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忌闇装介様からのご依頼品


『ソックスハンターの詩』

作:1100230 玄霧弦耶


/*/


舞台は小笠原のにゃんにゃん分校。
その日、ソックス・ファルコンこと芝村準竜師・・・いや、あえてMr.Bと呼ぼう。
Mr.Bはご機嫌であった。新しい靴下が大量に入る予定だったのだ。
そして・・・ソレが彼の最後の時となった。


ソックスハンターの詩、完。


/*/









































あ、すいません。嘘、嘘です。
まだ続きます。と言うか始まったところです。


/*/


Mr.Bは即死した。
一撃であった。背後からのハリセンでばっさりであった。

『ふっ・・・いつもながら鋭い一撃・・・さすがだな、更紗』

などと余裕ぶっているが、さりげなく危険であった。
おそらくハリセンの素材が紙ではなかったのだろう。意識が一瞬で刈り取られる。

『いかん。なにか、なにか・・・』

靴下をこよなく愛し、靴下に人生を捧げた男。
そんな男を救うのもまた、靴下であった。
意識を失いかけた彼の眼の前に群がる靴下の群れ。
――いや、実際はakiharu藩国一同+αなのだが、彼の眼には靴下しか見えていないようだ。
とりあえず手っ取り早く近くにいた秋春の靴下を奪うMr.B。

「あぶないところだった」

華麗なる手腕にて靴下を奪い、そしてその臭いで復活する。人を超えた存在であるソックスハンターにのみ許された業である。
その手腕を褒め称えつつソックスチキンと名乗る人物が寄ってくる。
どうやら新参のソックスハンターらしい。
即座に戦力を測るMr.B。

『・・・RD5、といったところか。ちっ、最近のハンターの質も落ちたものだ』
※RD=リアルデータ。評価に直すと4である。因みに53万の場合は評価32程度である。

だいぶ失礼なことを考えつつ次の獲物を探すMr.B。
……ゴミめ、と言わないだけ自粛したとも言える。奴ならRD53万くらいありそうではあるが。

なにやらそんなことを考えている間にチキンは急にあいた穴に落ちたり天井にぶら下がったり忙しそうなので放置する。
そもそも彼の興味は周囲の靴下にしか向いていない。

一人の女性・・・いや、女性型人造人間である労働一号かれんちゃんに眼が行く。
人造人間の靴下。紛れもないレアものである。もう少し時代が進めばいくらでも入手できそうではあるが、彼の生きる時代にはまだ人造人間は居ない。

ターゲット、ロック。Mr.Bの眼が光る。
有象無象が群がる。戦力分析開始・・・低い、低すぎる。
靴下を相手にした際の彼の動きは人のソレを超える。大よそ人ならざるものには止めることは不可能!
……のはずであったが、彼は盛大にずっこけた。

背後からの一撃であった。

サーラに群がるakiharu藩国民一同。
Mr.Bを止めたのは彼女の一撃である。手にした鉄棍棒を麻酔用・医療用と言い張る彼女にやや怖気づきつつも賞賛する一同。
実際のところ、どう考えてもそれで麻酔を行なうといろんな意味で危険な気がするが、ソコは考えないようにしているらしい。

『不覚・・・更紗と同じ気配を感じたとでも言うのか・・・』

倒れたまま放置されるMr.B。
先ほどから感じる、後頭部に押し付けられる硬い感触。サーラがまだ押し付けているらしい。
およそ人としての扱いを受けてないが、いつもこんな感じがすると思うMr.B。

そんなことを考えた罰か。
はたまたソレが彼の業(ごう)か。

騒音、衝撃。降り注ぐガラス。
ウィチタ更紗、爆☆誕!

……と、言わんばかりの登場をし、サーラからMr.Bを襟首を捕まえて引ったくり、対峙する更紗。
静かに。静かに燃え上がる二人。
実際は燃えているのは更紗のみではあるが、あえてここは「二人」と書く。
一言、二言交わした後、窓から校庭にでる更紗。勿論Mr.Bもつれている。

「更紗。引きずられるとガラスが食い込んで流石に痛いのだが」
「浮気者、浮気者・・・」
「聞いているのか、更紗」
「浮気者浮気者浮気者」
「あのー。更紗さん?」
「浮気者浮気者浮気者浮気者浮気者・・・・」

静寂、そして悲鳴。
それを眺める一同。
今日もある意味で、小笠原は平和である。


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「酷いめにあった」
「他の女の靴下なんかに手を出すから」

しこたま殴られた後でさらりと復活するMr.B。
というか、更紗は自分の靴下を奪うのであれば良いのだろうか。
ソックスハンターの(事実上の)妻ならざる身では良くわからない感覚である。

「いや、信じてくれ。本当だ。あれは未遂だった」
「なお悪いわ!」

実際は男の靴下は奪取しているが、そこはスルーである。
荒い息をしながらロケットランチャーを展開する更紗。弾を込める。
Mr.Bの静止も聞かずに発射。

爆発。炎上。教室は粉々になった。
もっとも、ギャグなので人は死なない。半分ほどが黒焦げになり、半分ほどが避難した。
ギャグは偉大である。ソレでいいのかは良く判らないが。
兎も角、教室は大惨事である。こぞって逃げる準備をしている。

『いかんな。このままでは今回の目的が・・・』

こっそり離脱しようとするMr.B。
即座に捕まえる更紗。
これぞ熟練の手立てである。ロケットランチャーを向け直す更紗。

「まて、早まるな。この距離で撃てばお前もただでは済むまい」
「ええ、わかっています。わかっていますともっ!!」

器用にも片手でランチャーを構えたまま音速の打ち下ろしを放つ更紗。
地面にはさまれ跳ね上がるMr.B。20mほど吹き飛ぶ。
即座にソコを狙ってロケットランチャーが発射される。空中で爆発。
さらに吹き飛ぶMr.B。空に輝く潰れたトカゲの顔。勿論口元は光っている。

悪は、ついえた。

「いや・・・」

思案する更紗。何かが可笑しい。そう、何かが・・・

「まさかっ!?」

吹き飛んだ先をもう一度確認する。
ものすごい速さで小さくなっていく人影が一つ。いや、二つ。片方はソックスチキンと名乗っていた男であった。
Mr.Bの方は、大方自分から派手に吹き飛んで衝撃を殺し、爆発は靴下で防いでいたのであろう。
一級のソックスハンターに出来ぬことは、無い。

「あんのろくでなしがぁぁぁぁ!!」

激昂する更紗。
彼女の戦いはまだ、続く。


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場所は変わって小笠原の海岸にあるリゾート地区。
そこから少し離れた場所にて攻防が行なわれていた。
逃げるB、追う更紗。ソレをさらに追うチキン。
何か順番が可笑しくなっている気がするが、そこは能力の違いという事で納得していただきたい。

「くっ、追いつけないっ!何とかして伝説の人物をお救いせねば!」

チキンの鞭が唸る。器用にも走りながらMr.Bへ鞭を走らせ、捕獲する。
そのまま引き戻し、更紗が反転する前にトンズラする予定であった。
が、更紗のほうが一枚上手。チキンの数倍華麗な鞭捌きでMr.Bを縛る。
ギリギリと鞭の締め付ける音。間にBを挟み、対峙する更紗とチキン。
所謂「引っ張り愛」である。

「あぁ・・・いい、違う。はなせ!」

一瞬恍惚の表情を浮かべつつ、即座に抗議するMr.B。
その言葉にさらに鞭に力が入る両者。

「私のほうがいいっていいなさい」
「Mr.B、こっちにはいいソックスがありますぜ!!」

自分を見ろという更紗とソックスでつるチキン。
そもそもにしての論点が違う気がするが。本人達はいたって真面目である。
一瞬、更紗の動きが止まる。遠くで放ったサーラの一言が時空とか色々超えて届いたらしい。
Mr.Bの額に汗が浮かぶ。

「逃げるぞ」
「応です!!」

靴下の側に味方するB。
実際は恐怖を感じて逃げたといった所か。己の本能に従ったとも言う。
走るBとチキン。後方から湧き上がる質量をもった殺意ともなんともつかない気迫。
アレこそ万物の王のみが持つ『王気』(オーラ)というものであろうか。いや、どうでもいいが。
そもそも王じゃないし。

ともあれ、チキンを従えて走るMrB。海岸にでた。
両手を交差させて突撃するB。迎撃に飛び出るコガ。
チキンがMr.Bの身を案じ、コガの足に鞭を巻きつける。
が、ソレより先にBはジャンプ。コガの鼻に靴下を当てる。
人間の比ではない嗅覚が仇となり、コガ、殉職。
そのまま着地地点にいる和志を蹴り倒す。和志は素足派であった。

その光景を見つめるふみこ他ACE一同。
ふみこ、ミュンヒと共に離脱。
サーラ、かれんちゃん&徳河の掘った穴に退避。
火焔、コガを蹴っ飛ばして復活させてから撤退。
そして、きっかりその3秒後、ミサイル着弾。

またも爆発、爆発。
舞い上がる砂、はじけ飛ぶ海水。
今日も小笠原は平和である。


/*/


爆発の後、数秒。
炎の中から現れる、女が一人。

「に・が・す・か」

既に人ならざるものとなった更紗が追いかける。

「にげるんだよ。靴下があるからな」
「靴下がある限り、地平の果てまで逃げますぜ!!」

そして、逃げるMr.B。追随するチキン。

「死ねこの変態!」

怒髪天を突く、とはこのことであろうか。
爆風と熱気で実際に髪の毛を逆立てつつさらに追う更紗。
カールした髪が逆立つ様は正しく鬼のイメージを与える。

……と、そこに飛んでくる何気ないサーラの(黒い)一言。
更紗、足を止める。自分で悪口言うのはいいが他人に言われるのは気に食わないらしい。コレが愛か。
それはさておき、にっこりと笑った後でサーラをロック。そして発射。
サーラを襲うミサイルの群れ。そしてミサイルの前に立ちはだかる国民達。
爆発、爆発。そして炎上。ついでに黒こげ。
どうでもいいが今回のSSで爆発と言う単語を何回使ったか数えるのが怖い。

今度こそこの隙に撤退するMr.B。

「チキンとか言ったな。使え」

放り投げられる特殊素材で出来た靴下。チキン、キャッチ。

「着いて来い」

そう言うが否や、靴下を一振りして空気を含ませ、鼻に当てるMr.B。海にダイブした。
少し迷ってから同じ行動をして鼻に当てるチキン。ダイブする。
水中でどうやって息を、とおもったチキンは驚愕する。

なんと、息が出来るのだ。
正確には靴下の中にたまった空気と臭いを鼻から体内に取り込み、そのまま鼻から戻す。ソレを繰り返すことによって水中活動を可能にする水陸両用靴下の効果であった。
……正直、書いてて非常に頭の悪い文章の気がするが、まっこと気のせいである。気のせいといったら気のせいである。

(さすがの更紗も水中までは追っては来れまい。ミサイルも届かん)
(素晴らしいです!Mr.B!)

唇の動きだけで会話するBとチキン。器用な奴らである。
彼らは進む。その先に靴下がある限り。


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30分後。
元居た海岸からおよそ10kmほど離れた海中で高速で泳ぐ魚影(?)が1つ。
Mr.Bであった。その遥か後方には黒い影。

Mr.B、逃げる。足には巨大な靴下がついていた。
足ヒレ代わりにして水中を高速で泳ぐB。本気で頭を疑いたくなる光景であった。
補足すると、チキンとは途中で別れた。息が続かなくなって水面に出てしまったのである。今頃、ロッカールームで靴下を物色しているだろう。

(ぬぅ、更紗の奴。本気だな)

後方の黒い影の先端からさらに小さな黒い影が飛び出してくる。
魚雷だ。まっすぐBを狙っている。どうやら大きい影は潜水艦のようだ。

(魚雷・・・か。仕方ない、やるか)

Mr.Bが反転する。大きく息を吸い込むB。体が一回り膨れ上がる。

「ソックス・ヴォイス!」

何故か水中に響くBの声と共に口から発せられる指向性をもった超音波。
続けて言葉を発するMr.B。超音波が増幅されていく。余波を受けて服に亀裂が入り始める。
魚雷に命中。そしてそのまま直進する魚雷。
目前まで迫った魚雷を片手で押さえるB。続いて迫る魚雷も手や足で弾く。
ソックス驚異のパワーで魚雷の信管だけを狙い、粉々にしたのであった。
まったくもって人外の力である。


一方その頃、潜水艦内部。

先ほどとは打って変わって凛々しくなった更紗が指揮を執っている。

「水測長。敵影は?」

報告は健在、であった。
そもそも爆発すら確認されていない。

「あんの男・・・」

本気か。本気で逃げるつもりか。
更紗、泣きたくなる。

「全速で追いなさい!」

速度を上げる潜水艦。
既に部下の方が涙目であった。


視点は戻る。

(まずい、逃げるか)

再び全力で逃げるB。追う潜水艦。
舞台を水中に移して再度繰り広げられるハンターと風紀委員の攻防。
……この二人の関係に爆発が起こらない物語を切に願う筆者である。


閑話休題。
さらに数分程逃げたところでMr.Bは水面付近に何かを発見する。
先ほどの靴下達・・・いや。元、である。今は全員水着だった。
徳河などはMr.Bを確認した瞬間に引き返したが、国民達はとどまった。
ソレが、国民達の生死を分けた。や、死んでないけどね。


再び、潜水艦。

凛々しさが消えかかっている更紗が指揮を執っている。

「水雷長!魚雷の装填を!!」

水測士よりの「反応多数、一般市民と仮定されます」という意見と水雷長の「これ以上は環境汚染が!」という絶叫を無視し、叫ぶ。

「いいからやりなさい!トドメを!浮気者にトドメを!」

部下、涙目で『この後休暇を貰ってリゾートを楽しもう』と思うことで辛うじて自我を保っている。
まったくもって酷い職場(?)だった。


今までに無い数の魚雷が発射される。
もうヤケになったのか、次々と吐き出される魚雷。流石のBも数が多すぎて防げない。

(ちっ・・・!数が多いっ)

今までに無く真面目な顔のMr.B。流石に命の危険を感じているようである。
急速旋回し、魚雷の方に進む。その直後に起こる大爆発。
爆発により衝撃と水流が国民とMr.B。その他色取り取りの魚達を襲う。
そして、爆発によって起きた水柱と吹き飛ぶ国民達を見るソックスチキン。

魚達を除いては、小笠原は平和であった。


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数十秒後。
水面には色取り取りの魚に混じってプカプカ浮かぶ国民達と一足先に退避したACE。それと浮上した潜水艦が居た。
大漁だとか勿体無いとか言っているが。それ以前に大規模環境破壊である。良い子のPLは極力真似をしないように。

「どこだぁ!勝吏ぃ!」

念のため、勝吏とは芝村準竜師ことソックス・ファルコンことMr.Bのことである。
その言葉を受けて靴下つけた釣竿を垂らすチキン。Mr.Bの安全を確認しているらしい。

『ふっ。一か八かの賭けであったが・・・どうやら正義は俺と共にあるらしい』

Mr.Bは無事であった。水流に逆らわずに乗り、潜水艦の近くまで吹き飛ばされたところで捕まっていたのである。
そのまま浮上した隙に逃走する予定であったが、甲板に更紗が出てきた。チャンスである。


~ここからは必○仕○人のテーマを思い浮かべてご覧下さい~


パキパキ、と片手だけで指を鳴らすMr.B。
もちろん、鳴らした指には靴下が握られている。
音も無く移動するMr.B。水面で叫ぶ国民達の声で振り向く更紗。
眼が合う。驚愕の顔になった瞬間に更紗の顔に押し付けられる靴下。
一週間モノだった。

「正義が勝った・・・」

まったく、襖か障子が欲しいところである。
兎も角、Mr.Bの勝利である。悪はついえた。
そしてこっそり甲板によじ登り更紗の靴下を狙うソックスアイロン。

だが、甘い。
ソックスハンターが人を超えた存在ならば、ソレを追うものも人を超えた存在。
即座にソックスアイロンを蹴り殺すと再びMr.Bと対峙する更紗。

「これくらいで……」
「甘酸っぱいだろ」

一言ずつの会話を終え、二人の戦いが始まる。
互いに互いを見つめたまま、動かない。いや、動けない。
達人同時の戦いは、動いた瞬間に決着がつく。ヘタに動いたが最後、それは敗北を意味する。
周囲の国民が風紀委員とハンターに別れて互いに支援を送ろうとし、コチラも牽制を始める。
長い長い沈黙が訪れた。


ここで話は変わる。
結城火焔という少女がいる。
雷電に育てられ、雷電と共に生き、今も雷電と共に過ごす彼女は現在の状況が理解できないでいた。
彼女にはパートナーが居た。共に育ってきたコガという白い老雷電である。
コガは長く生きたため、非常に人間臭い。思考も人間のソレに近い。
つまり、彼女が理解できなくとも、コガはこの状況を理解していた。

コガは甲板の上の二人を眺め、頷いた。『これも若さか』といわんばかりである。
火焔、理解できない。
理解できないので、聞いてみた。彼女はパートナーを信頼していた。
コガ、答える。『愛と言うやつさ』
火焔、余計に理解できない。
愛ってなにさ。である。そもそも世間一般の愛は爆発とか爆発とか炎上がついてこない。これは非常に特殊な例である。
理解できないので、今度は直接聞いてみた。

「ねぇ、二人は愛しあってんの!?」

結城火焔という少女が、いる。
雷電に育てられ、雷電と共に生き、今も雷電と共に過ごす彼女は世間一般の配慮とかがほんの少し。ほんの少しだけ、欠けていた。

沈黙は違う意味での沈黙になった。
イメージとしてはピンと張り詰めた空間が「ざわ・・・ざわ・・・・・」の空間になったと言うべきであろうか。

更紗、固まっている。
Mr.Bも、固まっている。

火焔の頭に「?」マークがいくつか浮かぶ。


話を戻そう。
火焔の一言により、全体的に思考が停止している。
そのくせ、妙にざわざわする状況。
どちらかというと、ACE以外は妙にニヤニヤしているかこの後の騒動が心配でドキドキしてるかのどちらかだが。

みなの注目を一心に集めた更紗とMr.Bは・・・

落ちた。同じ方向に落ちた。しかも同時であった。
水しぶきが二つ、キッチリ同じタイミングで上がる。違いは比重の違いによる音だけであった。
急な動きに混乱する一同。
逃げようとするもの、仲がいいなあと言うもの、何故か感心するもの。
そんな彼らを眺め、次いで落ちた二人を見、コガは盛大にため息を着いて回収に行った。

海岸まで引き上げ、体を振るって水を飛ばす。周りには褒め称える国民達。
彼の苦労人(?)だった。そして、それはもう暫く、続く。


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問題は、ソコからであった。
意識の戻らない二人をどうするか、ではなく。周囲の流れであった。
何故か二人に愛を説くもの。食事を始めるもの。黒いセリフをはくもの。ete……
まったくもって一貫性が無い。
と言うか、この日は一貫性の無いことが一貫性。とかいう訳の判らない状況のようなものである。ソックスハンターVS風紀委員は世界の法則をも変えるのか。

と、ここまではよかった。ここまでは。
とある国民がうっかり口を滑らせた「二人の愛は10歳並?」と言う言葉に反応した二人は即座にその国民を蹴り殺した。
数え切れない数の人間が死んで生き返る。正しく混沌と言う単語が良く似合う世界であった。

「違いますからね」
「当然だ」

照れて否定する更紗。それに同意するMr.B。
ソレを見て「素直になれないのもまた愛の形」といったものは同時に蹴り飛ばされ10m飛んでバウンドした。
本日は安全が大暴落である。

「違いますから」
「当然だ」
「なんで当然なんですか」
「あ、あのな」

更紗、傷つく。
自分で否定するのはともかく相手に否定されると傷つくのであった。
涙目でMr.Bを見る更紗。それを見て慌てるMr.B。

そして、世界が一変する一言がサーラの口より発せられる。

「んーと。面倒くさいから、別れればいいのにー」

世界が、凍った。
さっきまで流れていた「ざわ・・・ざわ・・・・・」の空気が一変である。
徳河&かれんちゃん、穴を掘り始める。逃げる準備であった。
国民達もサーラに同意しながら穴を掘り始める。

「何をこの暗黒医者っ!!」
「そうだ。そもそも別れる前につきあってない」

地雷原で舞う漢、降臨。
この称号はカッとなってつけた。でも反省はしない。
再び世界が「ざわ・・・ざわ・・・・・・」に戻る。
更紗が拳銃を取り出し、Mr.Bの頭に一発心臓に二発撃って射殺した。乾いた音だった・・・
所謂モザンビーク撃ちだった。

そのまま怒って帰る更紗。
ソレを見て素直って大切ですね。などというサーラ。
なにやら諸悪の根源はサーラではないかと思うが、気にしてはいけない。
そしておもむろに蘇生を始める国民達。おもむろに生き返るMr.B。

「死ぬかと思った」

このセリフさえ言っておけば生存率100%とも言えるセリフを言うMr.B。
皆、さりげなくサーラが突っ込みを入れているのを気付かない振りをし、Mr.Bに群がる。

「俺は悪くない」

そして、続いたセリフがソレである。
全員ガッカリだった。
口々に謝るべきだ、男の器を見せるところだ、仕事に差し支えますよと言う国民達。

「・・・・・・」

流石に何かを考えるMr.B。しかし返ってきた答えは

「だ、誰が謝るか。謝るなら更紗があやまるべきだ」

であった。全員再度ガッカリである。
巻き起こる謝れコール。
とりあえずMr.Bは音頭を取っていた和志を蹴り殺す。本日二回目であった。バーベキューに突っ込んだ。
そこに現れるチキン。

「いやいや。ソックスがあればMr.B様は満足のはず。更紗さんはまた別の男を見つけますよ。傷心ですし」

肉の焼ける良い香りが流れてくる中でチキンの言った言葉はBの心を揺さぶった。

「そ、そうだ。ははは」

辛うじて返すが、冷静さがものすごい勢いで降下していく。
続いて述べられるチキンの言葉。

『バー・・・傷心・・・酒・・・男前・・・?』

高速回転するMr.Bの脳。
そして結論をはじき出した。

「急用を思いついた」

一瞬で立ち去るMr.B。
穴を掘っていた徳河が穴からひょっこり顔をだし、安堵する。
次の娯楽対象として掘られた穴に興味の移る国民達。

今日も小笠原は穴だらけになったが、平和である。


/*/


日が、暮れる。
天文台の上の方に人がいた。更紗だ。
更紗は拗ねていた。泣いていたとも言う。

『どうせ、来やしない・・・』

あの場は怒って帰っても、もしかしたら追いかけてきてくれるかもしれない。
どうせ来ないとは思う。それでも帰れず、暫く歩いた後、誰にも会いたくなくなって立ち入り禁止の天文台までいって花火を見ていた。
山をくり貫いただけあって、上まで登れば遠くが良く見える。欠点は足を踏み外すとまっ逆さまであるが。

『一緒に見ようと言ってくれたのに・・・』

本当にMr.Bが言ったかは実際の所わからないが、恋する乙女は無敵なのである。

花火が、上がる。

誰にも会いたくなかったが、一人でいるのは寂しくなった。だが、今更戻れない。
更紗は急に自分が惨めになった気がして、もっと泣きたくなった。

花火が、上がる。

「あんなに否定しなくても良いのに」

呟いてみる。少しは気が晴れると思ったが、まったく晴れない。
いつもそうだ。あの人は自分を見てくれない。

「・・・・・・」

今更帰れず、探しに行くことも出来ず。でも最後は戻らないといけない。
いっそこのまま飛び降りてやろうか。とも思った。

花火が、上がる。

サーラの言葉が脳裏をよぎる。
後三回花火が上がるまで。ソレまでに来なかったら本当に飛び降りてやろう。そう、思った。

花火が、上がる。

「・・・・・・」

更紗は自分がいなくなったら勝吏がどうなるかを考えた。
必死に頭を振って考えを打ち消す。どうせ、考えても無駄だ。

花火が、上がる。

「・・・・・・」

勝吏は今頃何をしているだろう。
そう考えている自分に気付き、また泣きたくなる。

花火が、上がった。

「・・・・・・・・・バカ」
「いきなりだな。更紗」

立ち上がって一言だけ呟く。それで最後のはずだった。
最後のはずの言葉に返事が帰ってくる。
思わず振り向く更紗。眼の前およそ5mに、Mr.B・・・いや。
芝村勝吏が、居た。

どうしていいかわからなくなる更紗。
来てくれた嬉しさと今頃来たと言う怒り。そのほか様々な感情が混ざり合って最早訳がわからない。

「今更何しにきたんですか」

頭の中で幾つも。本当に幾つもの言葉が廻る。
そして、口から出たのは飾り気も何も無い言葉であった。
更紗、涙で顔が崩れているが、また泣きたくなる。

「小笠原中を探し回った」
「また嘘ばかり・・・」

勝吏の言葉に嘘は無い。実際に小笠原中を探し回っていたのだ。
ただ、何故かバーを重点的に探していたせいで時間を食っていた。
と言うか、そもそも時間的にあいていないのを無理に探してまでいた。心の中でチキンに悪態をつく勝吏。
そんなことを知らない更紗は『また嘘をつかれた』と、涙があふれた。

「泣くな」
「泣いてません」

ばっちり泣いているが否定する。
肯定すると負けた気分になるのである。この当たりが素直になれない所以だろうか。

「・・・泣くな」
「泣いてないったら!」

恐慌に陥る更紗。
ぐるぐるを通り越していまやくるくるである。
思わず反射的に銃を構え、威嚇のつもりで撃つ。
だが、ろくな狙いをつけずに放った弾丸は勝吏の腕を掠める。
勝吏の腕から、血が、流れる。

「・・・・・泣くな」

血も拭わずに勝吏が一歩踏み出す。
銃声かはたまた愛する人の流す血のためか。どちらにせよ少し冷静になった更紗が一歩下がる。
もう、後に足場は、無い。

「これ以上近づいたら、撃ちます」

今度は心臓に銃口を向ける。
しかし、勝吏は動じない。それくらいは、更紗のことを理解していた。

「撃て」

勝吏、ゆっくり前進。距離が詰まる。
下がるに下がれない更紗。
足元の砂利が、遥か下のたんぽぽへ吸い込まれる。

「身を投げます」

勝吏、止まる。
更紗の眼が本気だった。冷静さを適度に失っているこの状態ならば本気で身を投げるだろう。
沈黙。勝吏、動けない。更紗もまた、動けない。

「落ち着け、更紗」

無言の壁を先に破ったのは、勝吏であった。
更紗は相変わらずぽろぽろ泣いている。この表情も少し可愛いと思う勝吏。
もっとも、即座にその思考を払い取り、更紗の眼を見つめなおした。
更紗はまだ、泣いている。

「もう・・・」
「もう嫌なんです。貴方がいつも、人前で否定するのが」
「私がそんなに・・・お嫌いですか?」

口火を切ったかのように語りだす更紗。
勝吏はと言うと、いやそんなにいつも否定と言うか嫌いと言うかええええええー?といった考えは億尾にも出さず、しかし必死に言葉を探し、

「違う」

とだけ言う。勿論、更紗が泣き止むはずも無い。
ソックスハンター界で伝説の人物であろうと、こういう場面にはめっぽう弱い。
既に脳内では
『いや、違わないのか。いやまて、違う、違うぞ。しかし泣き止まぬ。ええいどうしろと言うのか!!』
てなもんである。
勝吏、考える。コレを外せば自分の一生が終わると、本能で感じ取っていた。
『何が問題だ。否定か?否定がいかんのか?ならば・・・っ』
結論が出る。表情は極力変えず、口に出す。

「ならば、正式に告知しよう。それでいいか?」

全開で泣き出す更紗。どこにそれだけの量が入るのかというほどの量である。
ぐしゃぐしゃを通り越した顔をしながら、首を振る。

「貴方はいつもそう。ご自分ではなにもしようとしない」
「いや、あの、腕打たれたりしてますが。あの、更紗さん?」

更紗の言葉に思わず素の反応を返してしまう勝吏。
しかし、更紗は聞く耳を持たないというか、既に聞こえてない様子である。
そのまま、わーっと泣きながら駆け出した。
勝吏、考える。考える。考えた上で、走り出した。

無名世界観では珍しいとされる光景が繰り広げられる。
すなわち、逃げた女を男が追いかける光景のことだが、なんとなく最近はそうでもないような気が、少しだけする。
遠くから声が聞こえる。口々に応援しているようだ。どっちを応援してるかはさておき、逃げて追いかけての当人達にはたまったものではない。


また、話は変わる。
結城火焔という少女が居る。先ほどと同じ出だしだが気にしてはいけない。
雷電に育てられ以下略の彼女は、また状況がよくわからなかった。
彼女のパートナーであるコガに今回も聞いてみると、「修羅場」だという。
銃声がしたので着てみたら何かの言い争い。コレが修羅場ってやつなんだろうか。
実際の修羅場では銃声は・・・いや、無いと言い切れないのが恐ろしいところではあるが、基本的にはない。どっちかと言うと刃物である。良い子も悪い子も両方真似しないように。
兎も角、よくわからない上に周りから色々言われたり状況説明されて余計判らなくなったりした彼女は、黙ることにした。ついでに、さっきなんか凄いことになってたというのもある。

暫く眺めていると女のほうが走り出す。
急に皆声援を上げ始める。一体どういうことだろうか?
とりあえず、なんか二人ともウジウジしてんなぁ。と思った火焔であるが、周りの反応を考えて珍しく自粛していた。
すると、火焔にも話が振られる。あの二人を応援してやって欲しいらしい。
火焔はよしきた!と思い切り息を吸い込んだ。

「いくじなしー!」

コガも同時に叫ぶ。いっていることは同じだった。
その声(というか発言内容)に国民が驚くが、更紗にも効果があった。
いきなり意気地なしといわれてつんのめったのである。更紗と勝吏の距離がだいぶ縮まった。
火焔、ガッツポーズ。湧き上がる賞賛の声。
ほんと、最初からこうやってりゃいいのに。と思ったかは知らないが、火焔は満足そうであった。


視点を戻すと、二人は未だに走っている。
距離が縮まったお陰でいまや言い争いもプラスである。

「だっ、だれがいくじなしですか!」
「俺が言ったのではない」
「また、またです。嘘ばかり」
「え、ちょ、それは流石に違う!」

器用に逃げながら泣きながら叫びながら突っ込みながら。
伊達に長年付き添ってるわけではないと言わんばかりのやり取りである。
しかし、長い追いかけっこも終了である。

「あっ!」

更紗が、眼を瞑る。今度こそ本当に躓いたのである。
一瞬の浮遊感、そして、引き戻される感覚。
体を襲うはずの痛みが来ないのを不審に思いながら、更紗が眼を開く。
勝吏が、抱きとめていた。

時間にしては一瞬だが、二人には長い沈黙が訪れる。
こんな近くで顔を見るのは久しぶりではないだろうか。最後に抱きしめたのは何時だったか。
そんなことを思って勝吏を見つめる更紗に、優しく声が掛けられる。

「泣くな」

先ほどと同じ言葉。しかし、更紗の心に響き渡る。
他に言うことがあるでしょうに。などと考えながら、更紗がまた泣く。
今度は嬉し泣きだった。この一瞬だけで今日の全てがよかったように思える。

「泣くなと言うに」
「……泣いてません」
「そうか」

勝吏、更紗の頭を数回撫でてから、再度抱きしめる。
これ以上逃げられては堪らんからな。などと心で言い訳しながら、微笑む。
本日の予定は達成できなかったが、これはこれで良いとも思った。

背後で、花火が上がる。

最後の一発だからか、特大だった。
二人の後ろで巨大な花が咲いた。

「花火・・・」
「花火がどうした?」
「ちゃんと見れませんでした」
「・・・」

勝吏、考える。
なんとなく、こう言うべきだと思った。

「・・・また、こよう。今度は二人でだ」
「・・・嘘ばっかり」

そういいながらも、更紗の顔は笑顔だった。
その顔をみて、安堵する。予定は埋まってるが、まぁ、どうにでもなるだろうと考えた。
今はそんなことより、腕の中の更紗が逃げないように抱きしめて置く事にした。

ソックスハンターと風紀委員の二人にはこの後も靴下とか爆発とかが付きまとう。
が、今はこの二人に幸多からんことを、願う。

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一方その頃、少し離れた旧天文台の頂上。

ミュンヒハウゼンは主であるふみこの命に従いここで一人準備をしていた。
彼の手にはドイツの誇るH&K社(ヘッケラー&コッホ社。決してどこかの探偵事務所ではない)の狙撃銃、H&KPSG-1が握られ、主の合図を待っている。
第五世界にH&K社があるのかとか、もっといいのがあるとかの突っ込みは受け付けない。

ふみこの手が、上がる。
スコープの先に見えるのはつぶれたトカゲ・・・もとい、芝村勝吏。
走ってはいるが、ミュンヒにとってこの距離では眼の前も同じであった。
ゆっくりとトリガーに手をかける。
頭、胸、足、と狙いを下にさげていく。今回は一撃で仕留めるのではなく、逃げている女を呼び戻すためだということを忘れかけていた。
自粛し、ふみこの合図を待つ。ふみこの手が下がれば、弾はまっすぐ勝吏の足を打ち抜くはずであった。

……しかし、何を思ったかスコープから頭を上げ、銃を解体して収納し始める。
勝吏が更紗を抱きとめたのだ。戦略目標が成就された今、彼の狙撃は必要ない。
次の主の命令のため、彼は旧天文台から飛び降りる。

そろそろ花火も終わる。何か主の為に涼の取れるものを準備しなくては。
彼の休まる時間は殆どない。急いで次の準備に掛かった。


小笠原は穴だらけだったり爆発があったり修羅場があったりするが、いつもかわらず平和である。

めでたし、めでたし。

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~おまけ~


大勢いたギャラリーも去った頃、二人はようやく長い長い抱擁を終えた。
途端に更紗が座り込む。足が、脹れ上がっていた。

「どうした」
「いえ・・・すみません。先ほど捻ったようで」

最後の抱き寄せた瞬間を思い浮かべる勝吏。まさか、あれか。
無言で手を引き、足を痛めさせないように更紗を立たせる。
急な行動に驚いている更紗を、抱え上げる。所謂お姫様抱っこというやつである。

「すまん」

謝る勝吏。流石にこう、今回は自分が悪いような気がしたのであった。
しかし、更紗はそれどころではない。急に立たされたので驚き、どうしても押さえきれない足の痛みに顔を顰め、そして、今は真っ赤である。
『え・・・あ・・・えー!?』
とかを考えたかは置いといて、既に眼がグルグルである。
何に謝られたのかも判らない。必死に言葉を探して探してつむぎだす。

「その・・・恥ずかしいです」

それだけ言うのが限界だった。
果てしない恥ずかしさと嬉しさとでも現実に引き戻す足の痛みでもう何も考えられない。
いっそのこと、これらの要素が一つでも欠けていれば冷静になったかもしくはその逆かであったのだが、あいにくと中途半端に夢と現実を彷徨うこととなった。

勝吏も、考える。
今日は変に考えてばかりだな、等と思いながら、こういうときはこういうものだったのではないか。と考えた。
別のパターンを考える。こういうことに弱い彼には別パターンを考えてもヒットするものは精々一つだった。

「こういうときは背負うべきだったか」

で、ある。
正解のような間違いのような感じだが、世間一般の男子諸君も多分どちらかしか出ないと思われる。
……それを実行するかしないかは別として、だが。
更紗も更紗で、真面目にどちらがいいか考えてしまった。
本来は別の選択肢もあるだろうが、この状況でどちらかと選択肢をだされると、どんな人でも案外ほかの事を考えられない。

「・・・こ、このままで、よろしいかと」

おんぶとお姫様抱っこ。
ある意味究極の二択を考えたお陰で、更紗は吹っ切れた。
いや、正確には別の世界に旅立ったとも言えるが。
足の痛みも気にならなくなり、嬉しさと恥ずかしさで顔が少し、綻ぶ。
そして、ふと思い出す。いつもならこの辺で・・・

「・・・っ!!」
「なんだ、急に。落としてしまうところだったではないか」

いつもならこの辺で、間違いなく靴下バズーカとかが来るはずだった。
どちらかというと、勝ったと思ったところで逆転されるのだが。

「今日は」
「なんだ?」
「今日は、逃げないのですか」

逃げてたのはそっちだろう。と言おうとして止める勝吏。

「まぁ、たまには一つの靴下に縛られるのも、良い」

即座に更紗の左アッパー。

「・・・痛いではないか」
「このっ・・・変態!」

また泣きそうになる更紗。悲しかったり嬉しかったり本日は本当に忙しい。

「判った。言い直そう。今日はそなたの勝ちだ」

つぶれたトカゲのような顔を暫くもごもごさせた後で、更紗を少し上に掲げる。
そして、小さく更紗にだけ聞こえるように耳元で囁いた。

「・・・そうです。判ればいいんです」

機嫌を直す更紗。
何を囁いたかは、読者のみなの想像に任せる。
流石に、其処まで書くのはその、無粋だろう。

「さて、帰るか」
「いえ」
「なんだ」
「その、今日はもう少しゆっくりしましょう」
「・・・はしたないぞ」

二回目の左アッパー。しかもさっきより強い。
さらに、首を絞める更紗。

「私はただ、次の機会があるかもわからないからですね」
「すいません、ごめんなさい。首から手を離してください」
「判ったらさっさといく!」
「はいわかりましたいやーさらささんはすてきだなぁ」
「白々しい・・・」
「いや、本当だぞ」

やはり、この二人はこういう感じが似合うのだろうか。
なにはともあれ、この二人の将来が楽しみである。

今度こそ、めでたし、めでたし。

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久しぶりに時間を食いました。

題材がソックスハンターだったのでこう、色々気合を入れました。

文字数が一万を余裕で超えてることについてはカッとなってやった。今は反省してる。

あと、火焔の描写が多いけど、それもカッとなってやった。でも反省はしない。
むしろもっとやるべきだとおもった。

おまけもつけたので最後まで読んでもらえるとありがたいです、ハイ(苦笑)



作品への一言コメント

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  • 大作お疲れさまです!アクションラブコメ巨編に仕上がってとても満足でしたw -- 忌闇装介 (2008-02-22 07:57:18)
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引渡し日:2008/02/22


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最終更新:2008年02月22日 13:59