田島弓子「プレイングマネジャーの教科書」(2010)

評価

★★☆☆

ひとこと

昇進を機にダンナが購入した蔵書群から拝借。
プレイングマネジャー礼讃本ではなく、コミュニケーションに関するハウツー本です。
プレイングマネジャーの仕事術」がチームを機能させるための計画委の立て方、運営の仕方などを主眼に置いているのに対し、こちらはコミュニケーションに特化しています。


分類

目次

Part1 気が弱い人ほど「課長業」はうまくいく!
  • 01.やりたくない・自信がない・やる気がない。“3ない上司”ほど、マネジャーの素質あり
  • 02.持つべきは、引っ張るリーダーシップよりも、“回す”マネジャーシップ
  • 03.プレイングマネジャー経験は、自己成長の“ステージ2”
  • 04.コミュニケーションは、結果を出すためのビジネススキルである
  • 05.コミュニケーションは、たった5秒もあれば改善できる
  • 06.コミュニケーションは、仕組み化できる
  • 07.最強のコミュニケーション・ツール① 話しかけられ上手→引き出し上手
  • 08.最強のコミュニケーション・ツール② 観察力
  • 09.最強のコミュニケーション・ツール③ ハブ力
  • 10.最強のコミュニケーション・ツール④ 根回し+場回し
Part2 5秒でできるコミュニケーション!「初期投資ゼロ」の即効フレーズ
  • 11.「おはよう!」 あいさつは、部下からではなく上司から
  • 12.「最近どう?」 部下に「いつでも話に来てくれていいよ」という“空気”を作る
  • 13.「今はダメだけど、15時からなら5分とれるよ」 手が離せないときでも、「話を聞く用意はある」と伝える
  • 14.「良い話?悪い話?」 悪い話を即座にキャッチできる、さりげないフレーズ
  • 15.「お客さまのことを一番知っているのは、あなただからね」 部下に「自分が主役」だという自覚を持たせる
  • 16.「どうしてお客さまはウンと言ってくれたの?」 部下に手柄を披露させ、成功プロセスを評価する
  • 17.目をキラキラさせながら「うん、面白いね、それで?」 あいづちで「引き出し力」をつける
  • 18.「どうしたの? あなたらしくもない」 人格を傷つけずに部下を叱る方法
  • 19.「緊急事態だから、何かあったらいつでも声をかけて」 一粒で二度おいしい、失敗対処のキラーフレーズ
  • 20.ため息をついて「まいったな・・・(困)」 弱った姿をさらけ出して、部下の自尊心をくすぐる
  • 21.「ごめん、ちょっと5分だけ集合~」 情報の「垂れ流し」で、部下との信頼関係も深まる
  • 22.「お帰りなさい、おつかれさまです」 上司に「自分に話をするきっかけ」を提供する
  • 23.「先生~」 上司に苦言を呈するときの和らげ表現
  • 24.「最近、何がキテますか?」 年上の部下は、“軍師”と心得る
  • 25.「すみません!ちょっと困ったことが」 専門職の人に有効な「頼る」コミュニケーション
  • 26.「ありがとうございます+さすがですね」 ほめ言葉とお礼は二段活用で完結する
  • 27.「うちの○○は、ご迷惑をかけていませんか?」 社内調整の先回りフレーズ
  • 28.ネコパンチ<パンダエルボー<ウマキック 怒りの感情の3段活用~オブラートに包んでソフトに、でも確実に伝える
Part3 コミュニケーションを仕組み化する
  • 29.コミュニケーションのための手帳術① コミュニケーションTODOリストをつくる
  • 30.コミュニケーションのための手帳術② 「部下のための30分」もスケジューリングする
  • 31.コミュニケーションのための手帳術③ 部下のデッドラインも手帳に書く
  • 32.パソコン上のスケジュールを公開しておく
  • 33.デッドラインは「あいさつ」でリマインド可能
  • 34.デッドラインの2日前報告を仕組み化する
  • 35.ゴールのあとの「ねぎらい」も仕組み化
  • 36.相手の「マイブーム語」を意識的に使う
  • 37.どんなに忙しくても「話しかけないでオーラ」だけは出さない
  • 38.コミュニケーションの「場」は会議室だけではない
  • 39.メールの仕組み化でパフォーマンスが2倍に!
Part4 クセモノ&苦手な人対策「問題解決コミュニケーション」
  • 40.伝書バト部下を育てるのは、「解きほぐし」コミュニケーション
  • 41.プライドの剣には、ロジックの盾で返す
  • 42.年上の部下とうまくやる「マイルドな理詰め」
  • 43.他部署には「落としどころ持参」でアプローチ
  • 44.「人の部下」に、直接コンタクトしてはいけない
  • 45.やりにくい相手には「不甲斐ないほど」下手に出る
  • 46.1対1なら、時にはケンカしてもいい
  • 47.とっつきにくい人には「プロ意識」に訴える(真摯に甘える)
  • 48.提案は「タイミングがすべて」
  • 49.「朝令暮改上司」の指示は2、3日寝かせてみる
  • 50.シマウマでもできる!「断る力」コミュニケーション
  • 51.鬼軍曹上司を鬼にしない4つのポイント
Part5 プレイングマネジャーのためのトラブル時のFAQ
  • 52.クレームが熱いうちに部下を叱る
  • 53.日常の“ゆるみ”をトラブルに育てない方法
  • 54.時には“あえて”キレてみせる
  • 55.クレームは、相手の良心に訴える
  • 56.負けないための「冷静コミュニケーション」
  • 57.上司に叱られたあとは、すぐに“謝り直し”に行く
  • 58.たとえ自分が悪くなくても、第一声は「すみmじゃせん」
コラム
  • 外資系企業のコミュニケーションのツボ
  • 外資の知恵① あえて下手な英語で話す
  • 外資の知恵② 相手のフレーズをどんどん真似する
  • 外資の知恵③ 英文メールはシンプル・数字・ストレート
  • 外資の知恵④ 「お助けツール」を使いこなす


気になる表現


メモ

  • プロジェクト回しの4ステップ
    1. 根回し:関係部署の協力をとりつける
    2. 突破口になる:まず自分が先陣を切って突破口となる
    3. 情報を共有する:クライアントの反応等を、他部署とシェアする
    4. 筋道をつける:アプローチ方法がわかれば、自然とチームメンバーが動き始める


参考文献

  • 日本経営協会「ビジネス・コミュニケーション白書」
  • 日本経営協会「日本の中間管理職白書」
  • 末田清子、福田浩子「コミュニケーション学」
  • 野中郁次郎、竹内弘高「知識創造企業」
  • 酒井穣「はじめての課長の教科書」
  • エドガー・H・シャイン「人を助けるとはどういうことか」
  • 岸秀光「エンパワーメント・コミュニケーション」
  • 平本相武「五感で磨くコミュニケーション」
  • 澤村直樹「<聞き上手>の法則 人間関係を良くする15のコツ」
  • 平野敦士カール「たった一人で組織を動かす」
  • 河合太介、高橋克徳、永田稔、渡辺幹「不機嫌な職場」
  • 高橋学「『場回し』の技術」

参照している文献

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最終更新:2011年07月16日 12:54