アイドルにゃべっち再び (´0ノ`*)オーホッホッホ
どんなきっかけだったかは記憶にないが(たまたま、学校かどこかで出くわしたのだったか)、姉ミーちゃんと一緒にいた友達の眼に、にゃべっちの水も滴る美貌が眼に留まった。
忽ちのうちに、そのお喋りな女生徒から
「ミーちゃんの弟は、凄い美少年」
という噂が、クラス中に宣伝されてしまったらしい。
放課後になると、3年生のオネーサン方が入れ替わり立ち替わりにゃべっちの教室の廊下に出ばって来ては
「にゃべっち君って、どのコよ?」
と、ちょっとした騒ぎに発展。
姉ミーちゃんは、弟であるにゃべっちの眼には
「あれのどこが・・・?」
という感じながらもなぜか「美人」と言う事になっており、おまけにちょっとばかりツッパリ気のあったところが粋に見えるのか男子生徒にも結構な人気があったらしく、そのうちにムクツケキ3年生の男子学生までが
「ミーの弟のにゃべっちってのは、どいつだ?」
と、好奇心剥き出しで見にこられたのには、閉口したものであった。
おかげでクラスの連中にも、散々冷やかされるハメに・・・
かつてまだ、兄マッハが家に居た頃の事。
にゃべっち家に遊びにきたミーちゃんの友達が、早速にゃべっちの可愛らしさに目を付けた。
兄もいると聞いたその友達は
「お兄さんも、見てみたい」
と足繁く通った末、たまたまマッハと出くわしてちょっと失望したらしい (ノ∀`)アヒャヒャヒャヒャ
「弟のにゃべっち君は、ホントに女の子みたいでかわいいよねー。
あんた(姉)に良く似てるよ。
勿論、アンタよりはにゃべっち君の方が、よっぽど可愛いけどさ。
あー、いいなー・・・私も、あんな弟がほしいわー。
でも・・・お兄さんは、あんまり似てないのね・・・」
兄マッハも決して醜男というわけではないが、お世辞にもハンサムとは言い難く、小さい頃から良く似てると言われたにゃべっちとミーちゃんとも、また何故か両親や従妹姉妹も含めた美男美女揃いの一族にあって、その凡庸な外見は誰にも似たところがなく、また何度も記して来たように性格的にも非常に変わっていたため、両親からも
「あの子は一体、誰に似たんだろうね?・・・」
などと常々、言われていたものであった (* ̄m ̄)ブッ
オグリご乱心(後編) (*`θ´*)
悲劇の主役となったのはクラスではにゃべっち、真紀に次ぐ成績3番手の優等生で『Y小』では生徒会役員を務めた、オカダというガリ勉少年である。
「おい、グリー。
自分と意見が違うからって、いきなり暴力ってのは良くないぜ」
至極真っ当な言い分だったが、このオカダの優等生的な言動が日頃から癇に障っていたらしいオグリは
「ナニー?
テメーは級長でもねーのにリーダーヅラしやがって、このバカヤローが」
と下らぬ事から掴み合いとなり、オグリの見舞ったキックが綺麗にオカダのミゾオチに入ったから、たまらない。
哀れオカダ。
腹を抑え蹲ったまま、暫し起き上がれず (T∇T )
心配(実は好奇心?)で渦中を遠巻きにしながらも、様子を見に寄ってきた生徒らの中
「オイオイ、なにクダラン事で暴れてんだ・・・?」
と漏らしたカシワザキをギラリとひと睨みしたオグリは
「ナニ・・・クダランだと?
テメーもオカダみてーになりてーのか?」
と啖呵を切って見せる、キレっぷリである。
しかしにゃべっちは級長であり、またオグリとは最も親しい友なのであった。
「オイ、グリよ・・・もうそんだけやりゃあ気が済んだろーが。
いい加減のとこで、やめとけやー・・・」
「ナニ言ってんだ・・・オマエのライバルを一人減らしてやったんだからオレに感謝しろ・・・」
と嘯くオグリ。
「オカダが、オレのライバルだと?
冗談は止めてくれ・・・」
とうっかり口を滑らせたホンネが周囲の爆笑を誘い、幸運にも張り詰めていたムードが一気に和らぐ結果となった。
普段は冷静な真紀も、さすがに女の子である。
この突然のオグリの狼藉には、元々白い顔を更に紙のように白くして
「にゃべっちも大変ねー・・・」
と同情しきりなのであった (´Д` ) フゥ
オグリご乱心(前編) (*`θ´*)
元来、気性の烈しいところのあったオグリだったが、連日野球部の厳しいシゴキに揉まれ見る見る筋肉隆々と化していくに伴い、その気質は益々エスカレートして来たようだ。
或る日の事。
「オイ、にゃべっち。
クラスの女で、オマエが一番許せないのは誰だ?」
学校での嫌われ者といえばどこでも似たり寄ったりだろうが『B中』にもご多分に漏れず出来が悪い上にご面相も良くない、或いは出自に関する噂が取り沙汰されたり、家庭環境に恵まれないなどの典型的なタイプが数人いた。
にゃべっちも、唐突なこの質問に大した意味があるとは思えなかったため、いい加減にある学生の名を挙げたのだが、その瞬間いきなり強烈な張り手が飛んできた。
「バカヤロー!
一番イヤなヤツといえばシガに決まってんだろ。
オマエも、案外と人を見る目がないやつだなー」
シガというのは『C小』出身で髪を赤毛に染めた上に、制服も校則からは大きくはみ出したような、いわばデキの悪いツッパリ娘で、非常に気が強くヒステリーの気のあるタイプだった。
オグリは、このシガが「いかにイヤなヤローか」を例を幾つか挙げて力説するのだったが、さすがに日頃は温厚なにゃべっちも、このやり方にはムッときたので
「オマエなー、いきなり張り手ってのはなんなんだ・・・
(親しい)オレだけじゃなく、他のヤツラにもそういう馬鹿げた真似が出来るかよ?」
と詰め寄ると、負けず嫌いのオグリは平気の平左で
「オウオウ、今からやろうと思ってたところじゃねーか。
まあ、見てなって・・・」
なんとオグリは信じられないことに、男子生徒の名簿を片手に一人一人に質問して廻るのだった。
そして殆どが迷わず、ある貧しいオチこぼれの名を挙げる『B小』出身者には容赦のない張り手が飛び、ほとんどが「シガ」の名を挙げる中、別の名を挙げる『C小』や『Y小』出身者も、同様の洗礼を浴びる事になった。
さすがにいきなり張り手を喰らい、驚きながらも即座に張り返す猛者も何人かいたものの、オグリの異様な気迫を感じてか大部分はおとなしく引き下がった。
そして…
秋風吹きすさぶ体育祭 (´-ω-`)うーん ~ 運命の体育祭part6
(ゴトーの野郎め・・・ 本当に変わりやがった・・・)
さあレースはいよいよ、最後のホームストレッチに入った。
トップに立ってからも格の違いを見せ付け、誰一人追うもののないまま巨体を軽々と操って颯爽とゴールテープを切ったのは、12組のカイヅカだ。
あわや、最下位スタートのゴトーにも抜かれるかとヒヤヒヤさせた6組のヒグチは、最後のホームストレッチに入るとようやく本領を発揮し、怒涛の快進撃で疾風のようにゴトーを振り払うや、あっという間にタケダをも抜き去り2位でゴールした。
ヒグチに抜かれたタケダが3位、そして4位には最下位からスタートしたゴトーが一気のゴボウ抜きで、タケダに僅かの差で4位に続いた。
「それにしても、12組のカイヅカと3組のゴトーは凄いね・・・」
と、皆が呆気にとられる中
「でもウチのクラス、頑張ったわよー。
3位なら、上出来じゃない。
表彰もしてもらえるしねー。
(陸上部の)ヒグチは当然だけど、にゃべっちもグリもさすがさすが。
速かったよー」
さすがに級長・真紀は、優しい気配りを見せた。
この体育祭の間、真紀がにゃべっちの、そして千春がオグリのガクランを着て応援していたのがもっぱらの噂となり、皆から冷やかされる事になった。
「アイツ(千春)めー。
何度言っても、凝りねーヤローだな・・・」
例によってオグリは怒りを隠さなかったが、思えば真紀の『B中』在学は今年度限り。
来年度からは、地区に新設の『C中』への転校が決まっている現実に、今さらながらハタと思い当たったにゃべっちの思いは、まったく別のところにあった。
(そういや、オーミヤがこの『B中』にいるのも、もうあと半年しかないんだよな。
今更、新しい中学なんか出来なきゃいいのにな・・・)
ツワモノどもが夢の跡・・・
華やかな宴が終わり、釣瓶落としに落ちてゆく秋の夕陽が傾く校庭。
そこには一人ポツンと物思いに耽る、にゃべっちの姿が (´-ω-`)
秋風吹きすさぶ体育祭 (´-ω-`)うーん ~ 運命の体育祭part5
体育祭。
にゃべっちとオグリは、リレーのメンバーに選ばれた。
オグリは一走、にゃべっちはアンカー前の三走である。
「にゃべっちー。
リレーで優勝したら、真紀がキスしてあげるってー」
千春が例によって、悪戯っぽい笑みを浮かべながら冷やかしてくる。
「ちょっとー、しまー。
そんな事、言ってないってばー」
珍しく真っ赤になって、否定する真紀が眩しく
「じゃあ、グリにはシマダがキスしてやるのかよ?
なんせ一走は、責任重大だからな?」
と照れ隠しに、ジョークで誤魔化すにゃべっち。
「テメーらなー、リレーの前に気が抜けるようなコト言うんじゃねー、バカ」
とオグリは、いつも通り大真面目だ プププッ(^m^)
クラスが12あるため、予選は6組づつ2つに分かれ行われ、にゃべっちのクラスは2位(4位までが決勝)で通過。
いよいよ決勝だ。
予選では、トップでバトンを渡したオグリ。
典型的な後半型だけにビリからのスタートはいつも通りだが、さすがに決勝では簡単に追い上げは効きかず、3位まで追い上げるのが精一杯だった。
続く二走で5位に落ち、バトンを受けた三走のにゃべっちが猛烈に追い上げてどうにか3位に上がったものの、稀に見るダンゴレースのまま最後のアンカー勝負へと縺れ込んでいく。
まず2位でバトンを受けた2組のタケダが、10組をかわしてトップに立ったのが波乱の幕開けだ。
抜かれたホリウチはショックからか転倒し、ズルズルと後退。
にゃべっちがバトンパスをした、6組期待のヒグチが一旦2位に上がったものの、すぐさま12組のカイヅカらに抜かれ4位に後退していくという、まさかの展開だ ( ゜ ▽ ゜ ;)エッ!!
学年一の俊足を誇る陸上部エースのカイヅカが、4位からスタートで一気のゴボウ抜きを見せ遂にトップに立つと、今度は最後尾の8位でスタートした3組の、あのゴトーが猛烈な追い上げで場内を湧かせた。
一人、また一人とゴボウ抜きを見せ一気に4位にまで浮上し、とうとうヒグチをも抜かんばかりの物凄い勢いだから堪らない。
「ヒグチー、何やってんだー、コラ!
ゴトーなんぞに抜かれたら殺すぞー」
にゃべっちも思わず声を張り上げながらも、一方ではゴトーの鬼気迫るような追い上げには正直、惚れ惚れと見惚れるしかなかった。
ライバル激突 ☆(゜o(○=(゜ο゜)o ~ 運命の体育祭part4
背の低いものから順に次々にスタートをしていく中、後ろの方での出番となるにゃべっちらには、嫌が上にも緊張感が高まってきた。
6組の応援席には、少し前までそれぞれにゃべっちとオグリのガクランを羽織った、真紀や千春らが声援を飛ばす姿が見えていたはずだが、いつの間にやら二人の姿が消えていたのであった。
(ハテ? あいつらどこへ消えた・・・?)
などとボンヤリと考えているうちにも、いよいよにゃべっちらの組の順番が巡ってきた。
「いざ、勝負だ!」
「おう、望むところよ!」
と、レーンの離れたライバル二人が目で言葉を交わし
「パーン!」
という景気の良いピストルの音とともに、8人が一斉にスタートした。
快心のロケットスタートを切ったにゃべっちは、いつものように風を切ってトップを走る。
(よし、昨日以上にいいスタートだ。
これは間違いなく勝てる ヽ(・∀・)ノ ワチョーイ)
と確信を持ったが、100m近くのカーブを曲がる直前に後方にピッタリと付いているゴトーの姿が目に入り
(ウヌッ・・・ヤツも、いいスタートを切りやがったか・・・)
と、一瞬雑念が脳裏を過ぎった。
そのせいかコーナーでやや膨らんでしまったが、カーブを曲がりきってホームストレッチに入った前方の視野には無論、前を行く人の姿とてなく、視界の先にあるのはただ一つ確実に迫ってくる白いゴールテープだけである。
(よし、この勝負も貰ったぞー)
と、思った瞬間であった。
ライバル激突 ☆(゜o(○=(゜ο゜)o ~ 運命の体育祭part3
背の低いものから順に次々にスタートをしていく中、後ろの方での出番となるにゃべっちらには、嫌が上にも緊張感が高まってきた。
6組の応援席には、少し前までそれぞれにゃべっちとオグリのガクランを羽織った、真紀や千春らが声援を飛ばす姿が見えていたはずだが、いつの間にやら二人の姿が消えていたのであった。
(ハテ? あいつらどこへ消えた・・・?)
などとボンヤリと考えているうちにも、いよいよにゃべっちらの組の順番が巡ってきた。
「いざ、勝負だ!」
「おう、望むところよ!」
と、レーンの離れたライバル二人が目で言葉を交わし
「パーン!」
という景気の良いピストルの音とともに、8人が一斉にスタートした。
快心のロケットスタートを切ったにゃべっちは、いつものように風を切ってトップを走る。
(よし、昨日以上にいいスタートだ。
これは間違いなく勝てる ヽ(・∀・)ノ ワチョーイ)
と確信を持ったが、100m近くのカーブを曲がる直前に後方にピッタリと付いているゴトーの姿が目に入り
(ウヌッ・・・ヤツも、いいスタートを切りやがったか・・・)
と、一瞬雑念が脳裏を過ぎった。
そのせいかコーナーでやや膨らんでしまったが、カーブを曲がりきってホームストレッチに入った前方の視野には無論、前を行く人の姿とてなく、視界の先にあるのはただ一つ確実に迫ってくる白いゴールテープだけである。
(よし、この勝負も貰ったぞー)
と、思った瞬間であった。
運命の体育祭part2 ヽ( ´ー`)ノ
なにせ小学生時代とは見違えるほどに成長し、今やにゃべっちを凌ぐ長身に加え成績の面からも、またサッカー部で毎日目の当たりにしている運動能力の面からも、今やにゃべっちとも遜色ないほどにまで変貌を遂げていた、ゴトーである。
サッカー部では、毎日の練習前に校庭の外周を10周ばかり走らされる事になっていたが、10数人いた部員の中では常に2、3番手辺りを争っていたにゃべっちとゴトーは、ここでも勝ったり負けたりと互角の力を競い合っていただけに、にゃべっちの方では最早小学生時代に持っていた、彼に対する揺るぎない優越感のようなものは大部分まで、消し飛んでいたものであった。
しかも『H小』の学生から訊いた話では、エリートに変貌を遂げてすっかり図に乗っていたゴトーは、カワイコちゃんには片っ端からちょっかいを出す一方で、ライバル関係にあったにゃべっちお気に入りの真紀に対しては「メガネザル」呼ばわりをして、扱き下ろしていたと言うではないか。
さらに悪い事に、真紀の方では学年のヒーローであるゴトーに満更でもなさそうだった、とも伝わるから尚更許せないところであった。
(『H小』のエース・ゴトーといえど、神童にゃべっち様の前では精々“月の前の星” でしかないというところをこの際、真紀にしっかり印象付けてやらねば)
と、闘志を盛り上げるにゃべっちであった (≧Д≦)ノ オー!!
一方、ゴトーの方ではやはり虐げられてきたものの常として、にゃべっち以上に特別な意識があるのか、部の活動の合い間を見てはダッシュの練習を黙々と繰り返しているところなどにも、この徒競走にかける並々ならぬ入れ込みようが伝わっては来ていた・・・
そうした、直向で貪欲な姿勢に一抹の不気味さを感じながらも、表面的にはあくまでそしらぬ振りを決め込むにゃべっちは
(なーに、大丈夫だ・・・人間にはそれぞれの器ってモノがあるんだから、ゴトーなんぞが幾ら頑張ろうとオレはヤツには負けないようになっているハズなんだ・・・)
という妙な確信に支えられて(或いは、無理に言い聞かせて?)、いよいよ本番を迎えたのであった ( ̄+ー ̄)キラーン
運命の体育祭part1 ヽ( ´ー`)ノ
かつて体育祭(運動会)の花形種目といえば、徒競走とリレーであった。
この徒競走で目立った活躍をするようなスポーツマンなら、成績トップの優等生にも負けぬくらいの人気者になったりするものだが、幸いにしてにゃべっちの場合は成績は言うに及ばずだが、こちらの方面でも幼い頃からすばしこい俊足で鳴らしていたのである (= ̄∇ ̄=)ニィ
小学生時代の6年間の徒競走では1位が4度、2位が1度。
唯一、スタートで躓いて大きく出遅れた5年生の年も、ビリから猛烈な追い上げを見せ3位に食い込むなど、徒競走はスポーツマンのにゃべっちには、得意競技であった。
さて、中学生となって初めて迎える体育祭、そして徒競争だが中学生ともなると皆の身体も大きくなり、またそれぞれが部活動で連日鍛えられて頭角を現してきているものもいたし、この年は他学区からどんな未知の強豪が紛れ込んでいるかもわからないという、波乱含みの大会であるといえた。
三学区併せて12ものクラスがあるため、変則的な組み合わせで8人一組での競争となっていたが、リハーサルで顔を合わせた7人のライバルの中には、あの因縁浅からぬゴトーの顔が並んでいた。
「あれ? オイオイ俺たち同じ組かよー」
「うむ・・・望むところよ」
と、早くもメラメラと火花を散らすライバル同士 ( ・_・)--*--(・_・ )バチバチ
レースは予行練習から、互いにサッカー部の同僚として意地でも負けるわけにはいかない、二人のライバル同士の激しいデットヒートとなる。
スタートで出遅れたにゃべっちだったが、ホームストレッチに入ってゴール前にゴトーを鮮やかに交わし、見事トップでテープを切る結果となった ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌( ̄∇ ̄)┘フハハハッ
「ムフフ・・・見たか。
結局オマエはどう足掻いても、オレには勝てんだろ?!」
と、得意のにゃべっちに対し
「チクショウ・・・
明日の本番では、しっかり借りを返してやるからな。
憶えてろよ」
と悔しがるのは、勿論いつも通りゴトーの方だ。
天才にゃべっち復活? (´ー`)y━~
2学期、中間テスト。
これまで2度の定期テストでは、全体の半数近くを占める人数を擁しながらY学区のナカムラ、H学区のゴトーにそれぞれトップを譲り
「B学区は、人数だけは多いがパッとしねーな」
などと扱き下ろされ、忸怩たる思いを募らせていたB学区の面々だったが、3度目の正直となるこのテストにおいてようやく、トップの座を奪った。
しかもそのトップが、B学区の誇る天才にゃべっちとあって
「ようやく、真打ちが登場したぞ?!」
と、その意気や最高潮に達した事は、いうまでもない。
「にゃべっち、トップなんだって? 真紀ちゃんがそう言ってたよ・・・」
「にゃべっち、トップなんでしょう。
凄いな?!」
「ホント、アンタってやっぱり化け物ねー」
早速、お馴染みの千春と真紀が祝福に駆けつけたのは、成績表を受け取ってからすぐの事であった。
「ん? しかし、なんでわかったんだ?」
「だって・・・今度はすぐわかるんだ・・・」
と見せられた真紀の成績表は学年、クラスともに2位。
なるほど、これなら自ずと結論は導き出されるという事か。
「あー、にゃべっちには絶対に勝てないんだなー。
ちょっと、悔しいっ」
「ハッハッハ! まあ実力の差だろーな」
「本当に憎たらしーコねー、アンタって。
でもさ・・・真紀と5教科合計で、たったの4点しか違わないじゃん。
まぁ、同じようなものよねー」
「バカタレ!
その4点差が、大きいんじゃ」
「そーかな?
それにしてもウチのクラスの子が1,2位独占なんて凄いわよね?」
と、ひたすら感心するばかりの千春だった ( ´艸`)ムププ
前回トップのゴトーは3位。
ナカムラは初めてトップ3から外れ4位とはいえ、さすがにこの2人の安定度は抜群である。
B学区組ではムラカミが5位、そしてアベが今回も9位と健闘との情報は入ってきたものの、相変わらず地獄耳のにゃべっちの情報網をもってして、も香と香織の順位だけは一向に掴めなかったが、5位までは確定していたから6ー8位あたりと予想できた。
以前に紹介したゴタゴタを受けて、今回はノートの提出がヒグチ女史から厳しく義務付けられていたため、仕方なく授業で黒板に書き出される内容をそのまま丸写ししたものを提出したが、それでもヒグチ女史は
「ほぉー。
今回は、いい勉強をしてきたな。
さすがに、少しでもやれば違うもんだねー」
と、しきりに感心していたものである。
(アホ抜かせ!
こんなもの、黒板をそのままうつしただけじゃ)
と腹の中では毒づいていたが、煩いヒグチ女史の手前仕方なく授業ノートをうつしていたのが勿怪の幸い、試験の時にしっかりと頭に残っていたのは、まさに怪我の功名といえなくもなかった。
「トップクラスのヤツらが毎日3時間勉強するとして、オマエは30分でいいよ・・・30分でも毎日しっかりやれ。
そしたらもう、オマエに勝てるヤツなんていないだろうから・・・」
と発破をかけられようとも、依然としてやる気ゼロであった事は言うまでもない (`ー´)イヒヒ
ともあれ3度目の正直にしてトップに立ち、B学区の生徒からは
「天才にゃべっち復活だ!」
という歓びの声もあがり、気分は悪くはなかったが (´ー`)y━~
純文学、サザン、インベーダー (= ̄∇ ̄=)ニィ
小学校高学年時代から読み始めた《世界文学全集》に続き、今度は日本の純文学に触手を伸ばし始めたにゃべっち。
漱石、鴎外、芥川、川端、太宰など、家に揃っていたものは片っ端から読み漁っていったが、中でもお気に入りだったのは谷崎、吉行、三島など。
特に谷崎には「痴人の愛」の怪しい世界を切っ掛けに「春琴抄」、「細雪」などなど、日本の美を綴った作品に耽溺する事に。
ユーモア小説では、遠藤周作「狐狸庵もの」や北杜夫の「怪盗ジバコ」に熱中した。
またこの頃、姉ミーちゃんの影響からサザンを聴くようになる。
そして当時、大ブームとなっていたのが《スペース・インベーダー》を始めとしたTVゲームである。
小学生時代は一回100円が高嶺の花だったが、中学で小遣いが増えたのに加え、50円、30円といった具合に次第にダンピングする店も出始め、一気に嵌っていく事になる。
にゃべっちら『B中』の学生たちもご多分に漏れずこれにハマリ、サッカー部の活動が早く終わった時などは学校帰りに連日、仲間とゲーセン通い。
反射神経の発達したにゃべっちには、画面の反応が遅く感じられた《インベーダー・ゲーム》は何度やってもあまり上達はしなかったものの、インベーダーよりは何倍も動きの速い《ギャラクシー》や《ギャラクシアン》というゲームは得意中の得意で、ゲーセンでの最高点も何度か叩き出した (´0ノ`*)オーホッホッホ
最も苦手だったのは《パックマン》で、これだけは何故か何度やっても上手くいかなかったよ ┓(´_`)┏
中学最初の通信簿 (*⌒O⌒)v
『B中』では、内申に昔から伝統的な「10段階評価」を採用していた。
高評価連発の昨今の「絶対評価」とは違い、シビアなパイの奪い合いである「相対評価」の時代の「10」は大いに価値あるものであった。
「10」が付くのは学年全体の1割と決っていたから、1学科に付きクラスでは平均して4人くらいである。
さらに、この数字の下に「上・中・下」の評価点が付けられていた。
さて1学期が終わり、生まれて初めてにゃべっちが手にした、この「10段階評価」の通信簿はといえば・・・
国・数・社・理・英の学科5教科は、総て「10」が綺麗に並んだのは当然の結果である。
国語と数学、そして社会の3教科が最高評価の「10(上)」、残る英語と理科が「10(中)」で「9」に落ちそうな「10(下)」は、一つもなかった。
これと比較し、芸術教科の評価が落ちるのは、やはり小学生時代同様である。
技術は、精々10人並みに毛が生えた程度の実技を学科の満点でカバーし、どうにか「9(上)」にこぎつけたものの、体育は苦手の水泳で評価を下げるいつものパターンで「9(下)」止まり。
だがこれはまだ良い方で、美術「8(上)、音楽ともに「8(中)」は、厳しい評価点が付けられた。
それでも9教科合計で84点だから、まずまずといえるだろう。
普段は、滅多に人を誉める事のない父も
「うーん、こりゃあ中々たいしたもんだ。
これで、あと学科以外で2つばかり「10」があれば、まさに言うことはないが…」
と、珍しく満足げである。
親友ムラカミは、学科のオール10に加えて技術も「10」、体育が「9」、美術と音楽は「8」で合計85と、にゃべっちを1点上回った。
にゃべっちお気に入りの真紀はどうか。
学科のオール10はやはり当然として、音楽も加えこちらも6教科で「10」は立派。
残る家庭科と美術が「9」だったが、体育は最も実技のウェイトが高いだけに精々、人並みの運動神経しか持たない真紀は「7」に止まり、結局合計はムラカミと同じ「85」である。
「まあ似たようなもんか・・・でも「10」が6個もあるな?」
「にゃべっちは全部「8」以上よね、凄ーっ!
いいな、にゃべっちは・・・体育が得意で」
「水泳さえなけりゃ、楽に「10」なんだけどなー。
で、シマダは?」
「えーっ、私?
何の事よ?
いいじゃん、ほっといてよー」
と逃げられてしまった εεεεεヾ(*´ー`)ノ トンズラッ
「フーン、スゲーなー・・・
本当に、こんなヤツがいるんだ」
と、目を丸くして感心しているオグリに
「グリ、オマエのも見せてみろ」
「オマエが見るようなモノじゃねーから、ヤメロー」
というオグリから毟り取った通信簿は、体育の「9」(オグリもにゃべっち同様、どういうわけか水泳だけはやや苦手だった)を除いては「5」と「6」ばかりが並んでいた。
「なんだ、こりゃ・・・イカサン。
5と6ばっかりじゃねーか!」
「これが普通だってーの。
オマエのが、異常なんだよー」
と、オグリは開き直っていたが ┐(´ー`)┌
懐かしい友との再会(後編) (=゚ω゚)ノイヨウ
「オイ!
オマエって、あの『B小』にいたゴトーだったのか?」
「ハハハ・・・やっと今頃気付いたか・・・
相変わらず、友達甲斐のないヤツだよ」
「オマエもなー、オレの事に気付いていたんなら、声くらいかけてくりゃ良かったのに」
「いや、いつオマエがオレの事に気付くかと思ってな ヾ(≧▽≦)ノギャハハ」
といったやりとりがあり、翌日改めて真紀に
「やっぱり同じサッカー部にいたヤツだったぞ、ゴトーは。
いやー、昨日まで全然わからんかった (≧∇≦)ブァッハハ!」
「えー、ホントに?
そりゃ、ちょっと酷くない・・・?
ゴトーも、さぞかしショックだったろうねぇ」
「ホント、このコったらズボラなんだからー」
と、またしても千春にズバリ、痛いところを突かれた ( ´∀`)タハ
「そうじゃなくってさ。
本当に同じヤツとは思えんほど、変わってたんだもんなー。
それで『H小』では、そんなにデキが良かったんだ?
と言ってもまあ、当然オーミヤの方が上だったろうが」
「ううん、そりゃ、ゴトーの方が上でしょ」
最も『H小』の連中の言うところでは
「確かにゴトーは、ヒョウキン者だったしスポーツも万能だったから目立ってたけど、成績はオーミヤの方が少し上だったんじゃないかな?
まあ、2人が1、2番だったのは間違いないだろうけど」
との事だった。
しかし考えてみれば、決していじめっ子というタイプではなかった神童時代のにゃべっちが、わざわざ鶯山にあったゴトーの家までイジメに通っていたという事は、当時のゴトーにもやはりそれなりの見所があった、とも考えられるのである(変な理屈だが (^^ゞ
ところで前回7位だった親友ムラカミは、ゴトー、ナカムラに次ぐ3位と健闘。
「なに? オマエが4位だって?
信じられん・・・てことは、遂にオマエに勝ったぜ?!」
と、独り快哉を叫んでいた ヽ(・∀・)ノ ワチョーイ
懐かしい友との再会(前編) (=゚ω゚)ノイヨウ
前回紹介したような経緯があったため、恐らくゴトーにとってはにゃべっちらの事はあまり思い出したくもない苦い過去であろう、と勝手に忖度したにゃべっちだったが、当然の事ながらそんな事とはツユ知らない真紀が、何かの折りにゴトーに『B小』時代の事を確かめてきたようだった。
「この前、ゴトーと廊下であった時に、にゃべっちの事訊いたよー。
『オーミヤ!
オマエ、アイツと同じクラスかよー。
にゃべっちかー。
よく遊んだよな・・・ヤツには小さい時、随分いじめられたなー』
なんて笑ってた」
「ちょっとちょっと。
アンタって小さい頃は、あんなにかわいい顔してたのになによー、結構イヤなヤツだったわけ?」
と遠慮のない千春に、思いっきり突っ込まれてしまった (='m') ウププ
ムラカミにも、その話をすると
「へぇー、あのゴトーかー。
オレも名前見た時には、確かに憶えがあるなーとは思ってたんだがな。
一体いつの間に、あんな優等生になったんだか」
「そうそう、知らない間に『B小』からは消えていたと思ったらな」
と2人で顔を見合わせたほどで『B小』にいた頃はクラスでも精々5,6番手といったところだったから、学年トップが指定席だった神童にゃべっちとそれに次ぐ存在のムラカミには、視野の端っこにすら入ってないも同然といった存在だった。
その日、改めてサッカー部で顔を合わせたゴトーは
(ナヌ? これがあのゴトーだって?
やっぱり、どう見ても別人だ・・・)
と、思わず見違えるほどに何かしら自信に満ち溢れた顔つきになっており、さほど大きくはなかったはずの体の方もいつの間にやらにゃべっちを上回り、スポーツマンらしいガッチリとした立派な体格に、見事な変貌を遂げていたのだった (´-ω-`)うーん
要するに最早、かつてにゃべっちやマツモトらに虐められていた頃の面影は、跡形もなく消し飛んでいたのであった。
ゴトーショック(後編) (; ̄ー ̄)...ン?
「ねえ、なになに? 何の話よー?
『H小』にも、にゃべっちみたいな神童がいたってわけ?」
いつの間にやら、ヤジウマの千春が会話に割り込んできていた。
「そうそう、この前しまから訊いたにゃべっちの話よね・・・
さすがにそこまで凄くはなかったけど、ちょっとあれに近い感じの存在だったな・・・ゴトーは」
「しかしなぁ・・・3年生の時はオレ、アイツと同じクラスだったし仲も良かったんだけどなー。
あの鶯山にある家にも、毎日のように遊びに行ってたんだぜ。
あの頃はまったく、どうって事のないヤツだったんだけどなー」
「ゴトーねぇ・・・
そういえば、そんなコもいたっけ?
私も、あんまり記憶にないかも」
千春の印象も、やはり薄かった。
「ホント?
へぇ?、そうだったんだ・・・そんなに仲良かったんなら、今度ゴトーに、にゃべっちの事を訊いとくよ」
「いいよ、止めとけって・・・どうせろくな事は言わないだろうから」
実は、この鶯山のゴトーの家の近くに「マツモト」というデキの悪い同級生が住んでおり、この悪童がやはりいつもゴトーの家に遊びに来ていたためすっかりにゃべっちの悪友の座に納まってしまい、2人でゴトーの家に遊びに行ってケーキなどをご馳走になりながらも、親の目を盗んでゴトーを虐めて遊んでいたのである (* ̄m ̄)ブッ
当時は、ムラカミもにゃべっちと一緒に遊びに来ており、いびられるのはもっぱらゴトーの役どころであっただけに、ゴトーにとってにゃべっちは恐らくは思い出したくはないが、さりとて忘れ難い存在であることもまた、容易に想像が出来た。
しかし、そんな事情を知る由もない真紀が気を利かせて早速、相手にとっては忌まわしい名を携えてそそくさとアプローチにいった ( ´艸`)ムププ
ゴトーショック(前編) (; ̄ー ̄)...ン?
1学期、期末テスト。
入学直後の学力テストでは、見事学年トップに立ったにゃべっちだったが、第1回目の中間テストでは3位に後退。
そして、この期末テストでも更に順位を下げ、まさかの4位にまで後退してしまった。
前回の3位は、小学校時代からは人数が倍以上に増えた(240→505人)事に加え、勉強をしていなかったことを考えれば
(まあ仕方ないか・・・)
という程度だったが、さすがに今度の4位というのはかつて神童と謳われたにゃべっちには、ちょっとばかりショックであった。
(いつか、鬼婆ァが言ったように、さすがに中学ともなると小学校のように勉強せずに、トップに座り続けるわけにはいかんのかな?)
などと考えているところへ
「にゃべっち、どうだった?」
と、真紀がやってきた。
「4番だよ・・・ オーミヤは?」
「私は7番・・・ そっかぁ・・・にゃべっちが4番かぁ・・・・」
クラスでは、常ににゃべっちと真紀の2人が1,2番。
凡そ相手の順位に察しがついてしまうだけに、2人で互いに順位を教えあう事に抵抗はなかった。
「トップは、またこの前のナカムラってのかな?」
「ううん、違うみたい・・・
さっきゴトーが、トップだって自慢してたもの。
ナカムラは、2番だったらしいわ」
(ハテ、ゴトー?
確か、前回貼り出された時も「ゴトーカズマ」って名に、どうも見覚えがあるんだがなー。
確かサッカー部にも、そんな名のヤツがいたような・・・)
と記憶の糸を辿っていると
「にゃべっちも、ゴトーは良く知ってるでしょう?
元々『B小』から、転校してきたコだから」
「ん? そんなヤツいたっけ・・・?
まてよ… って事は、まさかあのゴトー・・・?
でも見た感じからして、全然違うからなー」
「なんだ・・・結局、違うコなの?」
「いや。やっぱりアイツなのかな?
カズマなんて名もそんなにいないだろうけどが、なんとなく記憶があるからな。
しかし、オレの知ってるゴトーといえば」
「うん・・・にゃべっちの知ってる、ゴトーってのは?」
ヒグチ女史との闘争(後編) ☆(゜o(○=(゜ο゜)o)
ヒグチ女史が去るや早速、真紀の周りには女性徒らの輪が出来たが、それが一段落すると例によって千春がやって来た。
「にゃべっちー、大丈夫??」
「大丈夫って、なにが?」
「真紀ちゃんのノート、ホラ、見てよ。
スッゴイ字が綺麗なのよ・・・」
「ほぉ・・・」
勉強する意思のないにゃべっちにとっては真紀の学習ノートにもさして興味はなかったが、言われるままにお義理で何気なく目を通したそれには、かつて同級生ではお眼にかかったことのないような達筆で、細かい字が大学ノート一杯にビッシリと埋まり、これを見るだけでも確かにノートの持ち主の知的レベルが相当に高い事を感じさせるには、充分だった。
「でもさー、あの先生も酷くない?
あんなに言う事ないのになぁ・・・
にゃべっちって、これまでもずっとこのやり方でトップを通してきたんだものね?」
「そうそう。
人それぞれ、能力が違うんだしね。
私のなんて、ただビッシリ文字が埋まってるだけなのよ・・・
にゃべっちって、授業中もまったくノートとってないでしょ。
ノートに書かなくても黒板の字が頭にスラスラと頭に入っていくから、必要ないんじゃないかな。
でも石頭の先生には、そういうのって許せないのかもしれないね」
「まあ教師ってのはさ、だいたい杓子定規にやるしか能がないか、それとも皆の手前は建前に拘らざるを得ないのか、ってとこなんだろうな」
当のにゃべっちは、すっかり他人事のようなシラケタ態度に終始していた。
かくして
「努力したか、しなかったか。
これが必ず、最後の結果に表れてくるんだ」
と、建前論ばかりに虚しく縋り続ける(或いは本気で、そう信じ込んでいた?)頑迷固陋のヒグチ女史と、あくまで勉強しないにゃべっちの主義とはどこまでも平行線を辿り、一年間に渡る暗闘が続く事になった ☆(゜o(○=(゜ο゜)o
ヒグチ女史との闘争(前編) ☆(゜o(○=(゜ο゜)o)
1学期期末テストを間近に控え、鬼のヒグチ女史から試験勉強用のノート提出を義務付けられた、6組の生徒たち。
普段からはもとより、試験前といえどもまったく勉強する事がなかったにゃべっちには提出するノートとてなく、何も出さないままに涼しい顔を決め込んでいたのだが、これが鬼のヒグチ女史のヒステリーの発作を誘発した。
「オイ、にゃべっちー。
オマエだけノートが出とらんが、こりゃ、どういうこっちゃ?」
「はぁ、特に試験勉強はしてないので」
「はぁ? 試験前に勉強する必要がないくらい、普段から準備ができとるっちゅうのか?
そんならそれを出せ!」
「出すべきものがない・・・」
「ないとは・・・?」
「勉強なんてしないから・・・」
「オマエなー、ナメとんのか?」
スミマセンと謝ってしまえばそれまでだろうとは思いながらも、そうした対応は逆立ちしても出来ないにゃべっちだけに却っておかしな対応となり、ヒグチ女史のヒステリーの炎に益々、油を注ぐ結果となってしまった。
「確かに、今の成績ではケチのつけようがないが、そう甘くはないぞー、中学は。
まあ今に、ガタガタと落ちてくることになるだろうが、そうなってから騒いでも遅いからな。
よー覚悟しとけや」
などとボロクソに言われ続けるうち
(仮にガタガタに落ちたところで、アンタにゃあ関係ねーだろーに。
元々、順位などに拘っているワケでなし、人の主義などほっといてくれ、このクソババアが)
と、腹の中では毒づいていた (" ̄д ̄)けっ
「それにひきかえ、オーミヤはさすがにいい勉強をしとるな?。みんなもオーミヤのノートを見せて貰い、勉強方法の参考にしなさい!」
と、あてつけがましく同レベルの真紀をべた褒めしてみせた。
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最終更新:2007年10月09日 00:36