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oikoの読書ノート
今村英明「法人営業『力』を鍛える」
今村英明「法人営業『力』を鍛える」(2005)
法人営業「力」を鍛える
評価
★★★☆
ひとこと
本書内では「マーケティング」という言葉が出てくるが、
やはり「タイトル」の方がしっくりくる珍しい書籍。
コンサルタントが執筆したこともあって格調高く、
チャートやケーススタディもあるので教科書的です。(よい意味で)
ただ手元に置いて、何度も読み返したくなるか・・・というとそれは違う気もします。
分類
経営
単行本
目次
序章 できる営業スタッフは何が違うのか
できるタクシー・ドライバーは何をしているのか
よい子、わるい子、ふつうの子
よい子になるためのカギ マーケティング・ロジック
第1章 日本企業に蔓延するマーケティング・ロジック欠乏症
無秩序・不規則から生まれる営業の暗雲
訪問回数、価格、販促費にまつわる暗雲現象
顧客訪問の暗雲
プライシングの暗雲
販促費の暗雲
暗雲現象が意味するのは営業現場での徘徊
暗雲や現場徘徊の真因はマーケティング・ロジック欠乏症
視野狭窄
KKD依存
オキャクキング錯覚
GNN依存
ローンウルフ性癖
価値自律失調
改善に成功すれば、他社を上回る成長や収益が実現
第2章 チャンスを再発見する 市場を科学する技術
マーケターは市場の生態学者
市場を科学するのに役立つ四つの道具
チャンス・マップ
古典的チャンス・マップの枠組み
事例 産業機械の市場を分析
古典的チャンス・マップのつくり方
バリュー・チェーンを用いたチャンス・マップ
産業レベルのバリュー・チェーン
原材料・部品・部材のバリュー・チェーン
顧客セグメンテーション
法人向け事業の顧客セグメンテーション
ダイナミック・セグメンテーション
よいセグメンテーションの条件
売上方程式
消費財の売上方程式
生産財・法人向け事業の売上方程式
事例 医薬品の売上方程式
競合ベンチマーキング
コスト・ベンチマーキング
ケイパビリティ・ベンチマーキング
市場を科学するための七つのコツ
第3章 戦略を再考する 「標準化」と「カスタマイゼ―ション」
法人向けビジネスの戦略 二つの戦い方
標準化戦略
カスタマいゼ―ション戦略
ファミレスと高級料亭の違い
戦略検討のポイント① 対象製品・サービス
標準化戦略が無垢製品・サービス
カスタマいゼ―ション戦略が向く製品・サービス
同じ製品でも戦略が異なる場合も
戦略検討のポイント② 対象顧客
標準化戦略向きの顧客
カスタマイゼ―ション戦略向きの顧客
戦略検討のポイント③ マーケティング・ミックス
標準化戦略のマーケティング・ミックス
カスタマイゼ―ション戦略のマーケティング・ミックス
先行投資こそが持続的な競争優位を築く
標準化戦略の優位性構築
カスタマイゼ―ション戦略の優位性構築
留意すべき各戦略の限界・リスク
標準化戦略の留意点
カスタマイゼ―ション戦略の留意点
大きな分かれ道 戦略の転換は行ないにくい
第4章 顧客を再発見する ニーズや意思決定の構造を分析
法人顧客を深く理解する手法
顧客ターゲティング 大切な顧客を見極める方法
顧客ターゲティングの三つの基本
事例 機械メーカーB社とG社の比較
勝ち馬ターゲティング
勝ち馬の選定にまつわる論争
ディープ・カスタマー・ディスカバリー 顧客を再発見する方法
事例 耐火用建築材料メーカー
顧客の本当の認識を調べるための敗因分析
ニーズ深堀りマップ
顧客自身も気づいていない真のニーズ
真のニーズを見つけるために
顧客の経営課題を考える
EVC(顧客経済価値)
顧客にとっての価値を評価
EVCの基本的な考え方
EVCの意味と使い方
DMU(意志決定主体)
組織の意志決定を分析
DMUマップのつくり方
第5章 取引関係を再構築する 顧客アプローチの方法
方法1 ミッション別営業スタッフ 多様な営業スタッフをそろえる
事例 四つのタイプの営業スタッフを配置するメーカー
事例 KAMがリレーションシップ営業を担うエネルギー会社
方法2 チーミング チームを組んで組織化して戦う
一人ですべてこなせる営業スタッフはいない
エキスパート集団をつくって対応
エキスパートを集めただけでは不十分
方法3 コラボレーション 顧客との共働関係を築く
進化し続ける購買方式
事例 産業在メーカーI社
サプライヤーの対応策
方法4 SFE 営業生産性を高める
戦略に沿って営業スタッフの行動を効率化
営業の生産性向上の四つのステップ
パワフルな営業改革の手段
第6章 プライシングをやり直す 高収益を実現する値付け
価格見直しは難しいが、工夫次第で効果は大きい
見直しを行うために検討すべき五つのポイント
製品価格
製品ミックス
サービス価格
アフターマーケット価格
プライシングのケイパビリティ(組織能力)
収益アップを達成する具体的なプライシング手法
セグメンテーション・プライシング
バリュー・プライシング
ミニマム・プライシング
トレードオフ・プライシング
コストダウン・プライシング
組織的にプライシング能力を向上させるためのポイント
プライシングの見直しを実行するうえでの留意点
気になる表現
メモ
古典的チャンス・マップ
新規顧客×新規商品分野:新規事業
新規顧客×既存商品分野:横展開
既存顧客×既存商品分野:顧客深堀
既存顧客×新規商品分野:クロスセル
→ここから「全体地図」と「個別マップ」を作って考える。新規事業をなるべく、クロスセル方式で参入できる方法はないか?
バリューチェーンの組み替えによる新しい事業モデル
レイヤーマスター(ex.ローム、マイクロソフト)
オーケストレーター(ex.デル、ミスミ)
マーケット・メーカー(ex.オークネット、GEの購買ネット)
パーソナル・エージェント(ex.Yahoo, Amazon.com)
法人向け事業の顧客セグメンテーション
ビジネス面での行動特性(ex.事業規模、サプライヤーとの付き合いの長さ、単一事業or多角化、サプライヤーブランドへの拘り、企業・事業の成長ステージ、所有形態:オーナー企業かどうか)
ニーズの洗練度合い・高度化レベル(ex.購買量の内、洗練・高度な製品の比率、顧客の顧客のタイプ、顧客の販売量の内、洗練・高度な製品の比率)
よいセグメンテーションの条件
識別可能
潜在顧客も含んでいること
実質的であること(適度にバラけていること)
測定可能であること
市場を科学するための七つのコツ
仮説を持って分析
現場でリアルな情報を収集
フォーカスの効いた検討
顧客の行動は合理的だと仮定
データによる客観的な判断
100%の精度は不要
生態学者のように市場を観察
標準化戦略のマーケティングミックスのポイント
製品:完全標準品、ハーフメード方式
価格:基本的には標準価格
販売:カバー率をできるだけ高くする。低コストで広範に顧客をカバーできるチャネル
広告宣伝:ある程度行なう必要あり。企業ブランドや製品ラインなどの一般的な広告を対象業種・顧客の目に突きやすい方法で打つ。(業界紙・ビジネス誌の広告、業界セミナーへの出展・出品)
カスタマイゼーション戦略のマーケティングミックスのポイント
製品:特注品
価格:特別価格
販売チャネル:直販が主
広告宣伝:ほとんど行なわない。既存顧客からの紹介、業界内の口コミが中心。
4つの営業タイプ
開発営業スタッフ:顧客の中に入り込み、顧客の製品の競争力を高めるための製品を顧客とともに開発(直販)
標準品誘導営業スタッフ:大手顧客用に開発した標準品、準標準品にうまく誘導して売り込み(直販)
特約店管理スタッフ:標準品の低コスト流通化(代理店)
通信販売企画スタッフ:標準品の低コスト流通化(通販)
営業生産性向上の4つのステップ
現場の状況把握
打ち手の具体化(パイロット実施)
トレーニング(全営業に展開)
実行
プライシング
セグメンテーション・プライシング(松竹梅)
バリュー・プライシング(緊急発注、特注、バブリーな顧客)
ミニマム・プライシング(最低価格を設定)
トレードオフ・プライシング(ボリューム・ディスカウントの見直し)
コストダウン・プライシング(類似商品で意図的に価格差をつけて収益性の高い方に誘導)
参考文献
グロービス「MBAマーケティング」
コトラー,フィリップ「コトラーのマーケティング・マネジメント」
コトラー,フィリップ「新版 マーケティング原理」
コトラー,フィリップ「コトラーのマーケティング入門」
高嶋克義「生産財の取引戦略」
相場宏二「プロが教える問題解決と戦略スキル」
石井淳蔵、嶋口充輝「営業の本質」
今村英明「電力・ガス自由化『勝者の条件』」
勝見明「鈴木敏文の『統計心理学』
唐津一「販売の科学」
コトラー,フィリップ「コトラー 新・マーケティング原論」
コトラー,フィリップ「コトラーのプロフェッショナル・サービス・マーケティング」
コーコラン,ケビン「戦略的営業革新」
佐々木宏「BtoB型組織間関係とITマネジメント」
シャーマン,サリ―「重要顧客マネジメント」
パチェンティ・ジュリオ・チェザレ「B2Bマーケティング」
藤井昌樹「産業財マーケティング」
ボストン・コンサルティング・グループ「戦略マーケティング」
ボストン・コンサルティング・グループ「ケイパビリティ・マネジメント」
水越豊「BCG戦略コンセプト」
御立尚資「戦略『脳』を鍛える」
山梨広一「マーケティング・プロフェッショナリズム」
ライクヘルド,フレデリック「ロイヤルティ戦略論」
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最終更新:2011年04月30日 17:58
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