江國香織「泣く大人」(2001)

評価

★★★☆

ひとこと

江國香織と言う人。
絶対にあわないと思うのだけれど、時々手にしてしまう不思議な作家。
ところどころ“共感”できる部分があるからなんだろうな。
ただ他のエッセイよりは、“ぼんやり”した感じでやや残念だった。
ただ苦手な男についてや、女友達に対する考察は共感できた。
だから「ホリーガーデン」に共感できたのかも。

ただ、エッセイとしては
「いくつもの週末」「とるにたらないものもの」の方が好み。




分類

目次

  1. 雨が世界を冷やす夜
    • アメリカンな雨のこと
    • 贅沢なかたまり
    • 居場所がある、という気持ち
    • 雨が世界を冷やす夜
    • 優雅なる退屈
    • 音楽について
    • 外国の遊園地
    • 裏返る現実
    • そばにいてくれた
    • あの街の底力
    • デラウェア州ニューアーク ラドクリフ通り四○九番地
    • まるいこんにゃくと赤い虫
    • くつろぎの時間
      1. 正しい欲望
      2. 安心について
      3. お風呂場の旅
      4. 小さな労働
    • オフィス街ピクニック
    • ささやかなたのしみ
    • 深夜の青山ブックセンター
    • 秋の花の女
    • 贈り物
    • お正月の境目
    • 豪快な淑女
    • 宇野さんのこと
    • 文学全集のこと
    • でも、セイントジャックスホテルにはまだ帰れない
  2. 男友達の部屋
    • 得難い、男友達
    • 貸し借り
    • タブー
    • ビターな二人
    • ほめ言葉
    • 男らしさの定義
    • 刹那
    • 時の流れ
    • ファンタジー
    • 友達のやっている店
    • 再会
    • 小さな石のついたピアス
  3. ほしいもののこと
    • 三つの願い
    • 井戸
    • 鮫の歯
    • 帽子
    • 天性の歌唱力
    • ロバ
    • 柳腰
    • 運転能力
    • 朝食室
    • いつもそばにいてくれる男
    • ハイジのような、やさしい心
    • 勇気
  4. 日ざしの匂いの、仄暗い場所
    • 読書日記
    • 彫刻のような手ざわりの幸福な小説集
    • 旅人の気持ち
    • 幸福なダイアナ
    • めくるめく猥雑さとスピードで綴られた、スキャンダラスなカポーティの遺作
    • 日ざしの匂いの、仄暗い場所
    • 孤独、ひと一人分の重さと向き合うこと
    • 老女三人のエネルギーと、清潔さと、女らしさと



気になる表現

自分の人生に予定をたてた覚えはないのだが、予定外だ、と思うことはしばしばあって、可笑しいと思う。予定がないのに、予定外はあるのだ。(p10)



メモ



参考文献

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最終更新:2012年09月05日 23:58