東野圭吾「ガリレオの苦悩」(2008)

評価

★★★☆

ひとこと

ガリレオシリーズ第四弾。
福山雅治と柴崎コウによるTVドラマシリーズを踏まえて書かれた一作。
特に前シリーズのネタバレがある訳ではないが、「容疑者Xの献身」を踏まえて読むべし。
ややヒューマンドラマ的な要素が強くなり、所謂ガリレオシリーズ当初のミステリ色は影を潜めた感が強い。


分類



ネタバラシ作品(この本より先に読め!作品)


ネタバラサレ作品(この本より先に読むな!作品)



気になる表現

神秘的なものを否定するのが科学の目的じゃない。
彼女は振り子によって、自分自身の心と対話をしている。
迷いを振り切り、決断する手段として使っているにすぎない。
振り子を動かしているのは彼女自身の良心だ。(p267)


メモ

  1. 飛び降り自殺と思われていた死体から殴られた後が。容疑者はいるが、どのようにして落下させたのか?★★
  2. 離れに住む放蕩息子が火災の中で鋭い刃物で刺殺された。how do it。★★
  3. 山中で不可解な死体が発見。死亡直前はホテル内で鍵をかけて休んでいたようなのだが。★★
  4. ダウジングで行方不明の犬を見つけた少女。少女は何かを知っているのか?★
  5. 湯川に挑む殺人犯「悪魔の手」。湯川との知恵比べ。最もガリレオシリーズ的な作品。★★★

参考

主人公

  • 帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学

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最終更新:2011年10月29日 00:32