第二話

脱獄囚がいたところに、ポリ公たちが集まっている。

副監獄長「脱獄者たちはここに逃げたと聞きましたが。」

ポリ公「副監獄長、ヤツらはあの崖に消えました。」

副監獄長「そうか…ならば崖の下を調べよう…。」

アントヘル監獄は四方が絶壁の崖に囲われている。崖から飛び降りて助かるものはまずいない。
副監獄長は、5人が死んだことを確かめようとしているのだ。
そこへ、監獄長が遅れてやってきた。

監獄長「その必要はねえよ。」

副監獄長「監獄長!」

監獄長「この高さからじゃ、助かるまいよ。万が一生きてたとしても森の中で野垂れ死ぬか、腹を空かせた猛獣のエサになるかのどちらかしかねえ。脱獄囚は死んだことにして、事件の報告書をさっさと仕上げろよ。」

副監獄長「む、むう、承知しました。」





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最終更新:2015年11月15日 16:55