漆原次郎「日産 驚異の会議」(2012)
評価
★★★★
ひとこと
日本の優良企業といえば判でついたように「トヨタ」だが、
こちらは日産のここ10年の取り組み。
特にホワイトカラーの課題である「会議」の成果を上げる取り組みに絞って
書かれた一作。非常に平易で、一見あたりまえなことが書かれているのに
実践するには社内改革が必要であることがわかる。
特にモノづくりの部分ではなく、
販売店やマリノスの事例は「当たり前」なだけに学べるポイントも多いと感じた。
分類
目次
- 作戦会議室にて:震災対応がどこより迅速だったわけ!
- 一日集中討議:その日にはじまり、その日に結論を出す!
- 結論の出し方:意思決定者は会議に出席しない!
- 会議の終わらせ方:議事録をつくらない!
- リーフ誕生:イノベーションは会議からも起こせる!
- 店頭対応向上プロジェクト:会議が変われば店頭も販売も変わる!
- 客を増やす仕掛け:横浜F・マリノスも変わった!
- 真のグローバル化へ:会議こそもう一つの共通言語である!
メモ
- 日産の会議で使われる11のツール
- ポストイットとホワイトボード
- 課題定義書(現状の値、目標の値、課題解決のプロセスにおける役割などを明文化。会議前にメンバーで共有)
- 集中討議進行表(何時何分までにどの段階まで会議が進んでいるのが望ましいかのタイムライン)
- 系統図【三種の神器】
- 親和図【三種の神器】(ブレーンストーミング後のアイデア整理)
- ペイオフ・マトリクス【三種の神器】(各方策案を実現性×実効性でプロット)
- 課題達成計画書(方策を実行に映す際、何を、誰が、いつまでに行うかを明確にする。意思決定者がGO/No Goを○して決定)
- デジカメ議事録
- プロセスマップ
- 漏れ分析
- パーチェス・ファネル
- 日産の会議を貫く会議の憲法「グラウンドル-ル」
- 予定外の議題を持ち出さない
- ポジションパワーを使わない
- 積極的に「聴く」「話す」「書く」「行動する」
- 時間厳守
- 「いかに~するか」など建設的な表現活用
- 携帯電話はマナーモードに
- 安全なシェルター(=発言者の名前を書かない)
- カルロス・ゴーンの改革推進
- クロスファンクショナルチーム
- V-up(日産の会議)
- DEVICE:大きな問題に対してじっくりと解決策をつくっていくためのプロセス
- Define and Estimate
- Create a team
- Improve / Innovate
- Deploy
- Evaluate
- 基本構成
- Vリーダー(課題達成責任者;部長、次長レベル)
- Vエキスパート(課題分析・定義支援者、課題解決支援者)
- Vパイロット(解決方策立案者;課長レベル)
- Vクル―(1チームあたり6~7名)
- V-FAST:すぐに対処できる問題に対して素早く解決策を決めるプロセス
- 基本構成
- リーダー(課題達成責任者;課長レベル)
- パイロット(課題の執行責任者)
- ファシリテーター(課題解決達成の促進支援者)…集中討議進行表の作成
- クルー(1チームあたり6~7名)
- 結論持ち越しの3つのデメリット
- 非効率
- 環境変化により会議の意義が弱まる
- モチベーションが下がる
- 意思決定者の仕事
- 冒頭に「課題に対する思いの表明」と「課題への質問に対する回答」を行う
- 方策がまとまった後に「方策案の採用判断」と「会議参加者へのねぎらい」を行う
参考文献
最終更新:2012年08月10日 10:02