町山智浩「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」(2008)
評価
★★★☆
ひとこと
日本人が知らないアメリカの実態について述べたコラム。
2006年から08年夏までの2年間に著者がアメリカで生活しながら見聞したバカげたニュースを集めたものだそうな。
内田樹「街場のアメリカ論」よりも、軽くてやや下品だが気軽に読めるエッセイ。
私は昔からアメリカという国に憧れが全くないので、目から鱗というよりは、さもありなん、という感想でした。
分類
目次
序章 アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない
第一章 暴走する宗教
- 子どもにブッシュを拝ませる洗脳キャンプ
- 遺伝子や進化の研究は神の冒涜か?
- 「私に少年愛を教えたのは神父さま」
- キリスト教ディズニーランドの廃墟で泣く
- ドライブスル―教会にプロレス伝道師
- クリスマスを異教徒から守れ!
- セックスは絶対ダメ! でも、やるなら生で!
- 「9.11テロはホモなアメリカへの神罰!」
- 「神様、兵隊さんを殺してくれてありがとう!」
第二章 デタラメな戦争
- ブッシュ政権に裏切られた美人スパイ
- イラク戦争から帰還したアメリカ兵の狂気
- 敵国キューバに残るアメリカの拷問所
- 兵士不足が起こしたイラク人虐殺事件
- 戦争を知らないタカが戦争を起こす
- アメリカは拷問まで海外にアウトソーシング
- ランボーの戦いは全部スカだった
- 政府がコントロールできない戦争株式会社
- ソ連を倒してタリバンを育てた男
- オサマ・ビン・ラディンを知りませんか?
第三章 バブル経済と格差社会
- ウォルマート、激安の代償
- ポラロイド倒産で社員が得たものは?
- 最低賃金で1ヵ月生きられるか?
- マリファナの売人はセレブな未亡人
- 年収360万円の若造に2億円の住宅ローン?
- 病人を見殺しにする医療保険はビョーキだ
- メイド・イン・チャイナの星条旗を禁止せよ
- アメリカのトウモロコシ畑は日本の総面積より広い
- ミッキーマウスを十字架にかける牧師
第四章 腐った政治
- ブッシュとブッシュマンをつなぐ男
- 実用化された電気自動車はなぜ消えた?
- ブッシュは史上サイテ―の大統領に決定!
- 「大統領暗殺」は「奴ら」の思うツボ
- ブッシュ政権は本当に「保守」か?
- イラク空爆の導師も高級デートクラブの顧客
- 隠れゲイの反ゲイ政治家とヤったゲイ募集!
- 選挙に勝つなら何でもする「ブッシュの頭脳」
- ウォール街の保安官、買春でつまずく
- ブッシュの伝記映画の重大な事実誤認とは?
第五章 ウソだらけのメディア
- イラク戦争を操ったメディアの帝王
- ブッシュと記者団に恥をかかせた勇気あるコメディアン
- 魔女狩り連合軍と戦った3人の歌姫
- 「オバマ候補はイスラムのスパイだ!」
- 「女に選挙権を与えるな」という女性政治評論家
- アニメとオッパイで稼いでプロパガンダ
第六章 アメリカを救うのは誰か
- 「奴隷制度の賠償をしてくれる人に投票するよ」
- 「黒人が大統領候補になれるのは50年先だ!」
- 不死鳥マケインは拷問より親父が怖い
- はぐれ牛マケイン、右も左も蹴っ飛ばせ
- 老舗のお笑い番組がヒラリーを救った
- オバマ=セレブ=パリス・ヒルトン?
終章 アメリカの時代は終わるのか
メモ
- パスポートを持っているアメリカ人は国民の2割
- アメリカ人の根には「反知性主義」がある。原因の一つは「キリスト教福音主義」
- CCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック)
- バイブルベルト:アメリカ南部から西部にかけて広がるキリスト教信仰の篤い地域
- アメリカでは「ハッピーホリデーズ」といい、あまり「メリークリスマス」と言わない(キリスト教以外の立場を鑑みてのこと)
参考文献
- デヴィッド・ミンディック「無関心/なぜ40歳以下のアメリカ人は時事ニュースを知らないか」
- リチャード・ホフスタッター「アメリカの反知性主義」
- ヴァレリー・プレイム「フェア・ゲーム」
最終更新:2012年11月21日 20:57