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うにょ@海法よけ藩国様からのご依頼品


うーん、どうしようかな。
旅行社からの連絡がきたのは、つい先ほど。
うにょさんからのお誘いだった。

安全な場所、か……
それよりも、行きたい場所がある。
ぜんっぜん安全じゃないけれど。
うにょさんの好意に甘えることになっちゃうけれど。
でも、今行けるなら、行っておきたい。
ごめんなさい!

旅行社さんに、改めてお願いする。
指定の場所は……

/*/

海法よけ藩国に到着。
様子は聞いていた通り、マスクを2つ用意しておいてよかった。
挨拶より先に、うにょさんにマスクを手渡す。
「こんにちは」
「久しぶり亜細亜ちゃんって、あ、ありがとう」
マスクしたところで、少し安心。

んと、まずは今日のこと謝らないと。
「ごめんなさい」
「へ? なんで亜細亜ちゃんが謝るの?」
だって。
「私が、ここ選んだの」
安全な場所って言ってくれたうにょさんの希望を無視して
たぶん、今この世界でいちばん危険な場所を。
「そうだったんだ、理由は聞いてもいい?」
「世界の危機?」

えーって顔してる。
悪いけど、ちょっと笑ってしまった。
「ごめんね」
この気持ちはほんと。
でも、今を逃すと機会なかったから。
「あーうん、ちょっとびっくりしたけど、大丈夫。
俺がいたいのは、・・・あー、その、亜細亜ちゃんのいるところだから」
照れ笑いしている様子だけど、ごめんなさい。
今の状況確認するのが先。
周囲を見渡す。
森の国だったこの場所が、何もかも腐ってしまっている。
耳をすますと、時折イヒヒヒという嫌な声が聞こえる。

……こっちだ。
「亜細亜ちゃん、こっちに」
うにょさんが遠ざかろうとする。
ううん、私を遠ざけようとしてくれてるのかな。
でも、私の目的はこちらなの。
笑ってうにょさんの誘うのとは逆方向に向かう。

「何かやりたい事があるの?」
うん、だからごめんなさい。
今日ここに来たのは、うにょさんの誘いにやってきたのは、理由があったからなの。
「ちなみに、何か作戦があるなら教えて欲しいかなーと思うんだけど」
少しでも場をまぎらわそうとしているのか、うにょさんが軽めの口調で話しかけてくる。
「そこにいるときには意味と意図がある」
これは受け売りの言葉。
でも、今の状況にぴったりのはず。
つまりは。
「なりそこないがいるときには、なりそこないがいる、意味と意図がある」
「なりそこないがいる意味と意図・・・?」
「大事な物があるんだ。なりそこないにとって・・・」
だから、なりそこないがいる方へ進まなきゃ。
この国、この場所という意味と意図を確認するために。

「それを、取りに行くの?」
そういうことです。
力こぶを作る真似をして、うにょさんにウインク。
簡単なことであるかのように振る舞ってみる。
その方が、私も元気でるから。
だから、うにょさんは安全なところにいてね。

「えーとね、ここではいそうですかと亜細亜ちゃんだけはいかせられません」
あれ?
「俺も一緒に行くからね。
一人よりは、二人の方がなんとかなる、はず」
「ちょっと見直しました」
うん、これは正直な気持ち。
「いやー、うん、俺もそう思うよっと!」
私の返事きいたうにょさんが、爆笑してる。
おかしなこと言ったつもりはないんだけどな。

/*/

”そろそろ注意しな”
声と共に、体が動いた。
咄嗟にうにょさんの脚をひっかける。
さらに私への攻撃も回避、2人ともとりあえずは大丈夫。
「You have control otapon」
「I have control Asia」
ここからは、オタポンの時間。
私は意識だけ。

「亜細亜ちゃんありがとう!」
言った後、うにょさんが首をかしげる。
すぐに誰のことかわかったみたい。
「何でお前がいるんだ?」
不思議そうな声で『私』が言う。
「こっちもひさしぶり、でいいのかな?」
『私』が苦笑してるのがわかる。
オタポンのいつもの表情。
「やー、だって今日亜細亜ちゃん呼んだの俺だよ?」
「なるほど。お前もひどいめにあってるな」
どういう意味ですか!
オタポンに言いたいけれど、声がでるわけじゃない。

「そういう子を好きになったんだからしゃーないじゃん」
うにょさんが苦笑しながら言っている。
ごめんね、いつもこういうことばかりで。
「そいつは本人にいってくれ」
「本人じゃないから言えてるんだって。
いやまぁ、言うつもりだったんだけどね!」

迷惑だとばかり思ってた。
だから、今日も最初にごめんなさいって言わなくちゃって。
でも。
それでいいのなら。
……ううん、今は考えないことにする。
この事件を片付けて、それからね。

/*/

ISSが続々と到着して、これからが本番かな。
オタポンが、状況を手早く説明していく。

説明がひとだんらくしたところで
”俺の役目は終わったぜ”
声と同時に体のコントロールが戻ってきた。
ここから先は、私自身で動くところ。
こわくないわけじゃない、手も足も震えて仕方ない。
でも、これは生きている証拠だから。

自然と微笑みが浮かぶのがわかる。
やれるかどうかはわからないけれど、やると決めたのは、他でもない私。
だから、がんばらなくちゃね。


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最終更新:2009年06月02日 08:22