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竜宮 司@詩歌藩国さんからのご依頼品


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――――――――――――その日は、朝から快晴だった。



昇る朝日が夜明けを告げ、光が澄んだ空に冴え渡る。


 陽射しが、竜宮 司の閉ざした目蓋を照らす―――――――――。
カーテンからこぼれる光が部屋の影を照らし出すように彼の意識にも夜明けを告げようとしている。


パチリと、眼が覚める。


シーツから手を伸ばし、枕元に置かれた時計を覗く。
現在時刻をみて、―――――軽く驚いた。目覚まし時計が仕事始めるより30分も早く意識が覚醒していた。
二度寝しようかとも思ったが、こんな日に寝ているのはもったいない気がした。
せっかく早起きしたんだし。

跳ね起きるように、シーツ、ベッドから抜け出す。軽く眼をこすり、メガネかける。

今日の予定を確認するようにつぶやく、えっと、予約の時間は・・・・。

カーテンを開ける。
朝日が差し込み、未だ部屋に残っている影を照らし出す。



まるで、絵に描いたような清々しい朝。陽の光を浴びながら背伸びをする。
こんなお約束な目覚めは、そうはないな・・・。


窓ガラス越しに外の気温が伝わる。耳を澄ますと小鳥が鳴いている声がする。


――――――まるで日曜日の子供みたいだな。あぁ、なんだかこういうのなつかしいかも。


クスリと笑い、竜宮 司は窓ガラスに映る自分の微笑みに気づく。
気恥ずかしくなり微笑を作る口元を押さえ、眼をそむける。



パジャマを脱ぎ、洗濯カゴへ放り込む。



昨日のうちに済ませてちゃったからやること無いけど・・・、

――――――――いそいそと出かける支度をはじめる事にした。



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  その日は、小笠原も快晴だった。




待ち合わせの場所より少しはなれた場所で竜宮 司は立ち止まった。

その視線の先には彼らを見つけたからだ。



      彼は竜と戯れていた。



 ユウタを背に乗せて穏やかな日差しを受けている地竜、コウタ。鈍く反射する光がユウタの顔を少しだけてらす。

地竜特有である蜘蛛のそれにも見える脚を広げ、まるでうつぶせになって寝ているように見えるコウタ。

――――――そして、そのコウタの背にうつぶせになっているユウタ。
ユウタはゆったりとした呼吸を繰り返しており、遠めに見ても昼寝をしているのだと分かる。


―――――なんというか、こういう生態の動物の親子みたいだな。
おもわず、離れたところからジット見つめてしまう。起こしてしまうのはどうかな・・・、いっそこのまま見てるのもいいかも。
なんて思ってしまう。



ふと、コウタが軽く震える。振動で上で寝ているユウタが眼を覚ましたようだ。
―――――あ、こっちに気づいた。 


正確にはコウタは竜宮 司が立ち止まる以前からその存在を確認しており、怪しいそぶりを見せようものなら迎撃するつもりだった。―――が上に寝そべっているユウタに遠慮していたらしく、しばらくはジッと索敵に専念していた。
伏兵は射ないようだったし、何よりここをおとづれる予定があるものが一人いるからだ。
近づいて来たが特に何をするわけでも無く、こちらを見ているだけの者が待ち合わせの相手(竜宮 司)であることを確認したコウタは軽く揺さぶってユウタを起こす。
起きたユウタがこちらに気づいた。振り向くユユウタに倣うようにコウタも視線を向ける。



ほぼ同時に振り向いた2人(正確には1人と1地竜)は、(竜宮 司から見ると)互いが同じ種族であったならばおそらく全く同じモーションで、好奇を漂わせる視線で、クルリと。




微笑ましい風景に思わず、ふきだしてしまう。



2人は、何故ふきだしたのか分からず、彼を見つめて同時に首を傾げた――――――――――――。



コウタの背中から飛び降りたユウタは、気持ちよさそうに背伸びをして、こちらを見ている。

竜宮 司は微笑んだまま、ゆっくりと彼らに近づく。 

「ユウタ君、こんにちは」


ユウタは竜宮 司の感情につられるように微笑んだ。
「こんにちは。―――――――――



微笑む彼と、表情は読めないが彼の兄が話しかける。



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――――――――――――その日は、朝から快晴だった。


空には雲ひとつない蒼、辺りからは山の木々の命を気づかせるような草木の、そして海からは心地のよい風と供に潮の薫りが漂う。
初めて会う彼らだがなぜか、懐かしく感じるのは――――――、



何か楽しいことが起きるような、



  幼い頃に友達と遊びに出かけた時のような、



    何をするにも初めてで、いつもドキドキした頃のような、





―――――――――そんな日曜日のような日だったからかもしれない。






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ログへ続く・・・、


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最終更新:2007年12月31日 00:19