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東西 天狐@akiharu国様からのご依頼品



『冒険、一転してサバイバル!?』

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心躍る冒険の前の夜
彼女に喜んでもらおうと色々と準備した装備を何度も確認してキミは床に就いた
魅惑の無人島、母島
船着場の桟橋の先には目指す島がキミ達を待っている
さあ、冒険の舞台は整った
いざ、目指そう冒険の島へ

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無人島まで送ってもらったキミ達の側にある切立った崖が目に入った。それを見つめる火焔とコガその姿は額縁に飾ってもいいぐらいカッコ良くキミの瞳には映っていた。そして、火焔とコガが見つめあうと火焔はコガの上に飛び乗り、キミの方みて
「こないの?」
キミは慌てて
「いく」
「ってどこに?」
火焔がキミに返事するよりも早く、コガがキミを掴んで崖に向って飛んだ!キミは持ってきた荷物を離さないようにするのが精一杯だった。そして、どんどんと登っていき崖の上にでた。崖の上は風が強く、火焔の髪が大きく揺れてかすかに火焔のいい匂いがキミの鼻をくすぐった。
そして、キミ達を待っていたものは可愛らしい子山羊の群れだった。流石にコガもどうしよと困った顔でキミ達の方に振り向いた。キミ達の姿を見つけた母山羊が大慌てで戻ってきた。
「小物に興味はない、とってもよく考えたら同じか」
「・・・弱肉強食は世の習い、とはいえ」
火焔が複雑な顔をして、キミに話かけた。
「む、むー」
「なんか私が悪い人っぽくない!?」
確かに火焔の言うとおりだと思ったキミは
「・・・だねえ。なんかそんな気がしてきたよ。俺たちが悪者っぽいな、と・・・予定変更しようか?」
「そ、そだね。そうだ、ミルクをとろう!」
「おお、ヤギのミルクか。いいね。コガもそれでいい?」
というとコガもわかったと言う風に頷き、山羊達を一睨みして気絶させた。そして、キミ達は気絶した山羊からミルクを絞りだすための準備をした。
キミが火焔の事が気になりながら絞っていると火焔が
「ごめんねー」
と言いながら、山羊のお乳を触っていた。
「ほんと、おっぱいだよね。アハハハ」
何となく照れているのか顔が赤い、キミはその光景を見ながら喜んでくれている姿を見る事ができて心の中でガッツポーズをとっていた。

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そのあと、きのこ狩りに出かけたり、火焔とコガの主従関係の構築の仕方をしたりしながら楽しく過ごす事ができた…。ただ、迎えに来るはずの船が来ていない事を除けば…。

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迎えが来ないものは仕方ないと意識を切り替えて野宿に備えて、キミとコガは食材を求めて海に潜り海草、貝を採り、火焔は薪を集めて料理の準備をしてもらった。キミが準備してきた網と鍋を取り出して
「ん、お疲れ様。じゃあ始める?」
「OK」
と料理を開始した。火焔が網をだしたのを不思議そうに見て
「焼くの?」
「せっかくだから両方やろうか。万一のため貝はちょっと置いておこう」
火焔は少し考えて
「そうね」「焼けるのはいいなあ」
「では結城さんは焼き係に任命。どんどん焼いちゃってー」
キミがシチューを作っている最中に火焔をみてみると海の水を焼いて、煮詰めていた。濃い目の海水につけてまた焼いた。
「サバイバルだと、焼けないんだよね」
今度はキミが不思議そうに
「サバイバル・・・どうして?」
と尋ねると火焔は少し嬉しそうに
「煙多いと、敵に見つかりやすいでしょ?でもいいな。焼くのも。これ、のろしになるかも」
と言う話をしながら料理を作り終えて、食事を始めた。会話の内容は迎えに来ない理由についてだったがよくわからなかった。こんなはずじゃなかったのにとキミが頭を抱えて、ふと視線を下げると胡坐をかいている火焔の姿が目に入った。日も落ちて薄暗がりだったせいもあるのか見えそうで見えなかった。
キミは思わず視線を逸らしたが顔が赤くなるのがすぐにわかった。せめても救いは薄暗がりで赤くなっているのがわからないだろうという事だった。

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食事も終えて後片付けも一段落すると急に火焔が立ち上がって
「水浴びするか」
キミがコガと寝る場所を探しにいこうとすると火焔と一緒に水浴びに行ってしまった。取り残されたキミが移動開始しようとすると水音が聞こえる。音が大きいと言う事はそれほど遠くはないのだろう。キャーキャーと火焔の声が聞こえた。その後に
「むねをなめるなー」
と火焔とコガがじゃれ合っている声がした。キミの中の天使と悪魔が最終戦争のような勢いでぐるぐると戦っていた。そんなキミの葛藤を知らない火焔が髪を下ろして戻ってきた。キミが頭をぽかぽかと叩いている光景を見て
「どしたの?」
と聞かれてキミは一瞬返答に困った顔したのをみて
「へんなのー」
と笑ってキミの顔を覗き込んだ。その顔が眩しすぎてキミは誤魔化すように言い訳を始めた。これ以上近づかれると照れて赤くなっているのがばれてしまうから…。

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