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むつき・萩野・ドラケン@レンジャー連邦様からのご依頼品


/*食事風景*/


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 妻から連絡があったので、帰る事にした。

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 急いで休暇申請を押し通し、レンジャーまで帰ってくる。久しぶりに会える事に内心でうきうきしながら、合流地点のホテルに向かった。
 街のシンボルである二つの灯台を背中に歓楽街。そこにある駐車場に車を止めた後、道を進んでいくと、目的のホテルが見えてくる。その入り口では、心配そうなむつきの姿がすでにあった。
 彼女はそわそわと辺りを見回していたが、やがて、こちらに気づきと目を大きくした。
 カールは片手を上げる。自分でもうまくいったと思える笑みを浮かべて、むつきに近づいて行く。すると、
「カール!」
 と彼女は呼ばれて走り寄ってきた。
「ど、どうしてここに!?」
「休暇をとった。妻と会うのは重要だ」
 そこまで言って、少し考える。
 そして、

「主に自分が」

 言って、少し照れた。が、ちゃんと言ってみる。と、むつきはへなへなと腰を抜かしてくずおれかけた。慌てて支えるカール。貧血だろうか? と思っていると、彼女が抱きついてきた。軽く頭を撫でながら顔を耳に近づける。
「大丈夫か?」
 低い声が耳朶を打った。普段なら顔を赤くしそうなものだが、それどころではないむつきは勢いよく顔を向けた。
「せ、戦場にいるって聞いて、びっくりした!」
 泣きそうな顔。カールは頷いた。
「ああ。それは確かに」それから少し考えて。「仕事だからな」
 心配そうな顔を続けるむつきを説得するには、さらに十分は必要とした。

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「はっ」
「?」
 抱きついていたむつきは唐突に面を上げると、顔を真っ赤にした。
「そうだ、ここじゃアレだ…場所移動しよう」
 カールはよくわかっていない顔。
 つい先ほどまで公衆の面前で堂々と抱きついたり、キスしたりしていたのだが、そのことに関しては別段何とも思っていないらしい。
 が、よくはわからない物の、移動したいということはわかったので、どこかに行くことにした。その後、ちょっと話して食事に行くことに。二人は手をつないで駐車場まで向かった後、カールの運転で乗り出した。
「何が食べたい?」
「そうだねー、この辺って、何あったかなー、うーん」悩むむつき。「えーと、ハンバーグ専門店」
「あるのかな。でも、わかった」
「カールの好きなものを食べに行きたいじゃない、休暇なんだしね」
 そう言って、カールをじっと見つめる。カールはミラー越しにそれを見て笑みを浮かべた。
「そうか。じゃあ、もんじゃはどうだろう」
「了解」くすくすと笑うむつき。
「実は良く店を見るが、食べたことはない」
「国の子がね、蝶子さんといったことあるんだよ」
「藩王と」少し目を大きくするカール。

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「ここかな」
 と言って到着したお好み焼き屋こそ、まさにその通りの店である。カールは駐車場に車を止めた後、降りて、むつきと共に入っていく。
 車から降りた途端むつきは手を握ってきた。
「入りますか」
 中に入ると、カールは物珍しそうに店内を眺めた。何脚も並んだテーブルと椅子。テーブルには全て鉄板がついている。他にも、座敷のような場所もある。
 それにしても、こういう鉄板を見ると、バーベキューとか、そういった物を連想する。
「お好み焼きとか知ってる?」
「いや……」首を振るカール。「肉を?」
「ううん、違う。といっても、私も詳しく無いから、店員さんに聞いてみよう。すみませーん」
 席について店員を呼ぶと、すぐさま、一人がやってきた。制服姿の店員はなんでしょう、と聞いた。むつきがもんじゃ焼きの説明をお願いすると、早速材料を持ってきて、実演を始めた。キャベツで土手をつくり、手際よく液体を注いでいく。
 感心した様子で二人が見ていると、すぐにもんじゃが完成した。二人はそれを、小さいへらで切り分けて食べた。
「カールどう? もんじゃ焼き」
「これを思いついた奴の顔が見たい」真面目な顔で言うカール。
「たしかに!」笑うむつき。
「どこをどうやればこんな料理おもいつくんだ」
「ええと」口元に指をあてて上を向くむつき。「昔は、小さなお菓子屋さんの中でやってたり、もっと昔は、具が無くて、文字を鉄板に描いて焼いたから、もじやき、からもんじゃ焼きに、なったんだっけ」
「なるほど」
「うろ憶えでごめんね、たしかそんな感じだったと思うの」
 カールは微笑んだ。すぐそばにいたのなら、きっと撫でていただろう。
「カールにはなじみのない味だよね、コレ」
「いや、楽しくていい」
「よかった」
 むつきも笑った。

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 その後。明太、ポテトチーズ、ベーコンと干しエビのバターなどなど食べた。食べ終わったときにはすっかり満腹になっていて、見れば、むつきは「食べ過ぎたー」と言いいながら苦笑していた。
「久しぶりにこんなに食べた」
「そう? いつもは少ないの?」
「いや。たくさん食べることが少ないだけだ」
「へぇー」
 椅子の背もたれに寄りかかったまま、むつきは言った。カールは少し考えてから続ける。
「そうだな。だが、食べるのは好きな方だ。適度に、だが」
「私も食べるのは好きだよー。満腹になると幸せだし」
「そうか」
「……ちょっと苦しいけど」
「ははは」
「もー」顔を赤くして苦笑するむつき。「いいじゃない笑わなくても」
「すまない、いや。まあ。確かに、満腹になると苦しいな」
「でしょー? あ、でもね」
「うん?」
 カールがむつきをじっと見つめた。むつきは真っ赤な顔で笑顔を作る。
「そのうち、満腹にしてあげるからね? 覚悟しててね?」
 少しきょとんとするカール。顔を赤くしたままのむつき。
 カールは、笑みを浮かべた。
「ああ。わかった。覚悟しておこう」
「ふふふー」


 さて、その後覚悟がどう果たされたのか。
 それははまだ、このときにはわからない。



作品への一言コメント

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  • 合間合間に致死量がっ…(吐血)  ご飯は前から作ってあげたかったので、PLACEが果たしているとは思います! 私の内心がぐらぐらした落ち着きないログでしたがほんわかまとめて下さって、ありがとうございました(^ ^)ノ -- むつき・萩野・ドラケン@レンジャー連邦 (2008-11-03 11:28:26)
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ご発注元:むつき・萩野・ドラケン@レンジャー連邦様
http://cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/cbbs_om/cbbs.cgi?mode=one&namber=1403&type=1394&space=30&no=


引渡し日:2008/11/03


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最終更新:2008年11月03日 11:28