藤本文朗・津止正敏「働きざかり 男が介護するとき」(2003)
評価
★★★☆
ひとこと
WLB-WGで介護について勉強するために手にした一冊。
最終章だけやや異色だが、介護の実情が定性的に掴める一冊。
分類
目次
- 働きざかり男だって介護する
- 子どもになった母さん
- 夫婦介護を通じて見えてきたもの
- 障害のある子とスモンの妻を抱えて
- 義母の介護の再出発
- 座談会 妻を介護する
- 高齢者介護と発達の理論
- 高齢者の家族介護を考える
- 現代社会と家族介護の行方
- 老人も痴呆性老人も発達する
- 困ったときに利用できる制度
私は民間企業に働く勤労者として、家族で妻の介護を子どもたちとしている。
そして妻の行く施設やヘルパーにも、勤労者が故の無理を言ったりもする。<中略>
障害者とその家族の暮らし(今風に言えば、目線)から要望を出す、健常者社会に「迷惑」な話を持ちかける。
それがヒントになって、ソフト、ハード両面を兼ね備えた「人のやさしい町」づくりになると思う。(p31)
メモ
参考文献
- エリクソン「老年期」
- 市野川容孝「優性思想の系譜」
- 石川准・長瀬修「障害学への招待」
- 鎌田慧「三鷹コミュニティ運動の理念と現実」
- 厚生省「平成一二年版 厚生白書 新しい高齢者像を求めて」
- 黒岩卓夫「老いの復権」
- マッキノン「戦時の犯罪、平時の犯罪」
- 三好春樹「元気がでる介護術」
- 塩見武雄・宇津木登代子・渡辺博子・水口英美・関本牧子・加藤裕子・森本邦子「大都市近郊の、子育て支援とコミュニティ」
- 塩見武雄・大下芳子・岡本康子・黒川嘉子・中村苑子・中島志織・植村実紀・伊藤愉実子
「子どもと家族のwell-beingを目指す障害児の早期療育活動」
- 塩見武雄「自尊感情と障害」
- 塩見ちあき「痴呆性高齢者と福祉用具~心おだやかに、楽しくすごすために」
- S.シュート「人権について」
- 住井すゑ・福田雅子「水平社宣言を読む」
- 竹中星郎「老年期の心理と病理」
- 田中尚輝・安立清史「高齢者NPOが社会を変える」
- 時田昌瑞「岩波ことわざ辞典」
- 筒井孝子「介護サービス論」
- 横内正利「『顧客』としての高齢者ケア」
- 多々良紀夫「高齢者虐待」
- 田中キミ子「高齢者とのコミュニケーション・スキル」
- 一番ヶ瀬康子・河畠修「高齢者と福祉文化」
- 日本保健医療行動科学会「保健医療行動科学事典」
- 森村修「ケアの倫理」
- 広井良典「ケアを問いなおす <深層の時間>と高齢化社会」
- マデリン「看護論 文化ケアの多様性と普遍性」
- ジーン・ワトソン「ワトソン看護学 人間科学とヒューマンケア」
- 光野有次「バリアフリーをつくる」
- 江村利雄「前高槻市長の介護奮戦記 夫のかわりはおりまへん」
- 小沢修司「家族の債権と経済学の課題」
- 福祉文化学会「高齢者生活年表1925-1993」
- 渡辺治「日本は、なzぇ福祉国家ができなかったか」
- 神谷章生「日本型福祉国家の変容と転換」
- 橘木俊詔「日本の経済格差」
- 沖利江「高齢化社会へのアプローチ」
- 桜井啓吉「食品の容器・包装は高齢者にやさしいか」
- 真田是「大企業社会と人間」
- 平成八年版厚生白書
- 内閣総理大臣官房老人対策室「老人の生活と意識 国際比較調査結果報告書」
- 桝添要一「母にオムツをあてるとき」
- 橋幸夫「お母さんは宇宙人」
- 鈴木元「突然の事」
- 陽信孝「八重子のハミング」
- 吉沢勲「息子六一歳。仕事をしながらボケた母を介助する」
- 春日キスヨ「介護問題の社会学」
- 春日キスヨ「介護とジェンダー」
- 橋本宏子「老人問題の原点を考える」
- ケン・ディヒトバルト「Age wsve」
- 金子満雄「老人性痴呆の正しい知識」
- 雨宮克彦「老年期痴呆のケア実践」
- 全障研「全障研三〇年史」
- 清水寛「発達保障思想の形成」
- 市川礼子「人生の最終章こそ心ゆたかに」
- 増本千佐子「障害児教育から高齢者介護へ」
- 石倉康次「形成期の痴呆性老人ケア」
- 小宮英美「痴呆性高齢者ケア グループホームで立ち直る人々」
- 西田清・藤本文朗「自閉性障害者の発達と教育」
- ポルトマン「人間はどこまで動物か」
- ドー・ホン・ゴック「ベトナム老人はなぜ元気か」
本書が引用されている文献
最終更新:2010年12月17日 19:06