齊藤正明「会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ」(2009)
評価
★★☆☆
ひとこと
ダンナの蔵書を拝借。
あまり期待をせずに読んだけれども、
取り上げられている漁師さんのコトバにはハッとさせられる言葉もありました。
たまたま、NHKドラマ「坂の上の雲」を見ているところなので
九州弁の海の男の部分がなんか被ったりも・・・
分類
目次
第1章 海の男はストレス知らず
- 乗船の覚悟を決めた船長の言葉
- 船酔いから学んだ幸せのありか
- 大しけの海でも動揺しない
- マンタのジャンプと興味の扉
- 大海をコントロールしたがる人
- 努力の捉え方
第2章 海と向き合えば自分が分かる
- 海では誰もが完璧になろうと思わない
- 漁師から教わった才能のありか
- 他人の評価は気にならない
- クラゲにはクラゲの生き方がある
- 荒天があるから魚が捕れる!落ち込むことの大切さ
- 勉強ができると判断力が鈍る?
第3章 海の男は仕事を楽しく変える
- 借金でマグロ船に乗ったことが人生を好転させた
- つまらない仕事と尻拭い
- 仕掛けの場所を変える勇気
第4章 マグロを釣るために必要な考え方、ものの見方
- きちんと見ないとマグロは金魚になる
- 海はシャチもマグロもどちらも育てる
- 目的地までのたどりつき方
- マグロを高く売るための法則
- 不便だから何でもできる
第5章 基本に忠実であれ!時に大胆かつ賢くふるまえ!
- ケーキでマグロを釣るな!
- 釣り針塗装の戒め
- 自信があれば海賊は怖くない
- 偽情報を流す船
第6章 マグロ船で学んだ人を活かすコミュニケーション術
- 海の男は物語で人を動かす
- サメにかまれて叱られる
- 海の男は、話にいったん乗る
- ギスギスしない人間関係のつくり方
- どんなアドバイスも、海の広さで受け止める
- 港で愛される海の男の魅力
結果にばかりこだわると、その途中にある、おもしれーもんや、役に立つことを見逃すんで。
俺には、それがもったいないように思う。齊藤はマンタっちゅー魚を知りよるか?(p38)
つまりの、おいどーらは、おいどーらにできることをすべてやったんど。
それから後のマグロが捕れるかどうかなんて、海が決めることど。
齊藤ら陸の人たちは、人間ではどうにもならんことまで、なんとかしようとしちょる。
それが疲るる原因よ。<中略>
マグロが捕れんからといって、海に飛び込んでマグロを捕りに行ってみよ。
齊藤がサメに食われるだけで、マグロは捕れんど。(p43-44)
あんまり素っ気なく返事をすると、話しかけにくいやつと思われるど。<中略>
最初に話しかける言葉はあいさつじゃ。あいさつで出鼻をくじかれると、
次に何も話せめーが<中略>
連想ゲームをするのよ。『暑いね』と言われたら、
「暑い」で思いつくことを話しゃーええんじゃ(p173-174)
メモ
参考文献
- 田舞徳太郎「幸せの心理学」
- カール・アルブレヒト「サービス・マネジメント」
- スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣」
- 衛藤信之「マンガでわかる 上司と部下の職場系心理学」
- 国土交通省「最近の海賊等事実の発生状況」
- 大谷更生「情報整理術」
- 深澤尚子「TAベイシックス」
参照している文献
最終更新:2011年07月16日 11:24