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  • 67

ポチは何処へ・・・? part2 オ―イ・・ (;´д`)ノ

 「やっぱり犬なんて、どこにもいないよ・・・ どういう事なのかしら?
 私も良くわからないわ・・・」

 (という事は、キョーコが散歩に・・・? 
 まさか、それはありえないわよね・・・)

 これにはワケがあって、門を入ったところで飼っていたこの犬はタダの雑犬なのだが、どういうわけか郵便配達やらセールスマンやら知らぬ顔が入ってくると、妙に人懐っこく甘える習性があり

 「あれじゃ、番犬として役に立たないじゃないの・・・ホント、アタマ悪い犬だね」

 と両親もオカンムリだったのだが、どういうわけかこの家に住んでいるキョーコ姉と、妹で時折遊びに来ていたヨーコ姉に向かってだけは、それこそ「親の敵」とばかりにヒステリックに吠え立てるのが常であった。

 そして先にも書いたように、この姉妹は普段は陽気なお姉さんなのだが、時としてかなり強度のヒステリーを起こす癖があるため

 「もう! どっからあんな薄汚いバカ犬を拾ってきたのよー。
 人を親の敵みたいにして吼えまくりやがって、煩いったらありゃしないよ。
 まったく、ケッタクソ悪い!!」

 と日頃から憎しみを抱いていたためで、まさかあの犬嫌いのキョーコ姉が憎っくきポチを散歩に連れ出す事などは、天地が逆さまになってもありえないはずなのであった。

 が、現にお婆さんが幾ら見ても居ないと言い張るのだから、まさかとは思いつつも

 「じゃあ、キョーコが散歩にでも連れ出したのかしら・・・」

 と口に出して呟くと

 「キョーコちゃんは、さっき帰ったみたいで部屋の灯りが見えてたけどね・・・」

 とお婆さんも、キツネにつままれたような声である。

 無論、陸上部のエースとして高校でもバリバリと練習に明け暮れていたマッハが帰宅するのはもっと夜遅くだったし、仮に居たとしても常に自分の事しか念頭にないあの偏屈男が、犬の散歩などは有り得ない事でもあった。

 そうして疑惑を抱えたままにも旅程をこなし、翌々日家に帰ると確かにお婆さんの言う通りポチの姿があるはずのオヤジ手製の小屋の中は、鎖もろとも蛻の殻となっていたのだった・・・(; ̄ー ̄)...ン?

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  • 66

ポチは何処へ・・・? part1 オ―イ・・ (;´д`)ノ

 にゃべっち家は、実家が商売だった事に加え親父の動物嫌いもあり、幼いにゃべっちやミーちゃんのねだるペットを飼う楽しみに恵まれなかったが、ある時ミーちゃんの友達からヒョンな経緯で仔犬を貰い受ける事となった。

 「(商売片手間に、小学生2人と高校生1人の)子供だけでも手が掛かるのに、このうえ犬の面倒まではゴメン蒙るわ。
 自分達で責任持って飼いなさいよ!」

 と渋る母との約束で、メデタクにゃべっち家に待望の愛犬がやって来た。

 物珍しさも手伝って、しばらくはミーちゃんと2人で散歩に連れ出したりして遊んでいたものだったが、次第に学校の友達と遊ぶ機会が増えてくるにつれ、犬の世話がお座なりとなってくる。

 ブツクサ言っていた両親もあまり放っておく訳にも行かないし、仕方なく母は残飯を作るエサ係になるし、また動物嫌いのオヤジも少しは情が移ってきたか、日課の朝の散歩に連れ出すまでになっていった。

 そうしてすっかり「にゃべっち家の一員」と成りおおせたポチだったが、ある年の夏休みに恒例の家族旅行に出かける事となった。

 にゃべっち家には、従姉妹に「キョーコ姉」と「ヨーコ姉」という激情的(要するにヒステリー)な性格の2人姉妹がいたが、かつてテナントとして保険会社や化粧品会社の事務所に貸していた離れのビルを、管理に纏わるゴタゴタから嫌気がさしたオヤジが貸事務所業から撤退をしたために、空いている部屋にこの親戚のキョーコ姉をタダ同然で住まわせていた(当時まだ学生だったヨーコ姉も、社会人になると引っ越してきた)

 キョーコ姉は、当時ハシリだったキーパンチャーとして名古屋の有名なコンピューター会社に勤めていたために、近所の知り合いのお婆さんに留守番を頼むの(バイト)が、この頃のにゃべっち家の慣わしである。

 さて楽しい日中の観光が終わり、宿に付くと夕食の時間。

 几帳面な母は家に電話をかけ、お婆さんに細々とした指示を出し、最後に

 「犬のポチにも、忘れずエサをあげておいてくださいな」

 と伝えると

 「え? 犬って・・・?? 犬なんて、どこに居るのかしら?」

 ワケがわからないまま、母は

 「××さーん・・・ しっかりしてくださいな。
 門を入ったところに、居るはずですよ?」

 「おかしいわねぇ・・・ 全然気付かなかったけど・・・ 
 ちょっと、もう一回見て来るわ・・・」

 そして、暫く待っていると・・・

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  • 65

(小学生)にゃべっちの内申書(後編)

 4年生くらいまでは、他の生徒にとっては雲上人というような一人飛び抜けたけた存在でしたが、惜しむらくは能力には人の何倍も恵まれながら大の勉強嫌いで、努力をサッパリ怠ってきた点ですね。

 5年生くらいからは、いわゆる優等生組の学力がアップしてきて、それまでのようににゃべっち君だけが別格という感じはやや薄れてきましたが、それでもまったく勉強している様子もないのに最後まで悠々トップを通してしまったのは、やはり別格という感じでしたね。

 6年間を通して90点以下は一度も取った事がなかったと記憶していますが、長年教師生活をしている私もちょっと記憶にないような、大変な事でしょう。

 ただ先程と重複しますが、にゃべっち君の場合は成績トップとはいっても普通に考えるような、いわゆる「優等生」という感じとは大きくかけ離れていましたよ。

いわゆる「悪ガキ」というのともちょっと違うんですが、高学年になるにつれかなりやりたい放題も目に付きましたしね。

 まあ、この先少し気になるのが

 「神童も20歳過ぎればただの人」

 と言われるように、中学、高校となっていくにつれて勉強家たちの学力は一気にアップしてきますからね。  

 事実、高学年になってからはモロトさん(香ちゃん)やシミズさん(香織ちゃん)といった女の子たちもかなり学力がアップしてきて、もう以前ほどの大きな差はなくなってきているというよりは、にゃべっち君がやや落ちて来ている分だけ差が詰まってきている、という見方が出来るかも知れませんが。

 さしものにゃべっち君にしても、小学生時代のように遊んでいてトップを維持していくのは、そろそろ難しいかもしれませんうねー。

 折角能力はずば抜けているのだから、成長していくにつれ成績がどんどんとジリ貧になっていかないよう中学生になったら心機一転、バリバリと頑張って欲しいものです。

以上は、中学校担任教諭から断片的に訊かされた話を想像で補って創作したもので、体裁は完全なるフィクションながらまず実物とはほぼ寸分の狂いはないものと考えられます (=´ω`=)y─┛~~


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  • 64

(小学生)にゃべっちの内申書(前編)

 B小学校学年主任A教諭(談)

 「にゃべっち君ですか?

 ま、一言でいえば非常にユニークな生徒でしたねぇ。

 小学生としては色々な点で非常に優れ、優秀なことはとても優秀でしたが。

 入学した時から計算は驚くほど早く、また読み書きも高学年クラス並みで、我々教員の間でも

 『あの子は、何十年に1人の神童だ!』

 なんて、ちょっとした騒ぎになったのは、今でも鮮明に憶えていますよ。

 とにかく1、2年生の時は、テストでもほとんど100点満点しか取った事がなかったように思います。

 こういった子は得てして運動音痴というケースがありがちですが、彼の場合は足も速くスポーツも万能だったですからねー。

 運動会でもリレーのアンカーでしたし、徒競走も常に1等か悪くても2等でした。

 まあ、水泳だけは4年生まではカナヅチで、仮病を使って徹底的にサボっていたのには担任も散々手を焼かされたようですが(笑

 そしてもう一つ、にゃべっち君で眼を引いたのは、女の子にも負けないような稀に見る美少年だったという点ですね。

 いつも女の子と間違われるような、とっても都会的で優しい顔立ちで。

 いえいえ、決して私にヘンな趣味があるわけではありませんが…(笑

 性格も明るく、ふざけるのが好きなヒョウキン者というのでしょうか。

 まあ、時にはやりすぎるキライなきにしもあらず、というところでしたがね。

 そういった事であれだけの神童ながらも気取りも全然なく、生徒らの間では抜群の人気者でもありました。

 かなり脱線するところもありましたが、リーダーとしてもそれなりに皆を巧くまとめていたのにも感心しましたね。

もっとも、本人がまとめていたという意識はなかったでしょうが、周りが皆にゃべっち君に付いていくような、そういった雰囲気が確かに彼にはありましたね。

そういった意味でも生徒会長としてはかなり異色ですから、皆の良い記憶に残りやすいのではないでしょうか。

確かに、にゃべっち君からはある種、強烈なオーラみたいなものが出てましたよ。

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  • 63

にゃべっち卒業シリーズpart2 卒業 ヽ(・∀・)ノ ワチョーイ

 神童にゃべっち『B小学校』卒業 (*^。^*)

 最大の気持ちの負担だった「卒業生答辞」も会場となった講堂の照明が薄暗く、居並ぶ父兄らの姿も黒々とした頭くらいしか良く見えなかったせいか、殆んど緊張する事もないままに無事何もかもが終わり、ホッと一息 (^。^;)ホッ

 卒業とはいっても『B小学校』の生徒が、そっくりそのまま1kmほど離れた『B中学校』へエスカレーター式に進級するだけとあって、別れの淋しさなどは微塵もない。

 ただ中学校は小学校に比べ学校数が少ない関係から、我がB地区の『B小学校』の他にM地区の『Y小学校』と『H小学校』という、3校の生徒たちが一堂に『B中学校』に入学してくるため、人数では『B小学校』時代のほぼ倍の大所帯となる。

 全500人の半数近くである240人は、これまでの『B小』でお馴染みの顔ぶれだが、残る半数を超す260人の『Y小』(95人)と『H小』(165人)の生徒は、まったく知らない顔ぶればかりとなるだけに

 (一体、どんなヤツがいるのか!?)

 といった好奇心と違和感の入り混じった妙な気持ちの昂ぶりが、皆の様子からもありありと見て取れるのであった。

#作中の中学のシュチュエーション及び人数等は
、必ずしも実際と一致しているとは限りません。

 実際に、同じようなシュチュエーションに心当たりがあるからといっても、ここから中学の特定は出来ませんのでご了承くださいw

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  • 62

卒業シリーズpart1 卒業生総代にゃべっち (  ̄∇ ̄)ノ

 卒業シーズンを迎え、いよいよ生徒会長にゃべっちの出番がやって来た。

 式最大のハイライトはなんといっても卒業生総代としての挨拶。

 これまではオフザケでなんとか誤魔化してきた生徒会長役だったが、卒業式のようなシリアスなシチュエーションはにゃべっちの最も苦手とするところである。

 常日頃から

 (オレ以外のヤツラは皆アホばっかりや!)

 と級友たちを密かに見下していたにゃべっちだけに

 (連中の田舎者父兄たちが雁首揃えたところでどうってことはない!)

 と土壇場までは鷹揚に構えていたが、いよいよ本番が近づき式のイメージを頭に描くとさすがに理屈抜きで胸の高鳴りを抑えきれなくなってきた。

 ついには書記で無二の親友のムラカミ君に

 「なぁ、ムラ?! この役、代わってくれよな?!」

 と思わず弱音が出る。

 「何いってんだ?。折角のオマエの晴れ舞台をオレが横取りするわけにゃあいかんだろ?が!」

 と、ムラカミ君はさも小気味良げにニヤニヤ。

 「マサ?! オマエの方が適役だよな?」

 「何言ってんだ、オマエの役目だろ?が! ようよう、にゃべっち?! 父兄が何百人も来ておまえに注目するんだぞ?! うわ?、考えただけでも足が震えて小便ちびっちゃうぜ?! ギャハハハ?」

 ムラカミ君以上にタチの悪いマサ君は、悪質にも思いっきりプレッシャーをかけて歓んだりしていた。

 「挨拶文は、にゃべっち(会長)とモロト(副会長)で仲良く相談して作りなさい」

 とのお達しがあり、香ちゃんとの楽しい共同作業を思い描いたにゃべっちだったが

 「挨拶文は、にゃべっちが作るんでしょ?
 作文コンクール主席入選なんだから」

 と頼みの香ちゃんにも、あっさりと逃げられてしまった オ―イ・・ (;´д`)ノ

 もとより答辞の挨拶文程度は、にゃべっちにとっては朝飯前だから

 「ウム、さすが作文コンクール主席だな・・・」

 と、担任のお墨付きを貰った原稿を香ちゃんに見せると

 「へぇー、さすが上手ねー。
 私じゃあ、こんなの書けないよ。
 じゃあ、本番でも頑張ってね」

 「やだなー、オレ。
 どう考えても、こういうのってガラじゃないよ。
 なあ、もろこ・・・代わってくれよな?」

 日頃は人に弱音をみせたことのないにゃべっちだったが、この時ばかりは心の内を曝け出してみせた。

 「何いってんの、男の子でしょ。
 にゃべっちなら、いつも何でも簡単に出来るじゃんか。
 私も後ろの方で、応援してるから」

 三流ドラマなんかだと、この

 「にゃべっちなら、いつも簡単に・・・云々」

 の香ちゃんの一言が、弱気になっていたにゃべっちを勇気付けた・・・
 てな感じになるんだろうが、現実はこの一言が寧ろ余計なプレッシャーとしてのしかかってきた。

 ま、香ちゃんの滅多にない励まし自体は、嬉しくはあったが ( ´∀`)

 というわけで期待した香ちゃんとの打ち合わせは、あっけないほど簡単に終わってしまったのであった (´-ω-`)うーん

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  • 61

総合成績発表 ノ゜ο゜)ノ オオオオォォォォォォ-

 3月初め。

卒業を半月後に控え、小学校生活締め括りとなる「総合実力テスト」が行われた。

 国・数・社・理の4教科で、6年間での成果を試す総合試験。

 これまでクラス単位での順位発表はお馴染みだったが、このテストを含めた年間を通しての上位100人(学年全体は240人)が貼り出される事となり、みな気合がこもる。

 そして、テストの数日後。

 1年間トータルの『年間総合成績』と麗々しく大書した順位表が・・・

 と言いたいところであったが、実際にはひっそりと各クラス教室の壁に小さく貼り出された。

 トップは勿論、ダントツで神童にゃべっち。

 当然の結果ながら、これで6年間トップの座をキープである。

 にゃべっちの親友・悪友トリオのムラカミ君とマサ君は2位を激しく争い、にゃべっちに続く2位と3位にピタリとつけていた(にゃべっちとの差は、結構開いていたが・・・)

 4位と5位は、にゃべっちお気に入りの香・香織の「香コンビ」

 遂に悪友トリオの牙城を崩すまでには至らなかったが、トップ3を窺う好位置にピタリ。

 6位の由布子は牛乳ビン底のような度の厚いメガネをかけた、典型的ながり勉タイプでルックスの方も×。

 勿論、男子生徒の人気は、ゼロである。

 7・8位の茜と翠は『B小』校医でもあった内科医院の双子の娘であり、当然金持ち。

 この年唯一、名古屋(というよりは中部・東海圏)を代表するお嬢様学校で、にゃべっち母の母校でもある『金城学院中学』への進学を決めていた(私立中進学は、この姉妹のみ)

 9位の暢子は、生徒会会計。

 低学年時代から不動のベスト3を形成していた、悪友に次ぐ4番手の座を香コンビや由布子と争ってきた秀才だが、ルックス(並み)はともかく由布子とは違い明るい性格で、なかなかの人気者である。

 10位は、お馴染み男勝りの純子。

 このように、ベスト10中で男はトップから3人の悪友トリオだけであった。

 この他の関係者でにゃべっちが眼を凝らして探した結果は、美佳と小夜子がそれぞれ20、30番台辺りと、当時のにゃべっちの感覚では

 (なんだ・・・随分と下の方なんだ・・・)

 と映ったものだったが、240人中だから30-40番辺りなら決して悪くはない。

 残る肉体派の由梨亜と芸術家のシモッチは、どう贔屓目に見ても真ん中辺りが精々と見られ、100位以内にその名の見つかろうはずはなかった。

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  • 60

神童にゃべっちに私立中学推薦のお誘い(後編) (  ̄∇ ̄)ノ

 これには、問題を作った当の偏屈教師(以前は中学教師を経験)も驚き

 「この問題で91点も取るヤツがいるとは・・・このテストなら、中学生でも90点以上はかなり難しいハズなんだがな・・・

 にゃべっちは中2か、ヘタな中3くらいの学力があるよ。

 オレも教師生活で、これだけ出来るヤツはちょっと記憶にない・・・」

 と、珍しくべた褒めされたものだった (* ̄ー ̄)y-~~~~フ~

 こんなエピソードを交えながら

 「にゃべっち君は、名古屋の私立中学に進学されては如何でしょうか? 

 どうも『B小』や『B中』で収まるには本人も物足りないでしょうし、また学校としてもやはり惜しい気がします。

 私立校で優秀な生徒たちに混ざって競争してこそ、にゃべっち君本来の潜在能力を伸ばすには良いでしょうね。

 ええ、にゃべっち君の学力であれば、かの有名な私立中学でも充分トップクラスでやっていけると思いますよ。

 まあ私立となると、名古屋まで通う事になるわけですから大変といえば大変でしょうが・・・」

 と、またしても私立中学への進学を勧められる。

 私立中学といえば、何と言っても名古屋の『東海中学』であり『東海中学』といえばかつて名古屋の社長令嬢であった母の弟の母校でもあり、母の通ったお嬢様学校の『金城学院』と対を成す男子校としても知られていた。

 金と頭の両方を兼ね備えていなければならないだけに、現実に行く行かないは別として誘いがあっただけでも悪い気はしなかった事は、言うまでもない。

 「にゃべっち君とは、仲の良いムラカミ君とスズキ(マサ)君にも私立進学を勧めていますが、3人で一緒に入学すれば遠距離通学もそんなに苦にならないかもしれませんね」

 結局、通学だけで片道2時間近くを要する私立中学進学には気が進まず、マサ、ムラカミ両君ともども地元の『B中学』へとエスカレーター式の進学となるのであった。

 ちなみに、この年の男子で私立中学への推薦を受けたのはにゃべっち、ムラカミ君、マサ君の3人だけであった事からも、この時点においての悪友トリオの抜きん出た学力が窺えよう ヽ( * ̄▽)人(* ̄▽ ̄*)人(▽ ̄* )ノ

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  • 59

神童にゃべっちに私立中学推薦のお誘い(前編) (  ̄∇ ̄)ノ

 小学校最後の、父兄相談会。

 普段はしかめっ面で怒りっぽい担任教師は、まだ20代半ばと若いせいか或いは元来気が小さい性質なのか、生徒の親の前では借りてきた猫のようにおとなしいと、もっぱらの評判であった。

 わけても、気の強いにゃべっち母のようなタイプは殊のほか苦手とみえ、懇談会ではにゃべっち自身も耳を疑ってしまうほどの、礼賛の嵐が吹き荒れたとか (; ̄ー ̄)...ン?

 「いやー、にゃべっち君は、本当に優秀で優秀で。

 これだけ賢い上に手のかからない子は、訊くのも見るのも初めてですよ。

 やはりご両親の教育が、素晴らしいのでしょうね?(アイロニーかw)

 にゃべっち君は、とにかく知能指数が図抜けて高いのですが、私のようなIQの低いものから見て惜しむらくは勉強嫌いなところでしょうか・・・

 私ら知能の低いものは、これはもう勉強するしかないのでコトは簡単なのですが、にゃべっち君のようなデキの良い子は得てして、努力を惜しむ傾向が見られまして・・・」

 などといった調子で、臆面もなく歯の浮くようなセリフを並べ立てていたらしい。

 「あらー、そうですか。

 にゃべっちの場合は、要するに単なる怠け者だと親の立場からは思っておりましたが・・・」

 と口の悪い母に突っ込まれ、思わず

 「アハハハ…」

 とお愛想の馬鹿笑いをした拍子に、後ろの窓の桟に後頭部を打ち付け

 「アイテテテ…」

 と顔を顰めたとか プププッ(^m^)

 「まあ、本当におとなしい先生だわねー」

 と、母はすっかり感心していた 。

 さて、この懇談の席上でこんな話が出た。

 最後に行われたテストで、算数の問題を作ったヒネクレ者の教師が「中等数学」の問題ばかりを出したため、平均点が30点を下回るという非常識な結果が出たのだったが、ご丁寧にも採点後の答案用紙を返す時に点の低い者(0点)から順に、名前と点数が発表されるという念の入れよう。

 なにしろ平均点が20点台だから、誰もがこれまで取った事のないような酷い点数を高らかに読み上げられ赤っ恥を掻く中で、最高点として最後に読み上げられたにゃべっちだけは一人、別天地を行くが如き

 「91点」

 を発表され、皆の尊敬を集めた(70点以上は、学年全体でも悪友トリオと香ちゃんの4人のみ。
 但しにゃべっちとしては、この「91点」は小学校6年間全教科でのワーストであったが・・・)

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  • 58

祝! 浪人マッハ『青学大』合格  ばんざーい!ヽ(▽ ̄ )乂(  ̄▽)ノ ばんざーい!

 浪人生活の奇行続きで、心配されたマッハ。

 国語は天才的なマッハだったが数学が大の苦手だけに、5教科で篩いに掛けられるセンターの関門が待ち構えている国公立は回避し、私立一本に絞った。

 私大では名古屋最大の難関といわれる『南山大』(滑り止め)に合格するや、その余韻冷めやらぬうちに当初の目標だった東京の『青山学院大』と『中央大』(いずれも文系)にも見事合格した (^O^)v

 「(現役合格者が、半数にも満たないといわれる難関)『名大(名古屋大学)』ならともかく、タレントなんぞの行く『青学』なんて浪人してまで入るような大学か? 

 『青学』なんかやめて『中大』へ行け」

 田舎の貧しい家庭に生まれ、働きながらの苦学で『中大』二部へ入学したものの、無理がたたって中退の憂き目に遭った苦い想い出のあるオヤジの心境としては、自ら果たせなかった《中大卒》をマッハに託したい気持ちも、少なからずあったようだったが

 「あのオヤジは田舎モンの貧乏人でな。

 丁稚奉公しながら『中大』へ通ったらしいぜ。

 オレが “アイツ” と同じ『中大』など冗談じゃねー。

 実は最初から、まったく行く気はなかったがな。

 シャレで受けてみたまでよ・・・」

 後年、オヤジを蔑むような口調とともに笑い飛ばしたマッハの冷酷さに触れた時は、さすがに背筋に薄ら寒さを覚えずにはいられなかった。

 暴利の予備校に続く私大の月謝の高さと、物価高の東京への仕送りが気に入らない様子で、尚も独り毒づく頑固オヤジを尻目にマッハの方は地元のくびきから開放されるのが余程嬉しかったのか、例によって住まいとなるアパートなど何から何まで知らぬ間に一人で勝手に決めてしまうと疾、風のようにアッという間に東京・渋谷へと引っ越してしまった。

 春から中学生となるにゃべっちは、マッハと入れ替わる形で離れのビルへと引越しの準備。

 これで離れには中3生の姉ミーちゃんと、新中学生となるにゃべっち。

 母屋の方はにゃべっちが居なくなる事で、20年振りに両親が水入らずとなった ヾ(*´ー`)ノ

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  • 57

超・秘密主義者マッハ(後編) [電柱]д ̄】 チラッ

 ことほど左様にマッハの秘密主義は生まれながらの筋金入りで、以前にも記したように高校受験の時も大学受験の時も、両親には一切進路を明かす事がなく、進路相談で学校を訪問した母はいずれの場合も担任から訊かされ、初めてマッハの成績や希望進路を知るハメになった。

 また

 「マッハくんは大変に足が速く、体育教諭にスカウトされるや陸上部のエースとして大活躍してくれましてねー」

 といった話も家庭訪問ではじめて訊かされ驚いたり、地区大会での活躍も私立高の『名古屋学院』他からスポーツ特待でのお誘いがかかってから、初めて知ったというありさまで

 「えっ?
 そんなに優秀だったの・・・?」

 と、何もかもが寝耳に水の事であった(結局、私立高スポーツ特待の熱心なお誘いは、マッハの

 『月謝が払えんみたいで、みっともねーから嫌だなー』

 という一言で消滅した)

 元々そんな男だから、今や19歳と立派な大人の一歩手前まで来た浪人マッハが素直に進路を明かすはずもなく、いつものことながら両親も

 「一体、どこを受験するつもりなのかしらねー」

 と、気を揉んでいた。

 ところが、ここにマッハ本人から希望進路を訊いていたのが、マッハの妹のミーちゃんと弟・にゃべっちである。

 当時、デビュー後まもなくで人気急上昇中だったサザンオールスターズのファンだったミーちゃんが

 「サザンのメンバーってさー、『青学』なんだってね。
 意外と頭良いじゃん?」

 と呟いたところ

 「ギャッハッハ! 
 『青学』なんて、たいしたとこじゃねーって。
 なにせ今度、オレが入ろうってくらいだから・・・」

 と何度か漏らしていた。

 「えっ?、マッハが青学に?
 無理無理・・・『南山』(名古屋トップの私立大)に行けば良いのにー。
 南山なら、家から通えるし」

 「バカ言え! オレは、東京に行くんだ・・・」

 と、やはり東京志向は相変わらず強いものがあった。

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  • 56

超・秘密主義者マッハ(前編) [電柱]д ̄】 チラッ

 前年に続き、2度目の大学受験が迫ってきたマッハだったが、学習の進捗状況や志望大学といった肝心の情報を一切明かすことなく、相変わらず徹底した秘密主義を貫いていた。

 食事時以外は、離れの部屋に閉じ篭りきりで

 「大学はどこを受けるの?」

 「んー、まだ決めとらん」

 「今度は大丈夫?」

 「んー、やってみなわからん」

 といった調子の気のない返事が続き、両親もすっかり匙を投げ静観の構えであった。

 「ま、いずれにしろ、浪人の面倒みるのは今年1年限りだからな」

 と当然ながら、オヤジも仏頂面である。

 世の中には秘密主義者はゴマンといるが、マッハのそれはかなりの重症。

 何しろ普通なら自我に目覚める前の園児時代からして、こんなエピソードがあった。

 マッハの通う保育園(このころ家の近くに幼稚園はなかったため、保育園通園)では、学校における学園祭に相当する『サルカニ合戦』のイベントが催される事になった。

 なにしろ園最大のイベントとあって、園児の母親たちが三三五五と駆けつけて来る中、マッハ母も近所の園児のママ(A子ママ)さんと連れ立って見物に駆けつけた。

 さて、いよいよ『サルカニ合戦』の出し物が始まった。

 2人の園児がサルとカニに扮し、残りのその他大勢はこのサル&カニ目掛けて柿(を模したボールのようなもの)をぶつけようと躍起になるが、さすがサル役とカニ役に抜擢された2人の園児の動きはすばしこく、なかなか命中させなかった。

 さて我がマッハ母らも、そんなサル&カニ園児のすばしこさにしばし見惚れていた父母らの一群であったが、しばらくしたところで視力自慢の連れのA子ママが、突如

 「あれっ?
 ねぇ、ちょっと見て、見てよー。
 あのおサルさんの方って、マッハくんじゃない?!!」

 肘を突付かれ、眼を凝らした母もビックリ! 

 それは紛れもない、我が子マッハの勇姿ではないか。

 「なによー、もうっ。
 あの子ったらそんな事、一言も言ってくれないんだからー」

 これには連れのA子ママも

 「マッハくんも、変わった子だわねー。
 あんな良い役をもらっていながら、内緒にしてるなんて・・・
 ウチのコだったら、1ヶ月も前からみんなに吹聴して廻るのにー」

 と、他人事ながら地団駄を踏んだものであった。

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  • 55

ムラカミ君の凄さ ☆ヾ( ̄ー ̄ )

 前回紹介した通り、テストでの得点ではにゃべっちのトップはほぼ不動だったが、通信簿の評価となるとまた違ってくるものである。

 2学期の終わり、恒例の通信簿が配布されると、珍しく得意げな顔のムラカミ君が

 「オイ、にゃべっち。
 オレの実力がどんなもんか、見せたろか?」

 と、得意げにやって来た。

 普段から物に動じぬ上に、自慢めいた言動の滅多にないムラカミ君にしては珍しい事だったから、よもやと思いながらマサ君と覗き込んだムラカミ君の通信簿には、なんと1学期、2学期ともに《オール5》のパーフェクト評価が燦然と輝いていた ノ゜ο゜)ノ オオオオォォォォォォ-

 学科(国・算・社・理)と体育でのオール5は当たり前のにゃべっちも、芸術分野はあまり得意でない。

 それでも1学期は《オール5》を叩き出したが、この2学期は図工と音楽と2つも「4」があっただけに、ムラカミ君のこのオールマイティな才能には、やはり一目置かざるを得なかった。

 同様にマサ君も、やはり音楽、体育、図工のどれか1つか2つが「4」となるため《オール5》は4年生以来、獲った事がないらしかった。

 最近流行の絶対評価ではなく、相対評価の時代においては小学校も低学年ならともかく、高学年ともなれば《オール5》はなかなか連続しては簡単に取れるものではないだけに、より一層の価値があろうというものである。

 「ムラの他にも《オール5》のヤツって、いるんだろーか?」

 早速、にゃべっち、ムラカミ君、マサ君の悪友3人による品定めが始まった。

 まず、学科の4教科で《オール5》が確実視される顔ぶれといえば、ムラカミ君の他にはにゃべっち、マサ君の2人は確認済み。

 あとは推測ながら香ちゃん、香織ちゃん、純子ちゃんの3人に加え、別クラスで生徒会会計の暢子ちゃん、あとはガリ勉タイプの由布子や陽子といった数人が、ほぼ間違いのない候補としてエントリーされる。

 ついで、芸術科目。

 まず典型的なガリ勉タイプの由布子は、超の字の付く運動音痴だから問題外で真っ先に脱落。

 香ちゃん、香織ちゃんの2人は芸術系は、にゃべっちやマサ君に比べれば丁寧でもありかなり上手でもあったが、運動音痴とまではいかないものの体育はやはり良くて精々「4」程度で「5」はありそうにないものと推測できた。

 また暢子と陽子は比較的バランスは取れてはいるものの《オール5》を獲る程のインパクトには欠けるであろう、という見方で一致。

 となると、残る一人はあの根性娘・純子ちゃんだ。

 彼女の場合は体育の「5」は間違いのないところで、音楽もまあ「5」でもおかしくはないだろう。

 残る一つは家庭科だが、男子は家庭科がなく図工だから純子ちゃんの評価はなんともし難いが、あの男勝りの純子に家庭科の「5」は考え難い、という結論に達し

 「やはり、2期連続で《オール5》のムラはスゴイ!!」

 と改めてムラカミ君の稀有な才能を見直す、にゃべっちなのであった。

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  • 54

悪友トリオ全盛 ヽ( * ̄▽)人(* ̄▽ ̄*)人(▽ ̄* )ノ

 にゃべっち属する6年3組では担任教師の悪趣味でテストが行われる都度、得点順位が黒板に書き出されるのが恒例と化していた。

 言うまでもなくいつもトップはにゃべっちで、それにマサ君、ムラカミ君、香織ちゃんというのが毎回判で捺したように続いていた。

 時としてマサ君とムラカミ君、或いは香織ちゃんが入れ替わったり、1度だけ香織ちゃんがにゃべっちら3人を抑えてトップになった例外もあったが、それ以外では2ー4位の3人が入れ替わることはあっても、にゃべっちのトップだけはまず不動であった。

 そして前にも記したとおり、にゃべっち、ムラカミ君、マサ君のトリオは大の仲良しであり、学校ではいつも3人でつるんでいる姿が見られた。

 元々、3人ともに家が同じ方角にあり、特ににゃべっち家とムラカミ家は歩いても3分程度の距離だったので、下校時にはいつも少し離れたたところ(10分弱)に家のあるマサ君が大回りしてきたものだったが、この頃はにゃべっちがサッカークラブ、ムラカミ君は野球クラブで活躍していたため(マサ君は学校でのクラブ活動には所属していなかったが、ボーイスカウトに入っていた)次第に帰宅時間がバラバラになってきていた。

 このトリオ、成績では低学年時代から常に、にゃべっちを頂点に頂きながら学年全体でもベスト3を独占してきたのに加え、スポーツも優秀。

 また生徒会でも、それぞれが生徒会長(にゃべっち)、書記(マサ君)、会計(ムラカミ君)を務める事からも解るように、3人とも色々な点で抜きん出ており、皆からそれなりに一目置かれる存在。

しかも幸か不幸か、揃いも揃って悪戯者だっただけに、かなりやりたい放題のところがあった。

 思えばにゃべっちにとっても、おそらくはマサ、ムラカミの両君にとっても、何もかもが思い通りに実現していくようなこの頃は、学生生活の中でも指折りの思い出深い楽しい年であったろう (*`▽´*) ウヒョヒョヒョ

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  • 53

浪人マッハ、ついに発狂!? 壁|д`;)ハァハァ・・・

 中部の名門『金沢大』と『学習院』の受験に失敗し、浪人生活を送っていたマッハ。

 離れのビルの部屋が

 「勉強するには、手狭だから」

 と隣の空き部屋の一つを知らぬ間に我が物とし、どこからか持ち込んできた机を置いて2部屋を占領して篭城していたが、食事時以外は終日この部屋に蟄居したきりで狂ったように勉強しているのやら、或いはもっぱらヨソ事ばかりにウツツを抜かしているのやら、まったく外部からは窺い知ることの出来ないという、どことはなしに胡散臭い状況が続き

 「実際、何をやっているのか知れたものではないが・・・いずれにしろ、浪人なんてばかげた真似は今年1年限りだからなー。来年まで、面倒見きれんわ」

 と、頑固オヤジもすっかり匙を投げたように、疑惑を募らせていた(後年、マッハの蟄居していた部屋のベッドの下から、大量の『プレイボーイ』やら『平凡パンチ』やらが発見される。

 それらの大半は、森下愛子のグラビアで占められていた)

 そして、いよいよ書き入れ時という感じの夏から秋にかけてくると、マッハの様子は目に見えておかしくなってくる。

 同じフロアにある部屋に住むミーちゃんの証言では、周囲が寝静まった丑三つ時に突如として大音響でワケの解らない音楽をかけたかと思えば一転、シーンと静まり返った部屋から突如として化鳥のようなとんでもない奇声を発したり、また深夜になるとプロレスの悪役よろしき黒覆面を被り闇に紛れて夜な夜な外出と、良識あるものたちの理解を超える奇行のオンパレードとなるらしい Ψ(ーωー)Ψ

 元々、人一倍デリケートな性質だけに、今になって考えると軽度の受験ノイローゼか、或いは一風変わってはいるが変人なりの気分転換のようなものだったのかもしれなかったが、普段から家族とのコミュニケーションがなかった事に加え昼夜逆転の夜行性がすっかり身に付き

 「どうも最近、様子がおかしいわね・・・こんな調子で一体、どうなるのかしらねー」

 と、母も半ば呆れ顔。

 妹・弟ばかりか両親からもすっかり不気味がられたマッハ。

 この先、一体どうなってしまうのだろーか ( ̄ω ̄;)

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  • 52

肉体派小学生・由梨亜ちゃんにお熱 (@^0^@)

 昨年の「スカートめくり事件」の主役・由梨亜ちゃんとは、去年に続き同じクラス。

 香ちゃん、小夜子ちゃんとは別クラスとなった事もあり、益々由梨亜ちゃんに熱を上げていくにゃべっちであった (= ̄∇ ̄=)ニィ

 そもそも、にゃべっちの女のコに対する好みは、子供の頃から一貫していて

  • サラサラとした美しい髪(香織ちゃん、小夜子ちゃん、香ちゃん)
  • 色白モチ肌(小夜子ちゃん、香織ちゃん、美佳ちゃん)
  • ふっくらとした丸顔(純子ちゃん、小夜子ちゃん、香織ちゃん、香ちゃん)
  • パッチリとした眼(香ちゃん)、または時として切れ長の眼(美佳ちゃん)
  • カナリアのような美しい声(香ちゃん、香織ちゃん、美佳ちゃん、小夜子ちゃん)
  • 育ちの良いお嬢さんタイプ(小夜子ちゃん、香織ちゃん、香ちゃん)
  • すらりとしたスマートなシルエット(香織ちゃん、美佳ちゃん)

 以上の7項目(これに、長じてからは《知性》と《清潔なお色気》が加わる)だが、不思議な事に由梨亜ちゃんをこれに当て嵌めてみると

  • 髪=どちらかといえば、寝起きのようにボサボサ
  • 眼=これも寝起きのような、腫れぼったい感じ
  • 声=どことなく、場末の飲み屋のママさんを思わせるような、ハスキーボイス

 しかも「ハラゾノ」という苗字からも容易に連想できるが、九州は鹿児島辺りの産か? 

言葉にも、かすかに田舎風の訛りが含まれていた。

 要するに、外見はとてもにゃべっち好みからは懸け離れたパーソナリティで、かろうじて色の白さとふっくらしたシルエットだけが合格点クラスといったところ。

成績も、にゃべっちに次ぐトップクラスの香ちゃん、香織ちゃん、純子ちゃん、或いは2番手グループに付ける美佳ちゃん、それよりは少し落ちるとはいえ、そこそこ上位と見られた小夜子ちゃんらに対し、見るからに愚鈍そうな由梨亜ちゃんだけはどうみても、真ん中よりは下であったろう。

 では、なぜに理想の高いにゃべっちが、こんな由梨亜ちゃんに熱を上げたのか?

 振り返って考えれば確かに不思議な気がするものの、独りにゃべっちに限らずこれほど珍しい苗字の持ち主でありながら2年前までは、名前すら訊いた事がなかったくらい目立たない存在だったこの由梨亜ちゃんが、当時の6年3組女子の中では最も男子生徒の注目を惹く存在であったのも、また事実なのであった。

 そういう意味では理屈では説明のつかない、どこかしら不思議な《魔力》を持っていたのが、この時期の由梨亜ちゃんであった、といえるのかもしれない (´-ω-`)うーん

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  • 51

ヤクザが町にやって来た (;゜△゜)ノ

 にゃべっち家はA市某町商店街に位置しており、県道を挟んだ両側に商店が軒を並べていた。

 にゃべっち家の真ン前は老夫妻の経営するラーメン屋だったが、或る日突然何の挨拶もないままに夜逃げ同然といった形で、どこかへ消えてしまった。

 ラーメン屋一軒がなくなったとて商店街としてはなんの痛痒も感じないが、代わって入居してきたのがナント、ヤクザ屋さんの事務所とあって商店街は戦々恐々。

民家を改造した事務所とはいえ、玄関口にはキンキラキンの《×(いかにも、ヤクザ屋さんらしい文字)》の看板が恭しく貼り出され、それらしい不気味なムードが漂う。

 近所の評判を慮ってか、しばらくは鳴りを顰めていたため

 「ヤクザ屋さんといっても、おとなしいじゃないの。

最近、この辺りじゃ泥棒被害がなくなったそうだし、案外どうって事はないかもね」

 などと近所のオバサン連中は長閑に構えていたものの、その裏ではやはり凶暴な牙を剥き出しにしていたようで、何件かの商店が様々な形で被害にあっていたらしい(幸い、ウチにも無理難題を吹っかけられたものの肝っ玉母さんに遣り込められ、おとなしくスゴスゴ引き上げていったそうな)

 中でも最大の脅威はドーベルマンの放し飼いで、体長1?bは優にあろうかという見るからに獰猛そうな面構えのこの猛犬が、夕方から夜にかけての街中を徘徊する様は、人々に恐怖を与えた。

 実際にいきなり噛み付かれたり、後ろから付きまとわれ散々に恐怖を味わった、といった被害の噂が拡がるに及び町はパニック寸前に。

 この頃、サッカークラブの活動で帰宅が遅れがちのにゃべっち。

 幸いにも件のドーベルマンは、その黒く無気味な姿を遠めに2、3度眼にしたくらいで被害を受ける事はなかったが・・・

 姉ミーちゃんは

 「一度、後ろからついて来られて気味が悪かったよ?」

 と、鳥肌を摩っていた (;゚ロ゚)ヒイイイィィィィ

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最終更新:2007年07月05日 01:08