吉田典生「『できる人』で終わる人 『伸ばす人』に変わる人」(2006)

評価

★★★☆

ひとこと

メンタリングをやるために買ってみた。
買うときは意識していなかったが、菅野泰蔵「カウンセラーの『聴く力』」と同じように実践的な一冊だと思いました。

分類

目次

序章 ただの「できる人」と「伸ばす人」は、どこが違うのか?
  • 真のリーダーは「できる人」ではなく「伸ばす人」
  • この人の側にいると力がわいてくる
  • ただ聞いてあげるだけで“その気”にさせる
  • 義務ではなく関心から相手と向き合う
  • 上手に話すより心から話す人
  • 今、相手が望んでいる対話をするセンス
  • 受け入れる力、伝わる力、引き出す力
  • 今までとは違うものの見方
  • 行動の兆しを行動に結びつけるために
  • 続けることは、始めることよりも難しい
  • 満足な結果で満足させない愛情
  • 成長のプロセスとしての四つの対話
  • 毎日実践する四つの対話

第一章 <視点を変える対話>気づきを引き出す「伸ばす人」、やる気を押しつける「できる人」
  • 「わからない」「できない」が成長の原動力
  • 「もらった答え」と「見つけた答え」は決定的に違う
  • いい答えよりも、答えを出す「いいプロセス」を大切に
  • 未来を肯定する力は、相手の中にどのくらいあるか
  • 「それは無理だ」から「もしも無理でなければ」へ
  • 「どうせまた~だから」から「こんどは~かも」へ
  • 方法論を見つけて終わる人、期待感まで引き出す人
  • うそでもいいから「できる人」を演じさせてあげる
  • 他人の知恵や能力を自分のものにする
  • 自己実現についての対話に潜む危険性
  • シンプルに、ただ現実の姿に向き合う
  • 与えられた役割への呪縛から解き放つ
  • 次はどうするかよりも、「そもそも何が問題か」を話し合う
  • 非日常を演出して視点を揺さぶる
  • 屋外のベンチや電車の中で気軽に大事な話をする
  • タイムマシントークで過去や未来の成功をたどる
  • 過去も未来も、今、起きていることのように話し合う
  • 問題を解決するのではなく、問題に対する見方を変える
  • とんでもない気づきや発見を一緒に味わう
  • 先生で終わらずに伴走者に変わる人
  • 視点を変える対話のポイントと、吉田典生が実際に使った質問やコメントの例

第二章 <行動を促す対話>環境を整える「伸ばす人」、行動を急ぐ「できる人」
  • やる気には必ずブレーキがかかる
  • 目標というのは案外、怖いもの
  • 目標を原料にして、自信を海だsづ
  • 目標の決め方を大事にする対話とは
  • "Do"ばかり求める人、"BE"に光を当てる人
  • 説明しにくい目標の中にある切実な願望
  • 目標設定を点で終わらせず、そこから線を描きだす
  • 相手にふりまわされずに状況を診断する
  • まずい流れを食い止める
  • 必要な「いい、加減さ」を取り入れる
  • 一つの目標を三つのレベルでとらえる
  • 理想の目標と現実の目標の深い溝をどうするか
  • 一つの理想を共有するより、理想の違いに合意する
  • 小さな期待が最高の結果を導く
  • 深い話が招く動機の迷路
  • くだらない動機の方が役に立つこともある
  • 今すぐ始められることを見つけ出す
  • 「意欲」と「自信」を区別する
  • 「意欲」と「自信」の両方を伸ばす
  • 「行動」に惑わされず「知識・技能」を見極める
  • 「知識・技能」に惑わされずに「行動」を見極める
  • 相手の上京を正しく読む対話
  • <行動を促す対話のポイントと、吉田典生が実際に使った質問やコメントの例>

解説篇 <コーチ型マネジメント>四つの対話をスムーズに進めるための個別・状況別対応の手引き
  • 統制型のマネジメントと自律型のマジメント
  • マネジメントⅠ「ビギナー」への対応(プッシュ型の行動)
  • マネジメントⅡ「チャレンジャー」への対応(ハイブリッド型の行動)
  • マネジメントⅢ「ステッパー」への対応(プル型の行動)
  • マネジメントⅣ「パフォーマー」への対応(パワーシフト型のマネジメント)
  • そして五つ目の選択…コーチ型マネジメント

第三章 <進捗を管理する対話>プロセスを糧にする「伸ばす人」、結果に固執する「できる人」
  • 「できた!」という方向の中身を問いかける
  • 軌道修正から一緒に学習する
  • スランプの中にチャンスを見つける
  • 成果の見えない一日にも、絶対に収穫はある
  • 変わり始めた人が成長しているとはかぎらない
  • 行動力が出てきたからこそ、立ち止まってリセットする
  • あいまいな最終目標よりも、確実なミニゴールをつくる
  • ここで選別する評価ではなく、未来に向かう評価
  • 抽象的な目標を“見える化”する
  • ミニゴールの蓄積に全力を注ぐ
  • 数値化できないことでも、あらゆる方法で数値化する
  • イメージ依存から脱すると、リアルなゴールが見えてくる
  • 頑張らせるより、「頑張りすぎ」を防ぐほうが難しい
  • 「やらなくていいこと」を見つけ出す
  • あと一センチのステップへと背中を押してあげる
  • 熱い思いをクールな方針に変える
  • 状況は変わる、だからこそ「変わらない流れ」を大切に
  • 時間の使い方について話し合う
  • 成長を促すために、協力に止めるべきとき
  • 目標を捨てる勇気、主題を切り替える柔軟さ
  • カリスマ性は相手の“芽”を摘み取る
  • 元気のない相手を丸ごと「それでOK」と受け入れる
  • <進捗を管理する対話のポイントと、吉田典生が実際に使った質問やコメントの例>

第四章 <次のゴールを描く対話>ゴールの先に進む「伸ばす人」、ゴールで終わる「できる人」
  • 力をつけることより、力を定着させるほうが難しい
  • 「できた!」の後に待ち受ける“マンネリの壁”と“慢心の壁”
  • 「できて当たり前」になったからこそ気にかける
  • 「できて当たり前」の結果を分析する対話
  • ほめて失敗する人、認めて信頼を深める人
  • 「できる人」の「できない部分」を明らかにする
  • 次の「できる」を創造する
  • うまくいっていることを、前向きに否定する
  • 達成したことを次の目標のシナジーにこだわる
  • これまでの足跡を未来への足がかりにする
  • まず、これまでの足跡を満喫する
  • 足跡から次のチャンスを探す
  • 最高の未来を生き生きと描き出す
  • 「確信する力」を維持、強化していく
  • 照れずに崇高な目的について話し合う
  • 不可能を可能にする新年を引き出す
  • <ゴールの先を描く対話のポイントと、吉田典生が実際に使った質問やコメントの例>

終章 <四つの対話の舞台をつくる>スピリットを設計する人、テクニックにおぼれる人
  • 「できない事実」ではなく「できる期待」から始める
  • 結果を追求しながら効果を出していく
  • 「伸ばす人」と「伸ばす相手」の共同脚本、共同演出
  • 四つの対話と組織の状況を照らし合わせる
  • 今できるところから始める
  • パターン化させないことが最高のパターン
  • 必要に応じて対話の枠組みをつくる
  • リーダーが「言う人」ではなく「実行する人」になる
  • 対話の力で弾み車を回し始める
  • 即効性がないからこそ持続力が生まれる
  • 答えは対話の中にある
  • ほんとうの始まりにあたって


気になる表現


メモ

  • 四つの対話
    1. 新しい視点を見つける
    2. 動機づけて行動を促す
    3. 行動の進捗を管理する
    4. ゴールにたどりついた後、さらなる成長に向けて次のゴールを描く

  • やり方の修正×感じ方の変化=パワー
  • 心地良さ×緊張感=結果を出すパワー
  • 続ける×止まる=効果的学習

参考文献

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最終更新:2011年07月16日 11:27