしまったのである。

 「なんてこった! どうしてこう、何もかもが巧くくいかんのか?
 お祓いでもして貰わにゃいかんなー」

 とボヤいてはみたものの、メーカーに問い合わせたり修理依頼に纏わる手続きの煩雑さなどは、考えただけでウンザリするほどだった。

さりとて「音楽無しの生活」には、到底耐えられない。

オーケストラの重厚かつ繊細な音色は、とてもじゃないがPCのオモチャのようなスピーカーで満足のゆくようなスケールの代物ではないだけに、思わず頭を抱える羽目になった。

 (ええい、こうなりゃ、窮余の一策!)

 とばかり、オーディオのカバーを取り外してから素人なりの勘を働かせ暫くゴチャゴチャと弄繰り回していると、鬼の一徹が実ったか案外あっけなく直ってしまったのだった。

 或いは、これがバイオリズムが好転していく兆しででもあったのか、この数日後に2年程前に接触がありながらその後は、とんとナシのツブテだった富士通関連の某社から

 「《世界の×××》の新技術に、携わってみませんか?」

 とお誘いがかかったのを皮切りに、例のSK社T社長からも『SONY』の案件のオファーが舞い込んできたのである。

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  • 15

詐欺師の忠告お断り(後編) (ー_ー )ノ" パス

 「まあ、そういうわけでもないですが・・・ 私も初めて付き合う会社でしたので、どうも少しばかり認識が合わなかったとでもいいますか・・・
ちょっとばかし、デリケートな問題がありまして・・・」

 とかなんとか言い抜けはしたものの、S氏に対する後味の悪さだけは如何ともし難かった。

 そうしてしばらくすると、例のF社のN氏から電話が入る。

 「それで、S氏には直接断りましたか?」

 「ああ、電話して断りましたよ。
ハッキリとね!」

 「で、何といって断りました?」

 最早、相手をするも面倒に感じたため、ありのままを訊かせると

 「その説明で、S氏は納得してましたか?」

 「まあ、あんな説明で納得するバカはいないだろうね」

 「アハハハ。そりゃそうだ。
 それで・・・?」

 「は?」

 「それだけなの? 話したのは?」

 「それだけって? 他に話すような事はないでしょ」

 「所属会社と揉めたとか、そんなような事は本当に言わなかった?」

 狡猾に探るような口調でいて、その実最も気になる点に探りを入れてくる。
ま、彼も宮仕えだから仕方ないか、と思い直し

 「御社の名も担当者の名も出してないよ。
出したところで、向こうは大きな木の枝のそのまた先っぽにあるような、そんな名は知らなかったろうしねぇ」

 それを訊いてすっかり安心したか、N氏の口調はすっかり余裕を取り戻すと

 「じゃあ、私からひとこと言わせて下さい。
私はこう見えて色んな技術者との付き合いがありますが、にゃべっちさんのように詐欺師呼ばわりされたのは初めてですわ!」

 「それは、契約も交わさずに現場へ捻じ込もうとするような会社は、私も初めてでしたからね」

 と返すと

 「まあ、にゃべっちさんは、恐らく今後はウチからの紹介はしていらんというでしょうが、老婆心から忠告しときますとその性格を変えん事には、これからも苦労を重ねる事になるでしょうねぇ」

 「ああ。それは当たってるかもね。
 でもそういうセリフを、詐欺師の口から訊きたくはなかったねー」

 こうしてN氏との腐れ関係に、ようやく終止符が打たれたのであった (ー_ー )ノ" パス

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  • 14

詐欺師の忠告お断り(前編) (;`O´)o

 そして翌日の午後になると、やはりN氏から再度電話が掛かるが、無論一晩寝た末にこうした人物と付き合いたくなるわけもなく

 「昨日、ハッキリと返事はしておいたはずですが・・・」

 と言ってみたものの、実際は余程儲かる算段でもあるのかしぶとく食い下がろうとするN氏。

 再び平行線を行くような、不毛なやりとりが続く中で

 「ではにゃべっちさん・・・もうこうなったら、ブッチャケでいきましょうや。
月額幾らならやりますか? 
最低保証××くらいでは・・・?」

 さも葵の印籠でも翳してみせるような、電話越しの得意げな(卑しげな?)口調の無神経さには、さすがに呆れた。

 「アナタはまったく、詐欺師みたいなやり方をするなぁ」

 「失礼な! 
アナタこそ何を考えてるんだか!」

 というドロ仕合が2、3続いた末に、ようやく駆け引きなどではないこちらの鉄の意思が通じたか、急に力が抜けたような口調に変じた。

 「アナタの決意の固いのはわかりました。
 しかしボクが今更1日待ってもらって、お客さんにどういって断ればいいのでしょうか? 
アナタ、直接元請のSさんに電話で事情を説明して断ってくださいね。
この仕事は自分には向いていませんと」

 「私は、1日待ってくれなんぞ頼んだ憶えはないがね。
ま、いいでしょう・・・私から直接、Sさんに断っておきますよ。
適当な口実を設けてね。
勿論、御社とのゴタゴタはオフレコにしておくという約束で、万事お任せ願いましょう。
その代わり、これでこの件は一切終わりって事で、もう電話もしてこなくても良いですからね。
では・・・」

 気は進まぬながら、元請担当者のS氏には適当な理由で正式辞退を申し入れると、当然の事ながら一切の事情がわからないS氏はキツネにでもつままれたような口調で

 「そうですか・・・ そりゃまた・・・なんというか、残念ですが・・・
まあ仕方ないですね・・・・
失礼ですが、所属会社との間で何か問題でも・・・?」

 と、遠慮がちに探りを入れてくる。
ま、S氏の立場としては当然でもあろう。

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  • 13

果てなきドロ仕合(後編) (;´ロ`)

 「いいですか、にゃべっちさん。
契約書みたいなものは、作れといわれればいつでも作りますがー、そんなもんくらいは」

 それに続けて

 「但し、ここからが肝心なのでよう訊いて下さいよ。
 いいですか・・・さっきも言いましたが、このプロジェクトは新しくゼロから作っていくものなんです。
勤務だって朝から夕方まで現場に座っとればいいというわけじゃなく、喩え毎日10時間以上働こうが成果がなければヘタすれば給料だって支払われない可能性もあるんじゃないかな? 
誤解して欲しくはないけどあくまで可能性の話ですよ、これは。
いってみれば、まあ実績給のようなもんですか・・・
その代わり、毎日出勤しなくとも在宅で成果あげれればよいわけで、それだけでかいリスクも伴いはしますが、裏を返せば新規開拓というヤリガイも転がっているわけですから・・・」

 「は? でかいリスクとは、例えばどんな事を言っているのかな?」

 「例えば、先にも言ったように試行錯誤の期間にシステムがブチ壊れでもしたら、逆に損害賠償云々といった話も出かねないとかね。
まあ、そんなのはまずありっこないでしょうが。
ともかく、ウチとしてはともに頑張って・・・」

 「よし、話はもうわかった! 
今の話で、すっかりと結論が出たよ・・・そんなわけのわからん仕事は出来ないと。
いや、仕事自体は問題ないだろうし、市民病院みたいなところがそんなおかしな契約の仕方をするわけはないから、正確にいえばそういうおかしな雇用契約をしたがり、なおかつ契約前から損害賠償をちらつかせるような、ゴロツキ紛いの会社とは付き合えないというのが結論だけどね」

 「まあまあ・・・ 今のは最悪のケースとして、そういう心構えでやらないといけないくらいリスクを伴った、しかし裏を返せばそれだけやりがいのある仕事である、という喩えだから・・・」

 「喩えにしても不適切に過ぎるわ。
 もかく結論が出わけだから、これ以上の議論は不毛でもあり、これで失礼する!」

 「まあ、そう言わんと・・・じゃあ、こうしましょう。
今日1日エンド(ユーザー)にも待って貰いますので、もう1回冷静に考えてくださいな。
明日、またボクの方から電話しますから」

 「だから、100%やらないと言っている!」

 「ま、とにかく考えといてください。
 じゃ、また明日」

 そして翌日の午後になると、やはりN氏から再度電話が掛かって来たのである。

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  • 12

果てなきドロ仕合(前編) (;´ロ`)

 「それはおかしいですね。
前から付き合いのある関係ならそれでも良いでしょうが、初めて仕事をするのにそんなに契約がいい加減では・・・」

 「アナタ、契約書なんてものがそんなに大事なの? 
 そういう考えはおかしいと思うけどなぁ
この仕事って凄いやりがいがあると思うし、技術者なら絶対魅力を感じるところなんだけどね。
まず
『よ?し、この仕事オレがやったる?』
という気持ちがあれば、契約なんてものにそんなに拘る必要はないと思うんだけど。
それに、そもそもボクが騙すわけがないじゃん」

 次第に高圧的に高潮してくるような口調は、いよいよ詐欺師の胡散臭さそのままであり、にゃべっちの苛立ちも募ってきた。

 「別にアナタの価値観などは訊いてませんし、やるのは私なので自分の事として考えますが。
仕事のやりがいや魅力は勿論第一義ではありますが、それが総てかといえば残念ながらボンボンの道楽でもないんだから、最低限の常識として契約くらいはちゃんとしてもらわないとね。
万一、金が払われなくとも契約書がなけりゃあ、どこにも文句の言って行きようがないからね」

 「そんなにボクが、信用できないかね?」

 「今までのやりとりで、そう感じないほど鈍感ではないつもりですが。
まぁ、ここまで話が拗れては、白紙に戻した方が良いかもと思っているよ」

 と珍しく一瞬、間が空いた後で

 「うむむ・・・ まあ、そう焦る事もないですよ、ハハハ」

 と、途端に口調を変え

 「しかしにゃべっちさん、もう一度良く考えてくださいよ。
 些細な事でこんないい仕事を逃すのは、技術者として大きな損失だとボクは思いますがねぇ・・」

 「ほう。技術者でもない人に、そういう評価が正しく出来るものかな?」

 「出来ますよ?
こんないい話をミスミス逃しているようでは、技術者の価値はないでしょう!」

 「そこまでいうならば、実際に出勤自由だとかこれまでの口頭での約束を明記した契約書を、キチンとした紙ベースにして見せてもらいたいものですが・・・
 所詮、電話の口約束だけで信用しろというのは、無理な相談ですよ」

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  • 11

衣の下に鎧が・・・(後編) (゜ロ゜;)

そうして数日が経過すると、再度F社のN氏から回答を迫る電話が入る。

 「うーん、まだ結論が出てないんですが・・・」

 「もう先方が待ってくれないので・・・出来れば今、返事を頂きたい」

 「そう言われても、まだやる決心もついてませんのでね。
無理に結論を出せというなら、中途半端なままに受けるわけにもいかないから、断るしかないですが・・・」

 説明が難しいが、これまで訊いてきた話の中からF社に対しては、どことなく少しばかり胡散臭げな匂いが拭えないところがあり、これが最後の一歩を踏み切れない原因であったが、直接本人に言うわけにもいかず言葉を濁していると

 「ちなみにウチとしては、給与は○○くらいを考えてますが・・・」

 と提示してきた金額は、予想外の低い線だった。

 「それはまた・・・結構厳しいですね」

 と、思わず感想を口にすると

 「まあ、こんなもんじゃないですかねぇ・・・ 
にゃべっちさんのスキルと、この新しいプロジェクトのリスクを織り込めば、これでもまあまあ良い方でしょう」

 「私のスキルでの相場は、どこもそれよりはかなり懸け離れてますがね」

 「ということは、金額次第ではやってもいいということですか? 
 じゃあ、○○くらいならやりますか?」

 と今度は一気に、相場とトントンという金額にアップしてきた。

 それからも色々な話の中で、金額提示が2,3度出てきたが、少しずつ上乗せしていくようなやり方が不快な感じとともに、当初から引っ掛かっていた胡散臭い体質のようなものが、やはりムクムクと頭を擡げてきたため

 「御社の契約に至る段取りは、どんな感じですか?」

 と確認せざるを得なかったが、ここに至ってN氏の態度はあからさまに変わった。

 「契約の段取り?? そんなもん、どうでもいいですがー。
 それよりまず、この仕事をやる意欲があるのか? ないのか? ただそれだけの事でしょう?
 少しでも魅力を感じるなら是非やるべきで、契約云々の細々した事はそれからでも万事ボクが抜かりなくやりますよ、そんなもんは。
 ボクを信用してくれれば大丈夫ですがー」

 (そのオマエが信用できないから、訊いてるんだろうがー、このバカヤローが)

 と腹の中で毒づいたが、当初の柔らかい物腰はどこへやら、すっかり口調も態度も別人のように打って変わり、いよいよ衣の下の鎧が見え隠れするような薄気味の悪さが漂い始めてきたのであった・・・Ψ(ーωー)Ψ

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  • 10

衣の下に鎧が・・・(前編) (゜ロ゜;)

 登録しておいた派遣会社を通じて、F社なる訊いた事のない会社からお誘いが掛かった。

 「某市民病院での案件があり、是非やってみませんか?」

 との事で、元請になっている別のソフトハウスの社長なる人物と逢う。

 「新規にARCserveを導入したバックアップ環境を構築する事になり、その導入から管理をまでお任せしたい」

 という話であった。

 「しかし・・・私はARCserveなんて、使ったことも見たこともないんですが・・・

 あまり乗り気ではなかったが、何故か

 「にゃべっちさんの経歴を見て、出来ると思いました。
 なーに、どっちにせよ新しいシステムなので、経験ある人なんていないですよ。
導入は試行錯誤しながらでいいし、基本的にネットワーク(通信)の知識があればカバー出来る事だし、ARCserve自体の技術はCA社かベンダーのNECのサポートデスクを突っついてやっていけば・・・」

 といった調子で、余程適当なやり手がいないのか期日に迫られているのか、口の巧い社長は乗り気で直ぐにでも決めたそうな熱心な口調である。

 「勤務地が、にゃべっちさんの自宅からは特急で2時間近くかかりますが、この現場は(朝)9時(夕)5時というのとは違い、課題ごとの契約ですから毎日病院に顔を出す必要はないんじゃないかな? 

進捗管理さえしっかり出来ていれば、たまに顔を出すくらいで済むようになんとか話をつけますよ」

 その辺りの体系には魅力も感じながらも、同時に胡散臭げな匂いも拭いきれない。

 (しかし、そういう毛色の違う業務というのも、案外と面白いかもしれないな)

 と、少しずつ気持ちも前向きに傾きつつあった。

 この話が来た時点では例の静岡の富士通プロジェクトと、S社のNECのプロジェクトの2つがペンディングの状態だった事もあり、新たにこの案件を加えた3つを秤にかけて思案を始めたところへ、早くもF社から回答を迫る電話が掛かってきたのだった。

 「いかがですか? 
先方の方は乗り気で、にゃべっちさんさえその気なら来週からでも、直ぐに来て欲しいとの事ですが」

 F社の担当営業はN氏。

どちらかというと童顔の優男で、初対面の時からソフトな口調で好感度はかなり高かった。

 「前にも少し話しましたが、他の案件がまだ保留中になってますのでね。
 もう少し待ってもらえませんか?」

 と答えておき残る2社の状況を確認してみるが、どちらも依然目立った動きはなかった。

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  • 9

不吉な前兆(後編)

 さて、そんな矢先に(静岡)富士通の窓口になっている会社から送られてきた、正式契約書を見ると

 「これ以上になることはあっても、以下になることはありえない」

 と、担当者が大見得を切っていた見積もりの金額よりも単価が下がっており、付帯条件も悪くなっている。

 「どうも当社の見積もりが甘かったんようで・・・
なんとも大変申し訳ないと思ってますが、この線でなんとかお願いできないものでしょうか?」

 「いや、もうやる気がなくなりましたわ・・・」

 金額そのものは下がったとはいえ、まだ相場から見ればそこそこのレベルだったが、なにしろ最初からこんな調子では到底信が置けないではないか。

リスクを冒して、わざわざ静岡くんだりまで行ってからでは、この先また騙されても泣き寝入りしかないのである。

 「(富士通に責任はないが)どうも富士通がらみの話は巧くいかんな?」

 と頭を抱えているところへ

 「いよいよNECの例の話が決まりそうだ!」

 というT社長からの連絡などもあり、返事を引き延ばしていた(静岡)富士通から

 「最終的な回答求む!!」

 と決断を迫られたにゃべっち。

実はもう2件、別のルートからそれぞれUnix絡みの案件と某市民病院でARCserveを導入してのバックアップ及び管理システムを定義付けする、新プロジェクトへのお誘いが入って来ていた事もあり

 (このうち、どれか一つくらいはいけるだろう)

 と、静岡行き辞退を正式に申し入れしたのであった。

 が、しかし・・・

 姿の見えぬ悪魔が、まるでどこかからそのタイミングを見計らって待っていたかのように、静岡行きを断った直後から、あれほど降って沸いたように次々に舞い込んできていた案件の連絡が、まるで嫌がらせの相談でもしていたかのように、一斉にプッツリと途絶えてしまったのであった ( ̄_ ̄;) うーん

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  • 8

不吉な前兆(中編)

 ところが、である。

 それから待てど暮らせど、T社長からは一向に連絡がこないではないか。

 ようやく、1週間近くも経過してから

 「この前の女子大の案件だけどさ・・・どうやら、他の人間で決まったらしいよ」

 という、ボソボソとした調子で思わぬ回答が・・・

 条件提示に加え、付帯条件など空約束ばかりが軽率に進んでいただけに、思わずカッとなったにゃべっちは

 「はぁ? あの面接の感触からすると、どう考えても落ちるハズはないんですがね?
 要するに向こうは「NTT某」に「Fsas」、それに大手商社でこっちは訊いた事のないチンピラ崩れの胡散臭い二流会社だったからなぁ。
こんな会社間の勢力争いで決められるんだったら、何のための面接なんですかね」

 と不満をぶちまけたが、実はこれが後に明らかになった真相で「NTT某」が相場を10万ほど叩いて(これがこの会社のお家芸というのは、業界では有名らしい)かっ浚っていったのであった。

 そしてあたかも、この穴埋めのようにT社長からは

 「NECのプロジェクトのリーダー格で、是非という話が・・・」

と持ちかけられ、これも

 「既にエンド(ユーザー)のNECには打診済みで、かなり色よい返事を貰っている」

 という調子の良い話だった。

 タヌキのように小太りでドス黒い顔をしたT氏に関しては、この辺りから

「どうも信用出来ないオッサンやな」

という予感はしていたものの、なんとか静岡に行かずに通勤圏の名古屋で仕事がしたかっただけに、疑いつつも半分ほどは期待も抱いていたのが間違いの基だったのだが、それに気付いたころは時既に遅しである。

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  • 7

不吉な前兆(前編)

 ほぼ9割方、静岡行きを決断しかけたとき、突如として舞い込んできた大学からのネットワークの仕事のお誘いは、魅力充分だった。

 名古屋の高級住宅街にある、有名な公園を眼下に見下ろす小高い丘の上にキャンパスを構える『××女子大・正門前』で待ち合わせの約束。

 「正門ってのは、どこのことだ?」

 と、女子大の前をうろつく50代のT社長(窓口になっている会社の社長)と30代半ばのにゃべっちのむくつけきオジン2人組は、登校途上の女子大生らからさぞかし胡散臭げに見られていたことだろうなぁ (;^。^

 が、なぜか元請となっているのが大阪の会社で、2人の営業マンのうちの一人は前に名古屋でヒアリングをしたときに顔を合わせた腰の低い人物だったが、新顔のもう一人はヤクザのような目つきの悪さと横柄な歯に衣着せぬ口調で、早くもコヤツの厚かましい態度にキレかかっていたにゃべっちだったが

 (なーに、そう度々大阪から来るわけでなし・・・とにかく仕事さえ決まってしまえば関係ないだろ)

 と、その場はじっと我慢を決め込んだ。

 今回の採用は一人。

 競合は3社で、にゃべっち陣営以外の3社の陣容は「NTT子会社某」、「Fsas」、大手商社といずれも大企業ばかり。

 「こりゃ、甚だ形勢不利ですな」

 とT社長を皮肉っておいて、いざ面接に向かった。

 面接自体は、なんの変わったところもなく型どおり滞りなく終了したが、これまで数々の場数を踏んできたにゃべっちにとっては、充分に手応えを感じられるものであり

 (これは決まる可能性が高い!)

 と密かにそろばんを弾いていた。

 さて翌日。

 T社長から

 「今朝、ソフトハウス(元請との間にさらに1社入っていた)から連絡があったが、にゃべっちさんの評価がかなり高いらしくてさ。
 最終審査の2人には残ったんだってよ。
 条件提示もあったから、もうほぼ決まりと考えてもいいんじゃないかと、オレは思ってる」

 打診された条件自体は案外思ったほどではなく相場よりは寧ろやや低めだったが、大学の大ネットワークと名古屋でも有数の風光を誇る立地環境も、すっかり気に入っていたにゃべっちだけに

 (これでどうやら、静岡へは行かなくて済みそうだ…)

 とホッと胸を撫で下ろしたところだったが…

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  • 6

静岡(富士通殿)へのお誘いと女子大への行進 ヾ( ̄〇 ̄)

 さて、話は少し前に遡り、2002年も終わろうかという12月にFsas某から

 「静岡へ行って最新のネットワーク環境でやってみませんか?」

 というお誘いがかかっていた。

 当初はわざわざ静岡くんだりまで行って仕事をする気はなかったから

 (生憎マンションを借りる費用がないので…)

 などと情けない口実(半分は事実だけど)を設けて断ったのだったが

 「クライアントが『是非この人で。ゆくゆくは社員になってリーダー格として腕を振るって貰いたい』ということなもので…」

 と熱を入れ

 「マンションの初期費用はこっちで立て替えるから…」

 とまで言ってくれたのが嬉しく、また現場となる会社がマルチホーミングなどの最新技術を本格的に導入しており

 『富士通の専門SEがマンツーマンで責任もって指導します』

 というのも魅力だった(実際に逢ったこの人は、まだ30そこそこだがMCSEやオラクルゴールドなどを所有した、真面目そうで凄い知識の持ち主だった)

 そうした経緯から、かなり静岡行きに気持ちが傾きかけてきたころ、知り合いの名古屋の某社・T社長から

 「にゃべっちさんのような優秀な人材(勿論お世辞だよ!)をみすみす静岡に行かせたくないからな~。いい話を持ってきたよ。端末ン千台だから、かなり大きな大学らしい!」

 何故か元請が訊いたことのない大阪の会社になっており、当日大阪から遥々やって来た担当の営業マン2人。

一人はヤクザ崩れのような関西弁でとても営業マンとは思えぬほど横柄なコヤツの態度に早くもキレかかっているにゃべっち。

そんな波乱含みの中、3人が向かったのは何の因果か姉の母校でもある、名古屋の某女子大であった (; ̄ー ̄)...ン?

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  • 5

富士通面接でブチギレ ゴラァァァァーーーーーーヾ(#`Д´)ノ"

 ところが、いざ当日、富士通本社へ行くとそこには「キャリア10年」という、バリバリのプロパーが同席してきたではないか・・・

 しかも仕事の内容も、事前に訊いていた
 《windows環境のネットワーク管理》

 などではまったくなく
 《UNIXサーバーの環境構築》

 という、にゃべっちのまったく経験のない分野であり、同席したプロパーは個人で業務を請け負い歩いてその道10年という、大ベテランなのであった(なんでこんな人が、失業してるんだろうね)

 当然の事ながら、富士通担当者と部長からの質問は専らプロパーの方に集中し、にゃべっちはまるで無視されるような形で、置き物のようにじっと座ったまま。

 が、勿論こんな馬鹿げた状況に、いつまでも我慢の出来るようなにゃべっちではない。
件のプロパーに矢のような鋭い質問が飛び、それを受けてさも自信ありげに(本当に自信たっぷりなんだろうが)、得々と喋りつづけているプロパーの饒舌を遮ると

 「あの… お話中ですが、私はもうこれで良いですね…」

 と、早々に退席していった。

 しかし、このままでは腹の虫が収まらない。

 (散々、いい加減なことを並べ立てやがって!! 
あのオバハンに、がツーンと一発カマシテやらな)

 と富士通本社ビル前で、出入りする社員を睨みつけながら(←八つ当たり(^^ゞ 煙草を吹かして待つ。

 すると待つこと15分ほど、二枚舌女めが件のプロパーとニコニコ商談成立に、満面の笑みでやって来やがった。

 (チッ! 狸めが!!)

 不穏な空気を察したか

 「どもども、お疲れ様でした~!」

 と、声を掛けて去っていったプロパーには恨みはないから

 「ま、大変でしょうけど頑張ってくださいねー」

 と声を掛けておき

 「一体、何のために私をここへ連れてきたんだよ。 
あんな適任者が見つかったんなら、私の方は事前にキャンセルしてくれりゃ良かったでしょうに! 
これじゃ何のために、私が同席したんだかわからんでしょうが!!!」

 「すいません! 今回の仕事に関してはご縁がありませんでしたが、4月から新たにWindows環境の導入作業が始まるそうなので、そのときには是非…」

 「はぁ? この期に及んで、誰がそんなもんやるかー!」

 最早不要になった名刺は、見るだけでも胸がむかつく。

帰りにビリビリに破り、公衆便所に流したのだった _-)ノ⌒゚ポイッ

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  • 4

水漏れ水道管工事で26万円也の出血(後編)

「あの工事業者は古い知り合いだし、気心は知れてるから安心せい」

 という大家の言葉を信じて放っておくと、毎日留守の間に3人くらいの作業者がやってきては工事をしていたらしく、土日で家にいる時も工事の音がやかましい。

おかげで好きな音楽が楽しめない日が、およそ1か月くらい続いた。

 おおむね1ヶ月で、ようやくその工事が終わったが

 「工事費25万円也!!!」

 は、まったく予期していなかったものだけに、なんとも痛い出費であった ( ̄▽ ̄;)!!ガーン 

 (チクショウ! オレはまだフリーの身で、1円の収入もないのに・・・)

 などと嘆いてみたところで、はじまらぬ。

 (こりゃ、本当に花見どころではないぞ・・・本気で仕事を探さねば…)

 と青くなっているところに

 「TV局の最新ネットワークをやってみませんか!」

 というお誘いがかかった。

 クライアントは地元の大手TV局だが、プロジェクトそのものをを取り仕切っているのは富士通。

 「富士通を退職し、コンサルタントをしている女性が、にゃべっちさんの経歴を見て逢いたがっている」

 という依頼を幾つかあるソフトハウスの窓口の一つから受け、早速指定されたホテルのティールームへと足を運ぶ εεεー(* ̄∇ ̄)-○

 件のコンサルタントはまだ30前後かといった妙齢で、にゃべっち好みの美貌の持ち主だ。  
対話中も常に笑顔を絶やさず、非常に感じの良い女性である。

 「ではこの件について、にゃべっちさんに是非お願いしたいと思いますぅー」

 「こちらこそ、よろしくー」

 「それで、誠に急な話で申し訳ないんですが、客先の方では来週からでも早速入っていただきたいそうなんですけど・・・」

 「結構ですよ。どうせ遊んでいる身ですから」

 「では来週にも一度、富士通本社に一緒に行って頂きます・・・いえ、面接とかそういう堅苦しいのじゃなく、簡単な顔合わせ程度という事で・・・」

 これですっかりその気になっていたにゃべっちだった ヽ( ´ー`)ノ

 ところがいざ当日に富士通本社へ行くと、そこには「UNIXキャリア10数年」という、バリバリのプロパーがなぜか同席していたのだった ( ´Д`)はぁ?

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  • 3

水漏れ水道管工事で25万円也の出血(前編)

 何故かロクな事がなかった2002年。

 それなりに自由快適だったSOHOの仕事も、収入の激減から前年(2002年)一杯でピリオドを打った、にゃべっちであった。

 (今年は温泉にでも浸かりながら3月くらいまでのんびりと自然と戯れ過ごし、京都に花見に行った後でボチボチ仕事を始めようか)

 とか青写真を描いていたのだったが、相変わらず魔物にでも取り憑かれてでもいるような感じで、何故か本当に酷いことばかりが続いた (* ̄○ ̄)

 まず年明け早々の正月5日に家を出ると、モッサリした変なオッサンが地面の下に這いつくばっているではないか。

 「オイ! そこで何している!」

 と眉を顰めながらよく見ると、水道会社のメーターを測りに来るオヤジだった。

 除いていたメーターから顔を上げたオッサン、いきなり挨拶も抜きに

 「今月の水道料金だけど、えらいこと多くなってるぞ・・・水道が漏れとんのとちゃうかなぁ?」

 確かにメーターを見ると、何も使っていない殆んど留守の家なのに異常なほど早く回転しており、請求額は普段の月の数倍に達していた。

 ともあれ水道工事の会社を呼んで調べてもらったところ、どこかから水漏れがしている疑いが濃厚だという事だ。

 「こりゃ、工事せな、直らんねー」

 ということで、否が応にも水道管の工事をしなければならない事態に ウゼ──(-´д`-)y──┛~~

 親戚である大家に連絡すると

 「あの家も、もう随分古いからなぁ。
よし、業者の手配なんかは、オレがやっといてやるから安心しろ」

 「それは助かるけど・・・ところで工事費なんかは、そっちで払ってくれるわけ?」

 「ハァ? オレが? バカ言えや。
工事費なんぞは、住んでるオマエが払うのが常識だろーが」

 「こういうのは、大家が払うのが常識でしょ?」

 「オマエなど、親戚の誼でずっとタダで住まわしてやってるんだから、そのくらい払えってーの」

 『空家で無用心だから、住むんならタダで貸してやるぞ!』

 という好条件に乗って、もう数年間居候を決め込んでいる身としては確かに工事費くらいは負担すべきであろうが、何せ今の無収入の身には辛いかった。

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『リアルにゃべっち』へ至る道筋(その2)

初期の設定は、以下の箇条書きにて示した道筋からスタートする事になります。

●現在はIT業界で技術者としてバリバリと活躍する(?)にゃべっちですが、元々はマスコミ業界に身をおくフリーランサーの出身。
IT社会への進出は大きく出遅れはしたものの、持ち前の強運と抜群の適応力を発揮し、すんなりとIT技術者転身には成功したのであったが・・・

●米国Cisco Systems社とMicrosoft社認定のIT資格の幾つかを立て続けに取得し、何とか時流に乗って斜陽の汎用系技術者からネットワーク系技術者へ転身を図ることに成功したにゃべっち。

 某大手ISPにおいて、サーバ及びネットワークの管理をこなしてきたが、つまらない誤解が基で支社長とケンカの挙句に約1年半務めた職場を飛び出す事になる。

●生まれついての頑固かつ偏屈者という性格が災いしてか、過去にも悉く現場責任者との衝突が度重なり、すっかり「宮仕え」に嫌気がさしていたにゃべっちだけに、折よく地元の企業から舞い込んできた「在宅サポート」のオファーには大いに魅力を感じ「SOHO」として自由な身分を満喫するが・・・・

●しかし、時間や人間関係の束縛からは解き放たれたものの、宮仕え時代に比べ収入は半分近くまでに激減したことから、この快適なSOHO生活にも1年でピリオドを打たねばならない仕儀となったのであった。

 そしていよいよ転職活動を開始したにゃべっちの前には・・・・

 超不景気の煽りを受け、限られた市場のパイを奪い合わんと、百鬼夜行が醜く渦巻く業界の荒波が、フリーの業務請負技術者にゃべっちを翻弄の渦の中へと巻き込んでいくのであった。

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『リアルにゃべっち』へ至る道筋(その1)


●基本認識
 『リアルにゃべっち』を楽しんでいただくために(といっても現状では、殆んど読者はいないようですが・・・)、近い将来『リアルにゃべっち』及び『にゃべっち物語』が広く読まれる事を想定し(信じ)ての基本認識を確認します。

 いずれかの機会に、この物語に興味を覚えられた方は、まず始めにこれを読まれて、意識合わせを済ませていただく事をお奨めします。

 それにより、この物語が一層楽しめること請け合いです。

 『リアルにゃべっち』は『にゃべっち物語』の社会人編です。
 『にゃべっち物語・社会人編』は、現在進行している『にゃべっち物語・学生編』に続くものとして、行く行くは順を追ってリリースして行く事になる予定ですが、『学生編』だけでもかなりのボリュームがあるだけに、そこへ至るまでには相当な月日を要する見通しとなります。

 そこで『社会人編』の中でも、「より最新のにゃべっち情報」をお届けしようという趣旨から生まれたのが、この『リアルにゃべっち』であり、当然の事としてここにおいて『リアルにゃべっち』としてリリースしていくものは、いずれは『にゃべっち物語・社会人編』の中に組み込まれていく事となります。

 そうして最終的には『学生編』(その前に誕生編)から始まる一篇の壮大な『にゃべっち物語』が完成していく・・・という流れとなるわけです。

 『リアル』とはいっても、必ずしも昨日今日の話ばかりには限定していませんが、まあまあ最近の話という設定でなければ『リアル』の看板倒れになってしまいますので、出来る限りは自ら掲げたテーマに沿ってリリースしていく予定です。

 但し最初は現状推移との関連上、変則的に少し前に遡り2003年初頭辺りから筆を起こす事になります。

 『リアル』というには、少々のタイムラグがありますが
 「現状況に密接に係わり始めている時期から」
 と解釈いただくよう、ご了承願います。

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最終更新:2007年03月13日 01:37