雨が激しく岩壁に打ち付ける。ここは、アントヘル監獄。
豪雨と雷が奏でる無秩序な音楽と競うように、警報がけたたましく鳴り響いている。
そんな中、囚人が脱獄にトライしていた。
囚人は、
ウェイン、アデル、ベーコン、カルロス、DADの五人。
アデル「ダメダ…脱出ルートは全部ポリ公が塞いでやがる…」
ベーコン「クソッ…見張りは睡眠薬で眠らせておいたはずなのに…なんでだよッ!!」
アデル「こうなったら一か八か強行突破に賭けるか…」
ウェイン「強行突破じゃどうにもならん。仮に抜けたとしても、脱出ルートが特定されて、捕まるのは時間の問題だ!」
アデル「じゃあどうするんだよ!」
ウェイン「森を通って町に出るッ。」
カルロス「周り一面崖だぞ!どうやってこの崖を降りるんだよ!!」
アントヘル監獄は森の中に建てられていて、更に監獄は周り一面崖に囲まれている。いわば自然の要塞なのだ。
ウェイン「岩壁にくさびを打ち込んでおいた。俺の言うとおりに進めば降りられるだろう。問題は、森の中から迷わずに出られるかどうかだが、それも策があるにはある。」
ウェインは周到に作戦を計画していたのだった。
アデル「わかった、俺はウェインに賛成する。」
ポリ公「いたぞー!!」
ウェイン「時間がない。みんな、俺についてきてくれ。」
アデル「わかった!」
ベーコン「俺たち5人全員、生きて故郷に帰ろうな!!」
ウェイン「ああ!」
ポリ公「おまえら待てー。崖から落ちたら死ぬんだぞー!あっ…あの馬鹿共…。」
ウェインをはじめとする5人の脱獄囚は崖の中に消えていった。
最終更新:2015年11月01日 12:00