夏野剛「一兆円を稼いだ男の仕事術」(2009)

評価

★★★☆

ひとこと

父の蔵書。「持ってけ」と渡されたので読んでみた。
夏野氏についてはごくごく一般的な知識+ひろゆきの「僕が2ちゃんねるを捨てた理由」の中での知識くらいしかなかったが、読み終わった感想はやっぱり、「非常に堅実な人」という意味で好感が持てた。
ただ個人的に好きになるかというと別のような気はするけど。
最後まで謎だったのは自称「コンピュータオタク」という点。
違うなーやっぱり、松永真理氏が言う通り「インフラオタク」なんじゃないかと思う。

分類

目次

まえがき―会社は「道具」、「目的」にあらず
第1章 今できることだけを全部やりきる
  • ベンチャー企業での失敗から始まる
  • 「iモード」を生んだ一大転機
  • ビジネスの一寸先は「真っ暗闇」
  • あらゆる状況はつねに変化し続ける
  • 「今やっておくべきことは何か」をつねに
  • チャンスの女神の前髪をつかむには
  • 全身が震えるような出会いを大切に
  • 自分が置かれている状況を享受すると
  • 英語下手な留学生に教えられたこと
  • 成功に導く「運」を引き寄せるには
  • 失敗の受け止め方は三種類ある
  • 人脈と「運」の不思議な関係
  • とことんやり抜くと違う世界が見えてくる
  • 後悔のない毎日をすごす秘訣
  • 仕事のなかにある「最上の喜び」とは
  • 私が「マグロ」と呼ばれる理由
  • 何のために働き続けるのかを考えてみると
  • 人生の最期で言い残したい言葉
  • 年を取って忙しくなる人とヒマになる人の差
  • 日本の会社制度の問題点
第2章 「個人の信念」だけが商品価値を決める
  • IT革命と消費活動の変化を知る
  • 消費者の目はあざむけない時代に
  • これまでの日本式の商品開発はもはや限界
  • 「個人の信念」が生みだすもの
  • 「iPhone」の魂に学ぶべきこと
  • リーダーに必要な「時代を読むセンス」とは何か
  • リーダーの判断がすべてを決める時代に
  • マーケティング・リサーチの落とし穴
  • 魂の乗り移った商品のパワー
  • 自信を持って物事に取り組むコツ
  • 中小企業こそ海外で成功する理由
  • 自分自身で限界を定めることの愚
  • 「親バカ」から生まれたヒット商品
  • 自分と世間のズレを認識すると
  • 利益を生む適材適所の人材登用とは
第3章 ビジネスは「仁義と任侠」だけで進める
  • 中間管理職の意義を変えたIT革命
  • 決断を助けるもの
  • Win-Winの関係は「仁義と任侠」から
  • 年齢差を無視した人脈作りを心がけると
  • 新規事業成功のためにはなぜ外部の頭脳が必要か
  • 自由に人材を集めるメリット
  • マッキンゼー vs iモード・トリオ
  • 「秘密の師匠」と呼ばれるわけ
  • 小さな個人のネットワークが社会を変える
  • 「仁義と任侠」を知る人は裏切れない
  • 壁に突き当たったときに生きてくるもの
  • 人脈を作る「チャンピオン」を探せ
  • クセのある人間との付き合い方
  • ネットワーク作りは何歳から始めるか
第4章 「仕事」×「情熱」=「社会の発展」を目指す
  • 自分がやるべき仕事に気づくとき
  • 「インフラ」ビジネスとは何か
  • 社会にとって何が有益かを視野に入れると
  • 酒の席で生まれる大きなビジネスチャンス
  • 良いものを開発すれば売れるのか
  • 社会を快適にするという強い思いを持つと
  • 新参者が直面する「村の掟」とは
  • 既得権しか頭にない相手とは徹底的に戦う
  • やるべき仕事がなくなったら次に進む
  • 短期的な利益ではなく消費者を第一に考えると
  • 世界を支配する「複雑系」の理論とは何か
  • 大ピンチのときこそできることは
  • 皆が同じ方向に進んでいるときにすべきこと
  • 勝てるケンカのための三条件
  • とことんケンカしたあとに生まれる関係とは
  • 部下に言い訳をさせない環境を作る方法
  • 代替案を用意して反論すると
  • 成功するためには「金」よりも「社会への影響力」を選ぶ
  • 目の前にある仕事と一〇〇年後の日本を考えると
第5章 会社は目的達成のための「道具」である
  • 会社は社会を変えるプラットフォーム
  • MBAはどうしても必要なのか
  • 人生の「方向感」を持つとどうなる
  • 個性的な人間は迷わず留学すべし
  • ベンチャー企業と大企業という仕分けはしない
  • ベンチャー企業の経営者が見失ったもの
  • 高度成長期と不況期で違う企業の形態
  • 年功序列・終身雇用の何が問題なのか
  • 経営者の本来あるべき姿とは
  • 一〇パーセントを外部からの人間にすると
  • 時価総額を否定する経営者は去れ
  • 今こそ国際競争力を強化するチャンス
  • 外国人社員を積極的に採用するとどうなる
  • 日本人が気づいていない優位性


気になる表現

私は、一日たりとも戻りたくはありません。なぜならば、今まで歩いてきた道のりを、同じように歩いてくる自信がないからです。今までの道のりはまったく平坦ではなく、失敗と苦労を重ねてきました。<中略>それに、同じような運と縁に恵まれるかどうかも分からないし、私にはその自信がないのです。(p61-62)

メモ

  • 世間と自分の「ズレ」をつねに意識してニーズを探す

参考文献

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最終更新:2010年08月21日 17:39