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カイエ@愛鳴藩国様からのご依頼品


登場人物紹介
○カイエ@愛鳴藩国さん
http://atpaint.jp/kayiekayie/src/OB1184429538809.jpg
わんわん帝国に属する愛鳴藩国の国民さん
はてない国人の国のため、火のような綺麗な赤い髪をしている
犬耳の可愛い犬妖精さんで、子供の不幸には怒りを覚える心優しい乙女
小笠原ゲームにおいては「ミーア」を名乗っている方

○バルク(ACE)
黒のオーマに属し副将である方
「黒にして黒曜」のオーマネームを持ち
剣よりも魔法に秀で、薬草にも詳しいらしい博学さん
黒髪・長髪・長身・黒づくめのハンサムさん
そよ風に吹かれながら1人の女性が丘に立っている。
名をミーア。赤い髪のはてない国人である。
彼女は優しい風をその身に受けながら、そわそわと落ち着きがない。
 ミーア:「(今日はバルク様と勉強会…今日はバルク様と勉強会…)」
しばらくぶりに会う思い人を待っているようであった。
…犬耳がぴくぴくっと動いた。
空中に黒衣の騎士が出現する。
 ミーア:「こんにちはバルク様ー」
喜びもあらわに笑顔で手を振るミーア。
バルクと呼ばれた黒衣の騎士は、優しく微笑むとうなずいた。地上へと降りてくる。

今日、彼女は小笠原で勉強会を行う気なのである。
以前聞いた薬草の話について興味を引かれたのだ。
講師は眼前のバルクと呼ばれる黒オーマの騎士。
魔術に精通した彼から薬草について教わろうと言うのである。
 ミーア:「鹿が食べる薬草ってなんだろう?と本を見たんですが、良く分からなくて」
 バルク:「では少し、歩きながら話しましょう」
優しい笑顔のバルク。彼に笑顔を返しながらミーアは彼の隣を歩く。
バルクに連れられるまま歩く間、バルクが迷宮へと赴いていた事を知る。
迷宮とは危険な場所…そう聞かされている。
私の傍にはバロやマイトがいますから大丈夫と言われても…やはり心配である。
恋する乙女、なかなか悩みは尽きぬものである。

 バルク:「さ、ここですよ」
しばらく歩いていた2人、バルクが立ち止まった。
少し離れたところに家が見える。どうやら農家のようだ。
バルク曰く役に立つ植物は、大抵住まいの近くに植えているか生えているものらしい。
バルクがひょいっと地面からなにかを掴み取った。雑草のように見える。
 ミーア:「これですか。この薬草は何に効くのですか?」
まじまじと興味深そうに見るミーア。
バルクによると、”葛”と呼ばれる薬草との事だった。
紫がかった花びらに、なんだか良い匂いもしている。
 ミーア:「きれいですねーそれにいい香り」
小さな花びらをつんつんと突付いてみるミーア。
 バルク:「蔓は、編んで入れ物などに出来ます」
     「木を枯らすのにも使いますね」
すらすらと様々な利用方法がある事を教えるバルク。さすがに博識だ。
袖に使われた装飾、食用、他にも利用方法があると再び歩き出したバルク。
付いていくとそこは、崖の上であった。10mほど下には家が見える。
 ミーア:「あんなところにお家が」
 バルク:「ここに植えてやれば、土壌の流出を防ぐでしょう」
     「1年もすれば崖全体が緑色になります。砂漠近くでは砂漠化を阻止するのにも使います」
葛は成長が早い。1年で数mの長さまで蔓が伸び成長する。
 ミーア:「植物の力ってすごいですね」
感嘆しきりのミーア。

勉強熱心に聞くミーアにバルクが微笑む。手招きした。
 ミーア:「はい、なんでしょう?」
バルクは背を屈めると、ミーアの耳元で葛の本当の名前を教えた。
魔術を使うものにとって名前とは大事なものである。
それそのものに”力”が宿っているとも言える。
 バルク:「そこに、実がなっています。いくつか貰っていくと良いでしょう」
バルクの指し示す先、1mほどの所に枝豆のような実があった。
 ミーア:「これも食べられるのですか?」
手を伸ばして取ったミーアは振り返ってバルクに聞いてみた。
 バルク:「名前を知るのなら、使えるはずです」
バルクはミーアから実を一つ取ると、育て。と言った。

   にょきにょきにょき…

またたくまに3mほどに成長する植物。
 ミーア:「わぁ!」
ミーアはその光景に思わず驚きの声をあげた。
 バルク:「この根は、あとで食べましょう。蔓はそう、よってロープにでもしますよ」
長く伸びた蔓に触れながらミーアの方へと振り返る。
ミーアが微笑むとバルクも微笑んだ。
 ミーア:「よ~し、わたしも…育て!」
ミーアは手のひらの葛の実に向かって言葉をかけた。

   ぴょこっ!

芽が出た。
 ミーア:「きゃ!芽が出ましたw」
喜ぶミーアにバルクが微笑みかける。なかなか筋が良いと褒めた。
僧侶のアイドレスを着用しているからか、治療行為=生命の活性系には適正があるのかもしれない。
 ミーア:「よ~し、もっと…育て!育て!!育てっ!!!」
ミーアがさらに言葉をかけると、手のひらの実がぷるぷると震えた。
そして…

   うぞぞぞぞぞ…にょきにょきにょきにょき!

一気に成長する植物。葛の蔓が何重にも伸びてミーアの眼前に緑の壁を造っていく。
ひえええええ!?っと小さな悲鳴をあげるミーア。思わずバルクの腕にしがみついた。
バルクは微笑みながらミーアの造りだした蔓の壁に触れると、鎮まれと言った。

   しゅるしゅるしゅるしゅる…

爆発的に成長していた蔓が縮んで…蔓は元の実に戻った。
 ミーア:「あ、ありがとうございます…。」
しがみついたまま、バルクを見上げるミーア。
彼女を優しく見下ろすバルク。
目が合った。
ぴーーーーっと火にかけられたヤカンの如く顔の熱が急上昇するミーア。
 ミーア:「や、やっぱりバルク様はすごいですね…あ、あの、バルク様にも苦手なものってあるのですか?」
照れながら問う乙女。しかし、バルクの腕にはしっかりとしがみついたままだ。
 バルク:「たくさん」
 ミーア:「たくさん?」
思わず聞き返してしまった彼女にバルクは笑って言った。
 バルク:「ええ。たくさんあります」
 ミーア:「例えば?」
思いがけない言葉に興味をひかれたミーア、さらに問う。
 バルク:「バロは苦手ですね」
ミーアは意外な感じと思った。バロとバルクは黒のオーマの大将と副将という間柄である。
主従を越えた信頼という繋がりを感じていたからだ。
が…
 バルク:「私の説教をよく聞きません」
この言葉にミーア納得。
 ミーア:「それは、心中お察しいたします」
そう言いながらバルクの顔を見ると、彼は微笑んでいた。
また顔が熱くなるミーア。恋する乙女はまこと難儀なものである。

 バルク:「そろそろ時間ですね」
バルクが目を伏せて呟いた。
ミーアが名残惜しそうにバルクを見上げる。
 ミーア:「戻られるのですね、迷宮に」
心配気に見上げるミーアに向かってバルクは頷いた。
 ミーア:「どうか、お気をつけて。バルク様…」
思わず涙が零れた…
 ミーア:「私は、ずっと、バルク様のことを思っています」
     「…無事に帰ってきてください」
零れた涙を指で拭いながら、にっこりと笑った。気丈にも…
 バルク:「薬草くらいで大げさですね」
 ミーア:「大げさでしょうか?」
迷宮は危険だ、それは知ってる。だからこそ心配する、身を案じる。
 ミーア:「私は貴方が好きですから」
そんなミーアの不安を払うかのように、バルクは微笑んだ。
 バルク:「はい」
どこまでも優しいバルク。ミーアのHeartはキュンキュン!である。
 ミーア:「あ、バルク様、ちょっと」
思い切った乙女の一代決心。心の中では精一杯の勇気をかき集めている。
バルクが近寄ってきた。唇を隠しながら。
 ミーア:「わは、おぼえてるんですね」
思わず吹き出して笑うミーア。
そして、輝くばかりの笑顔のまま愛しいバルクに抱きついた。

   ちゅっv

首にしがみついたまま、バルクのほっぺにキスする。
 バルク:「唇を押し付けるのが好きですね」
困ったように、しかし、どこか嬉しそうにバルクは笑った。
 ミーア:「おまじないです」
にっこりと笑うミーア。この日一番な幸せな笑顔だ。

恋する乙女のおまじない…

貴方を好きのおまじない…

再会のためのおまじない…

ず~っと好き!のおまじない

fin



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最終更新:2008年01月06日 21:00