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  • 76

詐欺師Tの前身 (* ̄▽ ̄)=====C< _△_)))

 その後、SST社で親しくしていた役員にD氏の連絡先を訊くと

 「今度、ウチの系列でST社という、新しい会社が出来たんだ・・・
 ウチの重役だった、Tというのが社長なんだが・・・Kは、そこにいるんじゃないかな」

 と教わった携帯番号にアクセスし、5年ぶりくらいでD氏に会う事になった。

 「今も営業活動をしているのなら、何かいい話があれば紹介してくださいよ」

 と頼んでおいたが、その日のうちに電話をして来たのはD氏ではなくそれまで面識のなかったTであった。

 「Kから、アナタのデータを貰いました・・・
 私は以前、SST社にいたんだけど、今度独立して系列のST社を立ち上げましてね。
 ええ、Kも来月からウチに来ますよ・・・
 そこでにゃべっちさん、こんな話があるんです・・・」

 まるで外人が喋っているのかと思うほどに、酷く聞き取り難い方言訛りで持ちかけてきたのが、事の始まりである。

 その電話があった日の夜、D氏から電話があり

 「今日、ST社のTから連絡がありませんでしたか? 
 どうも、迷惑をかけちゃったかな? 
 Tが紹介しろ紹介しろと、煩いので・・・」

 という謝りめいた連絡があり

 「いや、迷惑ではないですよ・・・仕事が決れば、いいわけですからね。
 しかしTさんという人は、SST社の役員から名前だけは訊いていましたが・・・
 で、KさんもあのST社という会社にいるんですか?」

 「いや・・・オレは、あそこへは入らないよ。
 T社長から、一緒にやろうとしつこく誘われてるんだよね・・
 ハッキリ言って、あの人と一緒にやるの嫌なんだよな・・・」

 「・・・私は電話で話したばかりなので良くわかりませんが、なんかなに言ってるんだか良くわからない感じがして・・・最初は外人・・・正直、コリアか東南アジア系の人かと思いましたが・・・」

 「ハハハハ。
 そうかなー。
 オレは訊き慣れてるけど。
 ホント言うと嫌なんだよなー、あの人とやるのは」

 無論、その時はなにが「嫌」という理由かは皆目わからなかったが、幾ら親しい仲とはいえわけもなくそんな事を言うD氏ではないから、あれだけ敬遠しているところを見ると、なにか問題がある人物なのだろうとは思っていたのであったが (;-_-;) ウーム

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  • 75

苦い回想 (-_-)

 それは、どことなく聞き覚えのあるような、ないような声であった。

 「私、ST社のMと申しますが・・・」

 「ST社のMさん・・・?」

 ST社には、系列のSST社という会社がある。

 系列と言うよりは元々がSST社から分離して後から出来たのがST社であり、例のT社長も元々はSST社の重役であったらしい事はSST社役員から訊いていた。

 SST社との関係は、数年前からで同社が紹介してきた仕事をした事があり、その時の担当はD氏という真面目な人で随分世話になった。

 その仕事が終わってからも、SST社のからは何度かオファーが掛かり面接にも何社かお呼びが掛かったものの、D氏は既に退社しており毎回、営業担当が変わっていた事もあってどれもあまり印象に残っていなかったが、確かにこの電話の声と名前には微かな記憶があった。

 かつて触れたように、K社の面接ではまったく問題にされなかった事があったが、その時の窓口になっていたのがこのM氏であった事を思い出していた。

 「にゃべっちさん、憶えておいでですか・・・? 
 以前、SST社でお会いしてると思いますが・・・」

 「ええ、憶えてますよ・・・」

 「ボクも今度、SST社からST社に移ったんですよ。
 それで、にゃべっちさんに是非とも、ご紹介したい案件がありまして・・・」

 「しかし私はST社とは、もう縁を切りましたのでね。
 なにせT氏には、これまだ何度騙されてきた事か・・・」

 と過去のTの行状を、といってもとても電話で言い尽くせる程度の代物ではないから、ほんの一端だけを説明して聞かせると
 「その辺りの事は、幾らかはTからも訊いてますが・・・
 しかし、それはそれとして今度の話は、私が責任を持って紹介する話なので・・・」

 とあくまでもTと自分は違うのだ、と言わんばかりの口調である。

 本来なら、ST社と訊いた時点で相手にもしないところだが、M氏自体の以前の印象がそんなに悪くはなかったし、Tよりは遥かにマトモそうでもあるから、話だけは訊いておいてもいいだろう。

 ところで、こうした会社には様々なスタイルがあるが、かつて付き合いのあったSST社の場合は営業マン一人一人が自由に動いている雰囲気があり、D氏の場合でも総てD氏で自己完結していたから、打ち合わせなどがあれば外の喫茶店などで会い、SSTに顔を出す必要がなかった。

 だから、当時は重役だったらしいTは勿論の事、SST社にD氏以外のどんな社員がいるのかも、まったく知らなかったくらいであったし、またそれによるなんらの不都合もなかった。

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  • 74

アリ地獄 ヽ(`Д´)ノ

 「なるほど。
 凡その経緯は、わかりましたが・・・」

 「×××社の件は、導入支援で短期で終わりました・・・
 やけにそこに拘るには、なんらかの理由があるという事ですか?」

 と問い掛けると

 「お察しの通り・・・という事は今の資料作りは今月一杯で終わり、富士通某さんとの契約は切れると。
では、単刀直入に申し上げますが・・・」

 と、元々目付きの悪い悪代官のような顔をした、リーダー格の人物が身を乗り出してきた。

 「10月からは当社との契約でもう一度、×××社の現場に戻ってやっていただけないでしょうか?」

 常識的には予想外ではありながらも、一方では話の途中からは凡その予測が付いていた、なんともありがたくない提案が持ち出されて来たのだ。

 勿論、その話は即座に断った事は言うまでもないが、先方にとっては是が非でも決めてしまいたいらしく、目つきの悪い責任者風の人物(相手の5人のうち、終始喋っていたのはこの人物だけだった)が最後に

 「その現場に戻るのは、なにか不都合だとか・・・?
 失礼ですが、なにか契約上の問題(トラブル)でもあったんですか?」

 とまで突っ込まれるに至り

 (これでは遥々、三重県までやってきた甲斐がないな・・・)

 と考え、デリケートなコアのところは暈しながら、相当に実際的な部分を話して聞かせ納得してもらった。

 「わかりました・・・そういう事情でしたら、その件はもうここまでにしましょう・・・
名古屋では他にも、官庁関係の仕事なども幾つかあると思いますので、改めて検討した上でご連絡します」

 といってこの面接を終えたが、その後は何の連絡もないところを見ても、どうやら最初からお目当ては×××社の交代要員としてだった事は、明らかだった。

 ところがこれは、その後の「×××社狂騒曲」の序曲に過ぎなかった・・・

 その後Webの就職サイトを始め、知り合いの会社や過去に勤務実績のある会社など、実に様々なルートから例の×××社関係(以下「Aプロジェクト」と記述)のオファーが、次々に舞い込んできたのである。

 8月から年末までの間に、サイトからは20件以上のスカウトメールが届いたが、そのうちわかっているだけでも10件近くがAプロジェクトのオファーで、他にも具体的には触れておらず

 「ご紹介したい案件があります。
 是非、ご来社下さい!」

 といったものも含めれば、10件は優に超えていた事であろう。

 これらに対しては

 「Aプロジェクトの仕事をする気はありません」

 と、メールの返信で片っ端から断っていったが、中には

 「それ以外の他の仕事も幾つかありますので、ともかく一度ご来社願いたい」

 などと調子よく誘われ訪問すると、口から出て来るのはその件ばかりだったり、或いはもっと悪質なのは

 「まったくの別件ですので、お越しください」

 とまで言っておきながら

 「実はこの前に電話でお話しました件は、他で決ってしまいましてね・・・申し訳ないのですが・・・
 それでにゃべっちさんには、是非とも例のAプロジェクトの件を再考いただくというわけには・・・」

 と、最初から計画的としか思えないような、狡猾な手を使ってくる会社もあった ヽ(`Д´)ノ

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  • 73

嫌な展開 (ーー;)

 元の住居に戻った7月半ばからは、名古屋の富士通某社へ通って、資料作成を進める事になった。

 前回までの経緯でも触れたように、ここに至る実情はかなり変則的ではあるが、外目には決った時間に自宅から会社までの通勤だから、普通の勤め人と変わる所がない。

 外部委託者という身分となる富士通某では、空いている会議室を借りて資料作りに専念し、Q市で分担している他のスタッフとはリモートで連携を取りながら、期日に指定された9月末まででどうにか資料が仕上がりそうな見通しである。

 この間は、朝9時から夕方6時までの勤務で進捗管理は総て任されていたから、残業も滅多にない規則正しい勤務スケジュールが守れたため、空いた時間を利用してネットで求職活動を行う。

 就職サイトからは何通かのスカウトメールが届き始め、その中から幾つかの面接をこなしてきたものの、今ひとつ気に入ったものがないままに、9月を迎えた。

 富士通某との契約は資料作成の期限である9月末までだから、いよいよ本腰を入れて次の現場を探さないといけないというタイミングの9月に入り、三重県にある某社からオファーが入り、現地までの足代(近鉄特急)を負担してもらえるという事で代休を取り、現地へ赴く。

 朝10時に設定された面接そのものは午前中で終わろうから、午後からは観光に当てる腹であった。

 社名は何度か訊いた事はあったが、思っていた以上に大きな会社のようで、地元ではかなり名が知られていたらしい。

 面接会場に当てられた応接室には、5人もの面接官が雁首を並べいたのには、チト面食らった。

 通常は面接官は2~3人くらいで、5人というのはあまり記憶にないが、勿論5人だろうが6人だろうが得意の弁舌に影響を受ける気遣いは毛頭ない。

 面接が始まると、最初に型通り職歴をざっと説明しその後で質疑応答に入るのだが、何故か経歴の最後のところである×××社の件ばかりにやたらと拘って、一点集中のような執拗さで質問の矢を浴びせ掛けてくるのには参った。

 直近のキャリアであるにしろ、あまりの執拗さに些かの不審を抱きながらも、あの複雑な一連の経過を第三者に誤解を招かぬよう説明するのは無理があると考え、適当に誤魔化しながら(とはいえ、話としてかなりの部分で納得できるような、理屈を構築しながら)説明を試みていったのだったが・・・

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  • 72

プリマとのニアミス(後編) (*´ー`) フッ

 ワタクシにとってのClassic音楽とは17の時に初めて接して以来、今でも数ある趣味の中でも最も大切な、そして特別な宝物とでもいえるようなものです。

 あの時の出し物は凡そ下らないローカル向けのオペラに、出演がアマチュアの地元合唱団だからまだ良かったといえるでしょう。

 そういったシチュエーション(ワタクシ的には、こんなのはClassicやオペラ、或いは真の芸術とは認められない事は言うをまたない)で

 《オペラの本場ドイツで活躍する(かつての恋人の一人でもある)、オペラ歌手・嶋田千春》

 を聴きたくはなかったし、逆にしかるべきシチュエーションでモーツァルトやらヴェルディ、はたまたプッチーニを歌うソプラノ歌手・千春を本格的に聴くとなれば、やはりずっと聴き慣れたカラスやデバルディ、或いは大好きなリッチャレルリといった、世界に冠たるプリマと比較してしまうことになってしまう怖さは如何ともしがたく付き纏ってしまい、それでは千春には酷であろう(勿論、到底比較にはならないだろうけど・・・(*´ー`) フッ

 こういったジレンマと闘った末の結論は、やはり

 「にゃべっちのエゴイスト」

 と言われようとも、一に

 clas・sic(最高級の芸術)

 としての価値を敢えて冒涜するかもしれないような、リスクを冒したくない・・・大切にしていたい」

 という内なる欲求と、或いは

 「選りによって青春の思い出の千春に、長年の聖域たるClassicを冒涜(あくまで比喩としての表現)される(可能性として)のは、我慢ならない」

 という恐怖心があり、また同時に

 「長い間、幻想の彼方に霞んでいた憧れの《オペラ歌手・千春》に、(万が一にも)幻滅する事があってはやりきれない」

 という思いがあります。

 それに比べるなら

 「オペラ歌手・千春の勇姿を拝みたい」

 という俗なる欲求というか、標準的な同級生やかつての友人としての思いなどは、ワタクシにとってはあくまで二の次の問題でしかなかったのでした。

 こうして書くと、あたかも頭から千春の実力を疑ってかかっているようなニュアンスに受け止められ

 「何で聴きもしないうちから、そんなにネガティブに考えるのか?」

 と疑問に思われる事でしょうが、なにせこれまで聴いてきたソプラノといえば前にも触れたような、それこそ世界に冠たる超一流どころばかりであるというのが、あくまで大前提です。

 それでなくともかつての友である誰かには、(ワタクシ的な感覚では)すでにしてその「聖域」を冒されてしまったのだから・・・

 勿論、彼は彼の活動として立派にやっている事であり、ワタクシのようなお気楽な門外漢が文句を付ける筋合いの事ではないですから、ここでの主張はあくまで独り言と認識しています。

 ワタクシなりのClassicの解釈(といいながら、本当のところはこれが絶対の正解なんだと、殆んど一分の疑いをも持ってはいませんが・・・それについても、およそ「マニア」を称するような人種であれば、皆が皆それぞれに己が絶対の解釈を持ちうるという次元において・・・)に拠っている論なのであり、彼にはまったく関係のない話なのである。

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  • 71

プリマとのニアミス(中編) (*^m^*) ムフッ

 普段から、女の容姿は滅多に誉める事のない母も

 「この写真で見る限りは、なかなかの美人じゃないの?!」

 と珍しく誉めていましたが・・・

 L役員のオヤジから、タダチケット(オペラなどには関心のないオヤジは、5000円とかふんだくられたのが業腹らしく)

 「こんなものが、5000円も・・・」

 とブツクサ言ってはいたが、そのオヤジから思わぬ事でタダでチケットを手に入れることが出来たものの、結局オペラを、そしてクラシックを愛するが故と、若き日の幻想の板挟みとに葛藤した挙句、遂に

 「ソプラノ歌手・千春」

 の生公演を見る決断が付かず、千載一遇のチャンスをみすみす見送ってしまったのであった (*´ー`) フッ

 ところで、この千春がオペラ歌手になったと訊いた頃(大学の声楽部に入り、留学するところまでは知っていた)、偶々図書館へ行った時のついでに

 「日本の音楽家事典」

 とかいう本を引いてみたが

 【ソプラノ歌手】

 の欄にどう見ても「嶋田千春」の名が見つからず、尚もページを捻くりまわしていると、ナント【作曲家】の項目に

 「ゴトー・カズマ」

 の名が・・・

 出身地も、にゃべっちと×日違いの生年月日も間違いなく、何度見てもあのゴトーのものとしか思えないのである。

 「ナヌッ? あのゴトーが作曲家ぁ?
 しかも、こんなところに名が載るほどに、出世していたとは・・・」

 なんでも、イギリスで逸早くコンピューター技法を採り入れた「電子音楽」とかを生み出した、ニューウェーブの一人として、そこそこ注目を集めていたらしい。

 コンピューターグラフィックスだの、シュトックハウゼンやらケージらの流行らせた「電子音楽」だのは、クラシックとは断じて認めかねるワタクシだけに、ゴトーの音楽志向には賛同しかねるものの、英国でそれなりに認められているらしい点は素直に評価しなくちゃあなぁ (-。-) ボソッ

#この物語自体は事実に基づいていますが
、人名の記述に関しては人物の特定を避けるため、経歴等も含めて別の複数の作曲家とをごちゃ混ぜにした、まったくの架空のパーソナリティを創り上げています(当然の事ながら嶋田歌穂さん、後藤英さん、五島みどりさん等とは、一切無関係です。
 悪しからずw m(_ _)m

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  • 70

プリマとのニアミス(前編) (*^m^*) ムフッ

 先日、久しぶりで実家へ帰ると、Lクラブの役員を務めるオヤジから

 「L主宰の催しだが・・・」

 と、パンフと1枚のチケットを渡された。

 まったく興味もなかったがお義理で見てみれば、地元出身の有名作家の作品をオペラ化した催しである。

 (こんな二流の出し物なんぞに興味は・・・)

 と、返しかけたチケットを持つ手が宙で制止したのは、パンフのある部分に目が留まったせいであった。

 そこには


 オペラ ×××××
 主演 嶋田千春(ソプラノ歌手)


 と書いてあり、裏にはあの懐かしい千春のプロフィールが、こんな風に載っていた。

 《ドイツ国立デトモント音楽院、イタリア王立ナントカカントカ音楽院に留学し、現在はドイツで活躍中。
 今回は久しぶりに、生まれ故郷のA市に帰っての特別公演です》

 そして現在のものとオボシキ、外人のような派手なパーマ姿の千春が、ニッコリと微笑んでいる写真が載っていたのだった。
 千春は最初に見た中学時代から、白人のような抜けるような色の白さが際立っており、ふっくらとした非常に女らしい色気がプンプン漂っていたイカス女だったが、写真で見る限りやはり今の容色はあの大人びていた学生時代とは比較にならぬほどに変身を遂げていて、外国にいるせいか職業柄かちょっとケバイ感じになっているのが惜しい (^_^;)

 オペラ歌手として、ヨーロッパで活躍しているという話は何度か風の噂程度には耳にしていたものの、写真とはいえこうしてかつての恋人の姿に接する事で、やはりある種の感慨を抑える事は出来なかった。

 「オマエの同級生だろ、このシマダというのは? 
 偉く出世したもんじゃないか?!」

 田舎モノのオヤジには

 「(ヨーロッパ)留学」

 とか訊くと、無条件に「出世した」と思ってしまうようである。

 実際の活躍ぶりはどうにも評価のしようがないが、それでもオペラの本場ヨーロッパで喰ってるというだけでも、それなりの価値があるだろう。

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  • 69

N××よ、ふざけんなよpart4 (メ`□´)コラッ!

 しかし、話はこれでまだ終わらなかった。

 数日後・・・

 約束した時間に工事に来たN××の担当者が、なんと小柄で貧弱なあのバカモノなのであった。

 まさか電話を受けていた人物が工事に来るとは夢にも思わなかったが、あの忘れようにも忘れ難い声と口調は紛れもない同一人物である。

 以前の電話対応で、散々に不快な思いをさせられた事を思い出し

 「この前の電話の人だね?」

 と、念のために確認すると

 「はぁ・・・そうでしたかね・・・」

 「そうでしたけね、って・・・この前は工事費が3万円もかかるとか、言ってたよなー。
 一体、どっから3万なんて金額が出てきたのか?」

 と、ジロリとひと睨みしてイヤミを言ってやると

 「いや、ちょっと見積もりの仕方が間違ってたようでして・・・ハハハ」

 とアダプターを覗き込むようにして、床に蹲った姿勢のままモゴモゴと返事をするのが精一杯の態である (゚c_,゚`)プッ

 しかもその「工事」とやらは、僅か10分程度で実に呆気なく終わった・・・

 「これで、工事の方は終わりましたので・・・では、よろしくー」

 と、慌てて去っていこうとする担当者に

 「え? もう終わりって・・・工事ってこんなけのもんだったのか・・・
 単にアダプターを付け替えただけにしか見えなかったが・・・」

 「見てみましたところ、元々初期のADSLのが付いてましたからねぇ・・・」

 「そんなもの、わざわざ見んでもN××の局内を見りゃわかりきってるじゃないの?」

 と更に皮肉を飛ばしたが、案外に大人しく手応えがないので

 「まあ、ともかくお疲れー。
 コーヒーでも飲んでくかい?」

 と、お義理で勧めると

 「いえ、結構です・・・急ぎますのでね・・・」

 と差し出された請求書の工事代金は、ヒトケタも違う僅か3000円そこそこであった (゚c_,゚`。)プッ

 その後、N××から送られてきたフレッツ接続ツールには二つのバージョンの.exeファイルがあり、説明書に従って新しいバージョンの方をインストールすると、知らぬ間にiniファイルが書き換えられてしまい、PCが死んでしまった・・・

 《XPの場合》、《ME・98の場合》と書き分けられているにもかかわらず、この酷いインチキである。

 仕方なく、レジストリチェッカーでシステムファイルのリカバリーした後に、旧バージョンの方を再度インストールして何とか事なきを得たが・・・

 それにしても毎度毎度N××と係わり合うと、どうしてつもこうしたロクデモなくも腹立たしい思いばかりさせられるのだろう・・・ (*`θ´*)ムキー!!

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  • 68

N××よ、ふざけんなよpart3 (メ`□´)コラッ!

 ともあれ引っ越し先で三ヶ月間(正式には、途中でPCを運んだため2ヶ月半)我慢をした後で、元の住居に戻ったのを契機にADSLに変更するようN××に「指示を出す」と、話のよく通じない上に至って態度の悪い担当者が、電話に出てきた。

 色々と質問をしてもなにかと要領を得ないために、いい加減にイライラが嵩じて来た挙句の事だ。

 「で、工事費は幾らくらい掛かるの?」

 「工事費用? 
 まあ、3万円くらいでしょかうねぇ・・・」

 この非常識なセリフには、日頃は温厚な(?)ワタクシも遂にキレタ ヽ(`Д´)ノ 

 「なにー? 工事費用が3万だと・・・? 
 ふざけるのもいい加減にせんか。
 オイ! アンタ、なんて名前だよ?」

 「私はKと言いますがね・・・なにもふざけてませんし、見積もりをしてみないとなんともいえませんが・・・
 それくらいにはなるでしょうよ・・・」

 「3万とはアホラシ・・・アホとは話が出来んわ・・・」

 と言い捨てて、電話を切った事は言うまでもない。

 再び受け付け窓口に電話をすると、今度は女性のオペレーターが出てまずまず常識的な対応で安心した。

 改めて工事費について訊ねると

 「見積もりをしてみないと正式なところはわかりませんが、まあ通常なら凡そ5-6000円くらいかと思います。
 ご家庭の状況を調べてみますので、少しお待ちを・・・」

 と、しばらく待たされた後に

 「ただ今お調べいたしましたところ、元々ISDNに変換する前の回線自体がまだ残っておりますので、そんなに大掛かりな工事は必要ないかと・・・」

 「そんなもんだろうな。
 工事に、何万もかかるなんて事はまずないよね? 
 3万も掛かるとか?」

 「工事費が3万ですか・・・それは、ちょっと普通では考えられませんが・・・」

 (やはりそうだろう・・・あのバカモノめ!)

 そうして、その電話で申し込みの手続きを済ませたまでは良かった。

 ところが・・・である。

 しばらくすると、先の大バカモノが着信記録を辿ってきたか、信じ難い事に携帯に電話をかけて来たのだった・・・

 「N××ですが・・・ 先ほど、電話が途中で切れちゃったようなので・・・」

 「切れたんじゃなくて、切ったんだよ。
 まず、電話を掛けて来る時は、最初に名を名乗れ! 
 デタラメばかりでクソの役に立たんから切ったんだが、今更なんの用なのか?」

 「ええ、先ほどの工事費の件ですがね・・・あれから再度調査したところ、オタクの場合は大体1万3000円くらい・・・」

 「もう、間に合ってるから結構だ、バカヤロー!」

 携帯でなければ、受話器を叩きつけるところだ。

 しかし・・・話はまだ、これでは終わらなかった。

 さらに数日後になって・・・

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  • 67

N××よ、ふざけんなよpart2 (メ`□´)コラッ!

 そこへ住む期間は、僅か3ヶ月ポッキリと当初からわかっていたので大枚をはたいて光やケーブルを引くわけにもいかず、またしてもフレッツISDNの契約をしなくてはならない事態となった。

 しかも輪をかけて腹立たしいのは、その頃には競争の激化していたADSLの料金設定がグングンと下がっていき、遂には(計算上は)30倍以上も遅いISDNよりも月額料金が安いという、なんともバカゲタねじれ現象が起きていた事である。

 フレッツISDNに加入した当初は、ISDN回線及びDSU内臓TA(ターミナル・アダプタ)のリース料と通信料金を併せて、月額で8500円くらいしていた(勿論、電話料金は別である)

 その後、少しずつ何度か値下げして、ADSLに変える直前には6600円くらいまで下がってはいたが、それでもフレッツADSLの電話回線及びモデム・スプリッタのリース料と、通信料金を併せて6000円程度のADSLの方が安いのである。

 勿論、ISDNというものは一回線で二台の電話が使えるから、電話とファクシミリを兼用したりといったADSLには不可能な芸当が出来るメリットはあるが、そういったものは一切使う事のないワタクシとしては、何とも無駄な事この上ない。

 しかも、失職中にフレッツを導入したからといって、一日中家に閉じ篭もって学習をしている訳にはいかないのは、近所に住んでいた小煩いオバタリアンの目がピカピカと光っていたがためで、平日の殆んどは勤め人のように朝9時前には家を出て、日が暮れてから帰宅するという生活スタイルを余儀なくされていた。

 それがために、日中はそれまで同様にネットCafeで過ごすハメになり、月額2万円は変わるところがなかった。

 その上に、フレッツ使用料約1万円をプラスした月額通信費は、およそ3万円くらいは掛かっていた計算である。

 ともあれ、引っ越し先で三ヶ月間(正式には、途中でPCを運んだため2ヶ月半)我慢をした後で、元の住居に戻ったのを契機にADSLに変更するようNTTに「指示を出す」と、例によって話のよく通じない上に至って態度の悪い担当者が、電話に出てきやがったのだった (メ`□´)コラッ!

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  • 66

N××よ、ふざけんなよpart1 (メ`□´)コラッ!

 引っ越しで最も面倒なのは、なんといっても電話の移動である。

 ベンダー認定技術者の資格取得のためのWeb教材(2種類=約15万円)を購入し、インターネットの環境を整えたのは2000年の事だった。

 当初は、固定電話を引いておらず電話と言えばPHSしか使っていなかったため、インターネットをするために一万円近くの大枚をはたいて、エッジ専用のネットワークカードを買ってきて繋いでいたが、これでは通話料分の接続料金が嵩んでしまうため、到底落ち着いて学習に打ち込めるような環境ではない。

 そこで仕方なくネットCafeを利用していたが、当時はまだネットCafeも勃興期で料金設定も今のように安くはなく、少し学習に興が乗ってくると直ぐに、1000円くらいまで行ってしまう頃だった。

 そのため、ネットCafeの月額支払いが軽く2万程度は超えてしまうという経緯となり、こんな事ならばいっそ自宅に常時接続の環境を作った方が、長いスパンで見れば遥かに安上がりに済むだろう、と電話を引く事にした。

 といっても、当時はまだ「常時接続」といえばISDNくらいしかなく、ISDNの64KB(技術的には、2回線分を束にする事で倍速の128KBは可能)が「高速接続」と言われた時代だったから、このISDN回線を引きフレッツ接続の環境を整える。

 元々、部屋にある電話回線は当然ながら従来のアナログ用回線のみだから、これをISDN用に変えるための工事やら初期費用やらで、結局3万円ほど掛かった。

 ところが、そうしてやっとの思いでISDNの環境が整ったと思いきや、あたかもそのタイミングを狙ってでもいたかのように「フレッツADSL」(当時2MBくらい)が登場してきたのだ。

 しかも月額料金の設定も、64KBのフレッツISDNと殆んど変わらないのだから、これではまるでサギに合ったようなものである。
 といって、工事をしたばかりで再度ADSL回線に戻すために、またしても大金を取られるのは癪なのでISDNで我慢していたが、そのうちに世の中の主流がADSLやケーブル接続に移行していくに伴い、とてもISDNの環境には我慢ならなくなって来る。

 ちょうどそんなタイミングで、仕事の関係から引っ越す事になり

 (これでようやくADSLに代えられるか・・・)

 とホッとしたのも束の間、引っ越し先は調査の結果

 「光収容の地区に指定されており、ADSLを引くことは出来ません・・・」

 という、思っても見なかった悪夢に見舞われる事に ヽ(`Д´)ノ

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最終更新:2008年02月12日 01:02